バイオ産業のカタリスト、投資家でもある女性起業家の話(1)

今回はバイオ関連のシリアルアントレプレナーでもあり、投資家でもあるクリスティーネ•ブント(Christine Bunt)さんに話をきくことができました。最近彼女の属する会社の一つである、バイオのベンチャーキャピタル( 20/20 HealthCare Partners LLC)が彼女のリードでスイスの製薬会社ロッシュと提携しました。この提携では、中小企業やスタートアップに投資をする上で戦略的な位置に立つ事になるロッシュは、投資した先の企業の所有権は主張をしないという点(ボードに口をださない)が特徴的だということです。投資家目線で見た時に、投資先からリターンがあるのかという点が最大のポイントになるのですが、彼女は、イノベーションをいかに患者にもたらすことができるか、という事を一番に考えています。彼女の役割は、投資家目線で、投資するスタートアップを探し、また起業家目線で、よりいい、薬や治療を患者が受けられる為にどうやってイノベーションを患者にもたらすかということを考える起業家をサポートし、双方をつなぐ役割をしています。

常に患者の人生の質を高める為に、いかに製薬業界でイノベーションを起こせるか、ということを、目標に定めて活動してきたブントさん。私生活では、2人の子供を抱えてどのようにキャリアを歩んできたのでしょうか?

ードイツの大学を卒業していますよね?もともとは研究員ですか?

ええ、私はドイツで生物化学、免疫化学を勉強しました。その後スイスの製薬会社のロッシュに8年ほど勤務しました。もともとは研究者として診断事業部にいたのですが、その後、MBAをとるために、退職しようとしたら、会社側から、これからはビジネスがわかる研究者が必要だからといわれ、会社に席を残したまま、フランスのINSEADでMBAをとりその後はロッシュで製薬の開発や販売に携わるようになりました。
いい時期にいい場所にいたんですよ。

ーいい時期にいい場所にいた、とおっしゃいましたが、どうしてそういう流れになったのでしょう?その決め手は?

人生の選択をする時に最終的に判断するのは直感です。大学をでて一番始めの就職先を決める時に、一般企業にいくか、マックスプランク研究所(ドイツを代表する学術研究機関)にはいるか選択肢があったのですが、周りの人はみな研究所にいけといいました。若かったし、その時は給料というのは、判断基準にはなりませんでしたね。その選択をするときの基準は自分が何を目指しているのかという点で、私の場合は日々新しい研究成果や、治療法、薬が生まれますがそういったイノベーションを患者にもたらしたい、ということでした。そこで、皆の反対を押し切ってロッシュにいったのです。

ーアメリカにきたのは?
アメリカにきたのは自分の為ではなく、夫の仕事の関係でした。夫がニュージャージーで仕事をみつけ、それについてきました。小さい子供を抱えていましたが、すぐにMerck研究所で仕事がみつかり、7年ほどはMerckにいました。それから、自分でスタートアップを始めたのです。

ーMBAではビジネスを立ち上げることを学びましたか?
いえいえ!
私はINSEADというフランスのビジネススクールでファイナンスのMBAをとりましたが、実際小さなスタートアップでどうやって収入がないのにビジネスを始めるか,資金調達や、チームを作るのかということは、スタートアップで経験して学びました。

スタートアップは失敗するものです、失敗して学ぶことが大切なのです。とくに私の関わるバイオビジネスは非常にたくさんの資金が必要です。アメリカは得に、ベンチャーキャピタルが多いし、ビジネスはしやすい環境にあります。
(続く…)

女性に自信をもってもらいたいと願い活動するイメージコンサルタント -DK Aspect-

世界中で活躍している女性の起業家を紹介しているインタビューシリーズですが、今回は子供を育てながら異国の地で起業をした女性を紹介します。 

ドリス•クリートマンさんは世界でも103人しかいないAICI(国際イメージコンサルティング協会)に属するイメージコンサルタントです。
政治家や、エグゼクティブ、医者、病院等、個人、法人のクライアントを多数抱えアメリカに限らず、ヨーロッパでも活躍しているドイツ人の女性です。

彼女はもともとドイツで看護師として仕事をしていたのですがご主人の転勤に伴い、20年以上前にアメリカに引っ越してきました。


http://dkaspect.com/

ーアメリカにきてまず何をしたのですか?

