体にいい食物は環境にも優しい

ボストンは平均的なアメリカの地域よりずっと、健康に対する意識や環境に対する意識が高い人達が多いところだと思われます。そのボストンでここ数年、地産地消を目指した食関連のスタートアップが増えているのですが、その背景には、人の健康にいい食料を生産することと、環境にやさしい食料生産は同時に成り立つ、という考え方があるからだと思います。

今までのアメリカの食料に対する考え方というのは、効率を求めてできるだけ安い価格で提供できるような大量生産型食料生産であり、命をものとして扱うものでした。
それを指摘したのが『フードインク』という映画で、これを見た後にベジタリアンになった人たちが私の周りにもいます。

ところが、ここ最近、特に地産地消ということが環境にいいだけでなく、実際食べ物自体も美味しいし、地元の農家を助けるという意味でもみんながwin−winになれるという理由から見直されています。また、肉の消費をへらして、野菜や植物由来の食品を消費したほうが、環境に対する影響が少ないといいます。ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンスが去年発表したことによると、特に鶏肉や豚よりも牛のほうが環境に害があるとのこと。牛肉生産は他のタンパク源に比べ温室効果ガスをカロリーあたり多くだし、水を汚染する原因になる窒素もだし、土地もたくさん必要であるそうです。

アメリカでは5年ごとにアメリカ人の食生活の指針となるような食事のガイドラインを農水省がだすのですが、この結果は次のガイドラインに影響を与えそうです。
そしてこれは、子供達の学校でのランチにも関わってきます。
それにしても、学校のランチの使い捨て食器、そういうことも健康、環境に関わると思うのですがね。。。その辺も検討していただけると嬉しいのですが。

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不景気を乗り越えアメリカの消費者行動は変わった?

アメリカの郊外にある大きなショピングモールはアメリカの消費社会を象徴しているようにみえるのですが、だんだんなれてくると、その大きなものがそれほど大きくないようにみえてきます。それはたぶん、単に箱が大きい(廊下とか、スペースの使い方に余裕がある)ということもあるのですが、どのモールも大体同じブランドが入っていて、同じようなものを売っているのがわかってくるからなのでしょう。それでも、平日ガラガラ、もしくは老人の散歩ルートになっているようなショッピングモールが、週末やクリスマスなどのセール、イベント時期には人でいっぱいになります。

結果的には2014年のアメリカ経済はよかったといえそうです。2007年に入ったリセッションからずいぶん消費者も戻り、物を買うようになったといいますが、以前の消費行動とは変わったということが コンシューマーリポート によって発表されました。
車の購入に関しては調査をしたうちの46%の人が去年、新車もしくは中古車を購入した、又は今年中に購入すると答えています。実際に走っている車の古さというのは平均すると、2007年は9.9年だったのに11.4年になったということで、多くの人達が車を買い換えても1台を長くのるのか、そもそも、古い車でも十分走れるので、昔だったら廃車にしたものでも、使う年数が伸びたともいえそうです。

不動産市場も徐々に戻ってきています。12%の人々が去年家を購入した、もしくは 購入するといっています。

それからアメリカ人のお金の使い方が現実的、倹約的になっているという例がいくつかあります。
41%の人が美容院に以前よりも頻繁にいかなくなった、43%が大きな旅行を控え近場、もしくは家で休暇をすごすと答えています。

又、回答者の半分ほどがこの数年食費にかける費用があがったと答えています。これは48%の人が昼に外食せずに弁当、ランチバックを持参するようになった、ということにも反映されているようですね。
実際、BENTOの文字をよく見ます。アメリカではBENTOで通じることも多くなってきましたが、BENTOもとうとうインターナショナルな日本語の仲間いりしつつあるのでしょうか。

経済状況が少しよくなることで家族を持とうと検討する人達が増加又、消費財についても家族みんなで使えるものを買おうという傾向にあるそう。
しかし、いろんなところで倹約したとしてもアメリカ人が諦めないものは、テレビ、サテライト、Netflixやプレミアムのケーブルなどに代表されるホームエンターテイメント商品ということで、38%の人たちがそれらを固辞すると答えています。

ということは、家で楽しめる物は景気に関係なく、売れるということでしょうか。iPadや、携帯とかは実際、お金がかかる部分だと思われるのですが、携帯関連のアプリとかそういったものも、景気にあまり関係なさそうですけどね。
不景気を乗り越えて、大量生産、大量消費の使いすて社会から、経験型、身近なところで生活を楽しむ、というほうに消費行動が変わった事はこれからの商品企画にも影響を与えると思われます。

