子供に言うことを聞いてもらいたかったら、文字で読ませた方が効果的

2011年〜2014年にかけて数百人の子供達を対象に、ボストン大学教育学大学院の准教授等が行った研究によると、子供達、特に文字がやっと読めるくらいになった3歳〜6歳児の子供達は口頭で指示されたことよりも文字としてかいている事に従う、ということがわかりました。
http://www.bu.edu/today/2014/want-children-to-listen-write-it-down/

この傾向は、書いてあるものを読んで行動する大人の行為(例えば、レシピをみて料理をしたり、交通標記に書かれているものを読むといった行為)をみることで影響を受けるのではないかという指摘や、特定の誰かがいうことよりも、標記されているもののほうが一般的なものとして、従いやすいということなのでないかという指摘もあります。

きく、というのはどうしても受動的なことで、読むというのは多少なりとも能動的であり、小さい子供にとっては特に一生懸命読むわけですから記憶にも刻まれやすいということなのかな、とも思ってみましたが。XXしてはだめよ、とかいうのも、XXしてはいけない、という文書を声にだして読ませた方が効果的ということらしいです。これは大人でもわかる気がしますね、音読したほうが、情報として記憶として残るような気がします。

研究によって書き言葉が若者にとってかなりのパワーをもつということがわかりましたが、オンラインの情報源が信頼できるものかどうかをどのように選別していくのかということに関していい指針がないことを准教授は危惧しています。

アメリカの学校では、中学、高校になるとコンピューターなしでは宿題の確認もできないような学校も増えています。クラス全員にiPadを支給したり(学校内での使用のみ)何かを調べるにも昔と違って、ほとんどインターネットでやる学生が多いでしょう。

しかしこれは情報を探すときの大人にも同じようなことがいえるわけで、どのソースをとるのか、それは正しい情報なのか、といったリテラシーの問題は学校教育の現場にいる先生方も本当のところ手探りなんではないでしょうかね。。。
大人でも、その辺の個人差というのは広がっているのかなという気がしますし、過去の検索の履歴や個人の行動から同じ検索ワードをいれても、結果が違うということになると、グーグルのような検索エンジンに支配されているような気がしないでもありません。

以前、アメリカの中学校の歴史の先生が、歴史の年代や史実等Wikipediaも含め、ちょっと検索すれば出てくるようなことは授業では大きく扱わず、それより、史実の背景や、例えば同じ事件を新聞が扱う場合でもどうして数社の報道のされ方が違うのか、どう違うのか、それはなぜなのか、といったことを考察していくという話をされていたのを思いだしました。そういった、一つのものを色々な角度からみることができるということは個々が見つけた情報をどう判断するのかといった情報リテラシーを上げていくことにつながるのではないでしょうか。

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あなたのパーソナルショッパーになってくれるScratch

買い物好きな人って買うことよりも、そのプロセスが好きなんだと思うのですが、しかしそのプロセスが苦痛な人に、そして、買い物嫌いじゃないけど、時間がないという時にあなたの代わりにパーソナルショッパーになってくれるアプリをケンブリッジのスタートアップが作りました。Scratch   

特に男性は、買い物が苦手というか面倒くさい人が多いように感じます。女性のように、ウィンドーショッピングを楽しむより、これを探しているというある程度明確なものがあってそれをさっさと見つけたら帰れるんだけど、見つからないからストレス、みたいな。。。

そんな人のために、Scratchはギフト、家財、アパレル、その他の項目で欲しいもののリクエストを出します。例えば、リビングをスッキリ見せるために、細々したものを収納するかっこいいキャビネットを探しているんだけど、何かいいアイデアはないかと、その部屋の大きさや収納するもの、インテリアの趣味等をいうと、48時間以内にいくつかの提案をしてくれるそう。提案したものが気にいれば、ワンクリックでそれを購入できます。又、ギフトリストを作り、大切な人達の誕生日を事前に入力しておくと、誕生日前にギフトの提案をしてくれます。
また、特に買う予定がなくても、ショッパーのおすすめ品をウィンドーショッピングすることも出来ます。

