高校生のための、将来の働き方を考えるツアー

以前から日本の大学から研修のような形で、アメリカの大学に話をききにくるツアーといったものがありましたが最近、ボストンのほうまで来る高校生のツアーが特に増えてきています。先日日本からきたスーパーサイエンスハイスクールの学生を対象にミニツアーと講義、ワークショップをする機会があり非常に好評でした

彼らの目的はMITやハーバードで働いている人たちの話をきいたりしながら現地の空気にふれて、留学意欲を高めたり、将来の目標を決めるのに役にたつような経験をしてもらうことのようです。

いい大学をでて、いい会社に入ることで一生安泰という時代は終わったと思っている人たちがいる一方、安定する生活を望んで、一流会社に入ろうとする人たちは減りません。

実はS&P(スターンダード&プアーズ)の500社の平均寿命はかつては50年以上だったのに徐々に縮み、今では25年以下になっています。それは何を意味するかといえば、親の世代で一流と言われていた会社が、子供が成人し就職する頃にはなくなっている可能性があるということです。

そのスピードはどんどん、加速しているのが現状で、今の高校生が就職する頃には、働き方そのものがすっかり変わっている可能性さえあります。

そういった事情を背景に最新のコワーキングスペースで働くスタートアップはどんなふうに働いているのかということを見学しながら高校生に将来の働き方を考えてもらいます。そして自分が望む未来の為にどこにいけばどんな教育をうけられる可能性があるのかということを、日、米、欧の教育を比較しながら説明し、そしてその為に今何をすべきなのかをお話をしたいと思います。

場所はケンブリッジ内(ケンダールスクエア)所用時間はツアー+参加型講義(質疑応答含む)で1時間30分程度を考えています。料金は参加人数によって違うのでお問い合わせください。

マスチャレンジ2016-とうとう日本人が登場!

さて今年もマスチャレンジのファイナルアワードの季節になりました。賞金が1.6億円相当にあがり、スポンサー企業や国ベースのサポーター団体も着実に増えている中、マサチューセッツ州知事が挨拶にでてきたりして政治色も増しています。そのせいか、今年は背広にネクタイ姿の人が多くてちょっとびっくりです。これはケンブリッジあたりのスタートアップが集まるところではちょっと見慣れない現象。。。

今回で4度目のファイナルアワードに参加したのですが、待望の日本人の参加者です!(実はプログラムに参加する前のファイナルセレクションまで残ったチームがもう1組いたのですが、ファイナルには残れなかったのですよね、、、残念!)

img_masschallenge-2016

Skylight Games という音楽で言語を習うプログラムを作っているDanさん、まさこさんご夫婦です。  https://www.lyriko.com/en/

 

Danさん曰く、学校の勉強がすごく苦手だったということでゲームのように、楽しく言語が学べないかということで作ったのがこれ!

幼稚園や小学校の低学年の頃ってたくさん歌を歌ってあんまり意味がよくわからなくても、耳から覚えそうやって語彙が増えていった気がします。大きくなってから初めて歌の意味がわかったりして、、、実際大人になっても、歌から英語を学ぶっていうことがありますよね。でも特に子供のうちは耳からはいるインパクトが強いので、効果が大きいかも。

音楽は独自で作っているのではなく、アーティストの方にお金を払っているそうです。でもそれほど売れていないアーティストの人達にとっては安くてもこうやって違った形で、自分の曲が人の役に立ちながら広まっていくことは嬉しいことだと思いますね。まさにwin-winのビジネス。

頑張ってください!