ビザの関係で、仕事もできなかったので、近所にあったカレッジに通いました。そこでビジネスのコースをとってこれは面白いと思い、そのままMBAをとりました。その後、バイオスタティスティックを学び、数字の世界、JPモルガンにいったのですが、これは自分の世界ではないと感じ、そこで今まで習った事やスキルを全て使って何ができるのだろうと考えたのです。

ー具体的に自分のもっているスキルセットからどうやって今の仕事を選んだのですか?誰か手伝ってくれる人がいたのでしょうか?

それまでの経験上、女性は自己評価が低いと思っていて、もっと自分に自信をもってもらい自分の評価をあげてもらいたいと思っていました。
私は心理学も勉強して自分に自信をつけるということが大事であると確信していて、人に対していいイメージを与えることができれば、結果的には自分に自信がつくということもわかっていました。そこでイメージコンサルタント、パーソナルブランディングという分野を調べ、ボストンにいるイメージコンサルタントをしている女性をみつけ、連絡し、会食する機会を得ました。その日彼女と3、4時間は話したでしょうか、彼女が最後に ”私があなたのメンターになります、”といって雇ってくれたのです。彼女のもとで仕事を手伝いながら、イメージコンサルタントの学校に通いAICIの資格をとったのですが、5年はかかりましたね、そして自分の会社を立ち上げ今は政治家や、エクゼクティブ、だけでなく、病気や放射線治療等でメンタル的にもダメージを受けている人達の内面のサポート、外見のイメージを変える御手伝いもしています。

ー自分が生まれながらにもっているであろう能力、もしこの能力がなければ今の仕事ができなかったという能力はありますか?

それは私がもっている起業家精神です。リーダーであり、人と一緒に働けて、人にモティベーションを与えられる、バランスを見つけることができる、優先順位をつけられる、ストレスに強い、長期的に物事を考えられるということでしょうか。起業家にとって最悪なのは自分のチームのモティベーションをあげられない事だと思います。

ーその能力はいつ自覚したのでしょう?

自分が人と上手くやれるということはずっとわかっていました。そうですね、幼稚園の砂場で遊んでいる頃から、すでにリーダーシップを発揮していたと思います。(笑)
大人になり仕事をするようになってからも、チームで働くことが多かったのですが、いつもみんながウィン-ウィンな関係になることを意識しています。自分だけ、彼だけ、彼女だけでなく、関わっている人がみんなウィンするような関係を作るのです。

ーどうやって最初のクライアントを得たのですか?

メンターと一緒に働いていた頃の顧客が転職をして、そこでコーチが必要で口コミで、紹介されたのです。自分の仕事のマーケティングをしたことはほとんどないですね。ただ、ネットワークを作る活動は活発にしていますが。

ー子供が小さい時からずっと自分の勉強もしくは仕事をしてきたわけですね。

はい、私は常に何かをしていないと気がすまないんですよ、家にずっといて幸せな人もいますが、私にはそれはできません。でも家庭があって子供もいたからこそ、自分のマルチタスクの能力が磨かれたと思いますよ。妻であり、母であり、義理の娘であり、女性は沢山の役割を果たさなければなりません。そうやって普段の生活でマルチタスクをこなしているのです。沢山の女性にはこの能力があると思いますが、私は男性でマルチタスクの能力が秀でている人にはめったに会った事がありません。仕事の大きさ、量やデッドラインにもよりますが、10から20くらいの仕事、プロジェクトは同時に進行できるでしょう、それには優先順位をつける能力は必要ですよ。それに、確かに子供が小さい時は大変でしたが、今は子供も成人して夫と別の社会をもっている自分がいて本当によかったと思っています。

***

20のプロジェクトを、同時進行って相当すごい、と思っていたら、彼女いわく、”だって、母親は子供を抱えて、料理をしながら、電話で話をするでしょ、そう考えると常に3つくらいのことは同時にやっているんですよ、みんな。” なるほど、でもやっぱりすごいですね。。。

許容範囲が広いけど、完璧を求める彼女。アメリカ人にはない、緻密さにドイツ人らしさを感じました。

彼女のクライアントは女性が多いということなのですが、ここ最近、離婚した女性がなんとか自分の生活を確立する為にまず、自分の姿、格好、から整えその後経済的にも安定し、もう再婚を望まないという道を進んでいる女性が多いといいいます。彼女いわく ”ほとんど最近の社会現象みたい” 、なんて笑っていました。

