5つ星ホテルよりも高いエアビーアンドビー?

Airbnbエアビアンドビーの話は、夏にこのブログでも、でましたが、イメージ的には旅行者が比較的安く、住むように滞在できるという感じがあったのですが、ドイツのGoEuro.comというサイトが世界150都市、4万以上の宿泊施設を調べたことによると、エアビーアンドビーの短期滞在する場合、ボストンが世界で一番高いとの調査結果がでました。

1晩平均274ドル、ボストンの5つ星のホテルを予約するよりも22ドル!高いそうです。ちなみにニューヨークの5つ星のホテルの部屋は平均669ドル(一番高いのはサンモリッツの687ドル、次点はマイアミの680ドル)ということなので、ボストンが高い町というより、アパートを含めた宿泊施設が少ないということでしょうか。インターンシップや出張等で数ヶ月単位で滞在する場合ホテルよりも、キッチンも自由に使え、町にちゃんと住んでいる感じがするエアービアンドビーのようなもののほうが生活を楽しめるというのはあるかもしれませんね。
ちなみにAirbnbでとまると高い都市の順序は、ボストン(274ドル)、カンクーン(メキシコ、247ドル)、ニューヨーク(231ドル)、ドバイ(226ドル)マカオ(213ドル)と続くのですが、アメリカの中では、ボストン、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ、ワシントンDC、シカゴの順となります。

正直なんで、ボストン??という気もしたのですが、このデータ、計算の仕方にも理由がありそうです。ピーク時と閑散期の両方の数字を考慮するということなのですが、10月初旬をエアービーアンドビーは旅行の閑散期とみなしていますが、ボストンは学生の率が高いので新学期が始まったばかりの10月は家賃の高いボストン周辺で、大学院生達が、宿泊施設を探しているなど一般旅行客と違った人の動きがありそうです。

Airbnb(エアビーアンドビー)は、2009年からボストンでサービスが始まりましたが、2013年の7月から2014年の6月までの調査によると5100万ドルの経済効果があったそう。ボストンではホテルの70%が町の中心地に集中しているといいますが、エアビーアンドビーのおかげで恩恵を受けているのは、ボストン市中心部よりも少し外れている地域のようです。ボストンはアメリカの歴史を学ぶ上で大変重要な役割を果たしており、子供達がアメリカ史で学ぶボストン近郊にあるレキシントンやコンコードといったエリアも観光地域です。

ボストンでエアービアンドビーで部屋を貸した場合、典型的なパターンは一年に68晩貸して8020ドルの年収を得ているとのこと。結構いい副収入になりますよね、本当に。
ちなみにGoEuro.comが同時に行った1から4星までのホテルランキングだと、ホテル自体の値段は14位ということで、ボストンにくるなら、エアービーアンドビーではなく、1〜4星のホテルに泊まった方がいいかも。。。

関連記事:
自分の部屋を旅行者に貸すことで収入を得る、Airbnb(エアビーアンドビー)の話

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読者が選ぶ2013年のボストン健康関連の話題トップ10

2013年は ”健康” の年といえるほど、健康関連の話題が新聞をにぎわせた1年でした。
ボストングローブの読者が選んだ健康関連の話題トップ10について発表です。

第10位  アンジェリーナ・ジョリーの乳房切除手術
遺伝子診断で、母親と同じ乳がんのリスクを持ったアンジェリーナ・ジョリーが、発症する前に、乳房切除手術を受けました。

第9位  ベスイスラエル病院がボストンマラソン爆弾犯人容疑者を治療

第8位  マサチューセッツ州の100機関で医療用のマリファナ使用の申請
2014年からの医療用のマリファナ使用の合法化に伴い、11月の申請期限までに100の薬局が申請してます。
初年度は35機関が認められる予定で、各州最高5機関までの予定。

第7位  米国医師会は、肥満を病気と分類
肥満が病気と認定されることで、肥満を予防する為に、胃を小さくする手術やカウンセリングにも保険が適用されることが期待されます。

第6位  新しい高血圧への薬物投与のガイドラインは、論争を引き起こす
60歳以上で高血圧の人への薬物治療について、10年前に出された指針では140/90mmHgでしたが、12月にだされたガイドラインはレベルが150/90mmHgに達するまで、医者が薬物を処方しないよう勧めています。

