増える専業主夫、ワーカホリックな妻とデスパレートな主夫が普通になる日はくる?

ピューリサーチの結果によると、1989年は5%の男性が子供や家族の面倒をみる為に主夫として家にいると答えていたのに対して、2012年の調査では21%の人が子供や家族の面倒をみる為に家にいるといっています。又、仕事がみつからないから家にいると答えていた男性は、15%から23%に増えています。現在約200万人の男性が家で主夫をしているということでこれは1989年の数字の倍にあたるそうです。(18歳から69歳の男性で18歳以下の子供がいて、家の外で仕事をしていない男性が対象)
実際近所にもそういった男性が何人かいるので、やっぱり、そういう夫婦が増えているんだなあという感じはしていました。

そんな中、新聞記事(ボストングローブ6月13日)で取り上げられたカップルの話。MBAをとってキャリアをしていた夫が、養子としてとった子供の面倒をみるのを機に、外科医の妻のキャリアを重視して、責任が重い仕事から、転職したのですが、結局、育児と仕事の両立が上手くいかず、仕事をやめて専業主夫になった、という話でした。このような、話は女性の場合はよくきくのですが、男性がこうなるケースはまだ少ないと思います。実際これが可能なのは、どちらかが、高額な収入を得られている場合で現実問題としては、どちらかがやめたくても、1人の収入だけではやっていけないという場合も多々あるでしょう。(逆に、チャイルドケアが高すぎて働きにいかないほうが、まし、という結論をだす、カップルもいますが。。。)

それにしても最近、まわりに家にいる男性が増えているなあ、と感じるのですが、考えられうるパターンとして、

• 夫婦ともに基本家にいるが、夫は家にいても仕事部屋からあまり出てこないので子供は妻が面倒をみている
• 夫は家にいて、仕事はしつつも妻は外で働いているので子供の面倒はチャイルドケアに任せている
• 夫婦ともに家で仕事をしている
• 夫は家で主夫であり、妻が外で働いている。

実際、職業や職種によっては家でできる仕事をする人、というのが増えているということもあるのでしょう。
どちらにしても、多様なライフスタイルが受け入れられつつあるというのは色んな可能性や生き方が受け入れられるという事で、いいことのように思います。

自分にぴったりあったサイズのジーンズがほしい方に朗報。

自分のサイズにぴったりあった、服。それもボトムスというのはなかなか、みつけるのが難しいものです。店舗や通販でいいな、と思ってみていても、実際はいてみないと、同じメーカーのものでも、ちょっとパターンが違えばサイズがあわなかったりします。通販で買って返品するにもコストがかかるし、、、という悩みを解決してくれるのが、Selfnation(セルフネーション) という会社。

この会社のCEOアンドレアス•グッゲンビュール氏が今週ボストンで行われているベンチャーリーダーの養成プログラムの為にスイスからやってきました。去年立ち上げたこの会社、反響がすごくて、現在ドイツ語のサイトしかまだないのですが、すでに世界中から注文、問い合わせがきているそう。

この会社はサイトの案内に従い8カ所のサイズをはかることで(メジャーがなければ注文もできます)自分のサイズにぴったりあったジーンズを10日ほどで仕上げてくれます。オートクチュールのように、しっかり採寸して頼んだ場合、通常パターンを起こすのに2時間かかるプロセスを数十秒間でできるテクノロジーを開発したのが、スイス連邦工科大学で機械工学を勉強したアンドレアス•グッゲンビュール氏です。

現在、5つのパターンの中から選び、ウエスト位置(ローウエストか、スタンダード)、スリムフィットかストレート、長さ(通常か短め)を選び、1本219フラン(6月14日現在のレートで約24800円)になります。
イタリアの素材、ドイツのクラフトマンシップ、そしてスイスのテクノロジーを融合した、まさに現代のヨーロッパの逸品?といえるかもしれません。

現在は女性用のみを販売していますが、男性からの要望も多く、女性用のものが軌道にのれば、男性用にも進出したいと考えているそうです。
しかし、この会社、ジーンズを売るだけでなく、その他の商品や、B to B ビジネスとしてOEM生産をするとか、他のブランドと提携する等、他の展開も十分考えられるビジネスです。そういった意味でも多方面からの問い合わせがきているようです。

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今年IPOを目指すボストン生まれの2社ーウェイフェアとハブスポット

ボストン生まれで今年上場を目指している会社に, Wayfair HubSpotがあります。
家具等のホームグッズを扱う通販のウェイフェアとインバウンドマーケティングのハブスポットは全く違う分野の会社のようにみえますが、2社の類似点が紹介されていました。(ボストングローブ5月30日)

類似点:
• ドットコムブームの後、それぞれ2002年(ウェイフェア)と2006年(ハブスポット)に創設されたこと
• 創業者たちはそれぞれ大学で出会った友人と会社をたちあげたこと(コーネル大学とMITスローンスクール)
• 創業者たちはシリアルアントレプレナーであること
• 他の会社よりも早くビジネスの世界におけるグーグルの力を十分に理解していたこと。
• 大手の投資家の資金を集めていること

ハブスポットは(将来の)顧客が自分たちのサービスをオンラインの検索から効率よくみつけてくれる為にどうやってブログや役にたつコンテンツをウェブサイトにのせるのかということを提案します。マーケターとしてはウェイフェアよりは上手で、インバウンドマーケティングという言葉を作り、本も出版し、毎夏5000人ほどをボストンに集め、会議を行っています。アマゾンのように自分が過去に買ったものの情報をもとに自分におすすすめのものを提示し、カスタマイズ化されたウェブページやイーメイルメッセージを送るようにすることに焦点をあてていますが、今後オラクルやSalesforce.com, Marketoといった大きな競争相手と競争していくことになるでしょう。

