試験がいやだから、爆弾予告?

今週、ハーバード大学では学期末試験が予定されていたのですが、月曜日、破片爆弾を4つの建物にしかけた、との、匿名のEメールがあり、試験を中断せざるおえない状況になり、学校がものものしい雰囲気に包まれました。すでに始まった試験は中断され、学生たちは急遽、教室から外に避難して、予定があった試験は延期になりました。ボストンマラソンの爆弾騒ぎが今年はあっただけに、そうとう警察当局はぴりぴりしていたようです。

しかし、月曜の夜には犯人が特定され20歳の学生が逮捕されました。そして、動機は自分が試験を受けたくなかったから、ということでした。
爆弾のいたずらは最高で5年の実刑、保護観察が3年、さらに罰金25万ドル、ということで、あまりにも高い代償のようです。
来週からは休暇が始まり、それぞれが家に帰ったり、旅行にいったりしてしまうために、他の学生や先生をはじめ学校関係者にも多大な影響を与えてしまいました。

いたずらの気持ちでするには、ちょっと度が過ぎています。人生にはあらゆる失敗がつきものだとは思いますが、こういう犯罪の失敗は一生に傷をつけてしまいます。どれだけ、がんばって勉強してきて、一流大学に入ったのか。本当に頭がいいってどういうことなのでしょうか?
こういうことが起こってしまうから、点数だけで、入学を許可するということが難しい、という話になるのでしょうね。
人間のバランス力の重要さを感じます。

ハーバード大学で一番人気のある授業は?

当たり前といえば、当たり前の話のような気もするのですが、ハーバード大学で、コンピュータサイエンスのコースが大人気という話です。ハーバード大学の中で受講生徒数が最も多いのは経済学、倫理の授業、コンピューターサイエンス。コンピュータサイエンスのコースは、2003年と比べてみると、2013年にはほぼ7倍にあたる、700人がそのクラスを受講しています。倫理の授業というので、これは日本でも人気のある、サンデル教授の白熱教室?って思って調べたら違いました、なんとこの授業は…

11月26日 ボストングローブ紙

2011年にハーバードに入学した、Trevor Brandtは入学した時は、コンピュータでプログラムを書くのはMITの仕事だと思い、自分は哲学を勉強しようと思っていた。ところが、古代哲学をとっている間に、彼は方向転換をして、21世紀の言葉になったコンピュータ言語を習うクラスCS50,をとることにした。”コーディング(プログラムを書くこと)は僕たちの生活とすごく関係がありますね。”

ここ数年でこのコースは学校でも1番大きなクラスになり、700人の学生と102人のスタッフを抱える大きなクラスになった。大きな教室で授業が行われ、まるでテックスタートアップのようだ。
医者になりたいピッツバーグからきたAlana Ganzさんは、分子生物学や細胞生物学の世界でもコンピュータが果たす役割がふえているのでこのコースをとっている、という。”コンピュータサイエンスがどんなに、たくさんの分野で使うことができるのかということがわかりました。”

CS50の授業でAをとることは簡単ではない、それどころか、ハーバードで一番難しい授業の一つである。
Ganzさんのように大抵の学生はこの授業をとったからといって、テックのスタートアップを始めるわけではない。しかし、インターネットとスマートフォンで育ったこの世代はテクノロジーというものを、どんなキャリアをしようと、知る必要のあることだと思っている。ビルゲイツやザッカーバーグにコンピューターサイエンスを教えたHarry Lewis教授は ”この30年から40年におこったことは、どの科学もコンピュータサイエンスに依存するようになったということです。アメリカでは、情報技術は科学であり、商業、そして社会現象なのです” という。

テクノロジーの世界では、優位にたっているライバルのMITやスタンフォード大学の陰に長くあったが、現在ハーバードは早くもイノべーションとスタートアップであふれ、投資家の資金をひきつけている。
20歳のブラジル人のガブリエルの夢はMITにいくことだったが、CS50のオンラインバージョンサンプルを高校生の時に作った後に、MITに行く計画を変更した。彼は許可を得て、CS50のコースをポルトガル語に訳して、ブラジルで他の高校生に教えて、今年、ハーバードに入学した。
彼はこのコースのおかげでハーバードを、違った目で見るようになったという。

ハーバード大学の前学長は
”実用的(実務的)であること、という視点がいつも工科大学では大事で、普通の大学ではそのようには考えられては,こなかったのです。”
現在、ハーバード大学はファンドレ-ジングキャンペーンで得た65億ドルで新しい、エンジニアスクールと、応用科学の建物を建設中だ。何年か前まではエンジニアリングは一部門だったが、いまでは独立した学校である。

CS50 はもうハーバードのブランドになっている。
”CS 50受講済!”Tシャツや、学生のフェアーやハッカーソンまである。

大学側はたぶん、どの専門でも学生達はコンピュータがどのように動くのかを知りたいのだ、と推測している。
” 学生がメディカルスクールとか、ファイナンスのほうにいくのではなく、リスクをとろうとしています。これは学生がコンピューターサイエンスを通じて社会に貢献するという新しい道を見つけたからだと思いますよ。” と、ハーバードのコンピュータサイエンスのParkes学部長はいう。

以上が要約です。

倫理の授業は、中国の倫理観と、政治理論についての授業でした。

面白いのはこの倫理の授業も、2006年に始まって以来、コンピュータサイエンスの授業と同じくらい受講人数が増えていて、2013年には700人ほどの学生が受講しています。これは、科学が発達すれば、するほど人間の倫理観というものも、大事になってくるという視点に立てば、納得かもしれません、なんといっても、中国の倫理観に関する授業ですから、edxで受講できれば、日本でも人気がでそうですよね。