今年印象に残ったこと

クリスマスが終わり本格的に春物が出てくる前のセールの時期になりました。日本だと1月のセールが終わり2月にはすでに春物が出回り始めますがボストンでは2月、3月に春物を買う気にはとてもなれないほど寒い日が続きます。

アメリカで正規の価格で物を買う人がいるのだろうか、というほど1年中、どこかしらでセールやクーポンがあるように感じてしまうのですが、じゃあ正規の値段ってなんの値段だろうと、考えさせられます。『物を買う』という行為も国民性がとても出る部分だと思いますね。

今年は世界10カ国くらい訪れることができそれぞれの地で印象に残ることがあったのですが、その一つを紹介したいと思います。
上海を訪れた時、観光客向けの偽物ブランドばかり売っているデパートのようなところにいきました。

そこは一見すると、フランド物を安く売っているデパート、という雰囲気なのですが、20年くらい前の上野のアメ横のような感じです。でも本物を知っている人にいわせると、全部コピー商品だということ。本当によくできているので、本物を知らなければ騙されます。しかも値札というものがついていないので、全て、値段は交渉次第。まあ、言われた値段より、安く買えればいいやくらいに思っていた自分は甘い甘い。。。

一緒にいた友人は欲しかったブランドのアイフォンケースをみつけ、値段をきいたら、アメリカで買うのとそう違いがなくありえない、と思い、店を離れ、同ビルにある喫茶店までいくと、後ろから店の女性が追いかけてきました。

店の人 『いくらだったら買うの?』(事前に30ドル程度(元からドルに換算済)といわれている)
友人  『そうね、5ドルかしら?』
店の人 『そりゃあ、だめだ、最終値段だよ、いくらならいいのかい?』
友人  『だから5ドルよ』
店の人 『しかたないね、10ドルならいいよ。』
友人  『だめよ、6ドルならいいわ』
店の人 『いや、8ドルだ』
友人  『じゃあ、7ドルね。』

ということで彼女はそのアイフォンケースを7ドルで買いました。その値段でもまだ利益がでるのでしょう。でも彼女は生まれて初めて中国にきて得た戦利品に喜んでいました。そして、店の人も私に向かって、『彼女、やるね〜』と賞賛のまなざし。(笑)

さて、もう一人の友人は電化製品店にあったマックブックエアーの電源アダプタに興味があり、やはり、値段をききましたが、買わずに喫茶店のほうにきました。案の定、店の人が追いかけてきます。

店の人『いくらならいいの?50ドルでどうだ?』
友人 『もういいよ』
店の人『なんだよ値段を言えよ。45ドルか?』
友人 『もういいって、どっちにしても買わないよ。』
店の人『何いってんだよ、40ドルにしてやるから買っていけよ。』
友人 『いらないって』

そこで、店の人は逆ぎれし、友人の耳もとで、『いい加減にしろよ、このアス⚪︎ール』
といって去って行きました。。。

さてさて、
・知らない場所の場合、すぐ話しかけたり、交渉しないで、様子をざっと偵察し、できれば値段の相場を確認する
・自分がそのものの価値をよく知っているもので、交渉する(本物はいくらのものなのかとか)
・なんとなくではなくて、本当に欲しいかどうか、考えた上で交渉

とまあこんなことを私なりに考えたわけですが、
しかし、そう考えると、ネット上で少し安めに売りに出ているものは、かなり偽物が多いのかと考えられますよね。。。

前述の彼女は、上海での経験は楽しかったけど、一つの買い物をするのに毎回こんなことをやっているのは疲れるから嫌だといっていました。確かに、買い物のプロセスを楽しめる人はいいけど、そうでないと、苦痛です。

そう考えると、アメリカのように正規値段があって、週末だけのキャンペーン10%オフ(例えば)価格があり、ブラックフライデーの50%オフという相手が勝手に値段を下げてくれるというのはある意味受動的なわかりやすい値段付けともいえます。もっとも自分で商品を選ぶことはできませんが。

しかし、中国人がもし日常的にこのような交渉を全ての消費財で行っていたら、、、そりゃあ商売かないませんね。

今年のブログを振り返って その2

...先日の『今年のブログを振り返って その1』からの続きです。

ー理系女子を育てる取り組みー
サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング分野(STEM分野)において、民間で成功している取り組み例をとりあげました。このNPOサイエンスクラブ フォー ガールズを立ち上げたのも、理系の母親達です。そして理系女子(お母さん?)代表のような原山先生による、ーあなたは理系女子?イノベーションを起こすための超『理系女子』論ーも紹介しました。母は強し!

