大学(学士)を3年で終わらせることで経済的な負担を減らす取り組み

アメリカの大学の学費の高さは親にとっても学生にとっても頭の痛い問題ですが、その負担を少しでも軽減させるためにとりくんでいる大学の話がありました。(ボストングローブ4月22日)

マサチューセッツ州の南にあるコネチカット州にある、規模は小さいながらもレベルの高い名門のリベラルアーツ大学であるウェズリアン大学では、年々高騰する学費の経済的負担が減るように3年で学士がとれるコースを提供しています。そもそもウェズリアン大学は学生に3年間で学士をとることを以前から認めていたのですが、ここ2年ほど前から3年のプログラムを積極的に推奨し始めました。
4年間で休みの間にインターンシップをしたりしながら、卒業していくこともできますが、海外での勉強や、夏のコース、追加のプログラム等をこなし、3年で卒業できるのであれば、経済的負担もへるので、このようなプログラムを他の大学でも現実的なオプションとして、もっと推奨すべきである、ということが記事の内容でした。

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実際、大学1年目でとるような一般教養的な科目は高校レベルで勉強できる内容も多く、高校のうちにAPコース(アドバンスト・プレースメントコース)をとれば、大学の単位もいくつかはとれてしまうことから、現実的には少し頑張れば、3年で卒業というのも可能ではあると思いますね。得にこのウェズリアン大学は学生数もそれほど多くない割には教授の数も多く、卒業生からの寄付金も他のリベラルアーツ大学に比べて特段多いというわけでもないので、学費自体が高い、ということが背景にあるようです。

大学(院)で勉強した外国人を労働市場に取り込みイノベーションを進めるマサチューセッツ州の取り組み

優秀な外国人(学生)を国内市場に取り込んで、イノベーションを促進させるために州が動きだしました。(bostinnoの4月10日)

マサチューセッツ州では外国人の学生が大学を卒業した後に、ビザの理由で国内での就職をあきらめざる終えないケースが多く学生と企業双方にとってマイナスになっているという事実を重くみて、パトリック州知事はスタートアップで働く外国人学生に特別のレジデントプログラムを提供しようとしています。
新しいビザにより、外国人の学生が自分のビジネスを始めたり、事業を大きくしていくことができるようにする、これは実際、マスチャレンジ等で賞金を得ても、ビザの問題で滞在期間や行動が制限されてきた人達にとって朗報であり、益々、外国から起業を目指す人がきやすい環境をつくることになります。

また、マサチューセッツ州では競合禁止条項(競合会社にすぐに転職することを禁止できる)が認められていることで、企業間の人の行き来がスムーズにいかないということが指摘されています。カリフォルニア州では競合禁止条項に法的効力はなくマサチューセッツとしてはこのルールを撤廃することで、人的な動きを活発化させ競争力をあげようという、動きがでてきました。
得に若い企業はこの条項に反対であり、州としてもこれを廃止することで会社はよりよいカルチャーを作る必要がでてきて、いい従業員を会社にとどめる為に報酬を用意することになりポジティブで持続可能なモデルができると考えています。が、昔からある企業ではこの方向に反対しています。

その他、パトリック州知事のすすめる経済発展のための計画には、以下のような点も含まれます。
投資額のサイズに関わらず、新しい雇用を作り出すイノベイティブな会社へのインセンティブを広げる
インターンシップ、メンタープログラムを拡張して、学生に経験とネットワーキングの機会を提供
学生のSTEM分野(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング)への興味をふやすために官民共同の取り組みを体系化する
観光産業関連の税収入を増やすように 国際マーケティングの強化
州のベンチャーキャピタル投資の資本構成を変える、
等々の政策を押し進め、イノベーションエコノミーを活性化する動きが加速するような環境作りを進めています。

参考記事:
ボストンで学ぶ外国人学生の増加と問題点

ボストンマラソンを走って社会起業家になろう その3

今度の月曜、愛国者の日に、ボストンマラソンが開催されます。去年、ボストンマラソン爆破事件があり、この1年、”Boston Strong” というスローガンの下に、ボストン人が一丸となって、悲劇を乗り越えてきました。この事件、直接事件に巻き込まれてしまった方々だけでなく、色々な人達にインパクトを与えてきました。

去年の9月に今年のボストンマラソンにファンドレーザーとして参加することをきめたAnne Ghayourさんのストーリーをブログにのせましたが、この半年間で彼女はファンドレージングの当初の目標額11000ドルを上回る、15000ドルを集めました。(実はまだ、募金が増えています!)彼女は、募金をした人たちにこんなメールを書いてきました。

