小麦製品をとらないことは健康的?

以前グルテンアレルギーのある人を日本でアテンドするのに、食事で苦労したことがあります。それまで私も知らなかったのですが、醤油も小麦粉を使っているし(たまり醤油は別)加工食品のいたるところに小麦がはいっています。和食のほうが、大丈夫そう、と思っていたのに、和食も大変でした。

そういう心配はアメリカではあまりしなくていいようで、大手のスーパーにいけばまず、グルテンフリーコーナーの冷凍食品は充実していますし、粉類のところには専用のパン粉やケーキミックスもたくさんあり、本屋には専門のクッキング雑誌、本、レストランのメニューにもグルテンフリーのものは結構あります。しかし、実際小麦アレルギーのある人以上に小麦製品をとらないことが健康にいいと思ってやっている人たちが多いということがコンシューマーリポートの結果でわかりました。1000人以上を対象にしたこの調査では63%の人たちが小麦食品をとらないほうが体調や精神的に良くなると考えているといっています。(ボストングローブ2月15日)

一方、マスジェネラルホスピタルがアレルギーの人以外が以下の理由で小麦粉を避ける理由がないということを述べています。

・ グルテンフリーのほうが栄養価が高いわけではない(むしろ低いかもしれない)
多くのグルテンフリーの食品には葉酸や鉄分は含まれず、かわりに砂糖や油脂が加えられている。
・ 2012年の調査ではパッケージ済みのライスパスタやクラッカーなどからヒ素が検出されている
・ 体重が増えるかもしれない
多くの人が小麦粉をとらないことで痩せると思っているが、多くの場合、追加されている砂糖や油脂の分でカロリー摂取過剰になりやすいと指摘。
・ 値段が高い
ほとんどの製品は倍の値段かそれ以上の値段である。

結局、このグルテンフリーの食のスタイルはある意味ファッションのような要素もあるのかもしれません。

実際、うちの近所にも、健康にすごく気を使っている人がいるのですが、彼女がここ数年小麦製品をとらなくなったらすごく調子がよくなったといっています。病は気から、ではないですが、自分がいいと思ったことをするのが結局、自分の健康状態をいい状態にするのでしょうか。

定年後の生活の質が確保されているのはどの国?グローバル・リタイアメント・インデックス 2015

今年で3年目になる定年後の生活の質を国別に比較したナティクシスグローバルアセットマネージメント社が発表したグローバル・リタイアメント・インデックス (GRI) 2015では、去年に引き続き、1、2位は変わらずスイス、ノルウェーとなっていますが、前年5位だったオーストラリアが3位に上昇、上位10位までの8カ国が(北)ヨーロッパの国(スイス、ノルウェー、アイスランド、オランダ、スウェーデン、デンマーク、オーストリア、ドイツ)になっています。日本はちなみに去年の27位から17位にあげており、アメリカは去年に引き続き19位のままです。

GRIはサブインデックスをもとに、世界150カ国での定年後の生活状況を調べ計算されます。サブインデックスは、以下の4つのポイントです。
・ヘルスインデックス(健康で、質のいいヘルスサービスがうけられるか)
・リタイア後の財政状況(質のいいファイナンシャルサービスがうけられるか,貯蓄をキープできるか)
・生活の質(衛生的で安全な環境で生活ができるか)
・物質的に満たされている状態か(快適な生活がおくれるか)

トップ10に入っている国には3つの特徴があります。それは
・しっかりした財政システムと規制があり、成長している産業経済先進国であること
・公共政策がヘルスケアとその他の社会福祉事業へのアクセスを広く提供している点
・インフラとテクノロジーの分野に相当の公共投資をしていること

日本の場合を考えると、ヘルスインデックスは84%と世界トップにもかかわらず、財政状況が悪い為に(54%)順位を下げている感じです。財政状況を見たときに、高齢化社会になっている点、また国の借金が多いという点も大きくマイナス要素になっています。GDPの240%の借金があることが将来的に定年後の社会福祉政策に大きな影響をおよぼすことが懸念されています。

政府の政策と財政状況が定年後のセキュリティーに直接影響を与えるので、強制的な健康保険や定年後のための貯蓄プログラムのようなものがあることで定年後の安心度がずっと高まりますが、政府の政策、企業、雇用側のスキーム、そして個人の貯蓄力が定年後の安定に寄与するといえます。

総合トップのスイスと比べた時に、スイスの ”生活の質” が91%に対し、日本は75%。これはどういうこと?と思い、中身をよくみると、”生活の質” の中には環境や生態系に関する項目もあるのですが、それがよくないこと、そして”身体的、社会的、精神的幸福度を示す項目(well-being)” がスイスでは97%、日本では77%。ちなみにアメリカは93%、健康状態は日本の方がよさそうですし、健康保険を含め、年金制度等があっても、人々の意識の問題か、幸福だと感じている(もしくは満足している)幸福度が低いというのは、ちょっと気になります。ちなみに、カナダ(GRIは12位)にいたっては幸福度100%です。そして、日本と同じ77%は韓国。(GRIは14位)なんとなく、わかるような。。。

このインデックスランキングはあくまでも、現在その国にいる人たちの幸福度や満足度であるわけで、ランクがいい国にいっても、友人がいないとか、言語ができないとか、文化、食があわないというと必ずしも自分はそこで幸せな定年後の生活がおくれるとは限らないということは前提条件ですが。。。

