”世界トイレの日” にむけて考える、社会起業のあり方

社会起業家を目指している話を最近、自分のまわりでもよく耳にするようになりました。
偶然図書館でみつけたRotarian というロータリー財団が出している雑誌に、成功した社会起業の話がのっていたので紹介します。

40歳になるまでに16のビジネスオーナーになった Jack Sim氏はトイレについては人は話をしないということに気ずきます。2001年に世界トイレ機関をつくり、今年国連は11月19日を ”世界トイレの日” とする事に決め、正式な国連オブザーバーになりました。

Sim氏はミスター•トイレとしても知られており、以下はこの6月のポルトガルのリスボンでの世界水サミットでのインタービューの記事です。

The Rotarian11月号

以下 Rは雑誌Rotarian
R:  トイレのタブーを打ち破るのにユーモアを使っていますが、どうやってこのアプローチを思いついたのでしょう?

SIM: 一度人を笑わせれば、みんな あなたの話をきくようになります。
もう一人うまくやった人がいますよ、タイのミスター•コンドームです。彼も笑いからコンドームを普及させました、私もトイレで同じ事をしたのです。
誰だってトイレについて、怖い話があるでしょう、旅行での話かもしれないし、子供の話かもしれないけど。自然にすれば、みんな話すようになりますよ。

R:  ローターリーの人達は、人々が公衆衛生について話すようにする為に何ができると思いますか?

SIM: 100年以上も前、ロータリーの最初のプロジェクトの一つは公共のトイレを作ることでした。ロータリーのメンバーはこのことを知っているべきですよ。ロータリーの人々が水や公衆衛生のことをしようとすると、少なくとも85%の人が水に焦点をあてます。しかし、人々がもしそのまま汚水を川に排出していたら、水は綺麗ではありません。正しい公衆衛生の知識がないことで病気になれば、貧しい人たちの生活の質を改善することはできません。薮の中で、トイレをしなければならない状況は、女性にとっては危険でもあります。

R:  公衆衛生を、人々の行動を変える事で、そしてトイレを使ってもらうという角度からアプローチしていますね、私たちも考え方を変えないといけませんか?

SIM: この活動を初めてすぐの頃、中国の貧しい地区の学校にトイレを作るために訪れました。校長や子供達はとても喜び、私達も満足して帰りました。
一年後、またその学校を訪ねたら、校長先生がオフィスをトイレの中に移動して、子供達は相変わらず外で、トイレをしていました。そこで、校長先生にどうしてこんなことをしているのですか、とたずねると、トイレがすごくきれいで、自分のオフィスよりずっといいからだといいます。
このプロフェクトは完全に失敗でした。あなたがしたくて、何かを人に与えるというのは適切ではなく、彼らが欲しいのでなければなりません。寄付した、たくさんのトイレは人々がどうやって維持するか、掃除するかがわからない為に結局、倉庫や台所、になったりしていました。どうして、家にトイレが必要なのかわからないのです、だって何百年も外で用をすませてきたのですから。

R:  どうかえたら いいのでしょうか?

SIM: トイレを魅力あるものにするのです、トイレを携帯電話のようにステータスシンボルにするのです。スラムにいる子供達でさえ、トイレはなくても携帯電話をもっています。

市場原理を取り入れることが一番、 持続可能なやり方だと思いますよ。ただ トイレを設置して使ってくれるといいな、と思っているのではなく、トイレを作る工場を作り、現地の女性がトイレを売れるように訓練して、売った金額に見合った収入を得られるようにすれば、収入、起業家精神、そして正しい公衆衛生の知識も伝達できます。その後はあなたの投資が、なくても事業は拡大するでしょう。

R:  どういうモデルですか?

SIM: サニショップ工場(世界トイレ機関が作ったソーシャルフランチャイズモデル)を始めるにあたって2000ドルかかり、そしてセールスレディーを訓練します。このシステムで誰もが利益を得る事ができ、資金を提供した人もその場所にもどって確認する必要もありません。事実、5、6年後に戻った時、その地方のどの家にもトイレがあるのに驚くでしょう。

R:  世界トイレの日を祝うにあたってアドバイスはありますか?

SIM: プレスカンファレンスをひらいてもいいし、ツイートしてもいいし、フェイスブックにのせてもいいし、音楽作ってもいいし、、、コストはかかりません。公衆衛生の重要性を知ってもらい、トイレのことをだれもが話せるようにするのです。私達は人生で3年分はトイレで過ごすのですから。

以上が要約です。

ロータリーという特殊な雑誌からの記事ですが、それでも社会起業家を目指している方には共通する問題があるように思います。
日本でも貧しいエリアに学校を建てようというプロジェクトで、建物は建てたけど、あとでいったら子供が誰も学校にきてないとか、間違った使われ方をしていたとかの話をききます。結局、自分たちのエゴで寄付をしてはあまり意味がないということでしょうか。

資本があれば、、、という話は聞きますが、それ以上に続けられる仕組みを作る重要性、というのはどんな形の経営でも同じなんですね。

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