食べ過ぎ、少食、食事をコントロールするハイテク食器

年末年始と付き合いや家族の集まりで少々食べ過ぎな傾向があるのですが、目の前にだされたものが大好きな食べ物だったらなかなか自制が効かなくなることもあります。また逆にアルツハイマーやパーキンソン病、がんといった病気の場合は食欲がなくても、ある程度きまったものを食べなければならなかったりと体重管理が必要です。本来人が管理をしなければいけなかった食の分野でも、どんどん新しいテクノロジーが進出しています。

パーキンソン病や脳卒中などで、ものを掴むことは難しくなることがあります。ハイテクスプーンの Liftware  は揺れている手の動きに反応してスプーンを安定させて、揺れを70%もおさえものを食べやすくします。

Liftware

LIFTWARE

 

味覚というのは年齢があがると衰えていくものですが、パーキンソン病や認知症を患う人たち、そして抗がん剤や治療中の場合はそれが特に顕著です。シンガポール国立大ではTaste+ というスプーンとカップのプロトタイプを作っています。これは、何かを食べたり飲んだりするときに、酸味、辛味、塩味といったものを電気パルスで舌に感じさせるものです。現在量産をめざしていて認知症や塩分が控えめな食事が必要な人たちのために病院で使ってもらおうと試みています。もしうまく行けば、他の食器にも波及する予定。

また子供たちにもっと食べることに集中して、もらえるように、少食を防ぐためにゲーム感覚で食べたもののカロリー計算ができる食器をつくるYumitというのもあります。

Yumit

YUMIT

Smartplate

FITLY

 

フィラデルフィアのスタートアップのFitly はSmartPlate ($99)というカメラとセンサーがついた食器を開発しました。皿に乗っている食品をカメラでとってセンサーが重さも測ります。そしてカロリーを計算し、食べ過ぎたり、早く食べ過ぎたりすると、携帯にアラームを送ってきます。そして、台所に入るたびにその皿を使うようにリマインダーを送ってきます。

ハイテクスプーンは1本200ドル以上しますが、実際それらを必要としているのは老人や病人という社会的弱者だったりするわけです。値段が下がってくれば、病院を中心にもう少し普及するかもしれませんね。

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マサチューセッツ州で増加する農業従事者

17世紀にイギリスからマサチューセッツ州にやって来た入植者(ピルグリム・ファーザーズ)にとって一番大変だったのはこの気候と痩せた土地でいかに食べものを確保するのかということでした。原住民達に農業を教わりようやく作物を収穫出来るようになった、その御祝いがサンクスギビング(感謝祭)だと言われてます。

夏と冬の寒暖差が激しくマサチューセッツ州はアメリカの中では特別に農業州ではないですが、連邦政府の農業統計によると2002年から10年間で農家数は28%増えています。ところが、農業規模となると、アメリカらしい大規模農家というよりも、規模が小さくなっているそうです。そして小規模の農家が中間業者を通さずファーマーズマーケットで直接消費者とつながるやり方で販売をしています。値段は割高になりますが飛行機で何時間もかけてやってくる野菜や大農場の農薬ずけで育った味のない作物より美味しい、体にいい、地域経済にもいいということで、健康オタクの多い、ボストン近郊では特に地産地消が人気です。そして、傾向として、共同で畑を借りたり、契約した畑から収穫物を買ったり、自家菜園といったどちらかというと、自給自足に近い形が広まっています。小規模で多少値段が高くても、いいものを買いたいという消費者がいることが農家数の増加ということに現れているようですね。

世界的に天気の変化が年々激しくなり、干ばつや洪水、火山の噴火地震が多発しています。自然災害が増えると農業にも影響が出ますが日本の農業自給率低いのが気になります。自家菜園、自給自足に興味がある方は、以下の関連記事をどうぞ。

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ネスプレッソのようなカプセルからでてくるトルティーヤマシーンを作るFlatev

故郷の味、子供の頃から慣れ親しんだ味というのは、外国生活が長くなると恋しくなるものです。

メキシコからスイスにやってきたカルロスは、大学生の頃、朝、昼、晩と毎日食べていたおいしく安価なトルティーヤがなかなか手に入らず、困っていました。自分で作ったりもしてみましたが、時間も手間もかかるし、もっと簡単に手にはいらないものかと考えていました。そしてルームメートで機械のエンジニアである、ヨーナスとともに、1分ほどでできたてのトルティーヤができあがるという機械を作ります。

先日、この機械を作っている会社 Flatev を訪ねる機会があり試食をさせてもらいました。
コーヒーのNespressoのように、カプセルの中に必要な材料がミックスされてあり、(コーンミールはオーガニック)カプセルを機械にセットし、ボタンをおすだけで、1分ほどでできたてほかほかのトルティーヤが引き出しからでてきます。こんな簡単にできちゃうの?!という感じです。

このカプセルの中に材料が入っています。

このカプセルの中に材料が入っています。

これなら朝の忙しい時にも最適です。もちろんホームパーティーや、オフィスの休憩室においたりすればランチの時間にもみんなで使えていいですよね。

1分程度でほかほかのトルティーヤのできあがり!

