電話帳化するホームページ?

中小企業も今やホームページを作るのが当たり前、零細企業でも、ブランドを確立する為に、ウェブサイトを作るのがいいとききますが、実際にはアメリカでも2013年のグーグルとイプソスという調査会社による調査で3800以上の企業を調べたところ約55%の企業しか、ホームページを作っていないとのことがわかりました。
理由は大きくわけると2つ考えられ、一つは人手不足で、そこまで手が回らない場合、もう一つは、これ以上事業を拡大したくない場合です。

HTMLの言語がわからなくても、又、予算がなかったり、時間をかけないでも、簡単にホームページを作れるサイトは色々あります。例えば、
Wix.com
Google
Weebly.com
squarespace
Webnode
Jimdo

一方、一人や数名でしているビジネスの場合、口コミや人のネットワークで仕事が広がる場合が多く、それでなんとかなっている人達っていうのがほとんどだと思います。
事業を拡大したくないという場合、これ以上お客さんを増やしてしまうと、今までのようなサービスや、質を確保できなくなるということや、顧客の顔が見えないビジネスをしなくてはならないというのが、嫌だというのもあるでしょう。決まった顧客しか相手にしない店や、一日限定数しか生産しない店、紹介がないと、売ってもらうことができないこともあります。

それでもHPを作ることが簡単になったことでHPを持つ個人事業の人達はこれから益々ふえるでしょうが、HPは電話帳みたいになっていくのでしょうか。

バイオ産業のカタリスト、投資家でもある女性起業家の話(2)

バイオ産業のカタリスト、投資家でもある女性起業家の話(1)からの続きです。

ーところで、ヨーロッパの女性のほうが自然に働きながら子育てをしているのを感じるのですがどう思いますか?ご自身は、二人のお子さんを育てながらスタートアップも2つ立ち上げ、大変忙しいと思うのですが。

確かに、ヨーロッパでも子育てしながら働くのは普通なんですが、別に外で働かなくても、周りの人はその人の人生を尊重します。
でもここでは、お金を持ってくる人が尊敬されますね。だから、子供が小さくて働けないとか、他の理由で家にいる人が何かを逃してしまったという気持ちになるのかもしれません。それから、ここでは女性達が何かを怖がっているのを感じますね。。。アメリカではデイケアやサポートするインフラは充実していると思いますが、競争社会ですし、プレッシャーもあります。
だから私のいる会社では子供を育てる親達は、9時から5時までとかフィックスでなくフレキシブルに働けるようにしています、シングルファーザーもいますし。すると面白いことに3倍くらいはハードに働くようになったんですよ。

私は、ビジネスを作り上げていくのが好きなので、お金をあげるから頼むからうちにいてくれ、といわれても断りますけど。
でも、子供がいて本当によかったと思いますよ。大抵のいいアイデアは子供達と一緒に何かをしている時に得ます。自分の周りにも、キャリアの為に子供を断念している人がいますが、大事なものを逃していると思いますね。

私は一人目を生んで、6週間目で仕事にもどり、2人目の時は3ヶ月後にスタートアップを立ち上げました。確かに子供にはお金がかかりますけど、やはりそれも優先順位の問題なんです。あとは、いいベビーシッターがいることも重要です。

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これまでに自分の道を進んでいる幸せな女性の起業家達と話してきて思うのは上手くやっている人達は、自分のしていることが楽しくて、本当にしたいことをしているということ。そして、誰かが損をするような、ビジネスをしないというのが、基本にあると思います。彼女も話していましたが、バイオの世界では非常に倫理観というものをとわれます。投資というとROIをまず第一に考えるはずですが、彼女が求めている世界は、患者中心の世界、患者にイノベーションをもたらす、 ということがゴールなのだと。治療の結果がでない為に、患者のために追加投資をしないケースもありますが、それでも色々なものに投資していけば、どれかが回収されるのでロングランでみる必要があるとのこと。投資家というのも数字の背景にある何に投資するのか、ということを見極めることがますます問われてきそうです。

私生活をみれば彼女もやはり優先順位が一番高いのは”子供”だといっていますが、ヨーロッパの女性は何かに依存する傾向はあまりないように思います。自分の人生だから、他人から見た自分の評価というのもあまり気にしないし、その人がそれで幸福ならそれでいいんじゃないの?で終わってしまう。アメリカでは“イメージ”というものをすごく大事にすると彼女もいっていましたが、他人の目を気にしすぎる事が、彼女の話していた“女性達が何かを怖がっている”事につながるのかもしれません。

バイオ産業のカタリスト、投資家でもある女性起業家の話(1)

今回はバイオ関連のシリアルアントレプレナーでもあり、投資家でもあるクリスティーネ•ブント(Christine Bunt)さんに話をきくことができました。最近彼女の属する会社の一つである、バイオのベンチャーキャピタル( 20/20 HealthCare Partners LLC)が彼女のリードでスイスの製薬会社ロッシュと提携しました。この提携では、中小企業やスタートアップに投資をする上で戦略的な位置に立つ事になるロッシュは、投資した先の企業の所有権は主張をしないという点(ボードに口をださない)が特徴的だということです。投資家目線で見た時に、投資先からリターンがあるのかという点が最大のポイントになるのですが、彼女は、イノベーションをいかに患者にもたらすことができるか、という事を一番に考えています。彼女の役割は、投資家目線で、投資するスタートアップを探し、また起業家目線で、よりいい、薬や治療を患者が受けられる為にどうやってイノベーションを患者にもたらすかということを考える起業家をサポートし、双方をつなぐ役割をしています。

常に患者の人生の質を高める為に、いかに製薬業界でイノベーションを起こせるか、ということを、目標に定めて活動してきたブントさん。私生活では、2人の子供を抱えてどのようにキャリアを歩んできたのでしょうか?