若年化するインターンシップ −海外でどうやってインターン先をみつけるか−

以前からインターンの方達と接することが多くその応募履歴書を見る機会が結構あるのですが、最近このインターン経験をする人が(もしくは親がさせる場合)高校生〜高校生卒業レベルにまで及んできています。本来インターンというと職業経験を積むという意味合いで一般的には大学生が対象という感じだったと思うのですが、大学レベルだと学校によっては、半年程度、カリキュラムに組み込まれ単位として必要な場合もありますよね。こうなってくると、これは教育というより、本当に仕事、というレベルになります。またある程度の給料が出るレベルになるとその応募者もバリエーションにとんだものになってきます。大学卒業レベルくらいを想定していたインターンの応募に20代後半とか、卒業してからインターンをはしごしている人など、インターンというよりもすでにちゃんとした職業?って感じになっている履歴書もしばしばみかけます。実際、大学院生の場合、大きな責任が伴わないだけで普通の仕事とほとんどかわらないです。

日本の企業のインターンだと話を聞いている限りある程度仕事をする、というより職場見学に近い感じがしますが、これだと、興味のある業種にいってバイトをしてもあまり変わらない気も。会社側からみれば学生を選別するチャンスにもなっていいのかもしれませんが学生のためになっているのかは疑問もあります。

若年化している高校生のインターンの場合、大きく分けると2パターンあって、学校がカリキュラムの一部として職業訓練させる場合、それから個人的にする場合があります。
前者の場合は将来的な生活を見据えて仕事をすることが多いので、結構真剣ですよね、みんな。
もう一つのパターンとして親が知り合いを通じて頼む場合ですが、その場合もさらに2パターンあって、本人にやる気があって親が子供に頼まれてやってくる場合、もう一つは本人に興味があまりなく親が引っ張り込む場合。
高校生に何ができるの?と思いますが、実はこのくらいの年齢でバイトではなくインターンをしたい、と思う学生は意欲があって目的意識がかなりはっきりしている場合が多いです。特に、バイトができる年齢になってもあえてお金をもらわないで、仕事場に入り、何かをしたいと思う学生はかなりやる気があります。なのでちょっとやるべき事と要領を教えると、わからないことはきいてくるし、自分からどんどん工夫していく子達も多いです。一方、本人はよくわからないけど、親が是非とすすめてきた時は困ったことになる場合があります。宿題をだしてもやってこない学生のような感じでしょうか。。。それは賢いかどうか、より以上に”やる気”によって大きな差がでてきます。

最近海外で働きたい、という声をしばしば聞きますが、インターンチャンスをどうつかむか、という視点から考えると、通常、こういうインターンの職探しをするとき多分大抵の方はウェブサイトを頼り、公式にインターンを公募しているか、ないかということを確認して応募できるか、というのを調べるところから始まります。で、大抵の場合、”ない”ということがわかり、次、という行為の繰り返しになるのかと思うのですが、少なくとも海外でインターン職を探す場合を考えると実際本当にないかというと、そうでない場合が実は結構あったりします。それは公式には”ない”だけで、いい人がいたらとる、という考え方。またあえて無理に公式にしていないだけで、ケースに応じてとる場合。

公開されているインターンのポジションは競争率が高いです。だから自分の目的がはっきりしていてどうしてもそこで働きたいと思うなら、道は他にもあるということはしっておいたほうがいいように思います。よく”足を使う”という表現がありますが、この場合でいうならば、知り合いのつてを探したり、ネットワーキングのイベントにいったり、自分の働いてみたい業界の人たちが集まる店やイベントに参加してみる、そうやってインターン場所をみつける人は結構多いです。自分には起こらないよ、そんなこと、と思うかもしれませんが、縁というのは不思議なものです。(私は海外で国際結婚をした人たちに馴れ初めをきくとたまたま飛行機や電車で隣に座った人と結婚した、という話を結構ききます。)縁というのは自分で動いてつかみにいく、そんなものかもしれません。そういうふうにインターン先を見つけた人はまず非常にレベルの高い学生が多く場合によっては、そのまま就職しないかと声をかけられる人もいます。

結局、何をしたいか、ということが明確かどうか、が一番大事かも。

参考記事:
https://multicultiblog.com/2016/05/20/%E5%B0%B1%E8%81%B7%E3%81%AB%E5%BC%B7%E3%81%84%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%82%92%E5%8F%8A%E3%81%BC%E3%81%99%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E7%B5%8C%E9%A8%93/