第5位  オバマケアに関する 州と連邦政府の保険交換が発表

第4位  アメリカ食品医薬品局が硬化油(トランス脂肪酸)を禁止しようとしている
11月、食品医薬品局が人工的に製造された脂肪を禁止しようと提案、電子レジで作れるポップコーンや、パイ皮、ビスケット生地のようなものでトランス脂肪酸を含むものはスーパーマーケットから消えるかもしれません。

第3位  ボストンマラソンのゴールラインで傷を負った人を救った病院
ボストンマラソンの爆破事件で、多数の人が傷を負った時、多数の病院も混乱に見舞われましたが、ボストンの主要な6つの外傷センターでは(特に重傷患者を扱う)危機に対応する体制が確立され、全米規模で彼らが学んだことを共有するようになっています。

第2位  ボストンマラソン爆破事件の被害者の治療と回復

第1位 不具合発生のHealthcare.gov(オバマケア)サイト
36の州で何千ものアメリカ人がサイトにアクセスしようとしたので、サイトに不具合が生じた話です。

やはり、今年の関心はオバマケアとボストンマラソン爆破事件でした。
ボストンに健康オタクが多いのは、健康がどれだけ、価値のあることなのかを知っている人たちが多くいるからなのでしょう。
ボストンマラソン爆破事件では沢山の悲劇がありましたが、ボストンは更に強くなったと感じます。暴力で人を傷つけることはできても、人としての尊厳は傷つけられないということを、ボストン人は再確認したように思います。

 

 

クラウドファンディングで学費を稼ぐ

クラウドファンディングで色々なものが資金調達できるようになっていますが、個人的な学費まで調達できるとなると、本当に困っている人達にとっては朗報かもしれません。相当いろんな使い方が生まれそうです。
それにしてもアメリカの学費は高い!!!

ボストングローブ紙 11月13日

数週間前、Alexis-Brianna Felix さんはボストン大学を卒業できないんではないかと、心配になっていた。ブロンクスの貧しい地域で育った19歳の彼女は、来学期の為の学費を払うことができそうになかった。

そこで彼女はスタートアップビジネスがやるような、クラウドファンディングで学費を集め始め、ウェブサイトで家族や友達、知らない人にまで、学費を支援してもらう事にした。

“もし、私を援助してくださるのなら、寄付というより投資と考えてください。”と彼女は GoFundMe.comのサイトでいっている。
”私に投資してくださるなら、私は間違いなく成功します。がっかりは、させません。”

寄付は、大抵 一口10ドルとか25ドルとかの金額だが、募集を始めると、どんどん集まってきて、27時間後にはすぐに目標の5000ドルまで到達し、順調にいけば 家族の中で学位をとれる初めての人になれる。

現在、クラウドファンディングというのは、スタートアップに投資したり、災害や病気から立ち直るための援助資金等、を調達する方法として人気がでている。大学の学費の高騰により、インターネット上の資金集めは、研究費や留学費用、学費を捻出する為に役立っている。

しかし、クラウドファンディングにも費用がかかる、ウェブサイトによれば寄付金毎に5%の手数料が差し引かれる。
カレッジ学費の専門家によると、このように学費を集めるのはまだ珍しいというが、これからのトレンドになりそうだ。

クラウドファンディングは、Alexis-Brianna Felix さんにとっては最後の手段であった。
ボストン大学は年間 58530ドル(1ドル百円とすれば、年間約580万円!)学費がかかる。ファイナルシャルエイドや連邦ローンを差し引いても更に10000ドルを調達しなければならないのだ。

そんな時に、他の大学の学生が留学費用を募っているツイートをみて、親友に相談してみた。
友人は ”チャリティーでなく、私への投資ということを訴えてみたら?” といった。

Horace Mann Schoolという、彼女が成績が優秀で、また資金を援助してもらえた為に入れた名門のボーディングスクールでの友達、高校とボストン大学の同窓生、それから知らない人からも資金が集まった。入金された5ドルにはメッセージがついていて ”私たちはお互いに知り合いではありませんが、あなたの勇気、粘り強さと忍耐に心動かされました” というメッセージがついていた。
25日後には彼女は、募金件数 203、総額8856ドルを手にした。

この投資を回収できる自信が彼女にはある。”私は手に入れる機会を最大限に生かして、一生懸命働きます。”

広報と社会学を学んでいる彼女は、春にはボストンのスタートアップで広報のインターンシップが決まっている。

多くの高校時代の友達は高校も卒業できず、姉は資金がつきて大学を中退した。
今、彼女は、学費を出す為に自分達の貯金箱を空にしてくれた、自分の5歳と11歳の妹達を励ますことができると思っている。
”彼らが大学に行く時はお金に困らないように、私はちゃんと成功していないと!”

