コオロギの炒飯はいかがでしょう?

虫を食べるというのは、日本でも地域によっては、昔からある習慣ですが、最近はアメリカでもそういう商品開発を、よくきくようになりましたね。
国連によると、2050年までに世界の人口は90億人になり、みんなのおなかを満たす為の十分な原料が確保できなくなるとの報告があり、虫が解決策になると提案もされています。今年の、春に行われたボストンでの、ソーシャルエンタープレナーシップ賞を受賞した学生のグループも、発展途上国で虫を使って、食のビジネスをおこすというアイデアでした。

虫を使った食品を提供する、スタートアップの話です。

ボストングローブ 11月25日

ケンブリッジの3人の女性、D’Asaroさん、Wangさん 、Natowさんが立ち上げた Six Foodsは虫を扱うだけでなく、食べる。

人に昆虫を食べさせることは、気が重い仕事だが、
”人の受け取り方って、かわるものですよ。昔はロブスターは囚人が食べるものだったし、生の魚を食べるなんていや、とかみんな思っていたけど、いまではどっちもごちそうでしょ。”

Six Foodsは 主にスナックフードから始めるつもりである。“ミルワーム(ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫)って, とても風味が豊かで軽食としてあっていると思う”
とD’Asaroさんはいう。

彼女はスタートアップコミュニティ用の集合住宅に住んでいる。そこで定期的に毎週みんなが集まる食卓に虫の料理を持っていくと反応がいい。
ある時、ミルワームのタコスをイベント用に用意して、共有の冷蔵庫に事前にいれておき、いざ、みんなにだそうと冷蔵庫をあけたら、すでにちょっとしか残っていなかったということがあった。

芋虫のサルサや、ミルワームのタコス、コオロギのジンジャーブレッド、コオロギの炒飯も作る。でも、虫を使って料理するのは簡単ではない。

“僕にとっては本当に難しいよ、だってエビとかロブスターみたいには反応しないんだから。”とSofra Bakery のシェフ、Geoff Lukaはいう。彼はSix Foodsのメンターとして、レシピを作るのと、ビジネスのアイデアについてサポートをしている。

特に ”産地直送” と、”持続可能性“ がキャッチフレーズになりつつある今の社会で、虫を食べるという議論で戦うことは難しい。
“1頭の牛に与えるえさと同じ分量で、虫からは12倍の肉を摂取できるんです。たとえ、1%の肉の需要を減らしたとしても、ものすごいインパクトになりますよ。”

以上が要訳になります。

ミルワームの写真をのせようと思ったのですが、ちょっと気分が悪くなってしまったので、どんなものか詳しく知りたい方はウェブで検索してみてください。(笑)

参考記事
コオロギバーのオーナーはテクノロジー会社のレシピを使う

コオロギバーのオーナーはテクノロジー会社のレシピを使う

ボストンでもフード産業は非常に注目を浴びている分野なのですが、フード産業に入るには資本法規制という大きな壁を乗り越えなければいけません、又、クリエイティブなこの世界はまだ、人の手に頼っている部分が非常に多いのですが、携帯のアプリを作るような感覚でフードスタートアップを立ち上げるというシリコンバレーからのニュースです。

ボストングローブ紙 10月21日

フード関連のスタートアップはIT会社のレシピを使う

Megan Millerはゴキブリは沢山のタンパク質を含み、すごくおいしいごちそうになるという事を知っている。

でもちょっとそれが、画期的すぎると、いうならコオロギは?もしブレンダーにかけて足や羽がみえなくなってたらきっと大丈夫だろう。彼女はChirp Firmの創業者でコオロギでできてるChirp bar(1本 2.5ドル)を来年から販売する予定だ。
彼女がとっているアプローチはChirp Firmを食品メーカーというよりはテクノロジー企業としてとらえることだ。”私はデジタル製品の開発をしてきました。私はこの会社を立ち上げる時はテクノロジー系のスタートアップを立ち上げるのと同じ考え方をします。”
彼女はChirp Firmを立ち上げながら、出版社Bonnierの研究責任者でもある。Chirp Firmのような会社に大きなベンチャーキャピタルの資金が集まっているが、正直どうやってこのような会社が既存の巨大な食品会社と戦うのかはまだ不明瞭だ。それでも追い風が吹いている。
“今、シリコンバレーでおこっていることは伝統的な技術にとってかわる新しい、何かが始まっているという事です。”
これは音楽の世界でも(i Tunes) 本の世界でも(amazon), 起こったように,フードスタートアップは食の世界の革命はそう遠くない日に実現しそうだと思っている。

“ 食の世界は信じられないくらいイノベーションが不足している。” と植物を使った疑似卵を作っているHampton Creek Foods のCEOJosh Tetrick はいう。
成功する食品会社を作る事はいいアイデア以上のものが必要だ。政府のルールや規制、大きな販売ルートをもった既存の大きな食品会社がある。障壁は厚い。だが、これらのスタートアップはテクノロジーの会社のように振る舞う。”ソフトウエアを作る時のスケーリングという考え方をとりいれるのです、私たちは何かを小さく作る事を知っています。それを何度も、繰り返して、大きくしていくんです。”

Hampton Creek Foodsのオフィスは窓際にもうすぐ、偽卵に変身するはずの植物が育ち、30人ほどの若いプログラマーやマーケッター、科学者達が音楽をがんがんかけて仕事をしている。ここの社員はみんな、食べ物を“食べ物”と、とらえず、新しいアプリを作っている感覚でとらえている。

食の世界で43年の経験があり、ソディウムの少ない塩を販売しているNUTECHフードサイエンスのThomas Manuelはこのビジネスに参入する難しさをよく知っている。”他のテクノロジー産業のようにアイディアを守れたり、パテントがあったりするのと違って、大抵の食品産業にはそんなものはない。だから、自分がすごいアイデアをもって成功してもだれかがすぐそれをコピーできて、作ってしまえるのさ”

国連によると、2050年までに世界の人口は90億人になり、おなかを満たす為の十分な原料が確保できなくなるとの報告があり、虫が解決策になると提案している。

Megan Millerは “人口が増えればタンパク質が足りなくなる、肉をその規模で増やしていくのは不可能です。私達がやろうとしているのは西洋の文化ではまだなされていない、タンパク質を大衆化して普及させるということです、これができれば、ものすごいことになるでしょう”

以上が意訳になります。

日本ではイナゴや蜂の子を食べる文化は昔からありますし、最近は食用のミドリムシの話をよく耳にしますね。
日本人は伝統的な作り方や、手作りというものがまだとても価値のあるものだと、とらえているような気がします。一方アメリカは、食文化に対する執着がそれほどないせいか、全く違うアプローチができるのかもしれません。それでも、私は個人的に和食マニアなので日本の食文化の深さと、広さを考えるとフード関連産業の輸出の余地はまだまだあると思っていますが。