ドリスさんはもちろんすごく綺麗な人ですが、どんなステータスでいても誰かに依存しないで、いきていく女性の姿は美しいと感じました。

サステナブル(環境に優しく持続可能)な生活を目指しているスタートアップ-practically green(WeSpire)-

二人の子供の母親でもあるスーザン•ハントさんが立ち上げた、practically green(WeSpire)という会社があります。
この会社は人々がよりサステナブル(環境にやさしく、持続可能であること)な生活をする為に、生活習慣をかえるプログラムを作っています。人の意識や行動、生活習慣をゲーム感覚で変えていくプログラムを4年前にゼロから立ち上げたこの会社、今では20人近くのスタッフを抱えるほどにもなりました。サステナブルな生活をご自身も率先して行いながら、社会を変えていく仕組みを作っている彼女に話をききました。

***practically greenは2014年4月10日より、Wespire http://www.wespire.com/ に社名変更しました

ーどういう教育をうけてきましたか?
ウェズレイアン大学をでてからコンサルティング会社に勤務し、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスにいってMBAをとり、今の会社を立ち上げるまでの15年間、インターラクティブメディアの分野に従事していました。その間にボストン建築大学でサステナブルデザインの修士号もとりました。

ーこの会社のアイデアはどこからきたのでしょう?
ボストン建築大学の卒業課題が今の会社practically green を設立したもとになっています。ボストンドットコム(ボストングローブ)にいた時、2人の子供が生まれ、子供の病気を通じて自分の生活をもっとサステナブルなものにしたいと思ったのです。息子は6つの食品アレルギーをもっているので、食べ物や、環境に気を使いそして、もっとサステイナブルな生活について学びたいと思い、大学院に通い建物のサステナブルデザインについて勉強しました。建物をどうやってより環境にやさしく、建てられるのか、このプログラムを見た時、すばらしい、と思いました。人に対してこういうプログラムがあってもいいのではないかと。アレルギーの子供の為に、食べ物にラベル付けを始め、これはどこからきたとか、何が含まれているとかを調べ始めました。実際にこうすることで、子供にだけでなく、私や夫に結果的にはとてもいいことになったのです。生活習慣、例えば、どうして家では靴をぬいだほうがいいのかとか、なぜ手を洗うべきなのか、は文化的要素もあるでしょうから変えることは難しいことです。そこで、人がもっと楽しんで、習慣を変えるプログラムをテクノロジーの力で作ろうと思いました。

ーこのプログラムは法人用ですよね?個人向けもありますか?
会社で契約していても、個人がもっとサステナブルでいられるようにサポートします。個人が会社で行う行動は家でも行うものです。会社で行える行動は金銭的にはミニマムの節約になります。どうやってゴミを減らすかということを考えた時、日本のビジネスで有名な概念、“カイゼン” という考え方とそう違いがないんですよ。アメリカにおいてこのプログラムに参加した従業員達はみんなもっと幸福を感じ、仕事の効率もあがるということがわかりました。

個人レベルではこういう活動をしたくても、どうしていいかわからないとか、困っている人たちがいるのを知っていましたが、実は実際に会社を起こすまで、法人からの反応がこんなにいいということは知りませんでした。会社はもっと従業員にサステナブルでいてほしいと思っているのです。当初は個人向けのプログラムからスタートしたのですが、ある法人からの依頼がきっかけで2年前から法人向けのカスタムメイドのプログラムも作っています。

ー具体的にはどうやってこのビジネスを始めたのでしょうか?
紙1枚に、簡単なビジネスコンセプトを書いてそれを5人のこういったビジネスをわかりそうなCEO達にみせました。すると、みんなこんなビジネスはまだないし、非常にいいという反応だったので、大好きだったボストンドットコムでの仕事をやめて、友達のオフィスの片隅にスペースをかりて、起業しました。1年は我慢しようとスタッフを集め、ダイニングテーブルみたいな所で集まり、金銭的負担が最小限になるようにしました。始めたのは私1人かもしれないけど、非常にいい人的ネットワークがあり、オフィスも借りれて、始めの1年間に4人を雇う事ができ、サービスのプロトタイプができました。

ーご主人も一緒に参画していますか?
主人は製造業関連の会社のCEOをしています。私は今までに何百ものビジネスアイデアがあり、まず彼に相談するとそのうち99%に関しては、馬鹿げているとか(笑)いわれるんですが、今回は本当にいいよ、それ、といってくれて。評価、判断をしてくれるのはとても大事な彼の役割です。夫は全くこのビジネスには関与していませんが、投資は自分と夫で一定額をすると決め、両親も他のサポートをしてくれました。