以上が意訳になります。

日本の大学別・生涯給料ランキングというのは時々発表されますが、アメリカのものも学費と比べた表でみてみたい、ROIはどうなのか、と思って調べてみると、ありました。
大学に行ってモトがとれるか - 大学っていい投資?

もちろん、給料だけが全てでないにしても、学生ローンを抱えたまま、何年も失業というのは本当に困ります。。。
日本でも同じようなランキングを見た時に、もしかしたら、進路を考え直すという選択肢もでてくるのかもしれません。

インキュベーターが支援する新しいホール

ケンブリッジにある、世界で一番スタートアップが集まっているCIC (ケンブリッジ イノベーションセンター)は、MITやマイクロソフト、グーグルのそばにあるインキュベーターで、賃料月に350ドルから事務所を構えられます。そこにVenture Cafeという、起業家同士がお互いに集まったり、意見交換をしあったりできるカフェが入っています。ここでは毎週、木曜にはテーマに沿ったイベントがあり、起業家や投資家も参加して互いに交流し合います。

そのベンチャーカフェが、ウォーターフロントに新しく District Hall というホールを作りました。ここはイベントスペースで、マスチャレンジのようなインキュベータがピッチイベントをしたり、小さな会社がバイヤーの為の商談をするスペースがあったり、イベントスペースとしては約470人ほど収容できます。隣にはレストランも併設、イベントホールの中にはバーもあります。

ボストングローブ紙 11月 4日

ボストンの新しいDistrict Hall(ディストリクト ホール)はいろんな事に使える。イベントスペース、ミーティングスペース、レストラン、そして道場。

いえいえ、ミスターミヤギはきませんけど(*ベスト•キッドの師匠です)
11月23日にはデジタル空手道場が開かれる。ウェブとモバイル開発、コンピュータプログラミングとゲームデザインが学べる。

この一日セッションは27ヵ国でコンピュータークラブを運営している、ノンプロフィット団体のCoderDojoによって行われ、Polaris Partnersというベンチャーキャピタルによって支援されている。10歳〜14歳の子供は無料で参加できる。

今回の講師は、CoderDojo の創設者のJames Wheltonで2年前にアイルランドでコンピュータクラブを始めた。
Whelton氏は CoderDojoの運営するコンピュータクラブをサポートする為に、今年ハローワールド財団を設立して、Polarisは財団の初めてのコーポレートスポンサーになった。

Polaris managingのパートナーは、
”CoderDojoへの投資は、私達みんなの将来に対する投資です。私達の世代がスポーツやアートの世界でしてきたように、新しい世代の起業が技術力で繁栄することを創造してみてください。この、サポートはとても特別なことです。”

という、記事です。

ベンチャーカフェは、起業家同士や、投資家と結びつけたり、スタートアップが活性化するような仕組みを作ったりしています。
このホールができたことで、一般人となかなか交流しにくかった、スタートアップの世界と、一般消費者との距離が縮むような気がします。

日本でも10代の子供たちがプログラミングを習える機会がふえているようですね。色々な事が低年齢から始めないといけなくなっている、というかできるようになっている、ようです。なんでも自分の才能を早くから見極めることができる人ほど、又 好き、と得意な分野の組み合わせを見つけられる人ほど成功のチャンスが増えるのかな、という感じです。親も様々な意味でのサポートが要求されていますね。

子離れができない親、問題になる ”スノープラウ ペアレンツ”

タイガーマムに、ヘリコプターペアレンツ、モンスターペアレンツ(といっても、この表現は日本のもののようですが)に、今度は ”スノープラウペアレンツ(除雪車のような親)”の登場です。過保護な親や、子離れできない親で困っているのは日本だけではないようです。

