鬱を乗り越えるには幸せな記憶を呼び起こすこと

最近、従来の考え方とは違ったガン治療や、抗生物質を含めた薬や病気の治療法というのが少しずつ広がっているのを感じます。それは、人が本来もっている免疫力や微生物を使ったり、瞑想のように、考え方や心のあり方をかえるということも含みます。そういう流れのなかで、従来の抗うつ薬ではない方法で、鬱を治す新たな可能性がMITの利根川教授らの実験で証明されました。
6月17日のMITニュースによると始めに楽しい経験をマウスにさせてその後そのマウスにストレスを与え鬱のような状態にしたのちに、そのマウスに事前に経験した楽しい記憶を思い出させる刺激を与えることで鬱状態が緩和されることを示唆しました。

日本では近年、うつ病の人が全ての年代で増えているといいます。ストレスが多い社会に住んでいるからとか、抗うつ薬が原因だとか色々いわれていますが、この方法だと従来の抗うつ薬と違って、副作用はほとんどないということです。

鬱の場合、肝心の幸福な思い出を思い出しにくい、という状態にあることが問題のようです。これはマウスを対象にした実験であり、人の場合はまだこれから、ということですが、外から何かの刺激を与えることで、幸福な思い出への回路ができるとしたら、もしかしたら、本人や家族、周りの人にも協力して状況を改善させることができるかも?

鬱の人に声をかける時は注意しないと、こちらがなんとも思っていない言葉にひどく落ち込んだり傷ついたりしてしまうことがあります。幸せか否かという感覚というのは個人差が大きいですし、人の思いというのも結構強いもので、え?あの人そんなに不幸だと自分で思っていたんだ、なんていうことがあるほど、他人から見た時、幸せだと思っても本人が不幸に思っている場合もありますし、その逆もありますよね。

幸せな思い出がたくさんあるほど、自分の状態もポジティブになるということだといえます。それが体調にも影響を及ぼしていることを考えると、まさに病は気から、ということが言えそうです。

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病気に対する治療法がこれから変わっていくーTEDx Cambridge 2015 Spring よりー

TEDxCambridge2015 Springに参加したイノベーティブな会社色々

TEDxはオーガナイザーが誰かによってかなり、雰囲気が違ったものになると思うのですが、ケンブリッジのTEDxではトークショーが始まる2時間前から、イノベーションラボと題して、イノベーティブな企業がブースを出して商品、サービスの紹介や飲食等のサンプル品の展示、販売を行います。イノベーションラボではフォーチュン500の会社だけでなくスタートアップのサービスや商品も紹介します。

今回は、フィリップスやi robot のような企業からテスラや3Dプリンター系の旬の企業、そして、MITのエンジニア達がはじめたメンズのシャツや靴下等のウエアを販売する、Ministry of supplyもありました。
男性は、シーズンごとに流行を追うというより、気に入った製品を長く使いたい、デザイン以上に機能も重視する、という傾向にありますよね。このブランドは最新のNASA等のテクノロジーを使って、デザインはシンプルで、飽きがこないけど、アイロンが必要ないシャツや、臭わない(?)靴下など、シンプルベーシック機能性の高いコレクションを展開をしています。

また、タコの足からインスピレーションをえた、ロボットアームを開発した、 Soft Roboticsもありました。
このロボットアームはとても柔らかく、動きにも柔軟性があるので、従来つかむのが難しいとされた球体のものや、柔らかいものでも、しっかりとつかむことができます。

そして、サステナブルビジネスとでもいいましょうか、以前、ブログでも紹介した、サステナブルな生活習慣を推奨するwe spireや、家庭内で誰でも野菜が作れるアクアポニックスのシステムを販売する Groveまで、ボストン発の元気な企業がブースをだしました。食関連のサステナブルビジネスは、ここのところ大変認知度があがり、これからまだ伸びてくる分野なのかな、という気がします。去年、紹介したチューリッヒのアクアポニックスの会社も今年ボストンのベンチャー企業から支援を受けましたし、世界的にも、農業の新しい形が模索されている感じがします。

MITのエンジニアの学生(当時)が立ち上げたGroveはその動機として現在の農業のあり方、食のあり方に疑問を呈したところから始まります。何千キロもかかるところからくる大量の化学肥料や農薬をつかった野菜や、水の問題等に疑問をなげかけ、もっとそれぞれが個々の家庭で食べるものを作ることができれば、ずっとサステナブルで、健康的なものが食べられるのに、ということが背景にあったそう。
私も自宅の小さなスペースで、ハーブや野菜を育ててきましたが、都会ではなかなか、スペース的に大きく色々作るのは難しいです。家具のような感覚で、食べ物が育てられるスペースを確保するとインテリアの一部のようになって素敵かも。

Grove

Grove

というわけで、ロボットアームやi robotの掃除機から、サステナブルなアプリまでイノベーティブなものが分野を問わず出揃った楽しいブースでした。

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新しいアーバンガーデニングの形、アクアポニックス
サステナブル(環境に優しく持続可能)な生活を目指しているスタートアップWeSpire

スマホの浸透により、金魚より集中力がかける人達が続出中。

インスタグラムにスナップチャットと10代の子供達は常に誰かにつながっている状態になっていますが、ピューリサーチセンターの調べではアメリカの13〜17歳までの88%がモバイルデバイスへのアクセスがあり、73%がスマホをもっているといいます。学校の中では使用禁止とか、通じなくなっているところもありますが、現状では親との連絡や課外活動のために規制をゆるめているところもあります。
ロンドン・スクールオブエコノミクスの調査によると、学校で携帯を禁止しているところのほうが子供達の成績がいいとの結果があります。
これは携帯がやはり集中力をそぐからといえそうです。
デイリーテレグラフの6月16日の記事には実際モバイル機器の使用が浸透することで人の集中力が明らかに悪くなっているとのリポートがあります。

カナダで参加者2000人を対象に脳波を調べた調査によると、2000年には人の注意力が持続する時間(集中力の持続する時間)は平均12秒だったのに、携帯機器が社会に浸透するにつれその時間が8秒になってしまったということ。金魚でさえ9秒集中していられるという恐ろしい結果がでました。(ちなみに金魚って12日前にあった出来事を覚えているそうです)
っていうか8秒って、短くないですか?? 

