ピューリサーチによるティーンエージャーのソーシャルメディアの使い方についての調査結果

ピューリサーチによると、ティーンエージャーのソーシャルメディアの使い方は性別によって、また家庭の所得階層によって違うとの結果がでました。

13歳から17歳のティーンエージャーの92%は毎日ネットにつながり、24%はほぼ常につながっている状態だといいます。これはスマホが発達したというのが大きな理由の一つでありますが、73%がスマホを持っている一方、12%はどんな種類の電話ももっていないといいます。

ネットにつながって何をしているかといえば、大抵の子たちは友達と会話しているということですが、調査によると71%がフェイスブックを使っていて半分ほどがインスタグラム、41%はスナップチャットを使用しています。若者がフェイスブックから離れているといってもまだ、一番使われているソーシャルネットワークといえます。そしてフェイスブックは男子のほうが人気があり、女子はビジュアル系のインスタグラムやスナップチャットのほうを好むそう。

また調査ではどの種類のソーシャルメディアを使うかは家族がどの所得層に属するかによってきまるということがわかりました。フェイスブックは年の所得が5万ドル以下の家庭の49%の子供達が利用し、所得の高い層からは37%が利用しています。一方、スナップチャットは所得の高い層からの利用の方が多いといいます。

又、女子のほうがソーシャルメディア依存度が高く、男子はビデオゲームやゲームアプリにつながる事の方が多いそうで一般的にも女性のほうが男性より、ソーシャルということを考えるとすでにティーンエージャーでもその傾向がでているといえそうです。

アメリカではメールやメッセージの返信のスピードがかなり早く、常にオンラインでいることを求められているような気がしますが、家庭の中で父親が朝起きた瞬間からメールをみるような生活をしていると、現実的には子供につながるなといっても、難しい状況のような気がします。

学校生活が楽しければGPAはよくなる?

アメリカ人は基本的にほめ上手だと思います。
特に子供達に対してはいいところをみつけ、とてもほめてくれることで、子供は自信がつくし、ますますそこを伸ばそうとするでしょう。

もちろん褒められて嫌な気になることは少なく、喜びや、幸福感を感じることも多いと思いますがその幸福度が成績とどういう関係があるのかということをハーバードの教育学大学院が小学校から高校卒業するまでの学生を対象に調べました。(ハーバード教育学大学院 3月26日)

幸福度とモチベーション、そして成績の関係を調べたところ、幸福感は全学年の学生の学習意欲を高め、賞をもらったりといった外的要因は3年生くらいまでは幸福感に影響力があるといいます。学生は幸福感を感じたりポジティブな気持ちがあると学ぼうという気になる,と答えています。

幸福かどうかが4年生から12年生までの学生のGPAにプラスに影響を及ぼしており、それは学校の校風が好きだったり先生や友達との関係がうまくいっていれば学校生活が楽しいということにつながりそれがGPAをあげるということです。GPAは1年単位の成績を平均したものなので、長期的な人間関係が成績に影響してきます。しかし、これがSATのような一回できまる統一試験のスコアとはどういう関係があるかは定かではありません。

学校側が学生の幸せと成果をサポートしたいなら学生と先生が協力的な関係を結ぶことで先生達を信頼して大丈夫という安心感を持ってもらうことが必要なようです。

学校の勉強があまり得意でなくても、友達に会いたいからとか部活のために学校に行くというのは昔からよくありますが、おおらかな近所のおばちゃんは楽しいっていって学校にいってくれるだけで、いいのよ〜っていっていましたが、それもまんざら嘘ではないということのようですね。

増え始めるシニア向けの大学講座

平均寿命が延びたことで、いかに健康に長生きするのかということが重要になってきていますが、それと同時に、元気な高齢者が増えて、60歳過ぎの人の為の様々な市場というのも、活性化しています。
35歳をすぎると転職が難しくなるという話がある一方、50代になって新しいキャリアを始める人、60代をすぎてからコンピュータにチャレンジしたり、定年してから起業したりと、人生設計の個人差というのがますます大きくなっているように思います。

定年前に準備を始めて、早期退職して新しいキャリアを歩むという人たちも増えています。アメリカの大学でも、50歳代、60歳代の教育市場というポテンシャルに注目し始めた話がボストングローブの4月3日にありました。アメリカのコミュニティカレッジというのは地域に根ざした、2年制の短期大学で比較的学費もかからないことから、ここで2年学習してから4年生の大学に編入する若者達も結構いるのですが、そんなアメリカコミュニティカレッジ連盟が50歳以上を対象とした、コースを提供し始めました。もし、オバマ大統領が提唱しているように、コミュニテイカレッジの学費が無料化されると、一気に人が集まる可能性もあります。
現状では生涯学習ということでMOOCSや一部の大学では、単位や学位を必要としない人たちには無料でコースの受講ができるようなものもありますが、なんらかの資格や学位をとって、新たなキャリアやビジネスチャンスを目指す人も増えています。

ヨーロッパでも、40歳過ぎて新しいキャリアをしていたり、60歳過ぎた女性が高齢者対象のジムクラスの先生になった例をみてきましたが、そういった例をみていると、受け入れ側もあまり年齢を気にしていないということと、必要なのはスキルだけではなく、その後それをどう市場に売り込むかという能力もかなり必要になるような感じがします。

ハーバード大学は2009年より、アドバンストリーダーシップイニシアチブという、定年後を見据えた50代、60代の人たちがNPOの分野でリーダーシップを発揮できるようにするための育成プログラムを提供しています。スタンフォード大学も似た様なプログラムを提供していますが、62000ドル(ほぼ700万円)かかるということで、なかなか誰もが取れるコースではなさそうですね。。。

高額をだして大学に行く価値はあるのか?

