ハーバード大学への出願数が過去最高に

2月9日のボストングローブ によると、今年度からハーバード大学に入ることを希望して出した出願数は今年は39044通という記録的な数字になりました。この数字は去年よりは4.6%上がったといいます。ハーバード大学によるとこの要因の一つは才能ある学生を発掘する努力を大学側が行ってきた結果、以前なら願書をださなかった学生達も願書をだしたからだといいます。

39044通の中、21%がアジア系、12.2%がラテン系、10.6%はアフリカ系だということ。結果は3月末に判明するということですが、合格率は5.3%という低さになりそうです。

今年はハーバードに限ったことではなく、他のアイビーリーグの大学も願書数が増えているといいます。(イエールも記録的な数字)高校生は大体8−10校くらいに願書を出す人が多いようですが、本命校には早目にだす、アーリーアプリケーションやアーリーディシジョン(単願)をする人が多いです。本来、そのほうが決まりやすいともいわれていましたが、近年どうやらこのアーリーで出すほうが、通常のプロセスで出すよりも学生のレベルが高く、高いレベルでの競争が行われるという現象が起こっている模様。

どちらにしても一流大学に入るのは狭き門ですが、本来アメリカの大学は絶対数が多く、学生のレベルに応じて幅広い選択肢があるのがいい点とも言えます。ところが、高騰する学費を考えると、親としてはどうしてもROIを考え、するとランキングを重視することになり、大学の中でも確実に格差が広がっているといえそうです。そういう背景もあってハーバードのような一流校への願書数は増えることがあっても減ることはないでしょうね、この先も。

U.S.ニュースが出したベストカントリーランキング

U.S.ニュースが出したランキングに、ベストカントリーというのがあります。

ペンシルバニア大学のウォートンスクール(ビジネススクール)とBAV コンサルティングが世界60カ国を選んで、16000人にきいたベストカントリーを1月のスイスのダボスで行われたWEF(ダボス会議)で発表しました。

かなり政治的な感じもうけるランキングです。そもそも、その60カ国はどのように選んだのか、スイスで発表されたランキングでスイスの名はないし、(60カ国に選ばれていない!)アントレプレナーシップの分野ではドイツ、日本、アメリカという順番。日本は2番、、、え??

もしかすると何か別の指標をもって判断しているのかもしれませんがなんだかちょっと偏ったランキンングのような。。。

そのランキングの一位に選ばれたのはドイツですが、”イノベーション”の考え方が、アメリカとドイツは違う、という分析がなされていたのは納得です。
ドイツの経済の強みは中小企業にあります。職業訓練のシステムが広く普及していて、すでにある企業でのイノベーションを促進するのに役立っています。つまりすでにあるものを改良して、(付加価値をつけて)普及させるという意味合いが強いといいます。この感じは日本も近いようですね。ゼロから1を作るのではなく、すでにあるものを組み合わせたり、改善したりする。一方、アメリカにおけるイノベーションは、新しいテクノロジーを発明してそれを劇的に普及させるという、意味合いが強い。(もちろん、イノベーションは発明とは違うという認識はあったにしても)研究開発の分野では日本のレベルは高いのに、イノベーションを起こし外に大きく広げていこうとしていくと、難しい。これはコミュニケーション力、営業力、プレゼン力等に問題があることなのだと思いますが、日本の場合はドイツ型から学べることが多そうです。

”奇跡の経営”でイノベイティブになる!

さて前回の話、
どうやったらイノベイティブなスペースが作れるのか? で、イノベイティブな仕事のために、名刺をなくして、役職も隠す、、、ということをしては、といったのですが、実際にプロジェクトではなくて会社そのものがかなりフラットで組織階層がなく、公式の組織図も存在しない、というブラジルの会社があります。

ブラジルのセムコ社は2代目社長がほとんど倒産の危機にあったところから、急成長した会社でビジネスプランも、短期・長期計画もありません。ミッションステートメントがなく、決まったCEOが不在であることもよくあり、CIOやCOOもいない、人事部がない、給料も自分で決める、経費を承認する人はいない、というおよそ常識的な会社からはほど遠いのですが毎年、40%の業績アップを果たし、社員も3カ国に3000人が務める規模の組織です。
”奇跡の経営”という本で紹介されていますが、本にはどうやったらそういう会社になれるかというよりも、その哲学、思想のようなことが書いてあります。一流といわれる経営者はやはり、哲学者でもありますよね。自分の信念にもとずいて生きている。

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

直感力を重視。人間は直感にもとづいて行動することをもっと奨励されるべきであり、まずはやってみて、失敗すれば謝ればよい。セムコには「許可を願うより、許しを請え」というモットーさえあると!
うーーん素敵。(笑)でもきっとそこまで自由になったら、制約があるほうがかえって楽だという人がでてきそうです。そう、制約があるということは自分で考えなくてもいいから。だから自由には責任がついてまわるんですよね。でもそれが本当の大人の行動だといえそうです。

関連記事:
どうやったらイノベイティブなスペースが作れるのか?