一方、マイクロソフトによって行われた調査によると人のマルチタスク能力は改善しているとのことで、一つのことには集中しないかわりに同時にいろんなことができる能力が改善されれてるといいます。

要するに、テレビを見ながら膝の上にはタブレットがあって、同時に電話をしているみたいな?だけどどれにも集中していないっていうことでしょうか。それとも、それぞれの機器を扱っている際に8秒ずつ集中しているとか。子供だけでなく大人でも常に携帯でメッセージをうちながらほかの人と話している人もいますものね。

IT教育が必要なのは確かなのですが、こういった機器の使い方を含めたリテラシーも教育してほしいものです。

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働く母親のもとで育った娘はそうでない場合より、就職後の給料がいいという話

スタンダードアンドプアーズの500社のなかで女性のCEOの割合は4.6%だといいます。
ジェンダーギャップがなぜうまらないのか、そして女性がリーダーシップをとれる社会にしていくためには、何が必要かということをリサーチしたり、人々の認識を変えるための活動をするハーバードビジネススクールのジェンダーイニシアチブが行った25カ国で5万人を対象にした調査が発表されました。アメリカの場合、娘が14歳になるまでに母親が家庭の外で働いていた場合、その娘が成人後、得る収入は働いていない母親の娘達に比べ、23%高いという結果がでました。(25カ国の平均だとこれは6%)
また、アメリカの場合、働く母親をみて育った息子は家族と過ごす時間や子供の世話をする時間がそうではない家庭に育った人達の倍にもなるといいます。

これはなんとなく、わかりますよね。小さいころから家の手伝いをするということに慣れた子供達は大人になっても、働く母親の立場を理解してくれるというか、両親が仕事をすることも普通だし、家庭のことをみんなですることも普通であるという認識があるでしょう。
家庭と仕事を両立している親をみて育った場合、自分の母親が娘にとって一番のロールモデルになっているというのは実際しばしば耳にします。

ところで、キャリアや給料のジェンダーギャップの話をきいていつも思うのは、男性が作りあげた社会に女性がどう対応していかないければいけないかという話で、女性がなかなかキャリアが積めないのはネットワーキングにおいて男性よりも、劣っているとか、助け合いのコミュニティーができていないとかともいわれますが、そろそろ女性達も自分達が過ごしやすい仕組みというのを作っていくべきなのかなあとも思いますね。

女性が自分のキャリアや人生をよりよくしていくために自分のアドバイザリーボードを作るというサービスをWomen leadというスタートアップが行っています。2013年のマスチャレンジのファイナリストにも残ったこの会社、登録している女性同士が互いに誰かの、メンターになったり、逆になってもらったりしながら、自分の目指していることや目的に応じて彼らから、助言をもらったり、オンラインのトレーニングをうけたりします。
キャリア的にも、プライベートな面においてもいかに女性にリーダーシップをとってもらえるようにするかということに重点がおかれているサービスです。

子育てに協力的な父親は職場でもハッピーな傾向

夫婦でフルタイムで、共働きの場合、いやでも協力していかないと、どちらかの負担が大きすぎて立ちいかなくなります。
働く母親はたくさんのことを同時にこなさないといけなくなることから、効率的に働くということを学びます。しかし、父親は?最近の アカデミー・オブ・マネージメント・パースペクティブ誌に発表されたノースイースタン大学の調査 によると、子育てを積極的に行う父親は、仕事においても満足度が高く、離職率も低くなるということがわかりました。

面白いことに過去の研究では、働く女性が子供と時間を過ごす時間が長いほど、職場において感じるストレスが増えるという結果があるそうなのですが、男性の場合はどうやら仕事と家庭のバランスが逆に取りやすくなるようですね。

これは女性の場合、社会的にみて子供の面倒をみるのが当たり前という風潮があるのに対して、男性の場合は、周りも父親が積極的に子育てに参加している姿を肯定的に捉えるということがあるように思います。女性の場合は、逆に子供の面倒を父親にみてもらえることで、精神的に楽になるのではないでしょうか。

ヨーロッパの場合はもう少し進んでいて、夫婦共働きも、夫婦で子供の面倒をみることも、家事の負担をすることも特別なことではない感じがします。
日本で仕事をしていたヨーロッパ人達が本国に帰ると、家に帰れる時間がずっと早くなると皆いいます。
たぶん、アメリカと日本の方が、休暇も短いし、フルタイム以外の仕事の選択肢というのが少なく、仕事をシェアしたり、他人と調整していくのも難しいのではないでしょうか。

自分の周りだけなのか、キャリア女性で子供が生まれてから専業主婦になってしまったアメリカ人の女性達が多いのですよね。。。
先日も、MITでエンジニアリングのマスターをとって子供が3人いる女性が、自分のやっていたような仕事は、99%男性社会で100%やるか0しかない、といって専業主婦になっていましたが、これがもし、ヨーロッパなら、もう少し他の選択肢があったのではないかな、とも思いますが、でもそういう人達はそれなりに、キャリア以外のところで自分を生かす道を見つけているのでそれはそれで幸せそうです。