トリップアドバイザーも「あなたにおすすめ」機能スタート!

アマゾンやグーグルは検索の履歴から自分にあった商品等を提案するサービスをしていますが、ボストン近郊(ニュートン)に本拠地のある会社トリップアドバイザーも自分の履歴から「あなたにおすすめ」機能が始まりました。今までしていなかったのが不思議なくらいですが、実際、都会のホテルを予約したい場合、その都市に数百、もしくは千もホテルがあると、本当に値段と立地だけで、きめられるのか、自分の嗜好をわかってすすめてもらえるというのは一手間省ける感があります。

ホテル等の店舗にとってもターゲット層に直接アピールできるという利点がありそうです。トリップアドバイザーの評価はホテルにとってもとても影響が大きく、フロントのところにもトリップアドバイザーの評価表がおいてあるところがよくありますし、泊まったホテルで、満足したらいいコメントをかいてくれ、といわれることもあります。

トリップアドバイザーによると世界14万箇所の420万ビジネスの情報をのせているそうですが実はそのうち約半分はレストランの情報です。
私自身が外国で観光したり、レストランに行ったり、ホテルを予約する場合、総合評価もみますが、”誰が言っているのか” ということに重きをおきますね。特にレストランの評価って人種差、個人差が大きい気がします。
例えば、外国で和食やさんを探している時に、他の外国人にあの店の寿司おいしかったよ、とか、あのジャパニーズレストランよかった、とすすめられるより、(その人のことをよく知っていれば別ですが)しらない日本人がいう、あの店はおいしかった、という声をより評価するということです。だから、レストランはどちらかというと、評価を何人がいったかでソートとかできると、嬉しい気が。。。

これがホテルだと、子供が小さいとか、大きいとかいった家族のライフスタイルで考える場合もあれば、ベットの大きさ、かたさとか、枕の良し悪しといったもので判断する人もいます。こういったものはホテルの一般的な評価にはなかなか繋がりにくかったりします。
又、治安や物価に関しても、評価者がどこの国の出身なのかで安全かどうか、物価が高いかどうかの基準が大きく違ってくるように思います。

一般的に、日本人の評価というのは厳しいのではないでしょうか。そういった意味では日本人がコメントしているのをつしついみてしまうのですよね、と思ってサイトを確認したら、”あなたにおすすめ日本人に人気のホテル” がでてきました。
でもレストランはまだみたい、そのうちでてくるかな?

ボストンに進出する日本のコーヒーチェーン

京都のコーヒーチェーン店である小川珈琲がボストンに進出することになりました。京都はボストンと姉妹都市で、歴史を背負っているという意味では共通点があります。

そのニュースを 10月24日の新聞でみたのですが、関東出身の自分は、恥ずかしながら詳しくは知らなかったのですが、中部、関西圏中心に40店舗ほど展開されているのですね。
数百年にもわたるお茶文化の強い京都で、根づいているということは京都らしい繊細なコーヒーなのではないかと、察します。

ヨーロッパ人が多いせいか、ボストンでは結構おいしいコーヒーが飲める店が多いですがそれらのコーヒーショップではよく、ハリオの商品を目にします。日本語で表示されたままの商品が売られており、日本のコーヒー関連の製品って充実しているんだろうな、と思いますが、これまで日本のチェーン店が進出することがなかったですね。アメリカの会社のように量をだして利益をだすというより、上質な時間や質を売っていくようなタイプの店の出店というのは個人的にはとても嬉しいです。
2010年、2013年の、世界ラテアートチャンピオンのバリスタである村山春奈さん、吉川寿子さんも現在小川珈琲におられますが、この繊細さ好きですね~ただ、あれだけ、ぎりぎりにカップにいれられてしまうと、席にいくまでにこぼれそうですが、珈琲を運ぶ人も選ばれた人でないと難しいかなあ。。。

日本人は一つのことを芸術の域にまでもっていく能力に優れていますね!

ボストン美術館にある日本の茶道具をみて、伝統文化に触れ、ミルクストリートにある現代の日本の珈琲ショップで味わう、ボストンでの楽しみがまた一つ増えそうです。

今までたくさんのメーカーやヒット商品が日本市場に進出してきましたが、(スタバは海外進出第一号店は日本だそう)、特に日本の中小企業にはきらりと光るいいものがたくさんあると思うので、海外進出応援したいです!

芸術の秋、食欲の秋?

ボストンは教育機関が多いこともあってか、大学関係の美術館や博物館も質のいいコレクションを所蔵しています。
芸術の秋と日本ではいいますが、ボストンでは食欲の秋といえるほど、食のイベントも色々行われていますね。
ボストン美術館の調べによると、ボストン人はアメリカの平均的な人達より、毎月、文化的な行事に参加する頻度が高いとの調査結果が発表されました。

例えば78%の人達は少なくとも毎月一回は文化的行事に参加します。(全米平均だと69%)
そしてボストン人はアートというものを広範囲(例えば、公園、美術、デザイン、音楽、飲食、映画等)にとらえています。豊かな気持ちになり視野を広げるものとして、文化がとらえられているということのようです。