成功するスタートアップ、立ち上げ5年後の生存率90%を超える為には。。。

以前かいた記事、
ビジネスで成功したかったら、ビジネスを学ぶ前に、、、でビジネスで成功したかったから、ビジネスを学ぶ前にSTEM分野を学んだほうがいいことをかきましたが、これはアメリカの数字だけではなく、ヨーロッパでもいえます。
ETH (スイス連邦工科大学)からのスピンオフの業績とスイス経済に与える影響を分析したリポートがあります。(これは1973年以来ETHからスピンオフした企業、315社を追って調査したもの)です。

アメリカではMITやスタンフォードのエンジニアたちが多く起業しますが、ヨーロッパのエリート工科大学である、ETH (スイス連邦工科大学)にはマスタープログラムにいる学生たちが起業できるように独自のサポートプログラム、パイオニアフェローシッププログラムがあります。これは2010年から始まったプログラムですが、現在までに52社が起業し、昨年は25社が起業しました。1大学から1年で25社って結構多いですよね。しかしもっとすごいのは、ETHの学生(もしくは卒業生)が立ち上げた会社は立ち上げ5年後の生存率が92%という驚異的な数字であることです。この生存率はスイスで誕生したほかのスタートアップより40%も高い数字になるといいます。それにしてもスイスのスタートアップの5年生存率が50%を超えるって。。これも相当いい数字だと思いますよ。。。
バイオ関連と、ICT(information and communication technology)の分野での起業が多いということですが、多い分あえていえば、失敗率も高くなるといえるようです。

ちなみに、1980年から2000年の間にアメリカの大学からスピンオフした会社のうち2001年の時点でまだ活動していたのは68%だといいます。(その中でもMITやカリフォルニア大学からのスピンオフの大学の生存率はやはり高い)

どちらにしても、工学系の大学発の起業というのは成功する確率が非常に高いといえます。日本の場合も、一部大学が動き始めているようですが、工科大学(専門学校)が充実した起業プログラムを創設すれば、成功する起業率がずっとあがるといえそうです。一ついえるのは、日本の場合は、プログラムを作ると何もかも丁寧で手取り足取り、細かく指導しすぎてしまうという点。これは、国民性なのか、学生の問題なのか、教育の理由か、いろいろあるでしょうが、創造性は自由なところから生まれると思います。大枠は作っても、細かいところをあえて、決めずにコミュニケーションやその場のやりとり、雰囲気から作ったほうがずっと面白いものができると思うのですが。

メンタル問題を隠す傾向にあるロースクールの学生

ロースクールに通う学生は、メンタルな問題やアルコール、ドラックの問題があっても、それを隠す傾向にあるという話がありました。(ボストングローブ1月8日)

全米15のロースクールの学生3300人を対象に飲酒、ドラックの使用、メンタルヘルスに関して調査が行われました。
そのうち22%は過去2週間の間、週に2−3回以上アルコールをのみ、そのうち四分の1がアルコール中毒かどうかのテストをしたほうがいいのではないかという兆候を示しました。更に四分の1以上が鬱、不安感、摂食障害、精神病や人格障害といった診断をうけたといいます。
14%の学生は過去30日以内にマリワナを使い2.5%が麻薬を摂取。この結果は1991年の調査よりも高くなっています。(1991年ではマリワナ使用は8%、麻薬は1%だった)

しかし病院や専門医に相談をした人は4%だけです。60%以上の学生は、その後の司法試験やキャリアに障害がでるのを避けたいために相談をしないといいます。

ようするに自分のクライアントがアルコール中毒やドラック中毒で助けなければならない時に、自分のほうがもしかすると、もっと重症かもしれない、、、ということがありうるということですね。
中毒になるほどやめられない、もしくは飲みすぎる原因の多くはストレスにあるように思いますが、そもそも、まだ仕事をはじめていないのに、試験勉強でそこまでストレスがひどいということはある意味すでに向いていない気がするんですけど。。。高い金額を出して学校にいき、難しい試験をうけてストレスが高いであろう仕事をする、って相当その仕事が好きでないとやっていられないと思います。
彼らに本当に必要なのは適正テストなのでは?

それにしても アメリカ人は特にアルコールには敏感だと思うのですが、週に2、3回以上飲む人たちって結構いると思うのですよね。ヨーロッパだと14歳から親と一緒に飲んでもいい国がありますが、ヨーロッパの人達を同じように調査したらもっと高い割合でアル中といわれてしまうかも?!