10月9日のボストングローブにシカゴ大学の小児神経外科医のサスキンド博士のインタビューがのっていました。
耳の悪い子供達に、人工的内耳をつける治療をしていたサスキンド博士は、同じ治療を施しても話せるようになる子供、全く話ができない子供がいるのに気ずき、原因は何かを調べると、それは社会経済的な理由であることがわかりました。
1960年代の小児心理学者達による研究ですでに、貧困層の子供達は3歳までにそうではない子供達に比べ3000万語も語彙が少ないということがわかっています。人の脳は3歳までに80−85%できあがるということで、3歳までにどういう環境で育ったかは一生の語彙数に影響を与えるそうです。
親が子供に話しかけることが、記憶、感情、自己統制、空間能力、数学の能力にまで影響を与えます。
量が質をコントロールします。とにかく、子供が何に興味があるのかをみて、様々な語彙を使って話しかけ、子供をちゃんとした話相手とみなし、会話を進めていくということをしていくと、両親も子供の言語能力が発達するのが確認でき、もっと話をするようになり、言語能力だけでなく、他の能力も上がるというわけです。
日本には3歳児神話(子供が3歳になるまでは母親が子育てに専念すべき)なるものがありますが、子供に向きあう時間が多く、意識的に子供と対話をしていればどうやら、3歳児神話というのもあながち、根拠がないというわけではないのかもしれません。
(もっとも、専業母親をしていても、テレビやコンピューター機器に子育てをしてもらっていたら、そういうわけにはいかないと思いますが)