大雪はインフラ整備をし直すよいチャンスになり得る?

今年は本当によく雪がふります。すでに観測史上3番目に多い積雪量、記録を塗り替えそうな勢いです。

雪が降っている時よりもむしろ、その後の晴れたときのほうがよっぽど寒いのですよね。。。特に風が強く吹くと体感温度が5度から場合によっては10度近く下がるようです。風をあまくみていると、非常に危険です。

IMG_雪ケンブリッジ

写真をみると道の両脇にある雪の山のようなものなかに車が埋もれているのがわかります。

この雪はボストンの交通機関を麻痺させます。車道もそうですが、予算の都合上、古いシステムを使っていた地下鉄もトラブル続き、学校も休講が続きました。職場にいこうにも足を確保できない人達、また飲食業はかなりの打撃をうけました。

日本でも、ヨーロッパの雪の多い地域でも、雪のために学校がこんなに休講になるというのは珍しいと思うのですが、雪のために歩道が確保できず、歩道を作っても、どかした雪が壁のようになり、視界を遮りそれもまた危険です。これだけの雪がふっても車もウィンタータイヤが義務ずけられているわけでもないので、運転する本人だけでなく、周りも危険です。

不思議なのは、もともと、雪もそれなりにあり、冬も厳しい地域だということはこの数年に始まったことではないはずなのですが、なぜここまで、混乱するのかということです。

予算がない、というのが大きな原因のようですが、ここで感じるのは、アメリカというのは ”公” ということにやはり重きを置かないということでしょうか。インフラや教育、健康保険といったものは誰もが公平に恩恵を享受するべきものだと思うのですが、ある特定の人たちではなく、不特定多数の人が恩恵をうけるものにお金がでないのはとても残念に感じます。同じようなことは道路にもいえて、この雪で道路も穴だらけになっていますが、その穴もその部分だけを修理ということをしていますが、道路を作る時に、はじめから考えて全部きれいにすればいいのにこれも予算の関係なんでしょうか。それでもここの人達のインテリジェンスを使えば、解決策は比較的すぐにでるでしょうに、と思うのですがね。。。

考えれば考えるほど、日本のインフラは本当にすごいなあ、と。しかし日本の問題はこれからそのはりめぐらされたインフラをどのように、いい状態にキープしていけるのかでしょう。

ボストンは2024年のオリンピック開催地に立候補しています。これがインフラ制度の見直しを抜本的に考えるよい機会になるといいと思います。

つららと断熱、まだまだ改善の余地のある住宅建築市場?

今年はボストンでは記録的な積雪量です。あまりの雪の多さに、街中では雪かきをしてもその雪をおくところがなく、歩道を塞ぎ危険な状態になっています。車も普段なら見通しがいいところも雪が高く積まれているせいで見通しが悪く非常に危険です。雪の多さで電車も止まったりしてしまい完全に麻痺状態ですね。。。

でも、そんな中車で走っていると気ずくことがあります。
家という家につららがすごいのです。不思議なことに、古そうに見える家、新しそうに見える家全く関係なく、つららが垂れ下がっています。そして同じ業者がたてたらしき家は新しくてもつららが下がっています。このつらら、先がかなり尖っているので結構あぶなくて、街中ではそのつららを取るためにはしごをかけて、つららを取っている人もいるのですが、これも結構危険です。

IMG_つらら

なぜつららができるのかということですが、これは部屋の中の暖かさが屋根面に漏れ出てしまっている証拠で、その熱で屋根にある雪が溶けてつららになるということで断熱が悪い家ということになります。だいたいみていると、屋根のところからでているので屋根断熱?天井断熱が悪い家が多いということなんでしょう。
今年のようにマイナス10度以下の日々が続き、雪がこれだけ降ると、暖房代金もかなりの金額です。アメリカの家は大きめな家が多いので断熱が悪い家は特に高熱費が異常に高いということになります。3階建てのある知人の邸宅は、断熱工事をする前は冬の高熱費が最高で月に3000ドルもかかったことがある、というほど、このように寒いところでは(暑いところでも)断熱はとても重要になってきます。