大学進学率が世界的にみても高くなっている中、費用の高騰もあり特にアメリカでは本当に行く価値があるのか、ということを考えさせられる場面も多いです。
数千もの大学がある中でよくいえば、様々な人々が自分にあった大学を選択できる余地があるとも言えますが、世界トップレベルの大学と、レベルがかなり低い大学もそれほど学費に差がないということを考えると、投資費用にみあったものが得られるのかという話になります。これに関してエコノミスト紙が大学に行く価値はあるのかという特集を組みました。

高等教育のあり方としては、ヨーロッパのように、公的機関と考える場合と、アメリカのように一つの産業として考えるやり方があります。アメリカの場合だと市場原理が働き、競争、価格の問題が発生しますが、現状はこのアメリカ式の考え方が世界市場では強くなりつつあります 。ちなみにアメリカでは高等教育にGDPの2.7%を使っており、(OECDの国では1.6%)このまま世界がこの方式を進めていくとすると、高等教育の費用の割合が増えていくことになります。

エコノミスト紙によると、アメリカの場合、それでも高卒よりも学士をとったほうが平均収入は15%高くなるというデータがありますが、実のところ、その賃金格差が大きくなるのは、先進国なのではなく途上国のほうだといいます。先進国の場合、すでに知的集約的な労働をしていることが多いのでは生産性に対するインパクトは途上国ほど高くないとのこと。

大学にいくことが、お金を払っただけの価値があるのか、ということを考えた時、純粋に卒業後の給料で比べるということも一つの指標ですが、大学で学んだことがなんだったのか、それが身についているのか、その知識は社会で必要とされる基準に達しているのか、ということももう一つの指標になりえます。

それをはかるためにOECDが実施しているPISAのような学力調査の高等教育版としてAHELOというテストがあります。試験段階で経済学とエンジニアリングの分野を実施していますがこれを本格的に始動させる障害になっているのが政治的な理由のよう。
日本を含め、アジアの国では、大学が国際競争の中で戦う為には国際的に公平な評価の枠組みが必要ということがわかっていても、アメリカではそれはなかなか進まないといいます。現在ある大学ランキングの中ではもちろん上位はアメリカの大学ですし、現状の高等教育で圧倒的に市場を握っているのもアメリカの大学です。

本来、職業訓練の非常に良いシステムをもっているドイツ語圏、ドイツ、オーストリアでも大学進学率が50%を超えています。スイスも国全体でみれば大学進学率は20%をきりますが、フランス語圏の場合はそれでも非常に高い率が大学にいっています。

オーストリア人の友人は、職業訓練をする人が減っていると感じるのは、大卒、もしくは博士号をとっても仕事がみつからないという話を聞く時、そして電気工事や水道工事など、特別な技術をもっている人を頼もうと思っても、なかなか人が見つからない時だといいます。本来これらの一般家庭が関わりのあるようなレベルの工事や修理というのは、職業訓練を受けてきた人がする仕事なのですがこのままいくと需給バランスが崩れこういった、日常的に必要がある仕事をする人たちの給料がある時点から逆転する日がくるのかもしれません。

それから大学の役割を考えたとき、研究機関としての側面と、教育機関としての側面があります。研究機関としての大学の役目を見たときにアメリカの大学は大きな役割を果たしていると言われますが、学業面を見たときに、学費は高騰しているのに45%のアメリカ人学生は始めの2年間には何も得るものがなかった、成績がよくならないと答えています。
これは、以前書いた大学がAP(Advanced Placement)の単位を認めたくない理由の中にもありましたが、少なくとも大学1年レベルの勉強が高校の範囲ですませられるものだとするならば、もしくは高校のうちにすませてしまったのならば当初の2年間は得るものがないということを話す学生が多いのもある意味うなずけます。

一方、ボストンでは日本以上に学歴社会だと感じることが多いですが、こちらで人材採用をする人と話した時に、一つのポジジョンに100人程度きた時に、面接をするかどうかというふるいにどうかけるのかといば、それはやはり大学名と何を選考したかということで、担当者が大学名でとりあえず選考するのは、一流大学側の厳しい選考プロセスをその学生が乗り越えたという点を大きく、考慮するということで必ずしも、大学で何かを一生懸命勉強してきたか、成績はどうかということではないということ。(これが、もし違うシチュエーションで、会っていたらたぶん、選考基準は同じではないと思われますが)

以前は日本の大学は入るのは大変だけど、入ったら楽でアメリカの大学は入ったあとが大変、ということを言われましたが、アメリカではこの傾向もどうやら以前とは変わっているようです。大きな規模の大学では、教授は自ら授業を担当せず、特に学士のプログラムでは先生方も昔ほど力をいれなくなっている結果、1960年代までは授業時間を含めた週の勉強時間が40時間だったのに、現在では27時間にまで減っているそうです。そしてそれが、学生のレベルと落としているのではないかということもいわれます。

一度上がってしまった費用を落としていくというのは非常に難しい問題になりますが、アメリカでもAPをどんどん認め、ヨーロッパやオーストラリアの大学のように3年で学士をとれるようにしてしまえば少なくとも個々の負担は減って行くように思います。

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