伸びているギフトカード転売市場

いろいろなショップでギフトカードというのを扱っています。よく好みをしらない人でも家族がお世話になっている場合や節目、節目に仕事の関係者にも何かしら差し上げたい、といった時にはギフトカードのようなものはとても便利です。スタバにターゲット、本屋にレストランと、大抵のものはそろっています。ところが、カードって意外にもっていることを忘れてしまったり、たまたまその店に入った時にはもっていなかったりと、使っていないでそのままになっていたりしますよね。。。使いかけだけど、捨てるに捨てられなくなっているカードを売買する市場がここ1年間で3倍以上になっているというニュースがありました。

そういったカードを売買できるサイトは例えば カードプール ギフトカードグラニー  ABCギフトカード レイズとあるのですが、レイズは10億ドルの価値がある会社といわれ先月5600万ドルを資金調達しました。
こういった転売市場のビジネスモデルは簡単で、仲介会社はギフトカードの価値の80%で買取、87%くらいで売る、ネット上の金券ショップですよね。そして購買されるのは9月〜11月が多く、クリスマス後の12月から1月には売る方が多くなるということ。供給量が増えれば、ディスカウント率も高くなるそうです。

過去4年間、”sell the giftcards”という言葉が12月にグーグルで一番検索される言葉になります。そして、ギフトカードグラニーではその後通常の10倍ほどのカードが入ってくるそうですが、あっという間に売られていくそうです。

確かに、換金性の高いカードをもらうほうが、趣味にあわない服とか、雑貨をもらうより、ましなような気がしないでもないですが、実は日本の冠婚葬祭の時に渡す現金というのが一番合理的な気がしてきました。

大気汚染が妊婦に与える影響

アメリカの公立の学校は知的障害を含め、その他障害がある子供達も普通に学校に受けいれます。そのせいかどうか、ADDやADHA、自閉症の子供達も多いなあ、と思っていたところ、実際自閉症というのは増えているようです。1993年から2003年の10年間で,米国教育省による全米の自閉症罹患率の統計値は657%の増加を示し米疾病対策センターが親を対象に行った調査で、児童の2%に当たる約100万人が、何らかの自閉症と診断されたことがあると分かったということです。日本の国立成育医療研究センター研究所による2010年の自閉症の環境要因に関する調査で、日本でも自閉症が増加傾向にあるということが述べられています。これは自閉症の定義というのが広範囲になっているということも理由にあるようです。

そんな中、ハーバードガゼット12月23日2014 には妊婦と大気汚染と自閉症の関係を全米で初めて調べた研究についての記事がありました。

ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、粒子状物質(PM2.5 とか10)によって大気汚染がひどいところにいる妊婦は、(特に妊娠後期に)そうでないところですごした妊婦よりも子供が自閉症になるリスクが倍ほどあるということがわかりました。妊婦が大気にさらされているほど、そのリスクは高くなるそうです。

妊婦は食べ物に気をつかったり、喫煙は胎児に影響があるからやめたほうがいいといわれていますが、やはり大人にとってもいいことではないことは胎児にはますます大きな負担になるということなのでしょう。心身共に健康な子供を育てることができるということが、実はそんなに簡単なことではなくなっている、という気がしてきました。

兄弟姉妹がいることが子供達に与える影響

どこの家でも、子供の時は兄弟姉妹は本気でひどい喧嘩をしたりするものです。それでも子供の頃に友人同士で兄弟の話をした時にはみんなお兄さんお姉さんに憧れていたように思います。特に下の子は上をみて育つので、いいことも悪いことも親以上に上から学ぶことが多いですよね。逆に上のこは小さい子供達の面倒を見るのが上手になります。

なんとなく今更という気がしないでもないですが、そういった、兄弟間の関係が青年期における子供の発達においていい影響をもたらすということが研究でわかったとのリポートがあります。
去年の秋に行われたブリガムヤング大学の研究で308家族を無作為に調べたところによると、兄弟との関係が子供達が他人を思いやったり、尊敬したり、助けあったり、何かを他の人と共有するといった社会的な行動を発達させるということがわかったということです。研究では兄弟間の愛情が青年期の思いやりや社会的行動にいい影響を与えており、兄弟間のけんかは青年期における鬱や男子における攻撃性のようなものにいい影響を与えるということ。

実際には兄弟間でのけんかのあるなしにかかわらず、互いに愛情があるということがいい影響を及ぼします。そのポジティブな影響は男女に関係なく同じだそうですが、研究では男子のほうが女子よりもその恩恵を受けていないと感じています。

またイギリスのエセックス大学の研究では兄弟関係が思いやりや助け合いといった部分だけでなく、下の子の成績にも影響を及ぼすといいます。
4年間にわたる研究では、兄や姉が下の兄弟の成績に与える影響というのが特に低所得者層で大きくなっているといいます。弟や妹の宿題を手伝ったり、教えたり、学校の情報や先生についての情報を伝えることで下の子の成績が良くなることにつながるということだそうです。

小さい時は特に家族の中では遠慮がなく、素のままの自分をうけいれてくれる場所であり、それがあることで、ある意味いろんな実験ができるところという感じもします。
昔は兄弟がいなくても、近所の子供達と兄弟のように毎日遊ぶということができた人も多いように思いますが、少子化で子供の数が減り、近所の子供達とも遊ばなくなってきたり、また、都会では塾通いで家と塾もしくはお稽古事との往復ということになると、社会性を育むということがますます難しくなってくるのかなあ、と思います。そういったことが、大人になった時の人付き合いの仕方やコミュニケーション能力に影響を与えていくのでしょうか。