新生児のゲノムテストは広まるか?

私事ですが、去年は年末にかけて身近な人との別れ、そしてまた身近に新たな命の誕生というものがほぼ同時期にありました。不妊治療や昔だったら難しい状態での妊娠、出産ということが医学の発展で可能になったことは確実なのですが、一方個人的には、医学が発達しても人が生まれるということはやはり神の領域なんではないかと、思っているところがあります。どんなに最先端の治療や、努力してもどうにもならないこともあるのが現実です。

そしてまた、人は生まれた瞬間からある意味、死に向かって進んでいるともいえるわけで、事故や発作の場合は別としても、病気を長く患っている場合をみていると、意外と人は行く時期を自分の意思できめているのではないだろうか、という感じがしました。余命数ヶ月と言われた人が何年も生きたりできるのは薬や新しい治療方法だけが理由ではないように思えます。

もし、人が生まれた時点ですぐに将来どういう病気になる可能性があるかわかっていたら、人生の長さが変わるかもしれませんが、質は変わるでしょうか。

昨年12月に発表されたブリガムアンドウィメンズホスピタルとボストン子供病院の共同プロジェクトで行われた調査によって生まれて2日以内の新生児の親(514組)の82.7%(36%がなんらかの興味を示し、28%がとても興味を示し、18%が非常に興味を示した)がゲノムテストに興味を示しているということがわかりました。もし、そのようなテストが可能であれば、親の年齢、人種、教育のレベル、第一子か、遺伝性の病歴が家族にあるかどうかにかかわらず、大多数の親がゲノムテストをしたいと思っているということだそうです。また、これを全く拒否する、といった親もいませんでした。新生児のゲノムスクリーニングの興味に関する研究は今までにもあったそうですが、生後48時間以内の親に焦点をあてたものはありませんでした。ゲノムテストをすることによって、今ある標準のテスト以上に個人的な健康に関する情報を供給することができることになります。しかし、これにはもちろん生後すぐに親の関心と同意が必要です。

一方で、新生児の健康問題をすでに懸念している親はゲノムテストに興味を示さなかったそうです。
これはもうすでに問題を把握しているから、必要ないと思っているということでしょうか。

また調査では両親バラバラに質問に答えてもらったのですが、75%の夫婦の意見は一致していました。
より、安く、広くこのスクリーニングができるようになるために更なる調査が続けらるべきだということで、倫理委員会による確認及び、承認が得られるまで2015年の前半までに数百の新生児達が研究対象としてゲノムスクリーニングを提供される予定だそうです。

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