新しそうな家でも結構つららがありますね。

新しそうな家でも結構つららがありますね。

さてこれだけ雪が多くて、寒く夏はしかも結構暑くもなるボストンで、これほど断熱が悪い家が多いということは、市場的にかなりポテンシャルがありそうです。日本でも、エアコンや、暖房器具の省エネということはよく考えられている商品が多いように思いますが、家の断熱ということを考えると、雪が多いエリアならともかく、そうでない場合なかなか決断がつかず、最近やっと建てる時に断熱をきちっとするという考え方が徐々に広まってきたのかなあという感じですね。でも冬場だけでなく、夏の暑いのにも効果を発揮するんですけどね。

断熱の分野ではヨーロッパが圧倒的に強いと思いますが、ここと同じく、マイナス10度くらいに冬場なるところでも暖房がいらないような住宅ができています。日本人は基本的に、我慢強いのでしょう。家の中でさえ隙間風で寒く、電気代の節約の為に家で着込んだり、省エネタイプの暖房器具を使うことで、節約しようと思いますが、住環境をトータルで考えたほうが、省エネそして金銭的な節約効果がずっと高くなるという現実があります。

Made in USAの靴が続々と復活なるか?

子供の頃、初めてアメリカに観光できた時、どうしてもナイキの靴がほしくて親に買ってもらい後からMade in Japanとみて愕然とした思い出があります。Made in USAというのに憧れていたんですね。。。その頃でさえ、靴産業はすでに生産をアジアでしていたようですが、その後アメリカからすっかりきえた靴工場が又、アメリカに戻ってくることになりそうです。米国防総省が軍の新兵のためのランニングシューズは全てメイドインアメリカのものにすると決めました。現在、新兵が使う装備品のほとんどのものがアメリカで作られているのですが、ランニングシューズだけは違ったようです。米軍は毎年25万足を新兵のために調達するそうで、全米最古のアスレチックブランドとして知られるサッカニーとニューバランスは共に本社がマサチューセッツ州にありますが、両社がそのシェアを巡って激突です。

余談ですが、サッカニーは、ケッズや80年代に一世を風靡したデッキシューズを作っているスペリーと同じ、ウルヴァリン・ワールドワイド社の傘下にいます。下の写真ってちなみに現在のHPからのものですが、30年以上前もほとんど同じようでしたよね、確か。今、この辺りの高校生の中でもスペリーを履いている男の子はちょっと洒落ているというイメージがあるのも、時代はめぐるということなのでしょうか。。。

Sperryのデッキシューズ

Sperryのデッキシューズ

ニューバランスは随分長いこと、この米軍へのランニングシューズの供給に関しては働きかけ、準備をしてきました。
北米で売られているニューバランスのランニングシューズの四分の1はすでに”Made in USA” のラベルがついていますが、一部のパーツは外国産になっているということです。
中国での生産は、人件費の高騰により、旨味のあるビジネスではなくなったということですが、問題は生産拠点がアジアに移ってしまった為に、国内のサプライヤーがなくなってしまっているということ。実際、全米にある125の靴製造業者は、大抵小規模、もしくは特別な靴を作っているそうでそのうち20社がアメリカ製の靴の大半を製造しているそうです。一度失ってしまった産業、人間関係を含め、新たに関係を構築するには時間がかかりそうです。しかし、両社ともこれを機会に、一般向けの靴もMade in USAにしたいと思っています。これによって雇用の拡大も見込まれます。

退役軍人の方々で、職がうまく見つからなく、この冬特に寒いマイナス10度くらいの所で仕事をください、というボードを持って立っている方々をみると、軍で使う物資の供給は軍のOB達を含めてまわしていくというのはOBの雇用を確保するためにはいいのかもしれません。そう考えると、間接的な軍事産業というのは裾野が広そうです。

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クラウドファンディングで資金を集める靴のスタートアップ 

5つ星ホテルよりも高いエアビーアンドビー?

