中高生の留学その2-成功のポイント-

日本でも子供の頃からの英語教育に沢山の人が関心があるようですが、それはヨーロッパでも、同じようです。今年、訪ねたフランスでも昔よりも明らかに、英語が通じるようになっていてびっくりしました。 そもそも、アルファベットの言語を使用する人達が英語をマスターするのは、日本人よりずっとハードルが低いはずなので、それこそ、小学校3、4年生から英語を始めて、高校生くらいになれば、かなりできるようになるはずです。中高生の英語の為のサマーコースというのは、ヨーロッパでも以前からありましたが、最近、母子(家族)留学の話もきくようになりました。私のまわりでも、この1年間で、ヨーロッパから2つの家族がアメリカに家族留学をしました。(ボストン周辺にはこのような家族留学をしてくる韓国人や中国人家族をみかけます)

この2家族、互いに知り合いではないのですが、偶然にも状況が似ていました。
• それぞれの家族に子供が二人ずついての年齢はともに中高生。父親は自営業、自分で起業してかなり成功している。(2人とも国内中心のビジネスをしている)
• 父親は大学にはいっていない。
• 両親がこれからはどんな仕事をしていても英語が大事になる、と考えている。
• 母と二人の子供達がアメリカに移住しアメリカの私立の学校へ子供達を通わせ、父親は仕事の為に自国とアメリカを行ったり来たりしていた。
• 子供は上の子が息子、その下に娘、そして上の息子のほうに問題をかかえている。(アカデミックやメンタルな意味で)

違っていた点。
• 留学期間:1つの家族は半年の留学、もう1つの家族は1年留学。

さて、それぞれ半年、1年後はどうなっていたでしょうか。
半年留学をした子供達は半年たっても、友達と呼べるような友人ができなくて、家に友達がくるということもなかったそうです。又、母親は子供達が英語で他の子供や人と話すのをめったにきいたことがなく、いったい半年で何を習ったのか不思議だといいます。
一方、1年留学していた子達は、息子のほうは半年もすると、彼女ができて、娘もすっかり学校にとけ込み、帰国してからも、夏休みに早速、友達が数週間遊びにくることになったといいます。
親はすっかり、この1年の成果に満足で、子供達自身に自信がついたし、自発的に何かをやる気になったこと、又子供達に夢を与える事ができた事を喜んでいました。何よりも1年後に子供達が、”1年間こんな経験をさせてくれてありがとう” と言ってくれたと感動していました。

この2家族をみていて子供達の性格というのも大きいですが、それ以上に母親の動きというのもすごくあるなあと思いましたね。(ちなみに母親は両方とも英語が堪能です)
友達ができなかった子達は内向的な性格なので誰かの助けなしに短期間で友達を作るというのはすごく難しかったのだろうと察します。子供達も自分たちがなぜ、アメリカにこないといけないのかわからない、というようにみうけられました。

何よりも違ったのは、母親がその地での生活を楽しんでいるか、という点で、1年いた家族は子供を通じてその社会を楽しんでおり、学校のイベントや手伝いには積極的に参加、仕事の面や経済的には大変だったけど、本当にこの時期に決心してきてよかったといっていました。
一方、半年いた家族は、学校に通う他の子供達が、離れた所からくるせいか、放課後に遊ぶということもできずなかなか、まわりとコンタクトがとりにくい、それに対して、親のほうも、子供が自然に友人を学校からつれてきてくれるのを待っていたらしいですが、そうはならなかった。半年という限られた期間仲良くしてくれる子達を探すのも難しかったのかもしれません。親は子供を英語の環境にいれれば自動的に英語ができるようになる、と思っていました。

ところで、この様子をみていた、両方の家族を知る知人は、なんでそこまでする必要があるのか?という質問をなげかけました。
確かに語学だけを習うのなら、わざわざ家族留学なんて必要ないでしょう。
結局、語学以上に、その地の生活や環境になじめるかという、柔軟性というのが問われてしまうという部分は、大人も子供も一緒のような気がしますが、まさにその柔軟性を養いと視野を広げるために若い時に、短期でも海外生活を、と望むのかもしれません。

参考記事:
中高生の為の語学短期留学のポイント

アメリカ人に留学は人気がない?

2012年には前年を7.2%超える80万人の外国人学生が、其の半分は中国、インド、韓国から、アメリカの大学に入学したそうです。

一方、単位を取得するために外国の大学で勉強するアメリカの学生は約28万人(2011-2012 年度)でこれは全米の大学生のうちわずか1% ほどにあたるということ。