ー大企業と違い、スタートアップで人が働く動機は何だと思いますか?
起業家というのは悪名高く、非常に面白い人達(!)が多く、一緒に働くのが難しいといわれています。(笑)
今までに沢山の人を採用してきて、スタートアップも経験してきて今までの決断が全て正しかったわけではないと思いますが、自分がどういう人と働くといいのかということはわかっています。もう一方で、この会社はいろんな人を魅了するんですよ。スタートアップに興味がある人だけとか、テクノロジーに興味がある人だけでなく、この問題に興味がある人達がいるのです。環境、資源、そういったことに対してとても人が敏感になっているのです。ここで働く人達はみんな情熱がありますよ。

ービジョンはなんですか?
サステナブルな生活やサステナブルな選択が普通になること。例えば建物は消費するよりも多くのエネルギーを創造できるようになること、ゴミを減らす事、健康であること等。
このプログラムによるテクノロジーは私たちがよりよい生活を、又ビジネスをできるようにしました。私達はこの分野(マーケット)を創造していると思っています。

***

さすがにものすごくクリアーで、決断も早く、有言実行を貫いている方です。一つ一つの言葉にパワー、これは多分自信のような気がしますが、そんなものを感じられました。
子供たちをかかえての起業は、ものすごいパワーが必要だと思います。少なくとも、顧客以前に家族みんなが応援してくれる環境でないと、それこそ、サステナブルな生活はできないといえそうです。家族を抱える女性は家族の悩みを解決したり、家族の欲求をみたすようなビジネスをするといいかもしれません。

自分が子供の頃、学校には ”資源は大切に” とか、”手は清潔に” とか、かかれたシールが手洗い所や、水を扱うようなところに貼ってあったり、使わない電気を消したりすることで、資源は有限である、ということを日々の生活から学んでいた気がします。この会社の成長をみると、資源が豊富にあり、大量消費国であるアメリカ人も生活習慣を変えるべきであるという動きが本格的に受け入れられつつあるのかという感じがしますね。

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子育てしてからからでも間に合う起業、家族経営の理想の形-スイスベーカーズ-

スイスベーカーズ というパンやさんが去年、ハーバードビジネススクールの前にできました。ハーバードの敷地を使っているこの広大なパンやさんは、カフェも併設しており、平日朝の6時からあいていて、朝食、休憩時間、昼食をとる人たちで、又週末にはブランチをとる家族連れでいっぱいです。ボストン界隈にはヨーロッパに普通にあるようなパン屋さんというのがほとんどありません。パンというと、スーパーで売っているものが大半で、日本の食パンのように柔らかめで、ヨーロッパのパンのように密度の高い焼きたてのパンにコーヒーという朝ご飯を提供するところがほとんどないのです。ここ、スイスベーカーズは、そのヨーロッパの朝パン文化をアメリカに紹介している店の一つです。
実はこの店舗はスイスベーカーズの2店舗目になります。
ここの共同経営者であり、毎日朝4時からパンを焼いているスイス人のヘレンさんに話をききました。

ー大盛況ですね、そもそもどうやってパン屋さんを始めたのですか?

私はスイスのホテル学校を卒業したあと、スイスの国内いろんな場所で働いてたのですが、今の夫と出会い、夫の仕事の関係で、まずカナダに行きました。
そののち、アメリカに移動して、子供が2人生まれ夫も仕事が大変忙しかったので15年間は普通の主婦として、家にいました。
夫はもともとパン屋としての修行を若い頃にしていたのですが、パンの工房で扱っていた小麦粉にアレルギーをおこして、パン屋職人をあきらめスイスのホテル学校を卒業して、ホテル、レストランのマネージャを勤めていました。私は、夫がパン屋の修行をしている頃に習ったパンのレシピをみて、家で作り始め、始めは知人に配っていたのですが、評判がよくて、頼まれることが多くなってきたので、ドイツ人が集まる学校で売ってみたら60本のパンが売れました。それを始まりに、その後町のマーケット、大手スーパーにも卸すようになりました。それが2006年のことです、そして、近所の駅前に小さな店を構えました。

ーご主人は小麦粉大丈夫なんですか?

それがおかしいのですが、始めはマスクをして、仕事場に入っていましたが、何かのきっかけで、症状がでないということがわかり、いまではマスクなしで、工場にいても大丈夫です。精製の仕方が違うのか、それとも、実は他のものにアレルギーだったのかもしれませんね。

ー息子さん達は、沢山御手伝いをしているし、すごくご両親を尊敬していると感じますが、どうでしょうか?

