老化に対処するバイオ産業

誰にでも平等なのは、時間。そして老化というのは誰でも避けて通れないことですが、年をとると、特に膝などの関節痛や、耳が遠くなったり、目が見えにくくなったりとトラブルがでてきます。平均寿命がのびてくると、単に長生きできればいいというより、いかに健康に生きていけるかということが問題になってきます。
そしてこの高齢化に対処するためには2つの考え方があると考えられます。一つは病気を治療したり、機能しなくなった部分や壊れた部分を治す、取り替えるということ、もう一つはガンや糖尿病、アルツハイマー等の病気になりにくくして、生活の質を保ちながら延命させる、ということ。ボストングローブ1月27日には老化に対抗する製薬会社の取り組みがのっていました。

実験室においては、老化を遅らせるということは可能であるということで、アスピリンやイブプロフェン(消炎鎮痛剤 )メトフォルミン(糖尿病治療薬)には動物実験において寿命を伸ばす、効果があることが確認されています。しかし、副作用も懸念されるので実際に老化対策として人がこれらの薬をとることはすすめられていません。

年をとるということは免疫反応力の低下、ワクチンの効果が限定されることがあります
しかし、サイエンストランスレイショナルメディシンの12月の研究において、ノバルティスは腎臓ガン治療薬エベロリムス(インフルエンザの予防接種で与えられる)がインフルエンザの予防接種の効果を押し上げることを発表しました。薬が免疫力の自然の低下に対処するのを助けることができるなら、ワクチンと組み合わせて管理されれば食品医薬品局の承認を得られるかもしれません。

加齢に関するもう一つの問題は耳が聞こえなくなることです。長期間大きな音量を聞いていた場合などで、耳の中の有毛細胞が壊れると、それは自然には生まれ変わりません。よって、よりたくさんの細胞がなくなることで、どんどん耳が聞こえなくなるのです。ノバルティスはアトナル1という遺伝子の注射を耳にうつことで普通の細胞が有毛細胞のようになることができるものを研究しています。動物実験では神経細胞がもう一度繋がって耳が聞こえるようになるということがわかりました。

また、多くの老人は関節に痛みを訴えます。軟骨がすり減ることで、おこる関節痛に、ノバルティスは軟骨を再建するのを助けるであろう物質をみつけ、動物実験をしている状態ですが、薬がどれくらい投与される必要はあるかは、まだ明らかでないとのこと。

年をとればとるほど適切な運動が大切になってきます。
筋肉の衰えも老人の運動能力に影響を与える問題です。製薬会社のイーライリリーとリジェネロン社はミオスタチンというタンパク質をブロックすることで筋肉の成長を促進する治療法を開発しており、ノバルティスも独自に筋肉を強化するような薬品の開発を進めていますが、老化を防ぐということが目標というより、年をとって症状が悪化し障害がでることを防ぐ、という考え方があるようです。

この週末ボストン周辺では一晩に70cmほど雪がつもりました。雪が積もっても、マイナス10度くらいの中を、いつもとかわらず、マラソンをしている健康オタクの人達がいます。そこまでくると、かえって大丈夫?と思いますがやはり普段の生活の改善、というのが健康に長生きできる一番の秘訣かもしれませんね。

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