英語が世界中のビジネス言語として浸透しているせいか、英語が母国語であることが幸か不幸か、アメリカ人で他の外国語をマスターする人の割合は少ない感じがします。
アメリカは国土が広いせいか、東から西にいくだけでほとんど外国にいくほど距離もあり、メンタルも違うのではないかと察しますが、アメリカ人は外国留学にはあまり興味がないようですね。(海外留学は高いと思っている、学費だけを比べればアメリカのほうが遥かに高い場合が多いのですが)イギリス以外のヨーロッパの大学に行く人の割合も低いという話をカナダ人で、ヨーロッパの大学院を卒業した人と話していたのですが、彼いわく “最近アメリカ人もやっと気がつきつつあるよ、学部によってはヨーロッパの大学院にきたほうが明らかに有利だということを。この先増えていくんじゃないのかなあ。大学院レベルだと、英語で授業を受けられる学部や学科もあるし、博士課程をするなら、給料の額も倍近く違うもの” 彼はカナダの大学を出た後に、1年間台湾にいって中国語を勉強し、そのあと、マスターをカナダでやり博士をローザンヌ大学でとりました。其の彼は現在、スタートアップを立ち上げて、マスチャレンジのプログラムに参加しています。

留学する利点は、視野が広がること、もう一つの言語が身に付くこと、自分に自信がつく部分もあるでしょうが、謙虚にもなること、改めて自分の国のいい点をみつけられること等、沢山あると思いますが、一方本人次第では時間の無駄になる 可能性があるとの指摘も。しかし、これはアメリカ人に限らずどこの国の人でも一緒。

特に語学を学びたい場合、母国でどれだけ準備をしてくるかというのは大きいでしょう。
語学を学ぶには、時間がかかります。留学という事を考えればお金もかかるのですが、どこにお金を投資するのか、という点で考えた時、語学をマスターした時のリターンというのは数字に直接現れない部分も含め大変大きいように思います。

ボストンで学ぶ外国人学生の増加と問題点

外国人が留学にくるというのはその国で学べる何かがあるからで、魅力があるということです。
自分の国とその言葉を理解してくれて、その国のファンになってくれるような人が世界中に増えるのは本来うれしいことなのですが。。。

全米における外国人留学生の数が2012年ー2013年度7%増えているのに対し、マサチューセッツ州での外国人留学生の数は13%増になっているそうで、これが、労働市場に問題をもたらしているという記事が3月7日のボストンビジネスジャーナルにありました。

特にマサチューセッツ州の場合、奨学金なしで、親が全額子供の学費を払えるような外国人、もしくは母国で奨学金をもらってくる学生の受け入れがここ5年ほどで急増しているそうで、国際教育研究所の統計によると、この5年スパンでみるとマサチューセッツ州ではそういったケースが47%も増加しているそうです。(全米では31%増加)

その中で最も多いのは中国からですが、ブラジルやサウジアラビア等色々な国からの人達がいます。
これは学費全額を支払ってもらいたい大学にとっても、アメリカに来て勉強したい留学生にとってもウィンーウィンな状況であるために、大学は留学生を確保するためにわざわざ特定の国々にリクルートをしにいき始めました。
願書やエッセイを本人が本当にかいたかどうかを確認することは難しいので面接にいったり、スカイプをしたりして外国からの学生を評価する精度をあげる努力をしています。

ところがこの傾向は2つの理由からデメリットがあります。というのも海外からの学生の流入が国内の学生の居場所をとってしまったこと、そして外国人の学生は地域経済のために貢献しないことです。実際能力のある外国人が増加しても、卒業後労働ビザがとれなくて会社の方も採用できずに困っているのです。

昔は外国人の学生が入ってくる事はいろんな見方をした学生が混ざることでよいとされていたのに、不況のあと、大学学費を全額払える家庭が減ったので、全額払ってくれる外国人学生が大学からみれば魅力的にみえてきたのです。
大学にしてみれば、優秀でしかも全額支払ってくれる学生がほしい。
一方、20年前は中国からの大学入学申請者は少なかったのに、今ではアメリカに子供を送ることはステータスになっているという背景があります。

例えば、もともと ボストン大学は中流階級の子供達がくる学校だったのに、今では全米でも有数な海外からの学生が多い大学になりましたし、ノースイースタン大学はこの4年間で海外からの学生数は3倍に(2445人)なりました。(2012−2013年度)これには中国からの学生が大きなウエイトを占めます。ボストンカレッジでは10年前は3人の中国人しかいなかったのに、現在は140人いますし、マサチューセッツ州立大学では2012−2013年度は600人以上の中国人学生がいます。

地元の学生の人数の割合が減っていますがそれは、其の分のシェアを外国人が全てとってしまったともいえないようで、それというのも大学生になる子供の数そのものがへっていることも一因にあるようです。学校によっては地元の学生の割合が10年間で20%近く減っている学校もあります。

ビザによって仕事が見つけられないで困るのは学生だけでなく特にテック関連の企業にも問題であり、商工会議所等がスキルのある外国人労働者に対するビザの規制緩和を働きかけています。法律を変えないと、アメリカが教育した外国人がアメリカ経済に貢献しないまま母国に戻り、アメリカと競合している会社で仕事をする事になる、という事を訴えているのです。

しかし、教育産業にいる人の中には、仕事がないから外国から人が大量に押し寄せてくるのを抑制できて、ミドルクラスの学校の財政状態を改善させていると考えている人たちもいます。