子供たちはアメリカで育ちは今21歳、23歳になっていますが、彼らには人生にはいろんな道、いろんな物の見方があるという事を知ってもらいたいと思い、一年間スイスの学校に通わせました。大学を卒業して、すぐにうちの店で働きたいといっても反対です。もっといろんな物をみてから、戻ってきなさいといっています。色々トライして、間違ったり失敗してもいいんですよ。又戻ってくれば、ちゃんと話をききますよ。最近の家族っていうのはばらばらですね、私達は全ての生活をこの店に捧げていますが、何かの時には家族はちゃんと話し合うし、コミュニケーションはすごくとれている家族だと思いますよ。

ーアメリカでは、日本やスイスと違って何事もすごく簡単に始められるという感じがするのですが、それもアメリカで起業をした理由でしょうか。

私は、自分で何かを始めたかったのです。
確かに、ここはすぐ何かが低予算で始められますが、次から次へと変わっていくのも早いです。
何がしたいか知っていることは重要ですが、同じくらい何がしたくないかを知るということも重要だと思います。
私の夫、トーマスは話すのがすごく得意で、セールスは彼の仕事ですが、私のほうがクリエイティブなので、作ることに関しては私が責任をもっているのです。起業家スピリットというのは、始めからあるか、ないか、どちらかでしかなく、誰かに教わるものではないと思います。
実際、私は毎日、毎日仕事のことしか考えていません。正直、こんな大変だと知っていたら、こんなこと始めなかったかもしれませんね。でもこれが自分の人生です。

トーマスとヘレンの二人はともに起業家スピリットにあふれていますが、互いの強みが違うのでそれを生かしたいいコンビだと思います。
店を朝の6時にあける為に朝4時から働いている二人、ヘレンを中心に、御主人のトーマス、そして学校が休みになると手伝っている二人の息子達。今では従業員は18人ほどになっていますが、ダイナミックな経営をしているパン屋さんです。彼女が家族の中心で、そして又スイスベーカーズの中心にどっしと座っているという感じをうけました。

子育てをちゃんとしてからでも十分自分の幸せを追求することはできるという、いい例だと思います。やるべきことをしてからなら、全力も注げるし、なんといっても家族みんながサポートしてくれるという、いいことがあります。
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スイスベーカーズのヘレンさん

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Swissbakers Picture from Bizbash

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スタートアップカルチャーの専門家 ”Kulturenvy” 女性創業者へのインタビュー その2

Kulturenvyの創業者である、Corey McAveeneyさんのインタビューの続きです。

ースタートアップの定義はなんですか?
私はコーポレートのカルチャーとスタートアップのカルチャーとをわけて考えています。
スタートアップエコシステムが働いている所はどこでもスタートアップだと思っています。どうやって働いているか、どうやって他の人達と連携しているか、従業員の数とかではなく、その環境です。例えば一人の事業主のこともあるでしょうし、スタートアップ”だった” 会社も含まれます。もう、資金調達に奔走していなくて、従業員数が増えていたとしても団結力が強く、エネルギッシュで、インパクトが強く、動くのが早い、といったスタートアップの特性を備えていれば、大抵の場合、彼らはそれを認識していて、規模が大きくなってもその点を維持する為に努力します。

大企業では規模が大きく沢山の人が働いているので形式、政策、スタンダード、手順、規制、といったことが、重要ですが、スタートアップには、例えば休暇に関してのルールとかはほぼなくて、ポリシーなんてないのが普通かもしれません。

ースタートアップカルチャーのほうがコーポレートカルチャーよりも重要だと思いますか?
スタートアップカルチャーに関するデータを集めてそれを理解することは非常に重要です、なぜなら大企業におけるコーポレートカルチャーに関するデータは沢山あって組織がどうやって動くかは研究されています。そのデータはスタートアップにも有用な部分もあるのですが、全てが一致するわけでなく、逆にスタートアップのカルチャーのデータから一定のパターンが大きな組織のカルチャーに影響を与えたり、それが私たちがいる社会全体に影響を及ぼします。
透明性が私達の社会にはとても重要で、透明性があるということは、スタートアップカルチャーの重要な要素でもあります。透明性があれば、人々は沢山のことを学べますから。そしてそれが私たちの職場環境を変えるのに役立つと思っています。

