イノベーションとはどういう意味?

イノベーションという言葉があります。
これは”革新”や”刷新”と訳されることが多いのですが、何か新しいものを作り出すことをイメージし、特に何かを発明するようなイメージがあります。最近特に、大企業がイノベーションをおこしにくいとか、イノベーションを起こすためにはどうしたらいいのか、とかいうテーマをよく耳にします。しかし、イノベーションはインベンション(発明)ではありません。
何かを発明したとしてもそれが広く普及しないものだとイノベーションとは言えません。社会的に意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす必要があります。社会に普及して初めてインパクトを与えられます。最近の例でいえば、ポケモンGojはイノベーティブな製品であると言えます。
そう考えると、イノベーションとは、 ”拡新” といったほうがあっていると思うのですが?

日本で起業率が低い理由を考える - その2-

起業家は自分の信じる道を邁進することで、投資家を得るために苦労したり、周りの反対を押し切ったりと戦っている感が強いですが、ワシントンポスト6月22日に日本の起業率が低いのはそれだけではなくそれは妻が止める(日本の場合起業家はほとんど男性だから)、もしくは親が反対するというのが追加のバリアになっているという話がありました。

記事では起業率が低いのはその他にもロールモデルが少ないことやリスクを極度にさけることも原因に挙げています。
確かにアメリカ人にとってファンドレージングは小さい頃から日常的に行われています。自分の家の前でジュースを売ったり、路上で洗車をしたりすることでおこずかいをかせいだり、近所をまわってボランティア活動のための集金する子や自分の旅費を稼ぐ子達もいます。自分で稼ぐということが大事にされています。
以前、東京の住宅地の路上で外国人の子供がお店をひろげ自分のおもちゃを売っており、それをみた友人は子供にそんなことをさせるなんて、とびっくりしてみていましたが、ある意味、その子はここでやっていることをそのまま東京でやったというだけなんだと今にしてみると思います。環境が変わると評価も180度かわるということ。

またお金の流れのないところに口座が開けられない(法人口座)銀行もあります。お金の流れがあればすでにどこかに口座があるはずなのでものすごい矛盾を感じますが。ましてや借りようとすると、すでに成功していないといけないということでこれまた大きな矛盾です。日本ではお金がないと会社が作れないという言われる所以でしょう。アメリカでは豊かになるために起業するのに、日本では豊かな人が起業できるという。。。

成長市場であるBRICKには進出しないアメリカ人の起業家の方いわく、アメリカでも1960年代は、娘が起業家と結婚するなんていったら両親は大反対する時代だったといいます。彼の会社は、汚職率が高かったりや賄賂のようなものがはびこる国には進出したくないということをいっている中で、起業家的なメンタリティーを育てることは、正直であることや誠実さという要素を育てることほど難しくはないといいます。誠実さや、正直さのようなものがないと起業ができても社会が上手く回っていかない、そう考えると、日本では倫理観を大事にすることから起業率を上げるような環境が整えば、社会のためになる企業が増える、世の中がよくなる確率があがるということになります。

参考記事:
日本で起業率が低い理由を考える - その1-

日本で起業率が低い理由を考える - その1-

バブソン大学が2014年にだしたグローバルアントレプレナーシップモニターというリポートがあります。
世界の起業活動に関するデータを集めて分析しているリポートですが、各国の起業活動率をみると日本は起業率がともかく本当に低く5.2%ですが、アメリカも12.3%でこうやってみるとそんなに突出しているわけでもないですね。
アフリカや南米の国など、大きな企業という雇用の受け皿がそれほど充実していないところほど起業が一つのキャリアの選択肢になっているようです。また日本では起業家になるというキャリアの選択肢がプエルトリコに次いで2番目に低いという結果になっています。

40過ぎて、独立する人をいい職がみつからないから”仕方なく”独立するんだと、まるでネガティヴなことのように捉える人たちも多いですが、実際それが”仕方なく”と、とらえられていることがまさに独立、起業することは社会的に良しと捉えられていないというふうに理解できます。
日本の起業率が低い理由としてよく上がるのは失敗することが許されない社会ということが言われますが安定しないこと,保証がないことが日本ではうけいれられにくいのでしょう。