一方、ウェイフェアは1600人もの従業員をかかえる地元で最大のEコマース会社。アマゾンとは違い、在庫はもたずに、製造業者から直に物品を発送します。知名度があまりない為に、上場前に知名度をあげようとしています。

正直、ウェイフェアのサイトをみてなぜ、こんなに売れているのかよくわからなかったのですが、調べてみると、もともとニッチの商品を扱う小さなドットコムブランド200ほどのサイトをひとまとめにしたものが、ウェイフェアだということで、はじめにそれぞれのセグメントで顧客をしっかり捕まえているからこれだけの売り上げがたつのだと納得しました。顧客がグーグルで検索した時にどれだけ、自分たちの商品や、サイトが目につくのかということを早くから考えてサイト構築をしています。
買う人がいなければ、商売は成り立たないということで、忠実に顧客目線の商売を続けてきた結果、ということがいえそうです。

去年のウェイフェアの売り上げは913億ドルでハブスポットは77億ドルだということです。

貧困の心理学ー貧困は経済活動にどのような影響を与えるのか

先月、チューリッヒ大学の同窓会が貧困における行動経済学を研究しているMITのヨハネス•ハウスホーファー氏を招いたイベントを行いました。
彼はケニアで発展途上国における行動経済学のリサーチを行っています。

ヨハネス•ハウスホーファー氏はチューヒッリ大学のエルンスト•フェール氏とともに貧困の心理学に関して様々な共同研究を発表しています。
研究では貧困がストレス、不安、否定的な感情をもたらし、そして、それが人々の経済活動に影響をもたらすということがわかりました。

日雇い労働者は日々の生活のための賃金を得るために、少しのリスクどころか、非常にリスクを回避するような行動をとります。
彼らにとっては将来的に高い所得を得る為に、今を過ごすのではなく、今現在の所得がどうなのかが重要です。経済的に、長期的影響を及ぼすことになる、教育や健康のような投資には興味をもたず、長期的な視野にかけています。よって、適切な手段がないと貧困から抜け出すのは非常に難しいということになります。

精神的な恐怖や不安を取り除く為に、現金を無条件に支給するというのが一つの解決策になるのではないかということで、ヨハネス•ハウスホーファー氏はケニアで返済の必要のない決まった額を毎月渡すという実験をして、一年後に調べてみると、人々は幸福でストレスが低かった、ということがわかりました。

もう一つの方法は、貧困の結果である精神状態の改善に取り組むということです。貧しい人々はうつの傾向があり精神的な治療が必要なことが多いそうで、このような治療は個人の対処能力を高め、貧困から抜け出すことを可能にする、ということもわかったそうです。

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現在世界中で15億人ほどの人が一日1ドル以下で生活しているということです。アフリカではヨーロッパよりも平均寿命が21歳短く、人口の3分の1は読み書きできないということで、経済的な貧困が寿命を短くし、教育程度の低い子供達を育てる結果になっているそうです。
最近増えている都市の貧困対策に支給される生活保護も金銭的な意味だけでなく、精神的な意味で効果があるということがいえそうです。心の健康が、生活を支えるといえるでしょう。ただ、都会の貧困は、アフリカの一日1ドルで生活している人達の貧困状態とは質も違うし、対処するべき問題も違うとは思いますが。

高校中退者を減らす為の起業プログラム

先日、BUILDボストンユースビジネスプランコンペティションが開かれました。
このプログラムは、高校生に起業家精神を教える事を通じて、高校を中退せずに卒業して、大学まで進んでもらうことを目的に始まったものです。

BUILDの調べでは、中退してしまう子供達の約54%が高校の一年目(日本の中学3年生)に学校をやめてしまうということです。(アメリカの高校は大抵4年制)
そのような子供たちは勉強にも問題がありますが、それだけでなく家庭環境等にも問題があります。そこでBUILDは高校4年間のプログラムを作り、その中で、ビジネスのやり方(ビジネスプランの作成、マーケティング、商品化、ファイナンス、販売、)を教え、同時に学業のサポートもしていきます。

今年で3年目になるこのコンペ、5つの高校1年生(9年生)チームがテレビ番組の”シャークタンク”のように、地元のビジネスリーダー達の前で、ピッチをしました。
通勤時に持ち運べる枕や、パーツを変えるだけで、カスタマイズできる眼鏡等のアイデアがでましたが、今年賞をもらったのはB-Tiesというネックレス、やヘアクリップになる蝶ネクタイを披露したチームで、1000ドルの賞金を得ました。ビジネスを始めるコストは通常数百ドル程度ですがこのプログラムでは資金を提供されます。まず、9年生でもとのアイデアをもう少し、発展させてビジネスプランを作り、10年生では商品を作り、11年生で販売し、12年生では大学準備に入る為事業を徐々に縮小します。

こういったピッチコンテストはどんどん低年齢化して、高校一年(日本の中学3年生)から参加できるようなプログラムも増えています。
”学ぶ”ということが机の上で、勉強していくだけでなく実際に自分の考えているものを、商品化、販売する経験を若い時にすることで次なる目標につながり、自分にも自信がつくし、やりたいこともはっきり見えてくるようです。