女性が少ないテック産業

テック産業の中でも、特にプログラマーとして仕事をする人達というのは圧倒的に男性が多いようですね。アメリカでもテック産業はダイバーシティーが進んでいない産業といわれているようですが、
雇用に関しても、男性が応募してくることを意識している場合が多いことや、事務所の作りもその傾向があります。
数少ない女性のプログラマー達も、見えないプレッシャーを日々感じているそう。たとえ、コンピューターの分野を勉強したとしても、その道で成功しているロールモデルが少ない為に、それ以外のキャリアを選んでいる女性もいるのではないかという指摘もあります。確かに、あまりに女性が少ない職場だと、なんとなく、居心地がよさそうには思えないかもしれません。

Beta Bostonによると、労働統計局の調べでは米国内のコンピューターサイエンスに従事するうち女性は26%で、大学でコンピューターサイエンスを専攻する女性は国立教育統計センターのデータでは1985年は37%だったのに2012年には12%に減っているそうです。
実際、中学生くらいから数学が得意な子達と、言語系が得意な子の差というのはどんどん大きくなってきて、学校で苦手意識を植え付けられるとますます、できなくなるという声もききます。

学校だけに頼らず、社内での取り組みも重要になってきています。インテルは今月から3億ドルをかけて女性とマイノリティーの人達を教育、トレー二ングすることになりました。また、グーグルではテクニカルな関連の仕事をしている女性の割合は17%、会社の管理職の21%は女性といっています。

確かに、男性的なイメージがありますよね、プログラマーって。。。
一般的には女性はどちらかといえば男性よりも誰かとコミュニケーションをするのが好きというタイプが多いと思われますが、プログラミングの世界はどちらかといえば、黙々と作業することが好きな感じがするからでしょうか。女性が少ないのは、投資家の世界もそうですね、CEOや経営メンバーに女性が入っていると投資されにくいといわれますが、逆に女性が作った会社、もしくは女性が経営陣にいる会社に重点的に投資してくれる投資会社とかあると、女性のプログラマーにも違った選択肢も広がりそうです。

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コーディングを習うと数学の成績がよくなるのか?

この1ヶ月くらいの間にいかに、子供達にコーディング(プログラミング)を習わせるかという記事をいくつもみています。それは教育現場からの視点だったり、労働市場における視点からだったりするのですが、どっちにしても、市場がプログラマーを必要としていることには変わりはないのかな、という感じです。この流れはしばらく、続きそうです。

12月16日ボストングローブ紙

オバマ大統領が、子供達に、”携帯電話で遊ぶだけでなく、プログラミングをしてごらん!”と、プログラミング(コーディング)を推奨するプロモーションビデオで語っている。code.org というNGOがオバマ大統領や、その他有名人達が、子供達にコンピュータサイエンスのクラスをとることがどれだけかっこいいことなのか、伝えているのだ。アップルストアもこれを後押しして、無料のコーディングワークショップを行った。アメリカ国内でのコンピュータリテラシーを改善する必要だという認知度をあげて、1時間のコーディングの授業をしたことで、次のザッカーバーグやビルゲイツが増えるかといえばそういうことでもないだろうが、大学でプログラミングのクラスをとる人が増えて、卒業した時に、需要の高いスキルをえることができるかもしれない。

それ以上に、小、中学校である種のプログラミングスキルを学んだ子供は標準の数学のテストの点数が改善した。テック関連の教育者は現在どの、プログラミング言語と学校のカリキュラムが有効なのか国内の公立学校に普及させる為に調べている。

ブリガムヤング大学のライト研究員がユタ州の中学校で課外授業として週2回プログラミングの基礎を教え、数ヶ月後、代数で使われる変数や関数の分野では明らかに点数があがったという結果を出している。
ライト氏は2014年からコンピューターサイエンスのプログラミングを小学校から高校まで教えることになったイギリスのように、技術に対する恐れを減らし、子供たちに若い時から慣れさせたいと思っている。
しかし、アメリカの場合、州によってカリキュラムが違うので難しいと思われる。全米の90%の学校ではプログラミングの授業を提供していない。

マイクロソフトの元コーダーで、現在ハーバード大学で代数教育に関する博士課程をしているエマニュエル シュナンツアー氏は、“プログラミングが子供達が問題解決をしたり、抽象的な考え方をするのに役立つということを証明しようとしてきた歴史があります。そして研究では満足のいかない結果におわっています。”

シュナンツアー氏はブートストラップと呼ばれる、代数と幾何の原則をビデオゲームの為にコードを書く事で、12歳から16歳の子供たちに教えるカリキュラムを開発した。マサチューセッツ州の7つの学校と全米で数十校が、代数や代数の準備コースとして8、9年生(中学2、3年生)の数学の授業に、この20時間のコースを取り入れている。

