これから必要なイノベーションについて

成功した、と言う表現をアメリカで使う場合それは金銭的な意味の成功がほとんどですが、その成功をはかる指標が金銭ではなく、Happinessならば、と言う話をここのところ度々耳にします。(ブータンの話ではなくアメリカで…)しかもそれをいいだしているのは、いわゆる大企業のエリート達や金銭的に成功している人たちです。

大量生産、安さ、大きさ、量や数字で世界に影響力を与えることを考えると、どんどん製造コストの低いところへもっていくことになりますが、でもそうすると結局、アジア、アフリカ、そしてその後は?また自国に製造業を戻すことを必死にやろうとしている国もありますね。でもきっと安く、早く、大量に、というのは結局将来的には AIや ロボットがその仕事をしていくのでしょう。

社会の仕組みがよりよくなったとしても個人のハピネス度はまた別の話。結局金銭的に成功しても必ずしも豊かさにはたどりつけないということを多くの人が感じ初めているからでしょう。周りからの評価は全く気にしなくて自分だけが満たされている状態になる、(いわゆるハピネス度が高い状態)というのは相当自分の中での価値観が確立されていないと難しいです。

他人と比べないという意味では一見、遅れていそうな近代化の進んでいない土地の人のほうがもしかすると、精神的には進んでいるのかもしれません。

イノベーション、日本語では技術革新と訳されることが多いですが、本来のイノベーションの意味は革新する、とか刷新するという意味。経済的には世の中をよりよくしていくためのサービスや製品を技術革新を通じてより広く世界に浸透させていくという意味で使われることが多いように思います。形としてみえるものはわかりやすいですが、この先求められているものは価値観や、考え方、思想のようなものを刷新して広く変えていくことのように感じます。

 

高校生のための、将来の働き方を考えるツアー

以前から日本の大学から研修のような形で、アメリカの大学に話をききにくるツアーといったものがありましたが最近、ボストンのほうまで来る高校生のツアーが特に増えてきています。先日日本からきたスーパーサイエンスハイスクールの学生を対象にミニツアーと講義、ワークショップをする機会があり非常に好評でした

彼らの目的はMITやハーバードで働いている人たちの話をきいたりしながら現地の空気にふれて、留学意欲を高めたり、将来の目標を決めるのに役にたつような経験をしてもらうことのようです。

いい大学をでて、いい会社に入ることで一生安泰という時代は終わったと思っている人たちがいる一方、安定する生活を望んで、一流会社に入ろうとする人たちは減りません。

実はS&P(スターンダード&プアーズ)の500社の平均寿命はかつては50年以上だったのに徐々に縮み、今では25年以下になっています。それは何を意味するかといえば、親の世代で一流と言われていた会社が、子供が成人し就職する頃にはなくなっている可能性があるということです。

そのスピードはどんどん、加速しているのが現状で、今の高校生が就職する頃には、働き方そのものがすっかり変わっている可能性さえあります。

そういった事情を背景に最新のコワーキングスペースで働くスタートアップはどんなふうに働いているのかということを見学しながら高校生に将来の働き方を考えてもらいます。そして自分が望む未来の為にどこにいけばどんな教育をうけられる可能性があるのかということを、日、米、欧の教育を比較しながら説明し、そしてその為に今何をすべきなのかをお話をしたいと思います。

場所はケンブリッジ内(ケンダールスクエア)所用時間はツアー+参加型講義(質疑応答含む)で1時間30分程度を考えています。料金は参加人数によって違うのでお問い合わせください。

多くのアメリカ人はロボットがますます仕事をするようになると思っているけど、自分の仕事は機械ができないと思っているという話

車の自動運転なんてまだまだ、映画の中での話なんて思っていたらあっという間にきそうな気配になってきました。AIの話やボストンダイナミックスのロポットとかをみていると、なんだかその傾向がどんどん加速している気がします。
3月10日にだされたピューリサーチセンターの結果によるとこの50年で大抵のアメリカ人はコンピュータやロボットが労働市場を劇的に変えると考えており、現在、人がやっている多くの仕事は消えると思っていますが自分のやっている仕事をみるとそれがロポットがやるとは考えていないようです。

80%以上のアメリカ人が自分の今やっている仕事が50年後も残ると考えています。
特に公共部門や教育、ノンプロフィットで働いている人たちは次の50年で7%の人しかほどんどの仕事が機械化されるということを信じていないといいます。(一般企業の人たちは13%に対して)またジェネレーションの違いによっても認識の差があるようで、50歳以上の人たちは76%が自分の仕事が残ると思っているのに対し、18-29歳では84%の人がそう思っているということで若いほうが楽観的にですね。しかし機械よりも実際は自分より、低い賃金で高いパフォーマンスを出す人たちや、自分のいる産業自体が成り立たなくなることで仕事がなくなるということに対する危機の方がもっと現実的な問題だととらえられているようです。

機械の出現というと、工場とかそういったところの仕事が効率化するというイメージが昔はありましたが、これからは知的産業の部分にAIが進出してくることにより、あきらかにホワイトワーカーの労働市場に機械が進出という可能性が高くなってきました。知的労働でも人とあまりコミュニケートする必要のない、数字のみを扱う仕事とかは確かに消えていく感じがします。

