恒例の秋のTedx、今回もボストンのオペラハウスで行われました。前回のドローンが大変好評で今回もやってきました。
今回は、舞台にビデオインスタレーションのアーティストがドローンのとる映像を舞台に映し出していました。わかりますかね?ビデオ上に額縁が写っているのですが、その中の映像がドローンがとっているものです。
今回聴衆2000人を超えたということで、北アメリカでは最大規模のこの祭典(?)ディレクターでもありコンダクターであるDmitiriさんの本領が発揮されたという感じでしたが、講演者、それを支えるアーティスト、ボランティア達そして何より彼自身が輝いた会になりました。
特に今季のTEDxはエンターテイメント性が非常に高くなっていましたね。
最新テクノロジーを使いながらオペラハウスというクラシカルな雰囲気の中、トークは人間性というものにフォーカスをあてたものとなり、最近のイベントの中では個人的には一番いいショーだったと思います。
車の自動運転開発が進む中、人の心理や倫理性のようなものをどのように安全を確保するためにテクノロジーに組みこむのかという話や、これだけテクノロジーが発達して、機械化が進んでもなぜ仕事は減らないのだろうか、という話。正しい手洗い(30秒間洗う)、と顔を触らないことがバイキンが体にはいるのを防ぐということを舞台上で公開実験したり、と面白いトピックが続きました。
中でも私的に一番インパクトが大きかった話はTricia Wangさんの話。ビックデータは大きなリソースで、価値的には大きいのにその使い方を間違えると、全く意味をなさないということを証明した話。彼女はNOKIAにいる時に、リサーチのために中国にいき低所得者層の中で携帯、スマホがどのように使われるかをリサーチし、(スラム街に実際に住んだり、ネットカフェで寝泊まりして、スマホのポテンシャルが相当大きいことを早い時期につかんでいた)中国市場の動向を予測。NOKIAは大量のデータをもっていたにも関わらず、彼女のリサーチのケース数が少なかったということから彼女の意見を却下、その後のノキアの売り上げがどうなったかは周知の事実です。データの数以上に、実際の声や経験からくるインサイトというのがどれだけ大事かというのがわかります。データをもっていてもそこに正しい質問をすること、それが鍵になるという話でした。
そして最後はエモーショナルな話。人が羨む全てのものを手に入れたジャーナリストのJanet Wuが、幸せの絶頂期に全て失い”幸せ”の意味を再定義しなおした話でした。
そしてトークのあとはミュージックとTEDxらしく(Technology, Entertainment, Design)締めくくられテクノロジーが進歩すればするほど、人間性、人の心が際立つというのが感じられたTEDxでした。