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マラソンが5日後に迫ってきましたが、皆さんに心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

現在は精神的にも肉体的にも感情的にもおちついていて、筋肉もトレーナーのおかげでとてもいいコンデション、体も軽いです。

私の心はこのレースを走る事で喜びに満たされています。私は、みなさんとみなさん方が愛する人達の為に、そして去年のゴールラインでの悲劇に見舞われた方々に敬意を表して走るつもりです。
この長いマラソンを走るにあたり、惜しみないサポートをしてくださった方々、厳しい日々の中勇気ずける言葉をかけてくださった方々、その気持ちが私を支えてくれて、月曜には私の背中をおしてくれることでしょう。

みなさんの寛大な気持ちが個人のPRとなりデイナファーバーのがん研究所へのファンド-レージングにつながりました。

http://www.rundfmc.org/2014/anneg

今回、マラソンを走る事にした理由はたくさんあります。3ヶ月ほど前に、ホスピスに入った友人は私がゴールラインにいるころには息子に会いにヨーロッパに行っているでしょう。ニューヨークに住んでいた頃、心を開いた15年間会ってもいなかった友人が、最愛の人を癌でなくしていました。2007年初めてのマラソンの準備をしていた時に息子をなくした友人、彼女は、この世に残った2人の子供達と一緒にグループでの走行会のボランティアに、なくなった息子さんの魂をいつもつれてきました。なくなられた息子さんはスポンジボブと青いものが好きだったので、彼に喜んでもらえるように足の爪を青いマニュキュアでぬることにします。。。

沢山の人たちががんにかかわる、個人的な話を分かち合ってくれました、そしてそのどれもが私達が生きている間に治療法がみつかるように望んで走ろう、と勇気ずけてくれたのです。

今年4月21日、私がスタート地点を出発する時、あなたのスピリットは私と共にいます。ゴールに一番最初に到着するのは私ではないと思いますし, テレビ中継は私がゴールする前には終わってしまうかもしれません、でも私はすでにレースに勝ったのです。癌を撲滅する為のマラソンに本当にすばらしい友人達とこの ”人生のマラソン” をサポートしてくれる家族に恵まれ幸せです。私は、肉体的にも精神的にも走る事ができるから、そうするのです。皆さんのサポートがあるから走るのです。。。

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この半年の間に、私自身の友人も癌であることがわかり、治療を始めました。本当に心を通わせることができる友人なだけに、とてもショックでしたが、遠方に住んでいる彼女の為に、自分ができることはなんだろうと考えた時、こうやってみんなの思いを背負って走ってくれるAnneさんに本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。もちろん募金をして癌の研究に役立ててほしいですが、彼女が走ってくれなければ、恥ずかしながら募金なんてことも考えなかったように思います。

一人一人のもっているストーリーを丁寧にきいて、私の友人の名前もちゃんときいて、その彼女のことを思って走るから、といってくれた彼女。心から応援したいと思います。人は本当に色々な形で社会に貢献できるものなのですね。

関連記事:
ボストンマラソンを走って社会起業家になろう その1
ボストンマラソンを走って社会起業家になろう その2

ネットワークイベントでスマートに会話をやめるにはどうしたらいいか?

ネットワークイベントで、色々な人と出会って話かけるのは得意なのですが、いつも気まずい思いをするのが、会話を終えるタイミングです。
知り合いを見かけたり、友人に話しかけられてその人との話に移動するのはいいのですが、自分から会話をきるのが苦手でついつい、ずるずるとひっぱって相手が”じゃあまた”といってくれるまで待ってしまったりすることもあるんですよね。。。そんなわけで、100人近くいる会場で、結局2、3人としか話せなかった、という経験も結構あるのですが、気まずい思いをすることなく、次の人との会話にうつるためにはどうすればいいか、というこつをボストングローブで毎週仕事場でのエチケットに関して連載しているピーター•ポスト氏が伝授しています。

その1
トイレにいくといって、その場から消える。
あります、あります、このパターン。

その2
友達を見つけ、相手を紹介して会話に引き入れ、自分はさっていく。
この手法をよくやる人を知っていますが、その後、残された人達の会話が長くは続かないことも結構ありますね。

その3
”XXさんをみかけて、彼(彼女)に話があるので、失礼します”、と素直にいう。
これは一番正直なパターンかも。後からその人が自分とXXさんが話しているのをみても気分を害さないですみます。
ただ、明らかに誰も知っている人がいない場合は、この手は使えませんね。

