再生可能エネルギーの将来性

国のエネルギー対策に関しては、各国政府が先頭にたって進めていくことだと思うのですが、アメリカはやはり、決断するのも、行動も早いです。

日本での原発事故の後、世界各国は今後のエネルギー政策をどう進めるかということを改めて考えてきました。ヨーロッパでは、原発をやめて再生可能エネルギーや省エネ技術の開発、新しいエネルギーミックスを模索する国々もあります。
ボストングローブ11月24日には太陽光発電や風力発電がとうとう天然ガスや石炭と同じくらいのコストで供給できるようになったという記事がありました。

ここ、5年で太陽光発電や風力発電のコストがかなり下がっているのですが、その傾向が今年は顕著で特に風や日光が豊富な南西部や北アメリカ大陸の中西部においては太陽光発電や風力発電の値段が天然ガスよりも安くなっています。これはこういった産業に補助金がでていることも理由に挙げられますが、これがなくても十分競争力のある値段になっているとのこと。
しかし、だからといって全面的に従来のエネルギーのかわりになるというわけでもないようです。

それぞれの国の事情でベストエネルギーミックスというのは、違ってくるでしょう。
本来政治の役割は将来の方向性をきめることだと思うのですが、震災があって、もう3年以上たっています。政治が安定しないことで、最後にその責任をとるのは国民一人一人になってしまうのでしょうね。

国境を超えてエネルギー政策を考える、ワットドール賞 Watt d`or その2

現在、ワットドール賞(Watt d`or)のエキシビジョンが、9月14日までボストンのノースイースタン大学で行われています。
この展示では過去の受賞者の紹介をしているのですがバイクタイク(バッテリーで走る自転車)や、賞を今までに2度ほど受賞している建築事務所による110年前の家をリノベーションして、100平米のソーラーパネルをつけることで、暖房代とお湯を作る費用ががかからなくなるプロジェクト、排水されたお湯の熱を再利用するシャワーシステム 等が紹介されています。

先日、オープニングに伴い、セミナーも行われ、スイスから70社ほどが、ワークショップを含め、参加しました。

ワットドール賞展示

ワットドール賞展示

バイクタイク

バイクタイク

日本では”地球温暖化にどう対応するのか” と言う話をききますが、ここではどちらかというと、Climate Change すなわち、”気候変動にどう対処するのか”、という大きな課題の中で、エネルギー政策の分野において国を超えて、何ができるのかを考え、話合うということが今回の、イベントの大きな大義でした。スイスとマサチューセッツ州の大きさはほぼ同じくらいです。協力できる分野はイノベーション、技術、技術移転、教育と色々あります。

マサチューセッツ州もアメリカの中ではエネルギー政策を非常に重視している州で、サステナビリティーに力を入れています。再生エネルギー、風力発電、食に関しても州内で自給自足ができるように目指しており、環境問題を経済と結びつけることで雇用問題にも対処しています。

今回、ノースイースタン大学がこのような会議に場所を提供したのも、大学もサステナビリティーに関する分野が成長分野だと認識しているという背景があります。
特にクリンテックの分野はグローバル経済の中で今後6%のマーケット市場になるといわれているそうです。

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)が1998年に考案した構想「2000ワット社会」政策という考え方があります。これは、1人あたりの年間目標を2,000ワットと定め、そうすれば長期的にスイスのエネルギー消費を3分の2削減することができる、という考え方です。現実的にこれを実現するのは難しいといわれますが、一方、これを実現するテクノロジーはそろっているともいわれます。福島の原発事故後、スイスは国のエネルギー政策を見直しました。その際、企業と一緒に中、長期計画を練り直し、投資額の大きさや安全の担保の問題、核のゴミ問題を考えた時に原発はコストがかかりすぎるという理由で原発をやめることになりました。原発をやめることにきめてから、スイスはエネルギー消費を効率化させる為にテクノロジーの力を使い、「2000ワット社会」という考え方は現実的な目標になりつつあります。

そういう背景の中、スイスとマサチューセッツ州がどのような形で、手をつなげるのか、国は産業とどのように協力しているのか。個々の企業、大学の例をみながら、見学している人達も討論に参加しながら互いに学び合う事ができたこういう形のセミナーというのは、非常に面白い形の業務提携に後につながっていくのかなという予感がありました。

ちなみに、今回、TEDスタイルでプレゼンをしたMITのドナルド•サドウェイ教授のプレゼンはとても有名で、参考までに過去のTEDを貼っておきます。
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スイスのエネルギー政策を後押しするワットドール賞(Watt d`or)を受賞したシャワーシステム、Joulia

スイスは資源がない国なのでいかに、資源を効果的に使うか、もしくは、再利用できるのか、エネルギー政策というのが国の重要な政策になっています。そのような背景もあってか、ソーラーインパルス(ソーラーパワーで飛ぶ飛行機)や、ソーラーシップが、うまれてきました。

そんなスイスでは、2007年から優れたエネルギー効率的な製品、サービスを生み出す企業や団体にワットドール賞というものが与えられています。賞の内容は5分野にわかれます。
建築、エネルギーテクノロジー、エネルギー効果的な運輸、再生可能なエネルギー、社会。それぞれの分野より、社会にインパクトを与える優れた製品、サービスを提供する企業や団体に賞が与えられます。
昨日から、ワットドール賞の展示がボストンのノースイースタン大学で始まりました。ワットドール賞の国外展示は初になります。オープニングに、スイスより、エネルギー、運輸、教育を管轄しているロイトハード大臣がいらして、スピーチをし、今年、去年等の受賞社数社によるプレゼンテーションが行われました。

その中に Joulia というシャワーシステムを作っている会社があります。
この会社はエネルギーテクノロジーの分野で2013年に賞をもらっているのですが、このシャワーは排水されたお湯の熱を再利用することで従来のシャワーシステムの半分程度のエネルギーでシャワーが使えるというものです。このテクノロジー、日本のように、シャワーだけでなく、お風呂、お湯を沢山使う文化では非常に応用範囲が広いと思われます。一般家庭だけでなく、スポーツクラプや、ホテル、学校等、大量にお湯を使っているところは多くあり、多くの場合そのお湯のもつエネルギーはそのまま捨てられています。
単純な発想なのですが意外と思いつかない、ということで建築家からは好評のシャワーシステムです。

http://joulia.com/en/how-it-works/

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