日本人妻の草の根外交

先日、日本の在外公館に勤めておられる日本人の方と、こんな話になりました。

彼女は、現在の職について数年たちますが、仕事で日本語を流暢に話せる外国人の男性達に多く会いびっくりするのだけど、話をよくきくと、その陰には大抵日本人妻の存在があるといいます。外国で日本語の普及に大きく貢献しているのはいわゆる『日本人妻外交官』なのではないでしょうか、という話でした。

統計的には日本人男性と外国人女性の国際結婚のほうが、その逆よりも圧倒的に多いのですが、地域性のせいか自分の周りをみると、日本人女性と結婚している外国人男性のほうが、多いようです。そして、子供が学童期になれば日本語の補習校にいかせ、これは男女を問わずですが互いの文化を理解するために日本語を子供と一緒に習っている人達も多くいます。

日本にいて日本語が、もしくは日本文化がわかるから日本人と結婚することになったのか、相手の国もしくは、第三国で知り合って、縁のあった人がたまたま日本人だったのかで、温度差もあるのでしょうが、相手をもっと理解する為に互いの文化や言語を知ろうという気持ちが世界を繋げていくのではないかなと感じます。

これがまさに草の根外交なんでしょうね。日本に住んだこともないのに、とても流暢に日本語を話すアメリカ人にも会いましたが、その隣にもやはり日本人妻の姿がありました。

TEDx Palais des Nations-人の為に尽くす人達の話-

ジュネーブにあるパレ・デ・ナシオン(国連欧州本部や様々な国際機関が入っている)とボストンを含めた世界22都市を結ぶライブストリームのTEDxが行われました。パレ・デ・ナシオンには、国連難民高等弁務官事務所、国際労働機関、世界保健機構、赤十字国際委員会といった主に人権に関わる機関が多くはいっていますが、今回の背景にあるテーマはインパクト。人道的見地から人の為に働く、科学者、起業家、人権活動家達にフォーカスをあてました。
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そのうちの2人の話を紹介します。

国際障害同盟(IDA)の会長であり、世界盲人連合(WBU)の前プレジデントであったマリアンヌ・ダイアモンドさん。
子供の頃から、本が好き、数学が得意だった彼女ですが、目の見えない彼女は目がみえなくても読める点字本や、オーディオブックのような教材を探すのに苦労したと言います。
大学で数学を勉強してITスペシャリストになった彼女ですが、その後、自分のように目が見えない人のために、尽くす道を選びました。
それは御自身のお子さんが同じ障害を抱えていたということも動機になったようです。視覚障害者の問題というのはちゃんとした教育が受けられなくて、雇用される率が低いということだそう。そしてそれは発展途上国では特にひどく、先進国でも就職率は低いという現実があります。教育をしたくても、視覚障害者にも対応している本や学習教材が圧倒的に不足しているということが背景にあるそうです。出版される本の93%は目の見えない人に対応していないという事実があり、その状況を改善する為に、視覚障害者の為の本を作り、プロモーションして、国際的なデータベースに誰でもアクセスできるように活動をしています。
出版される全ての本が視覚障害者でも読める(聴ける)ようにすることが彼女の目標です。

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国連難民高等弁務官事務所のヨーロッパ支局のディレクターであるヴィンセント・コーチェテル氏は1998年、37歳のときチェチェンにおいて任務中に突然銃をつきつけられ拉致され、317日間監禁された方なのですが、彼はある意味幸運にも生きて戻ってこれた、でも同じような任務についていた同僚の中にはなくなられた方達も多くいるわけです。そして、この人権に関わる活動をされている中で、任務中に怪我をしたり、亡くなる方というのがここ十数年でどんどん増える傾向にあるそうです。
拉致された始めの3日間は車のトランクの中で車から車へと移動させられ、その後地下牢のような真っ暗な場所で、1日2回のスープとパンをもらい、15分のろうそくの明かり、トイレットぺーパーもないところですごし、また数日後に移動したところでは45分の明かりと音楽がもらえ監禁されている時に、彼らの活動に対して感謝の言葉をかけてきた人もいるそう。
”全ての命は重要なのです、それは津波の被害者も、難民も同じなのです”
大変なめにあってもなお正義の為に、人権の為につくす決心をさらに強くしたようです。

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ボストンでは起業家達のピッチをよくきき、問題を解決しようという情熱やパワーを感じるものですが、今回は人の為に命をかけて尽くす人達の話をきいていて実際プロフィット事業でも、ノンプロフィット事業でも、自分の職務、役割、夢に対する情熱、パワー、信念というのは、起業家の持つものと同じような強さを感じましたね。
そしてたぶんとてもシンプルなことですが、どの分野でも成功する人というのは、自分の役割を100%全うする人達なんでしょう。

バトラーサービス、アルフレッド

今日は、今週はこれをしておかなければ、というTo Do Listというのは多くの人がもっていると思いますが、実際、日常の細々した、荷物の受け取りや配送、食料品や飲み物の買い出し、掃除をバッドマンにでてくるような、バトラーが管理してくれたら。。。女性が社会で働く時間が増えても(もちろん男性も!)、家事は誰かがしなくてはいけない、しかも疲れて仕事から帰ってきても更なるストレスが待っているというのを解消する為に女性がうみだしたバトラーサービスがアルフレッドです。
アルフレッドはハーバードビジネススクールの学生達が2013年に立ち上げたスタートアップですが、着々と規模を拡大しており先月200万ドルほど資金調達をしました。