ヘリコプターペアレンツはここ数年、過保護の親のことをいっていましたが、”スノープラウ ペアレンツ”とはどうやら、除雪車のように、子供が生きて行く上でおこるであろう、障害物を取り除いていく親のことを指すようです。障害物には、挑戦していくべきものであったり、一生懸命やらなければのりこえられないであろうことも、含まれるようです。これは、子供が成功するということにフォーカスをあて、失敗しないようにする という概念が背後にあります。ヘリコプテターペアレンツが子供に何かあっては大変という、恐れから、過保護になるのに対し、スノープラウ ペアレンツは子供の人生がよりスムースに進むように手助けをしていくという違いによるもの、だそうです。

ボストングローブ紙 11月9日

”スノープラウ ペアレンツ” は、大学のキャンパスでも問題になっている。

ボストン大学ではある学生の父親が、娘がとった成績が気に食わなくて、教授や学部長に文句をいいにいった。ボストンカレッジでは親が子供の寮のルームメイトの文句をいいにくる。シモンズカレッジでは、騒音、フードアレルギーやグルテンフリーのダイエットのこと、サラダバーの種類について注文をつけてくる親がいる。
シモンズカレッジは、”もちろん、こういうことは 全ての学生の親がしている、ということではありません。ただ、以前よりずっと、学生の生活に親が口出しをするようになってきているのです” という。

子供が小さいうちから、勉強や社会活動に過度に手と口をだしてきた 悪名高き ”ヘリコプターペアレンツ” と呼ばれた人達が、子供達が 大学にいくと今度は、その先の道が更にスムースにいくように ”スノープラウ ペアレンツ” になっているのだ。
新学期が始まって数ヶ月は子供も親も新しい生活になじまなければならないが、大抵は11月の末頃までにはおちつくのが、最近なかなか子供を手放さない親がふえている。
“そういう親は 子供達の能力を発達させたり、プライドを感じさせたりするチャンスを奪っているということを理解すべきです。”と、マリーワシントン大学 の心理学の教授、Holly Schiffrin 教授はいう。教授は、親が学生と24時間連絡がとれなかった場合、警察に連絡したり、夏のアルバイトの面接に母親が同席したり(その子は採用されなかった)という例を耳にしている。

ボストン周辺でいくつものレストランを経営しているGreen さんは、息子や娘の仕事の面接に母親が一緒にきて、黙っている学生の隣でしゃべっているという、事を何度か経験している。”息子は話す事ができるのか?どうやって、顧客や他の従業員とコミュニケーションをとるつもりなんだろうか?”

心理学の教授、Holly Schiffrinによると、人が幸福になる為には3つの要素が必要だという。
それは、自立していると感じること、自分には才能や、能力があると感じること、他人との関係を築きそれを維持できること。
ところが研究によると、親が過度に干渉する子供にはその3つに悪い影響がでている。”親は子供の手助けをしていると思っているようですが、子供は失敗してもいいのです。”

大学生は大人になる過程の時期である。
学生の中には、災難とか、不幸な出来事に遭遇したことがなく、それに対してどうしていいかもわからない、人達がいる。だから小さな事でも大きな人生の危機になってしまう。そういう生徒はティーカップのようで、壊れやすい。

そして、テクノロジーの発達が親と子を、いつも連絡がとれるようにしてしまった。大学1、2年生は毎日平均2回は親と連絡をしている、そしてそのうち4分の3の学生はそれでいいと思っている。中には一日に7、8回大学生の子供と連絡をとる親がいるが、それは子供の為でなく、親の為になっている。”親は、子供から必要とされていると感じることが必要なのです”

大学では学生に対するオリエンテーションとは別に、親に対してオリエンテーションを行っている。内容は、子供達は何を期待しているか、そして、親はどうやって子供をサポートするのが一番いいのかということだ。
両親の中には、子供は自立するべきだといって、突然接触を絶ってしまう人もいるが、これも適切ではない。
”大学に入る時には、自立できるように、だんだん責任をとれるようにしていくべきなのです。”

ボストン大学のジャーナリズムの教授は ”学生に関する情報は親には知らせないという、かなり厳しいポリシーがあります。私達の関係は学生に寄り添ったものなのです。” という。

ボストンカレッジでは学生が時々親を友達のように見ているという話をきく。”その状況は理解できます。が、友たちだけではいけません。親は子供をサポートしないといけないし、彼らが選択をする為に、十分な情報を持っているかの確認をしなければいけません。失敗をする機会も与えるべきだし、将来的にもっと大きな問題に対処しなければいけないことを考えると、準備ができていなければ困りますよ。”