このアプリ、創業者で3人の子供の父親であるMatt Zisowさんが自分が物を購入するのに時間がないというジレンマから生まれました。
確かに、これだけネット上で物があふれていると、途中で面倒くさくなってくることもありますよね。特にほしいものが明確でも、検索が難しい時があります。変な例ですが ”子供うけするけどキャラクターが付いてない弁当箱” というものを探してもなかなか見つかりません。まあ、自分で色々みていると流行り物と大体の相場がわかるというのは良いことかもしれませんが、それも含めてパーソナルショッパーに色々リクエストすると、時間と手間が省けるということでしょう。

料金設定はリクエスト毎に5ドル払う場合、1ヶ月使いたい放題で8ドル、1年契約の60ドルというものもあります。

Scratch ホームページより

Scratch ホームページより

Made in USAの靴が続々と復活なるか?

子供の頃、初めてアメリカに観光できた時、どうしてもナイキの靴がほしくて親に買ってもらい後からMade in Japanとみて愕然とした思い出があります。Made in USAというのに憧れていたんですね。。。その頃でさえ、靴産業はすでに生産をアジアでしていたようですが、その後アメリカからすっかりきえた靴工場が又、アメリカに戻ってくることになりそうです。米国防総省が軍の新兵のためのランニングシューズは全てメイドインアメリカのものにすると決めました。現在、新兵が使う装備品のほとんどのものがアメリカで作られているのですが、ランニングシューズだけは違ったようです。米軍は毎年25万足を新兵のために調達するそうで、全米最古のアスレチックブランドとして知られるサッカニーとニューバランスは共に本社がマサチューセッツ州にありますが、両社がそのシェアを巡って激突です。

余談ですが、サッカニーは、ケッズや80年代に一世を風靡したデッキシューズを作っているスペリーと同じ、ウルヴァリン・ワールドワイド社の傘下にいます。下の写真ってちなみに現在のHPからのものですが、30年以上前もほとんど同じようでしたよね、確か。今、この辺りの高校生の中でもスペリーを履いている男の子はちょっと洒落ているというイメージがあるのも、時代はめぐるということなのでしょうか。。。

Sperryのデッキシューズ

Sperryのデッキシューズ

ニューバランスは随分長いこと、この米軍へのランニングシューズの供給に関しては働きかけ、準備をしてきました。
北米で売られているニューバランスのランニングシューズの四分の1はすでに”Made in USA” のラベルがついていますが、一部のパーツは外国産になっているということです。
中国での生産は、人件費の高騰により、旨味のあるビジネスではなくなったということですが、問題は生産拠点がアジアに移ってしまった為に、国内のサプライヤーがなくなってしまっているということ。実際、全米にある125の靴製造業者は、大抵小規模、もしくは特別な靴を作っているそうでそのうち20社がアメリカ製の靴の大半を製造しているそうです。一度失ってしまった産業、人間関係を含め、新たに関係を構築するには時間がかかりそうです。しかし、両社ともこれを機会に、一般向けの靴もMade in USAにしたいと思っています。これによって雇用の拡大も見込まれます。

退役軍人の方々で、職がうまく見つからなく、この冬特に寒いマイナス10度くらいの所で仕事をください、というボードを持って立っている方々をみると、軍で使う物資の供給は軍のOB達を含めてまわしていくというのはOBの雇用を確保するためにはいいのかもしれません。そう考えると、間接的な軍事産業というのは裾野が広そうです。

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新生児のゲノムテストは広まるか?

私事ですが、去年は年末にかけて身近な人との別れ、そしてまた身近に新たな命の誕生というものがほぼ同時期にありました。不妊治療や昔だったら難しい状態での妊娠、出産ということが医学の発展で可能になったことは確実なのですが、一方個人的には、医学が発達しても人が生まれるということはやはり神の領域なんではないかと、思っているところがあります。どんなに最先端の治療や、努力してもどうにもならないこともあるのが現実です。

そしてまた、人は生まれた瞬間からある意味、死に向かって進んでいるともいえるわけで、事故や発作の場合は別としても、病気を長く患っている場合をみていると、意外と人は行く時期を自分の意思できめているのではないだろうか、という感じがしました。余命数ヶ月と言われた人が何年も生きたりできるのは薬や新しい治療方法だけが理由ではないように思えます。