アルフレッドは忙しい都会の人達には男女問わず需要があるということで本社をボストンからニューヨークのユニオンスクエアに移動しました。ニューヨークの市場は大きいですし、スタートアップが成長するにあたり、人材が豊富にあるということも理由だそうです。顧客には、忙しいビジネスマンからワーキングマザーまで、家事の負担を減らしたいと思っている人達がいます。サービスはボストンとニューヨークで提供しています。

顧客の細かい好み等を把握し、それぞれの人に応じてサービスをカスタマイズしていきます。全くバトラーと会わなくても、コンピューター(携帯)上のやりとりだけで、すませることもできます。
”家に戻ったら、新鮮な食材が冷蔵庫の中にあり、きれいにドライクリーニングされたものがクローゼットにかけてあり、サイズの合わなかった靴は返却しておいてほしい、と思っているのならアルフレッドはあなたにぴったりなサービスです”、とCEOのサポネさんは言います。

始めの難関は1ヶ月に100ドルほどかかるという固定費用だといわれますが、確かにアルフレッドの役割は専門業者と顧客の間に入る調整役です。家にきてくれるクリーニングやさんとか、宅急便の日時指定とかのサービスを使えば、日本ならこのサービスがなくてもなんとかなるかな?という気もしますね。ただ掃除に洗濯プラス子供の送り迎えとか、食事の用意が頼めたり、病人や怪我人が家にいるという時には安心できる誰かにトータルで任せられる留守番サービスとかがあると頼むほうにとっては便利ですよね。って、これってまさに主婦の仕事? 主婦には給料はでなくてもアルフレッドでバトラーとして働く場合は時給18ドル〜のようです。

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大学の学長の報酬も上昇中。

アメリカの大学の学費が上がっていますが、学長の報酬もあがっています。

クロニクル・オブ・ハイヤーエデュケーションの調べでは2012年には全米の私立大学のうち36大学の学長の報酬が100万ドルをこえていて、そのうちボストンエリアでは100万ドル以上の報酬を得ていたのはノースイースタン大学の学長、MITの前学長、ボストン大学の学長で3名ほどいます。
大学はノンプロフィットなのですが、すごいですね、やっぱりアメリカ。特にノースイースタン大学の学長は起業教育に力をいれているので、非常にビジネスライクな大学運営をしているのではないでしょうか。日本の国立では一番高額である東大の場合でも、2300万円程度ということです。私立はもう少し高額だとは思いますが。

全米で一番高い報酬をえているのが、ニューヨーク州にあるレンセラー工科大学の学長で710万ドル(12月7日のレートでは8億円超えています!)と言ってもそのうちの590万ドルはリテンションインセンティブ(人材確保の為のボーナスのようなもの)をまとめてもらったということなのですがそれをさしひいても100万ドルはこえています。
マサチューセッツの大学では多くの学長は国の平均である40万ドル以上の報酬を得ています。クロニクル・オブ・ハイヤーエデュケーションの調べでは2012年にはほぼ全米500の大学で学長の報酬が2.5%上昇していますがそのうち、公立校では2012から2013年にかけて5%の上昇。
学長の給料があがることで、そのほかの教職員との格差がうまれていることを懸念する声もあります。

それから高給をえている学長達の任期が長いのも特徴ですね、トップ20人の中に在職期間が10年以上の人達が7人もいます。最長は25年と言うコネチカット州にあるクイニピアック大学の学長です。

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学生がハッピーなアメリカの大学はどこ?

ボストンにある一流大学に入るのは大変ですが、入学してからも大変。
勉強することや、チャレンジすることを楽しめる学生達は新たなライバルをみつけさらに、面白がって楽しめるのですが、いざ一流の学校にはいっても、上には上がいた、というストレスやプレッシャーに押しつぶされてしまう学生もいます。

3年前にデイリー・ビーストのランキングでアメリカで最もストレスのある大学として第3位と7位に選ばれていたハーバードとMITが今回は ”学生がハッピーな25大学” というリストでトップ5の中にランクインしました。 (BostInno11月10日)

このランキングは4つのポイントで幸福度を図ります。
大学1年生がそのまま進級する(やめない)割合、経験値、もう一度大学を選べてもまたこの大学を選ぶか、学生ヘルスセンターの数字(学生が、メンタルも含め健康かどうか)

MITではまた高校生に戻っても、またこの大学にきたいと思っている学生が9.2ポイント(10点満点中)、経験に関しては満点ということなのですが、健康面では6.5ポイントとやはり心理的ストレスは大きいようですね。
学生採用時にはストレス耐性のようなものも考慮にいれるといいますが、それを調べるのは正確には難しいでしょう。

健康面に関してのみ、多少ハーバードのほうがいい、といっても6.8ということで、あんまりかわらないような気もします。

デイリービーストの選ぶアメリカで幸福な大学ベスト10

1位 スタンフォード大学
2位 ブラウン大学
3位 MIT
4位 ハーバード大学
5位 ワシントン・アンド・リー大学
6位 ライス大学
7位 南カリフォルニア大学
8位 テキサス大学オースティン校
9位 カリフォルニア大学 ロサンジェルス校
10位 ウィスコンシン大学マディソン校

アメリカの大学では、入学時に専攻をはっきりさせなくてもいいぶん、入ってみて、あ、やっぱり違ったというはずれもありえます。
工学系の大学のほうが、明らかに総合大学よりも目的も絞られている分、目指してくる学生も期待はずれが少ないのかもしれませんね。
それにしても、精神的にストレスはあっても、満足度が高いということはやはり充実した日々がおくれているということでしょう。