ードイツの大学を卒業していますよね?もともとは研究員ですか?

ええ、私はドイツで生物化学、免疫化学を勉強しました。その後スイスの製薬会社のロッシュに8年ほど勤務しました。もともとは研究者として診断事業部にいたのですが、その後、MBAをとるために、退職しようとしたら、会社側から、これからはビジネスがわかる研究者が必要だからといわれ、会社に席を残したまま、フランスのINSEADでMBAをとりその後はロッシュで製薬の開発や販売に携わるようになりました。
いい時期にいい場所にいたんですよ。

ーいい時期にいい場所にいた、とおっしゃいましたが、どうしてそういう流れになったのでしょう?その決め手は?

人生の選択をする時に最終的に判断するのは直感です。大学をでて一番始めの就職先を決める時に、一般企業にいくか、マックスプランク研究所(ドイツを代表する学術研究機関)にはいるか選択肢があったのですが、周りの人はみな研究所にいけといいました。若かったし、その時は給料というのは、判断基準にはなりませんでしたね。その選択をするときの基準は自分が何を目指しているのかという点で、私の場合は日々新しい研究成果や、治療法、薬が生まれますがそういったイノベーションを患者にもたらしたい、ということでした。そこで、皆の反対を押し切ってロッシュにいったのです。

ーアメリカにきたのは?
アメリカにきたのは自分の為ではなく、夫の仕事の関係でした。夫がニュージャージーで仕事をみつけ、それについてきました。小さい子供を抱えていましたが、すぐにMerck研究所で仕事がみつかり、7年ほどはMerckにいました。それから、自分でスタートアップを始めたのです。

ーMBAではビジネスを立ち上げることを学びましたか?
いえいえ!
私はINSEADというフランスのビジネススクールでファイナンスのMBAをとりましたが、実際小さなスタートアップでどうやって収入がないのにビジネスを始めるか,資金調達や、チームを作るのかということは、スタートアップで経験して学びました。

スタートアップは失敗するものです、失敗して学ぶことが大切なのです。とくに私の関わるバイオビジネスは非常にたくさんの資金が必要です。アメリカは得に、ベンチャーキャピタルが多いし、ビジネスはしやすい環境にあります。
(続く…)

アメリカの大学の高い学費はどこに消えるのか?

アメリカの大学で困っているのは学費が高いといっている学生とその親だけでなく、低賃金と、不安定な労働条件で働かなくてはいけない非常勤の大学教員も同じようです。最近、非常勤の教員の弱い立場を訴える記事が目につくようになりました。
高額の学費はどこにいってしまうのでしょうか?

1980年代に政府による高等教育のための補助金が削減された時にアメリカの大学でも非常勤の教員の割合が非常に増えたそうなのですが、その後、景気が悪くなり学生数が減りました。経済がよくなっても、非常勤教員を使うメリットが大きいことを認識した大学側は、有名な教授に対しては高額を支払い、終身雇用も約束し、大学運営を一般企業のようにしていきました。そして 教育内容よりも、ランキングをあげることや、ファンドレージング(資金を集めるにも費用がかかります)、施設建設に力を注いだ結果、1985年に比べ高等教育の費用が5倍にもなってしまったのです。

しわ寄せは、学生と非常勤講師にきたというのが現状のようです。ある非常勤教員は5つの大学で11クラスを受け持ち、毎日10時間ほど仕事をしますが、収入を時給で換算すると、11.50ドルほどだそうで高学歴のワーキングプア状態になってしまっています。
それでも、博士号をとる人の数はどんどん増えています。(仕事によっては博士号が必要なものもあるので、皆が大学に残るとは限りませんが)

一方学生側からみれば、将来的にみた大学へいくことのメリットはまだあり、より多くの人が大学に行こうとしています。まだまだ、学生数が増えるということを前提に考えれば、大学経営はなんとか成り立つのでしょうが、もし、経済状況の悪化で、大学の費用が払えない人が増えたり、学生が減ると、大学の閉鎖もありえます。(実際、学生が集められなくて、閉鎖する小さなカレッジもでてきています。)そういうわけで、アメリカの大学も外国からの学生を獲得するのに力をいれています。

しかし、教育機関である大学の経営を一般企業のような倫理で運営していいのか、ということも問われているようです。


ハーバードのスタジアム

性別 博士号取得者数

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