Airbnbエアビアンドビーの話は、夏にこのブログでも、でましたが、イメージ的には旅行者が比較的安く、住むように滞在できるという感じがあったのですが、ドイツのGoEuro.comというサイトが世界150都市、4万以上の宿泊施設を調べたことによると、エアビーアンドビーの短期滞在する場合、ボストンが世界で一番高いとの調査結果がでました。

1晩平均274ドル、ボストンの5つ星のホテルを予約するよりも22ドル!高いそうです。ちなみにニューヨークの5つ星のホテルの部屋は平均669ドル(一番高いのはサンモリッツの687ドル、次点はマイアミの680ドル)ということなので、ボストンが高い町というより、アパートを含めた宿泊施設が少ないということでしょうか。インターンシップや出張等で数ヶ月単位で滞在する場合ホテルよりも、キッチンも自由に使え、町にちゃんと住んでいる感じがするエアービアンドビーのようなもののほうが生活を楽しめるというのはあるかもしれませんね。
ちなみにAirbnbでとまると高い都市の順序は、ボストン(274ドル)、カンクーン(メキシコ、247ドル)、ニューヨーク(231ドル)、ドバイ(226ドル)マカオ(213ドル)と続くのですが、アメリカの中では、ボストン、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ、ワシントンDC、シカゴの順となります。

正直なんで、ボストン??という気もしたのですが、このデータ、計算の仕方にも理由がありそうです。ピーク時と閑散期の両方の数字を考慮するということなのですが、10月初旬をエアービーアンドビーは旅行の閑散期とみなしていますが、ボストンは学生の率が高いので新学期が始まったばかりの10月は家賃の高いボストン周辺で、大学院生達が、宿泊施設を探しているなど一般旅行客と違った人の動きがありそうです。

Airbnb(エアビーアンドビー)は、2009年からボストンでサービスが始まりましたが、2013年の7月から2014年の6月までの調査によると5100万ドルの経済効果があったそう。ボストンではホテルの70%が町の中心地に集中しているといいますが、エアビーアンドビーのおかげで恩恵を受けているのは、ボストン市中心部よりも少し外れている地域のようです。ボストンはアメリカの歴史を学ぶ上で大変重要な役割を果たしており、子供達がアメリカ史で学ぶボストン近郊にあるレキシントンやコンコードといったエリアも観光地域です。

ボストンでエアービアンドビーで部屋を貸した場合、典型的なパターンは一年に68晩貸して8020ドルの年収を得ているとのこと。結構いい副収入になりますよね、本当に。
ちなみにGoEuro.comが同時に行った1から4星までのホテルランキングだと、ホテル自体の値段は14位ということで、ボストンにくるなら、エアービーアンドビーではなく、1〜4星のホテルに泊まった方がいいかも。。。

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自分の部屋を旅行者に貸すことで収入を得る、Airbnb(エアビーアンドビー)の話

女性の為の独立、起業支援

先日は大学を主としたイノベーションエコノミーの話でしたが、大学発でない場合の起業を支援する仕組みに関してもう一つの例を紹介します。

Center for Women and Enterprise(センターフォーウィーメンアンドエンタープライズ)というマサチューセッツ州に拠点が数カ所とロードアイランドにもあるNPO団体があります。
これは女性の独立支援をする為、スモールビジネスを立ち上げる為に必要な情報や、法規制、ビジネスプランの作り方、資金提供に関して等、独立、起業に必要な情報やコンサルティングを安価に提供している団体です。特別な技術や大きな資金が必要となるような規模の展開をしようとするよりも、小規模の起業をするほうが大多数であることから、大きな規模の起業ではなく、(将来的には大きくなるのかもしれませんが)自分のもっているスキルや、人的ネットワーク等を使って、どのように自分のビジネスをたちあげていくのかという支援を女性にしてくれます。
ウェブで受けられるコースもあるので、遠くに住んでいる人達はそういったコースをうけることもできます。

独立、起業を考えた時、大抵の人は初めから自分は世界を変えるんだ、というような大きな夢を掲げるより、どうやって明日食べていくのか、ということを考えるほうが多いのではないかと思います。現実的に、離婚したとか、シングルマザーが子供を抱えながらも自立していく為にMBAや経済、経営の具体的な知識がなくても、自分が売れると思えるサービスがあればそれをどうやってビジネスにしていくのかということをサポートしてくれるとても現実的なサービスです。

具体的に自分のビジネスに必要な細かい部分に関しても、メンターを紹介してくれたりしてサポートしてくれ、このブログでも紹介したWespireのスーザン・ハントさんといった成功している起業家の方達もボードに名を連ねています。

アメリカ人は何もないところからビジネスを立ち上げるのが上手いといつも思いますが、起業のエコシステムというものが大学を中心とした大規模なものから、地域に根ざした小規模なものまで、裾野が広いことも起業文化を支えていると考えられます。

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