先日Vecnaに行った時、アメリカ医療現場で、スタッフ不足を補う為に、待合の椅子にこしかけるだけで、バイタルチェックができる椅子というのをみましたが、これまでに医療現場など多くの人が関わっていた現場でもどんどん機械化が進むことになりそうです。日本のように高齢化社会が進む場所では得にその傾向は強そうです。

機械が労働市場に参加してくると、機械がノウハウや知識(データ)を所有することになり、その知的所有権とかの問題とかがでてきそうですね。実際Vgoもやろうと思えば、Vecona社が世界各国にあるVgoの使用状況を監視できるということで、ロポット産業が大きく力をもってきそうです。

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ますます進化するロボット

メンタル問題を隠す傾向にあるロースクールの学生

ロースクールに通う学生は、メンタルな問題やアルコール、ドラックの問題があっても、それを隠す傾向にあるという話がありました。(ボストングローブ1月8日)

全米15のロースクールの学生3300人を対象に飲酒、ドラックの使用、メンタルヘルスに関して調査が行われました。
そのうち22%は過去2週間の間、週に2−3回以上アルコールをのみ、そのうち四分の1がアルコール中毒かどうかのテストをしたほうがいいのではないかという兆候を示しました。更に四分の1以上が鬱、不安感、摂食障害、精神病や人格障害といった診断をうけたといいます。
14%の学生は過去30日以内にマリワナを使い2.5%が麻薬を摂取。この結果は1991年の調査よりも高くなっています。(1991年ではマリワナ使用は8%、麻薬は1%だった)

しかし病院や専門医に相談をした人は4%だけです。60%以上の学生は、その後の司法試験やキャリアに障害がでるのを避けたいために相談をしないといいます。

ようするに自分のクライアントがアルコール中毒やドラック中毒で助けなければならない時に、自分のほうがもしかすると、もっと重症かもしれない、、、ということがありうるということですね。
中毒になるほどやめられない、もしくは飲みすぎる原因の多くはストレスにあるように思いますが、そもそも、まだ仕事をはじめていないのに、試験勉強でそこまでストレスがひどいということはある意味すでに向いていない気がするんですけど。。。高い金額を出して学校にいき、難しい試験をうけてストレスが高いであろう仕事をする、って相当その仕事が好きでないとやっていられないと思います。
彼らに本当に必要なのは適正テストなのでは?

それにしても アメリカ人は特にアルコールには敏感だと思うのですが、週に2、3回以上飲む人たちって結構いると思うのですよね。ヨーロッパだと14歳から親と一緒に飲んでもいい国がありますが、ヨーロッパの人達を同じように調査したらもっと高い割合でアル中といわれてしまうかも?!

現代社会を騒がせる様々な脅威について

ここのところ毎年サンクスギビングの週はニューヨークにいっていたのですが、今年はテロ予告があり、その予定を見直し、近所でのんびりすることにしました。
サンクスギビングの週は人の移動も多いですが、どちらかといえば家族で過ごす時なのでブラックフライデーの買い物くらいかな人が集まるの、なんて思っていたりしましたが、テロ騒ぎで、都会は町中警備もすごいのでもしかして、逆に観光客は守られている感は強いかもしれませんね。
やはり景気が悪くないということでしょうか、ブラックフライデーのショッピングモールの混みようもそれほどではない感じでした。
それにしても、ワシントンも、ブルッセルも、また飛行機や電車での移動といったことも考えると安全といえるところは減っているのでしょうかね。
危険地域に住んでいない一般市民にはテロなんて関係ない、ともいえなくなってきました。

この状況はしばらく収まりそうもないなあ、なんてことを漠然と考えていたらワシントンのセキュリティー専門のシンクタンクの方と話す機会がありました。(日本もその団体には随分お金を払っているようです。。。)独立系のシンクタンクの場合でも特定の企業や国から資金がでているわけで、その資金ので出処により、分析結果も影響をうけるということがいわれます。
シンクタンクは今ある脅威を掘り下げ分析しますが、なんだか話を聞いていると、根本的に問題を解決することは考えていないように思えます。彼らの分析によると戦争やテロだけでなくあらゆる種類の脅威(恐怖)が現代社会にはあります、食料問題や(十分な食が供給できない)、水の問題、人口問題(日本や韓国のように人口が減っている国と、増加の一途にある国)、公害、抗生物質が効かない抗生物質耐性菌、等々。テロは恐怖で人をコントロールする側面があると思いますが、恐怖を売り物にしている産業は、意外と広い分野にまたがっていそうですね。しかし、聞いていると本当に、現代社会の脅威って人が作る出すものが大半だという感じです。その場にいた人が ”人口が減れば多くの問題が解決する”、といっていましたがその発言に妙に納得してしまいました。

それにしても、ご飯をたべてから1時間もこれからの時代の脅威についての話をきいていたらなんだか気分が悪くなってしまいましたよ、本当に。