ーカルチャーをどうやって数値化するのでしょうか?
先ほど、調査をする際は心理的なアプローチより、経済的なアプローチをとるといっていましたが、要素、数字や統計は重要なのですが、もちろん質に関しての質問もします。データベースから、パターンをみつけ、質に関するデータも考慮すると、どういった傾向にあるかがわかります。違った会社でも似たような状況におちいっているのです。

ー実際、スタートアップには問題点があるのでしょうか?
問題を抱えているところは沢山あります。例えば、規模が大きくなってきて、人を雇いたい時、早く見つけないといけない、でももし間違った人を雇ってしまうと、遅かれ早かれ、又別の人を見つけなければなりません、でもカルチャー的にみれば、人をかえなくて済むほうが簡単なのです。
小さい会社から大きい会社に変化していく中で、小さい規模のときに自分がいた会社とは違ってしまうこともあります。でも、会社が大きくなれば従業員もかわっていかないといけないわけです。

ー私は会社のカルチャーってそこにいる人たちが勝手に作るというイメージがあったのですが、カルチャーって誰かが指示して作っていくものなのですか?
大抵の場合、スタートアップ創業者の個性や、価値観、信条がカルチャーに反映しています。創業者が会社に居れば、常にメンバーを鼓舞していきます。創業者がカルチャーを作っていくのです。
しかしそれがない場合、カルチャーを作れるような影響力のある人を雇う場合もあります。その人がチームをつなげて、コミュニケーションをとり関係を作っていきます。それでもやはり、一番効果的なのは創業者が常にカルチャーを牽引していく事でしょうね。

ー状況分析したあと、改善提案をしますか?
現状の状況分析をしたら、それをリポートにしてアドバスとアクションプランをだし、どのように方向つけたらいいのかを創業者に伝えます。チームみんなで働く、ということをしてもらえるようにするのです。みんな、個人の貢献というレベルでは考えていますが、自分もチームのメンバーの一員、会社の一員ということを忘れ、チームに対する貢献とか会社を作っていくということに対して貢献するということを忘れています。

ー自分がしていることは新しい市場を作る事だと思いますか?それとも今すでにある需要を満たしていると思いますか?
スタートアップのカルチャーに注目している会社はほとんどいないので、これをビジネスにすることは実際とても難しいし、リスキーだとは思います。でも私が今扱ってっている情報は誰にとってもすごく価値があると思っています。私のまわりには、スタートアップカルチャーを分析して理解が進むようなプラットフォームが作られる事を楽しみに待っている人たちが沢山います。

スタートアップのカルチャーを整えることで、会社の労働環境を整え、業績を効果的にあげてもらうという取り組みをしているコーリーさん。私自身、カルチャーと経済性の関わりが始めはよくわからなかったのですが、今回お話を聞いた中で、彼女は結局、一企業のみの話ではなく、社会全体がより人にやさしい職場環境になり、それが生産性をあげる事につながることを願っていました。
確かに、大企業の中でも、デスクをスタートアップが集まるインキュベーターにおくところがあります。最新情報を取り入れるだけでなく、そのスピードや空気感もとりいれることにも意味があるのかもしれません。

コーリーさんは定期的に、様々な分野のスタートアップのCEOを3人集め、互いの、カルチャーに対して、どう対処をしているかを討論しあう、ミートアップを開催して、情報をシェアしたり、またボストンスタートアップスクールの講師も勤めています。
4月に出産予定ですが、すぐにでもまた復帰したいと、今から、来年の予定を考えるとわくわくしているようです。

彼女の周りをみても、高学歴で、キャリアがある人たちが、子供が生まれるとしばらく仕事を休む人が多いそうです。理由は、子供の面倒をだれが見るのか、という問題で、たとえ、保育所を見つけたとしても、病気や、けが、長時間労働、時間外労働をしなければならないときに、対処できる人がいない、又高学歴の人ほど子供のケアや教育に対してもレベルの高いものを望む、という傾向があり、結局、自分が面倒をみたほうがいい、という結論になるようです。しかし、コーリーさんのように、今していることが心から好きで、自分以外にその仕事をする人がいない、と思えるようなことをやっている人はその辺のバランスをなんとかとろうとして、長続きするような働き方を模索していきます。

最後に、1分間ほどで自分のしていることを説明してもらいました。これはピッチといわれるもので、手短かに自分がしていることを他人にわかってもらう為には有効な手段です。