就職に強い影響を及ぼすインターンシップ経験

アメリカの大学の最近の傾向はいかに学生を短期でも外国にいかせるかと、職業経験をもたせること。

ボストンにあるノースイースタン大学はこの10年ほどで驚くほどそのランキングをあげてきているのですが、2007年には全米98位だったこの大学は今年47位と急上昇しています。 優秀な学生、学校が明確に望んでいるタイプの学生にはどんどん奨学金をだして早くからアプローチ、アメリカ人学生が自分はマイノリティーだったと感じさせられるくらい、インターナショナルにもなっています。一方、学生が卒業して即戦力になれるように、インターンシッププログラムも大変充実していることが学生に人気の理由です。卒業した時に仕事を見つけるのが大変ではなく、就職してすぐに普通に業務に携われるというのが企業側そして、学生にとっても安心の理由です。

アメリカのインターンシップというのも実は有償、無償で、仕事内容が随分かわってきます。
無償の場合はいわゆる”仕事”というより、”教育”というスタンスに近くなります。インターンを一人にしてはいけない、とか彼らが得られる価値以上のものを企業側が求めてはいけないとか、いわゆる労働の搾取はできないように保護されています。そうやって学生は職場になれることから始まり、徐々に有償のインターンへと責任を少しずつ負うような仕事をしていきます。実はこの有償のインターンも会社によって随分できることが、違います。会社によっては6ヶ月間のインターン期間に小さなプロジェクトを遂行させるということもあり得ます。そうやって半年から1年、いろいろな場所でインターンをすることで、現実社会での仕事になれ、足りない部分や、自分にさらに勉強が必要なこと、もしくはこの仕事はいやだとかそういったものもみえてきます。

アメリカでは大学をでないといい仕事に就けない、と言われますが、4年制の専門性の低い総合大学を卒業した場合、職業経験がないといい仕事につけないといったほうが正確かもしれません。日本では大学の専門学校化が進んでいるといわれていますが、これだけ大学の数が増えて、少子化が進めば、ある種の大学は専門学校化するのも、自然な流れのように思います。

欧米はなんでも似ている?実はこんなに違います、欧と米。。。

ここのところ、アメリカの高等教育が世界で一番だから世界中から人が集まるとか、アメリカはインターナショナルだから外国に行く必要もない、というアメリカ人の親の発言をきく一方、レベルのいい大学は外国との交流を大事にし、なるべく大学生を外国にいかせようとします。アメリカに限らず内向きになってしまう可能性というのはどの国でもあります。だから学生を外向きにしようという動きが大学ではおこるのだと思いますが、ポイントは外国人がアメリカを知っている以上にアメリカ人は外国をしらないということ。幸か不幸か、外国に行っても多くの人が英語を理解することも一つの理由か、外国語が流暢なアメリカ人は多くはありません。(”日本人ってどうして英語がへたなの?”ときかれて、じゃああなたは何語ができるの?ときりかえしたことも。。。)

日本のメディアはなにかというと”欧米”というくくりで、欧と米を一緒にしますが、少なくとも教育の分野は欧と米は随分違います。
先日マイケルムーア監督のWhere to Invade Next?という映画をみたのですが、

これをみるとアメリカとヨーロッパがどれだけ違うかということがよくわかります。
特に教育制度ということをみれば欧と米以上に日と米のほうが似ているくらいだと個人的には思います。

初めてスイスに住んだ20年以上も前のこと、店は通常営業時間は夕方6時くらいまでで、日曜日は全て休み、土曜も午後4時には全てがしまるという中、”お客さまは神様”の国から来た私は、なんと未開の地にきてしまったことか、と驚いたものです。が、強制的にシャットダウンされ、家族、友人や自分にしっかり時間をとれることのよさというのを今更ながらに感じます。ドイツの企業の中には、週末のメールのやりとり禁止にしているところもあります。便利になるということが逆に他の誰かにとっての余裕のある”人生を楽しむ”ことを妨げている面もある、と感じるようになったのは自分が歳をとった証拠でしょうか。。。