自分は例えば、飲み物とってきます、とかちょっと電話がはいったので、失礼します、とかそんなのもありだと思っていますが。
どっちにしても、会話の流れを止めないように、でも一呼吸ついたところを見計らって切り出すのがポイントです。

知り合いが会場にいる場合、知り合い以外と話す機会も極端にへってしまう傾向があるのですが、せっかくきたイベントで誰も知り合いにならないのはもったいないですね。
しかし、手当たり次第に話かけるのではなく、ちょっと周りの様子を観察してから、まず知り合いがいたら、その人達に挨拶、それから様子をみてこの人はと思う人に話かける、もしくは自分の知り合いに誰かを紹介してもらう、そんな流れでしょうか。

こういう人に会いたい、という目的をもってイベントにいくと、自分の探している人に会えるように時間も使うので、短時間でいろんな人と話せたりしますね。
とにかく、会話をその後の関係を維持できるように終えること、唐突に会話をやめてしまわないように気をつけるというのが大事だということでしょうか。

ボストンと東京をつなげてのもの作り、NASA ボストンハッカソンイベント

4月12日、13日に全世界でNASAハッカソンが行われました。全世界から40以上の国が参加してこの2日間にNASAのビックデータにアクセスすることができ、NASAの出す課題に関連したアプリケーションを作ります。ボストンでもCIC(ケンブリッジイノベーションセンター)において初のBoston NASAハッカソンのイベントが開催されました。日本でも最近きくようになってきましたが、ハッカソンとは「ハック」と「マラソン」からの造語であり、同じテーマに興味を持った開発者、デザイナー、エンジニア、企画者等が集まり、協議・協力しながら集中的にコーディングを行う催しです。https://2014.spaceappschallenge.org/

企業内でハッカソンをするともし面白いアイデアがでれば、そこからアイデアが商品化されるという機会もありますし、ハッカソンのスポンサーになれば、その場で仕事ぶりを確認できるので優秀な人材をリクルートする機会にも恵まれます。一人で参加しても、その場でチームを作って、いいものができればそこから起業する機会に恵まれるケースもあります。うまくプログラミングするだけでなく、いいアイデア、グループの中でのコミュニケーション力、チームワーク力、プレゼン力、色々な要素がからんでくるので、チームの中で個人の力を最大に生かすことが求められます。

さて、今回はボストンでの初めてのNASAハッカソンになりましたが、その中で更に4チームは日本で同時開催しているNASA東京ハッカソンの参加者と一緒にジョイントチームを作り作品を作っていきました。これは昨年9月にボストンのMITメディアラボで開催されたイノベーションと起業に関するフォーラム(ボストン日本総領事館、ハーバードビジネススクール共催)でだされた、”ボストンが日本におけるイノベーションと起業を促進させる為にどんなことができるのか”、という課題に対して答える為に結成されたチームBInnovative がオーガナイズした4チームです。

今回は日米にまたがってのリモート作業、しかも語学の壁もあるということで、ハッカソンが行われる2週間前にすでに、どういうアイデアがあるかをアイデアソンでだしあい、チームも作り、下準備をしました。準備段階での日本からだされるアイデアがデザインや遊びの要素が強い物が多い一方、ボストン側からのアイデアがどんなふうに宇宙空間や実生活で

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役立つのかという要素が強い反面、技術的にもすぐにできるの?というものもあり、これはどうなるのかなあ、思っていましたが、参加者もソフトウェアのエンジニア、ハードウエアのエンジニア、MBAを卒業した人、日本語が得意なアメリカ人、中国人、韓国人と様々な分野から多様な人が組合わさる事で、おもしろい提案がでてきました。

例えば、世界のどこで地滑りが発生するかを予測するアプリケーションや、宇宙空間に長く滞在する宇宙飛行士の精神状態をチェックするためにグーグルグラスのようなめがねをかけることで、顔の表情の変化から5つの感情を読み取り精神状態を把握するというアプリなど、をなんとか形にまとめあげました。今回結成されたボストンと東京を結ぶチームは、実用的な、問題解決策を提示し、ハッカソンを通じて、すぐにでも商品化できそうなものが作れる可能性がある、と思ったことでしょう。

ボストン側から参加した多くの学生はこのように、週末のみでボストンと日本という距離の差、そして言語の差も乗り越えリモートで作品を作り上げることができたということはこれからの社会人生活でも役に立ついい経験であり、自信もついた事と思います。

表彰式がおわった後も、居残り、作業を続けていたチームもいて、チームの中で互いに能力を褒め称えていたのが印象的でした。

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