多様化する留学の形

近所にこの秋、新しくスイス人家族が引っ越してきました。

彼らには、14歳と11歳になる子供達がいます。この家族は、この1年という期限付きで、子供の英語の勉強の為にスイスから家族ごと、引っ越してきました。
子供の英語の勉強の為に家族ごと引っ越し??仕事はどうするの?とか、そこまでする理由はあるかなあ?とか、いろいろな考えが頭をぐるぐるしました。実際、母子だけをこちらにおいて父親が韓国から仕送りをしている、というケースもみてきたので、まあ、それが条件的に許すのなら、いいんじゃないの、とは思うものの、先日会った時、色々話をきいてみました。

”仕事はどうしてるの?”
月に半分はスイスに戻って仕事して、あとはこっちからのやり取り。

“何の仕事?”
不動産サービス。土地やオフィススペースを探している法人向けのサービスを提供している。ビル丸ごとを法人が所有した場合には、その賃貸管理や売却管理もしている。又、銀行向けの不動産査定や、不動産を沢山所有している富裕層に、不動産ポートフォーリオの査定をし、買い替えや売却アドバイスも行う。

”そもそも、どうしてここに?”
子供に早いうちに、どうしても英語とその環境に触れさせたかった。

”なぜ?”
自分はスイスでは大学にいっていないけど、15歳から始めた職業訓練から、いくつかの仕事をやりキャリアを積んで、アメリカでMBAをとり、それから、ハーバード大学にある不動産ビジネスの特別集中コースをとった。
それが、今の自分を作っている。英語はこれからどんな仕事をしようが、絶対に必要だと思っている。

”それで、アメリカでビジネスを始めるつもりなの?”
それは、全く考えていない。

”不動産ビジネスって、その地域や国に根ざしたビジネスだと思うのだけど。なぜ、スイスで不動産ビジネスをやろうという人が、アメリカで不動産の勉強をするの?”
法規制とか、習慣は世界各国違いがあっても、ビジネスの基礎っていうものはそう違いはない。
ただ、サービスの形っていうのは様々で、特にハーバード大学での授業は世界各国から不動産関連の人たちが集まってきたので、色々なビジネスの形を知る事ができてとても面白かった。そうそう、日本人もいた。

アメリカから戻って、夫婦で会社を立ち上げ、今では会社2つのオーナー、1つの方は、パートナーに運営を任せ、自分は従業員30人ほどの会社を運営しているそうです。

確かに、今の彼の状況が一家でアメリカに引っ越せるような生活ができるような状況である、ということがあります。が、もし子供たちに、英語というものだけを教えるということであれば、わざわざアメリカに一家で移住する必要もないと思うのですが、経験でしか学べないものをどうしても伝えたかったようです。

日本だと、自分の会社を子供につがせたい、と思う親は多いようですが、ヨーローパの人は結構その辺はわりきっていて、どっちでもいいと思っている人が多いですね。そういう意味でも、彼は子供達がこの先どんな職業に就いたとしても、海外経験は役に立つと思っています。
親としては、この経験を通じて、子供達が大きくなってアメリカや他の外国の大学にいきたいと、外に目を向けてもらうことができればいい、といっていました。

早くから子供を外国に出させたがる親は語学力の強化ということもありますが、それ以上にメンタル的な部分の強化を望んでいるのかな、と思います。それは異文化でのコミュニケーション力であったり、交渉能力であったり、柔軟性であったりすると思うのですが、日本人に限った事ではなく、どの国の人も、外国にでることで、それらの能力は磨かれます。それも、大人になった時に経験するより、子供のうちのほうがずっと変化に対する柔軟性はあるので自然に学べる、そこを強化することで、更に英語が有効に使えるようになるのかな、と思います。

自分の職種は海外とは関係ない、と思っても、やはり世界に対して、オープンであることは、自分を差別化する意味でも重要なことではないでしょうか。

それにしても、彼らはとてもここでの生活を楽しんでるようです。結局、子供達の為とかいいつつ、ゴルフする為に来たの?って言いたくなります(笑)

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