もし、人が生まれた時点ですぐに将来どういう病気になる可能性があるかわかっていたら、人生の長さが変わるかもしれませんが、質は変わるでしょうか。

昨年12月に発表されたブリガムアンドウィメンズホスピタルとボストン子供病院の共同プロジェクトで行われた調査によって生まれて2日以内の新生児の親(514組)の82.7%(36%がなんらかの興味を示し、28%がとても興味を示し、18%が非常に興味を示した)がゲノムテストに興味を示しているということがわかりました。もし、そのようなテストが可能であれば、親の年齢、人種、教育のレベル、第一子か、遺伝性の病歴が家族にあるかどうかにかかわらず、大多数の親がゲノムテストをしたいと思っているということだそうです。また、これを全く拒否する、といった親もいませんでした。新生児のゲノムスクリーニングの興味に関する研究は今までにもあったそうですが、生後48時間以内の親に焦点をあてたものはありませんでした。ゲノムテストをすることによって、今ある標準のテスト以上に個人的な健康に関する情報を供給することができることになります。しかし、これにはもちろん生後すぐに親の関心と同意が必要です。

一方で、新生児の健康問題をすでに懸念している親はゲノムテストに興味を示さなかったそうです。
これはもうすでに問題を把握しているから、必要ないと思っているということでしょうか。

また調査では両親バラバラに質問に答えてもらったのですが、75%の夫婦の意見は一致していました。
より、安く、広くこのスクリーニングができるようになるために更なる調査が続けらるべきだということで、倫理委員会による確認及び、承認が得られるまで2015年の前半までに数百の新生児達が研究対象としてゲノムスクリーニングを提供される予定だそうです。

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お客様は神様?

クリスマスが終わり、プレゼントとしてもらったものの、これはサイズがあわないから他のものにかえてとか、色違いにして、とか返品が増える時期です。

ニューヨークで以前、野球帽を買ってつばの裏についているシールをとろうとしたら、だめだめ、ととめられたことがありました。ついている、シールはとらないでかぶるんだと。えーなんで??
なんだかへたしたら買わないでそのまま持ってきたように見えてしまうから、嫌だなあと思っていたらこんな話をききました。

そもそも、アメリカは返品社会。
とりあえず使ってみて1ヶ月くらいしたら返すために値札付き、シール付きにしておいたのがことの始まりときいてびっくりしました。そして、逆に今ではそれがファッションになってしまったそうです。新品でなくても、使っていても、服をすでにきたとしても、あとで返品ができるように、値札もすぐとらないって、、、考えてみると本当に返品する人が多いです。会社にとってものすごいリスクなんではないかと思っていたのですよね。。。

そうしたら、年末にスイスの新聞NZZに、お客様は王様かという記事をみつけました。

話の内容としては、返品ができるという権利は本来客にあるのか、ということなのですが、簡単にいってしまえば法律的にはない、という話です。客が店舗にきて、その商品をその値段で払い、店側も受け渡すとお互いが合意した場合その時点で売買契約が成立するので店としては、返品に対応する義務があるわけではないですが、あくまでも顧客サービスの一部として、それぞれの店が決めたガイドラインに沿って、新品でレシートのある場合に対応、それも現金を返すのではなく他の物品との交換ということで大抵は対応しているそう。
それもお客様に自分が王様だと思ってもらえるようにするための対応だといいます。

しかし、返品にもコストがかかります。大企業ならともかく、個人商店のような小さいビジネスの場合、あまりに返品が多いとコストを賄うことが難しくなります。そこで、返金には応じず、クーポンをだしたり、事前に返品不可ということを言っておく必要がでてきます。
アメリカでも、絶対返品不可の場合、レジで確認があることがありますね。でもそれはアメリカの場合は、逆に売る側の力が強い場合のような気がしますが。

さあ、日本ではどうでしょう。
日本でもお客様は神様、といいますが、さすがに着まわした服を返品することは、倫理的におかしいと思う人が多いと思います。そういう意味では欧州に近い感覚かもしれません。