ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(1 はじめに)

はじめに

ここ数年、ボストンのイノベーションエコノミーに関わりながらイノベーション、起業、教育に関するブログを書いてきたわけですが、そろそろ総括してみたいと思います。もともとこのブログはアメリカ人が得意なことを学ぼうというところから出発しました。私が思うアメリカ人が得意な事は何もないところから何かを生み出すこと。この間ファンドレージング、セールス、プロモーション、ネットワーキング、コミュニティー作り、ゼロから1を作るビジネス構築に関して、大学、企業、NPO、官公庁といった様々な層と関わりながら、そして子供の教育を通じて勉強したり、経験を重ねてきました。

イノベーションは新しいビジネスを作り雇用を生むので大切という考えが浸透したことにより、日本から各種団体とたくさんの方たちがボストンにみえて彼らと話しをする機会が多くありました。どの方達も、ボストンで成功しているエコシステムを学び、いかにそれを日本に導入できるのか、どうやって国際的に協働していけるのかに興味を持っておられます。実際は日本だけでなく、世界中の国から毎月のように多くの各種団体がイノベーションのエコシステムを学ぶためにボストンにやってきていますがそれぞれの国はその仕組みを直接とりいれるだけではなく、どうやったら今ある各国の仕組みと掛け合わせることができるのかということを考えています。イノベーションを起こす、ということを仕組みで考えると、企業レベルの問題だけでなく行政機関、大学を含めた教育の枠組み、そして個人のレベルでは何ができるのかということも考慮することが必要になってきます。そこで ボストンにおける人材教育、起業教育についての概要をまとめました。

雇用形態や勤務形態の多様化 、ライフスタイル等の変化、それに加え企業の寿命が短くなってきている中、才能やアイデアをもった人材は一つの企業や大企業にずっと雇用されるという機会は今後ますます減ってくるということは容易に想像できます。実際、innosightによるとスタンダードプアーズ500社の会社の平均寿命は1958年は61年であったのに、1980年には25年に、そして現在は18年までに短縮されています。

もし多くの人がたとえ企業体の中にいたとしても、何かのプロフェッショナルとして独立できるくらいの能力があれば、そういった人たちが協働し合い、必ずしも企業という形にこだわらずに活動や起業することもでき、組織に頼らなくても、またどこにいっても困らないのではないか、働き方の選択の自由を得ることができるのではないのかと思います。そこで今までのブログ記事をもとに、自立した、イノベーティブな人材を育てていくためにはどういう仕組みが考えられるのか、どういう教育の選択肢があるのかということをボストンの事例を中心に、多角的(公的機関、大学、企業、個人、及び欧州との比較)に考察していきます。

イノベーション、教育政策に関わっている人たちだけでなく、これから自分の子供たちが、国内外場所を問わず、一企業や何かに依存することなく自分の人生をコントロールできる人になってもらいたいと望む親御さん達の参考になればいいと思います。ライフスタイルを自分である程度決めることができるようになると、時間的にも精神的にも余裕ができ結果的には少子化問題にも対処できるのではないでしょうか。

*記事は基本的には4年間分のブログ記事からのまとめになります。詳しい事項に関してはブログのリンクを貼っておきますのでそちらを御参照ください。

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(2 なぜボストン?)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(3 大学の役割 −その1−)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(3 大学の役割 −その2−)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(3 大学の役割 −その3−)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(4 公共機関ができること)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(5  企業やNPOの取り組み)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(6  日本でできること)

ボストンから学ぶ、イノベーティブで自立した人材の育て方(7 古くて新しい価値観)
 

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