1分程度でほかほかのトルティーヤのできあがり!

味はプレーンとシナモン。まずは、できたてのプレーンを何もつけずに、いただきます。
コーンの味がしっかりして、そのままでも十分いける!2枚目はシナモンのトルティーヤにヌテラをぬってバナナや木苺をのせます。うーん!これもおやつのようですが 朝ごはんにもいけそうですね。昼はプレーンにたっぷり野菜を挟んで、夜は肉や、チーズを挟んだりと、いろんなバリエーションが楽しめますよね。

この製品、グルテンアレルギーの人やベジタリアン、ビーガンの人でも問題なく食べられるということで、特にメキシコ人に向けたものというより、もっと大きい市場を対象にしています。

Flatevはマスチャレンジでも2013年のファイナリストに残り、現在はまだプロトタイプでこれから量産を目指していますがすでにいろんなところからの引き合いもきているそうです。

**興味がある方はご連絡ください。

早くからピーナッツに触れることでアレルギーを防ぐ

アレルギーは、近年非常に増えている中、特に昔からよくあるのがピーナッツアレルギーですが、アメリカの学校でも持参禁止になっているところが多いと思います。ピーナッツアレルギーはこの10年以上の間に倍以上にふえ、アメリカの2%以上の子供が、そしてアフリカ、アジアその他地域でも増加傾向にあるといいます。
他の小児性のアレルギーと違い、ナッツのアレルギーは成長して大きくなってもアレルギー反応が小さくなるわけでもないそう。

ピーナッツアレルギーを起こす可能性のある子供を持つ親は小さいころからなるべくピーナッツにふれさせないようにしますが、国立アレルギー・伝染病研究所が出資した研究によると、まさに逆のことが必要とされているということがわかりました。乳幼児を対象にしたこの研究ではピーナッツを含む食品を与えられる前にすでにその子供達がアレルギーをもっていないということを確認してから行われたということで、1歳までの子供にピーナッツを与えることはその後アレルギーを発症させる確率を81%もさげるそうです。もっとも、歯のまだそろっていない小さな子供の場合、ピーナッツがのどをつまらせる危険もあるので、ピーナッツバターのようなものを摂取する必要があるようですが。

これは今度の食品ガイドライン、どのようにアレルギーの発症をおさえるかというポリシー大きく変える可能性がありますが、大事なことはその子供がすでにアレルギーを発症させていないかどうかということを事前に確認することであると、専門家はいっています。

これって、他の食品アレルギーも同じなんでしょうかね?? アレルギーというのは、自分の許容範囲を超えてしまうと起こすものだとばかり思っていたのですが。。。

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増加する食物アレルギー

小麦製品をとらないことは健康的?

以前グルテンアレルギーのある人を日本でアテンドするのに、食事で苦労したことがあります。それまで私も知らなかったのですが、醤油も小麦粉を使っているし(たまり醤油は別)加工食品のいたるところに小麦がはいっています。和食のほうが、大丈夫そう、と思っていたのに、和食も大変でした。

そういう心配はアメリカではあまりしなくていいようで、大手のスーパーにいけばまず、グルテンフリーコーナーの冷凍食品は充実していますし、粉類のところには専用のパン粉やケーキミックスもたくさんあり、本屋には専門のクッキング雑誌、本、レストランのメニューにもグルテンフリーのものは結構あります。しかし、実際小麦アレルギーのある人以上に小麦製品をとらないことが健康にいいと思ってやっている人たちが多いということがコンシューマーリポートの結果でわかりました。1000人以上を対象にしたこの調査では63%の人たちが小麦食品をとらないほうが体調や精神的に良くなると考えているといっています。(ボストングローブ2月15日)

一方、マスジェネラルホスピタルがアレルギーの人以外が以下の理由で小麦粉を避ける理由がないということを述べています。

・ グルテンフリーのほうが栄養価が高いわけではない(むしろ低いかもしれない)
多くのグルテンフリーの食品には葉酸や鉄分は含まれず、かわりに砂糖や油脂が加えられている。
・ 2012年の調査ではパッケージ済みのライスパスタやクラッカーなどからヒ素が検出されている
・ 体重が増えるかもしれない
多くの人が小麦粉をとらないことで痩せると思っているが、多くの場合、追加されている砂糖や油脂の分でカロリー摂取過剰になりやすいと指摘。
・ 値段が高い
ほとんどの製品は倍の値段かそれ以上の値段である。

結局、このグルテンフリーの食のスタイルはある意味ファッションのような要素もあるのかもしれません。

実際、うちの近所にも、健康にすごく気を使っている人がいるのですが、彼女がここ数年小麦製品をとらなくなったらすごく調子がよくなったといっています。病は気から、ではないですが、自分がいいと思ったことをするのが結局、自分の健康状態をいい状態にするのでしょうか。