ー増加するアメリカの大学中退者ー
一流の大学に行けないならいかないほうがいい、という意見もききますが、大学のレベルが高いほど、卒業する率が高いという現実を考えると、やはり、何が自分にあっているのかということを真剣に考えて大学選びをしたほうがいいということになります。

ー様々な差別をどうのりこえる?ー
日本で生活していると、それほど差別ということを感じませんが、外国にいると色々な ”差”というか” 違い” を感じます。これは自分がこれからも外国で住み続ける上で、重要だと、思っているポイントです。

それから『40歳以上の英語でビジネス勉強法 のシリーズ』である、
ーもし、あなたが40歳を超えていて、これから英語を使ってビジネスや起業に関わることを学ぼうと思っているのなら...ー
このシリーズはブログを始めてすぐにかいたエントリーでしたが、いまだにアクセスが多いです。勉強はいくつになっても始められるものですよね。

さて1年を振り返りましたが、全体としてはやはり教育、大学関連の話にアクセスが多かったのかなあ、という感じでした。教育はとても大きいテーマです。
来年もまた、色々な話がお伝えできるといいな、と思っています、よろしくお願いします。

今年のブログを振り返って その1

さて今年もあと残り少なくなってきました。
そこで、ちょっとこの1年を振り返ってみたいと思います。
まず、たくさんのコメントをいただいた事にお礼を申し上げます。肯定的なコメントも否定的なコメントもたくさんの方に見ていただいてることがあってのことと思います。

書き方が悪く、思っていることって上手く伝わらないものだなあ、とか本当は一つのメッセージしか書きたくないのに、わかりやすくしようと思い、色々そこに説明を加えることでよけいややこしくなって話の論点がずれてしまったり誤解を招いたりとか、他にも多々色々考えさせられました。

事実は一つでも個々の立ち位置やそれまでの経験によって見え方が違うということ、目の前にあるものでさえ認知する人としない人がいるわけですから同じ話をきいたり経験をしていても、認識度というのは個人差が非常に大きいということはいえますね。

話をわかりやすくするために1例をあげたとしてもそれがかえって意図しないほうに話を誘導してしまうこともあります。
まあ、そういうことも含めて文章能力を問われるということでしょうが。

それから書いてしばらくして、あー、やっぱりそうじゃないな、ということも時々あります。特にブログを書くには、事前に誰かにみてチェックしてもらったり、何日も時間をかけて、ゆっくり塾考しているわけではありません。今、過去の記事をみて補足したり、修正したい部分もあるのですが、今はあえてしないでおこうと思います。(データが違う以外は)

さて、今年一年で特にアクセスの多かったものと自分がオススメするものをいくつかあげてみます。

ーフランス人教師にきいたフランスの少子化対策の影ー
正直、この話の反応が大きくてびっくりしました。フランスの少子化対策に関しては有名だと思っていたのですが、日本の少子化対策を考える上でこういう生の声をきけたということは大きかったのでしょうか。

ー文系の勉強って役に立たない?ー
この話については色々なところで議論されたようですが、色々な角度から検証できすぎる大きなテーマかもしれません。
何のために高い学費を払って大学にいくのか、大学に行く意味ということを考え将来どういう選択肢があるのか、ということを考えている人が増えているのかなとも思いますね。大学に行く必要があるのかどうかも。同時に自分の才能や強みは何かを見極める為の適性テストが多く読まれたことも、それを物語っているように思います。

ーアジア系アメリカ人に訴えられたハーバード大学ー
これはヤフーのニュースでとりあげられたことでアクセスが伸びたものですが、大手のニュースにのると、こんなにアクセスが伸びるんだと、びっくりしました。

イノベーションエコノミーをどうのように育てるのか。−ケンブリッジ市の成功例から学ぶ−
この話、アクセス数は実は少ないのですが日本がこれからイノベーションを進めていく上では参考に是非していただきたい事例です。深く掘り下げて書けば本が一冊かけるくらいのテーマなのですが、あえて大枠だけを紹介したものです。

ー調味料や歯磨きチューブの中身を最後まで無駄無く出しきる技術ー
これは添付した、ビデオがなかなかインパクトのあるものでしたね。普段から、チューブの中身を綺麗に出すことにこだわりのある方達には反響が大きかったようです。

その2に続く。。。