文化行事に一番活動的なのは18から29歳の人達、と30−49歳の人達、全米レベルでは定年退職して時間的にも余裕がある70以上の人達だといいます。
年代別では50−69歳のベイビーブーマーは文化的行事にあまり参加していないようです。まだまだ、忙しくて時間的に余裕がないということなのでしょうか?
またボストンエリアではプリントメディアや放送による宣伝等でイベントを知る事が多いという事、意外にその辺りの情報はソーシャルメディアではいってくるわけではないのですね。。。

ボストン美術館で9月13日から来年7月19日まで日本の浮世絵版画の展示が行われています。
玩具絵(おもちゃえ)とよばれる浮世絵で子供がおもちゃとして遊んだり、絵本としてみたりするために描かれた浮世絵版画だそうです。
日本人って昔からこういうゲームを作るのが得意だったのですね。物質的には今よりみたされていなくても江戸時代の人達の豊かな生活が垣間見えるような気がします。こういったコレクションの所蔵は外国人が多いということは少々残念に思いますが。

スイスデザイン賞の展示会(EXCELLENT SWISS DESIGN BOSTON)

昨日からmassart(マサチューセッツ州立芸術大学)で、デザインプライズスイスを受賞したスイスのデザイナーの作品や、工業デザイン等の展示が始まりました。

さすがに芸術の国というよりは、イノベーション、テクノロジーの国らしく、実用にとんだアート作品という感じがしましたね。
もともと繊維業が盛んだったスイスが、安価なアジアの商品からのプレッシャーの為生き残りをかけて、様々な取り組みをしている中で、生地メーカーが、(カーテン)生地の中に小さなランプを組み込んで、照明効果をだした洗える生地を開発したり、機能的な家具やスポーツシューズ等、テクノロジーとデザインの融合という展示です。

通常手を洗うのに、人は平均6リッターも水を消費するそうで, この水の消費量を90%減らせるように蛇口のなかに水圧を調整するしくみをいれたswiss eco tap の商品は様々なサイズや形の蛇口が、アタッシュケースに(拳銃のよう?)スマートに収まっていました。

色んなサイズの蛇口

色んなサイズの蛇口

非常に面白かったのが、グラフックデザイナーと医療関係者(ベルンの病院)が一緒に行っている、痛みをビジュアルで表現したらどうなるかというプロジェクトでした。
2年間かけて、様々な痛みを感じる患者をヒアリングしてその痛みをグラフィックで表していきます。
痛みを言葉で表すよりも、より、多くの人が共感できるような、ビジュアルを示すことによって、将来的には、この病気の痛みはこのグラフッック、という対応ができるようになることをめざしているそうです。

この展示EXCELLENT SWISS DESIGN BOSTONは11月22日までmassart で行っています。

所得格差に取り組むボストン市

アメリカでは、所得の格差というものが広がる傾向にあるという話をよくききますが、 それに対してボストン市長が重点的に取り組んでいます。(ボストングローブ8月11日)

アメリカの357の都市を調査したうち248の都市では2005年から2012年の間に富の分配が高額所得家庭へシフトしたということがわかっています。合衆国市長会議でだされたリポートによると、それでもボストンでは所得分配が比較的均等になされているほうだとのこと。

格差問題はボストン市長のウォルシュ氏が重点的に取り組んでいる課題であり、問題解決の為に特別な組織を設置しました。それには、子供の頃からの教育、テクノロジーへのアクセス、住宅問題、といった様々なポイントが含まれています。

ボストンでは最終的には幼児教育から見直し、将来的に学校でも、職業的にも成功してもらう為に、金融リテラシーや財産を作ることを教え、教師や産業界に職業訓練をしている学生達がよりよいキャリアパスを作れるように、要請します。
この特別組織の目的は、生きることに余裕が持てるようになること。どの人も普通に働いて、普通に貯金し、それなりの住宅にすめて、いい保険にはいれて、いい教育をうけられるということを目指します。

ボストンの平均収入の中間値は昨年72,700ドルで、これはこの国で6番目に高い金額になります。これを2017年には84,400ドルにあげようとしています。一方、26%は35,000ドル以下の年収です。

ところがブルックリン研究所のレポートをみると、ボストンは全米50都市のうち所得格差が4番目に大きな町だととらえられています。(ブルックリン研究所のレポートは所得の多い方の5%と少ない方の20%を比べているのに対し、合衆国市長会議のレポートでは所得を広くとらえている為、格差がそれほどひどくはなっていません。)
レポートによると所得格差が広がっている理由は景気が悪い時に高給の仕事(製造業、建設業の分野)がなくなり、賃金の低い仕事(ホスピタリティやヘルスケアの分野)がそれに変わったことだそうです。景気後退後の平均給与は全米では47,171ドルになりました。

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ここのところ、アメリカでも所得格差の問題が、色々とりあげられるようになっています。(いい例が、マクドナルドの賃金格差問題)低い所得のせいで教育を受けたくても、(子供に受けさせたくても)教育費が高く、 その日の生活をするのが手一杯では自分や家族の将来設計も描けません。そして何よりも、その環境ではアメリカンドリームも達成できなくなってしまうということでしょうか。ボストン市が学校教育を軸に、職業訓練を含めたキャリアパスを推奨し始めたことで、成功の選択肢を増やすことになり得ることを願います。一部の人達だけが、絶対的な成功を手に入れる事ができる社会でなく、多くの人がそれぞれの価値観の中での成功をおさめる事ができるような社会になるといいですね。