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日本の大学がなかなか、海外から質のいい学生をとりいれられないのは、大学間の国際競争が益々激化しているから、ということがよくわかります。
アメリカの場合、高い学費を全額払ってもアメリカの大学に来たい、という人達が多い、一方日本では日本側が奨学金を払ってきてもらう、もしくはそれでも人が集まらない、、、うーん、この状況がすでに問題です。

日本では若者が海外にでなくなったといっていますが、実際、両極化が進んでいるのかなという気もします。外国に移住も含め、長期滞在していたり、海外出張が多い人達とほとんど国内からでない人達の差が広がっているような。。。外国にもでない、外国からの人も受け入れられないというと日本はどういう方向にむかっていってしまうのか、ちょっと心配になります。世界でも、移民の問題も含め、上記のような問題を抱えているのは、二桁の外国人を国に抱えてる国や地域です。私は日本が大好きですし、日本は本当にいい国ですよ!だから日本はもっと自分達を、又その立場を理解してもらうために、そして又世界の人たちの考え方を理解するために、ネット上の交流だけでなく、自分の足を使って、目でみて、耳できいて、会話をして世界と交流し続けることを忘れてはいけないと思うのですが。。。

多様化する留学の形

近所にこの秋、新しくスイス人家族が引っ越してきました。

彼らには、14歳と11歳になる子供達がいます。この家族は、この1年という期限付きで、子供の英語の勉強の為にスイスから家族ごと、引っ越してきました。
子供の英語の勉強の為に家族ごと引っ越し??仕事はどうするの?とか、そこまでする理由はあるかなあ?とか、いろいろな考えが頭をぐるぐるしました。実際、母子だけをこちらにおいて父親が韓国から仕送りをしている、というケースもみてきたので、まあ、それが条件的に許すのなら、いいんじゃないの、とは思うものの、先日会った時、色々話をきいてみました。

”仕事はどうしてるの?”
月に半分はスイスに戻って仕事して、あとはこっちからのやり取り。

“何の仕事?”
不動産サービス。土地やオフィススペースを探している法人向けのサービスを提供している。ビル丸ごとを法人が所有した場合には、その賃貸管理や売却管理もしている。又、銀行向けの不動産査定や、不動産を沢山所有している富裕層に、不動産ポートフォーリオの査定をし、買い替えや売却アドバイスも行う。

”そもそも、どうしてここに?”
子供に早いうちに、どうしても英語とその環境に触れさせたかった。

”なぜ?”
自分はスイスでは大学にいっていないけど、15歳から始めた職業訓練から、いくつかの仕事をやりキャリアを積んで、アメリカでMBAをとり、それから、ハーバード大学にある不動産ビジネスの特別集中コースをとった。
それが、今の自分を作っている。英語はこれからどんな仕事をしようが、絶対に必要だと思っている。

”それで、アメリカでビジネスを始めるつもりなの?”
それは、全く考えていない。

”不動産ビジネスって、その地域や国に根ざしたビジネスだと思うのだけど。なぜ、スイスで不動産ビジネスをやろうという人が、アメリカで不動産の勉強をするの?”
法規制とか、習慣は世界各国違いがあっても、ビジネスの基礎っていうものはそう違いはない。
ただ、サービスの形っていうのは様々で、特にハーバード大学での授業は世界各国から不動産関連の人たちが集まってきたので、色々なビジネスの形を知る事ができてとても面白かった。そうそう、日本人もいた。

アメリカから戻って、夫婦で会社を立ち上げ、今では会社2つのオーナー、1つの方は、パートナーに運営を任せ、自分は従業員30人ほどの会社を運営しているそうです。

確かに、今の彼の状況が一家でアメリカに引っ越せるような生活ができるような状況である、ということがあります。が、もし子供たちに、英語というものだけを教えるということであれば、わざわざアメリカに一家で移住する必要もないと思うのですが、経験でしか学べないものをどうしても伝えたかったようです。

日本だと、自分の会社を子供につがせたい、と思う親は多いようですが、ヨーローパの人は結構その辺はわりきっていて、どっちでもいいと思っている人が多いですね。そういう意味でも、彼は子供達がこの先どんな職業に就いたとしても、海外経験は役に立つと思っています。
親としては、この経験を通じて、子供達が大きくなってアメリカや他の外国の大学にいきたいと、外に目を向けてもらうことができればいい、といっていました。

早くから子供を外国に出させたがる親は語学力の強化ということもありますが、それ以上にメンタル的な部分の強化を望んでいるのかな、と思います。それは異文化でのコミュニケーション力であったり、交渉能力であったり、柔軟性であったりすると思うのですが、日本人に限った事ではなく、どの国の人も、外国にでることで、それらの能力は磨かれます。それも、大人になった時に経験するより、子供のうちのほうがずっと変化に対する柔軟性はあるので自然に学べる、そこを強化することで、更に英語が有効に使えるようになるのかな、と思います。

自分の職種は海外とは関係ない、と思っても、やはり世界に対して、オープンであることは、自分を差別化する意味でも重要なことではないでしょうか。

それにしても、彼らはとてもここでの生活を楽しんでるようです。結局、子供達の為とかいいつつ、ゴルフする為に来たの?って言いたくなります(笑)