小さな企業に出資するのも大企業だったりしますが、お金だしてあげるけど、自分は絶対起業なんていやだ、とかいうのをきくと、両者が全く違う世界観の中で生きていると感じます。
ボストンにいるとたくさんのベンチャーキャピタルの方達にあいますが、その方達もある分野で成功している人たちが多いです。バイオのベンチャーキャピタルなら医者だったり、サイエンティストだったりとその分野の専門家であります。そういった視点から投資先を選ぶ、もしくは投資した先をサポートしていくというのは明らかにサラリーマンベンチャーキャピタルとは一線を画します。起業をする方もリスクをとっていますが、投資するほうもリスクを背負うわけです。
起業家は自分の思いが形になっていく過程を楽しみます。つらいことも多いですが、かっこたる信念がないととてもつとまりませんよね。。。

起業をする側と支える側との温度差がありすぎるということも起業率低い一つの要因かもしれません。

TEDx Cambridge2016は 巨大な目にみつめられながらボストンオペラハウスで

7年前に始まったTEDxケンブリッジ、教室の1部屋をかりて始まったこのイベントは、会を重ねるごとに大きなイベントになり、とうとうケンブリッジにはこれだけの人を収容できるスペースがないということで、今回はボストンのオペラハウスでやることになりました。この場所を選んだのはディレクターのDmitriらしい選択です。トークが始まる前にダンサーの公演があり、ステージいっぱいに見事なパフォーマンスをみせてくれました。そしてニューロサイエンス、食、コンピューターサイエンティスト、、、6人ほどのスピーカーがそれぞれの世界をみせてくれ最後は音楽の締め、と、オペラハウスの演出を見事にしてくれました。コンサートもそうですが、どこにいてもネットやテレビでほとんどのものが見えてしまう分、生の世界でどれだけインパクトがある世界を作れるかというのが重要になっています。

TEDxケンブリッジではいつもイノベーションラボというコーナーがあり、イノベーション系のスタートアップや企業が出店するのですが、今回のもう一つの主役、それはドローン。これはスイス連邦工科大学からのスピンオフの会社が作ったドローンです。

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ドローン

ドローン

クラシカルなオペラハウスの中に、大きな目を描いた、直径2メートルくらいの玉がふわふわと浮いているのは圧巻でした。中にはヘリウムが入っていて、コンピュータでコントロールします。持ち運び時は風船のようにヘリウムを抜きたたんでしまえばトランクにおさまってしまうということ。トランク2つと2人いれば、すぐ仕事にとりかかれるというとても経済的なものです。カメラをつけて会場の様子を撮影していきます。大きさも様々あり、会場の仕様、目的に応じてデザインもかえるそう。
宣伝やスポーツ会場やコンサートなどの撮影に便利です。

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就職に強い影響を及ぼすインターンシップ経験

アメリカの大学の最近の傾向はいかに学生を短期でも外国にいかせるかと、職業経験をもたせること。

ボストンにあるノースイースタン大学はこの10年ほどで驚くほどそのランキングをあげてきているのですが、2007年には全米98位だったこの大学は今年47位と急上昇しています。 優秀な学生、学校が明確に望んでいるタイプの学生にはどんどん奨学金をだして早くからアプローチ、アメリカ人学生が自分はマイノリティーだったと感じさせられるくらい、インターナショナルにもなっています。一方、学生が卒業して即戦力になれるように、インターンシッププログラムも大変充実していることが学生に人気の理由です。卒業した時に仕事を見つけるのが大変ではなく、就職してすぐに普通に業務に携われるというのが企業側そして、学生にとっても安心の理由です。

アメリカのインターンシップというのも実は有償、無償で、仕事内容が随分かわってきます。
無償の場合はいわゆる”仕事”というより、”教育”というスタンスに近くなります。インターンを一人にしてはいけない、とか彼らが得られる価値以上のものを企業側が求めてはいけないとか、いわゆる労働の搾取はできないように保護されています。そうやって学生は職場になれることから始まり、徐々に有償のインターンへと責任を少しずつ負うような仕事をしていきます。実はこの有償のインターンも会社によって随分できることが、違います。会社によっては6ヶ月間のインターン期間に小さなプロジェクトを遂行させるということもあり得ます。そうやって半年から1年、いろいろな場所でインターンをすることで、現実社会での仕事になれ、足りない部分や、自分にさらに勉強が必要なこと、もしくはこの仕事はいやだとかそういったものもみえてきます。

アメリカでは大学をでないといい仕事に就けない、と言われますが、4年制の専門性の低い総合大学を卒業した場合、職業経験がないといい仕事につけないといったほうが正確かもしれません。日本では大学の専門学校化が進んでいるといわれていますが、これだけ大学の数が増えて、少子化が進めば、ある種の大学は専門学校化するのも、自然な流れのように思います。