ライト氏、シュナンツアー氏はプログラミングの授業をとる前と、とった後に数学の成績がどう変わるかを調査している。
子供達にプログラミング言語を教えて、魔法のように数学のスキルがあがるということではない。プログラミングにおいて習った機能が、どのように数学の授業でも使われるのか、先生ははっきりと指摘しなければならない。

そして、本来それはとても複雑な過程である、なぜなら、あるプログラミング言語では、“x=x+1”というコードがあり、それは代数で考える“x=x”という概念とは、違うし、それに、高校の数学の先生はプログラミングを教える技能をもっていない。

ブートストラップが使うプログラミング言語は数学の方程式と一致するようになっておりカリキュラムはNGOのウェブサイトで無料で手に入る。ただし、学校は先生を訓練する為のワークショップには費用を支払わなければいけない。
シュナンツアー氏はこの6年間調査してきたが、もっと沢山の数の学生の調査をする必要があるという。

日本のプログラミングの授業はどうなるんでしょうか。英語を習うように “言語” として、とらえるのでしょうか、それとも、アメリカの例のように ”数学” という観点からアプローチするのか、それとも、ワードやエクセルを習うようなカテゴリーで習うのか。それによって結果もずいぶん違ってきそうです。

注:この記事ではコーディングと、プログラミングを同じ意味で使っています。

参考
代数はなぜ世の中に必要なのかを、コンピュータープログラミングのコースで教える取り組み
ブートストラップはダウンロードもできます。
http://getbootstrap.com/

代数はなぜ世の中に必要なのかを、コンピュータープログラミングのコースで教える取り組み

コンピュータプログラミングを子供に早い時期から、教えるというコースがどんどん、増えています。日本でも中学生のプログラミングの授業が必修化されました。意外にも日本のほうが早く必修化されて驚きですが、アメリカでは、数学とからめることで、数学力アップの相乗効果があがっているようです。
それにしても、アメリカ人というのは楽しんで学ぶ、という仕組みを作るのが本当に上手です。

ボストングローブ紙 12月2日

トリップアドバイザーのソフトウェアエンジニアのビルは毎週火曜に6年生にビデオゲームを作る事で、代数を教えている。
ビルはブートストラップという革新的な数学のプログラム、を学生に教えるのをボランティアとして手伝っている。ブートストラップは抽象的な問題を解くというよりも、学生がコンピュータのプログラムを使って、現実の社会で代数がどのように使われているかを学ぶ。
ブートストラップが始まった理由は、数学を習う時に出る質問、
”で、いつこれを使うの?” に答える為だ。

ブートストラップはコンピュータサイエンティストの不足で困っていて、マサチューセッツの学校でもっとプログラミングを教えるようにロビー活動をしていたテック系の産業にとっても注目の的になっている。

マイクロソフトの元プログラマーでブートストラップ、を立ち上げ、現在ハーバード大学で代数を教える為に博士号を取得中のエマニュエルは ”1に、プログラミング、2にプログラミング、3にもプログラミング、もしプログラミングを教えなければ、時代にのり遅れるよ、中国に飯の種を奪われる!”という。

今年、グーグル等のテック企業や教育機関が作ったロビーグループはコンピューターサイエンスを学校の必修科目にするように、マサチューセッツ州教育委員会に圧力をかけてきたが、州の教育担当は難色を示す。
そこで、ブートストラップは学生がコンピューターのプログラミングについて学びながら代数を学ぶ、というところで妥協点を見いだした。

実際、アップル、シスコ、フェイスブック、がブートストラップを財政的に支援しており、2005年以来、400以上の教育機関に採用された。それはアメリカ国内だけでなく、カナダ、インド、インドネシア、サウジアラビア、がブートストラップを教室に引き入れた。

ブートストラップのもとになっているコンピューター言語はノースイースタンコンピュータサイエンスのフェライゼン教授が作った。
彼らはボストンへ向かう電車の中で、知り合い、意気投合して一緒に仕事をすることになった。

ブートストラップを熱心にサポートしてくれる会社の一つにトリップアドバイザーがある。この会社は恵まれていない子供の為に、テクノロジー教育をサポートする組織を探していた。そこで、ブートストラップに30万ドルほどを寄付し、また従業員を講師として派遣もしている。

ブートストラップによると、このコースをとった学生に数学の文章問題を解かせると、平均して27%も成績があがっていて、関数の問題では14%成績があがっている、という。
しかし、このプログラムを理解する十分な教員を確保するのは難しいかもしれない。

”グローバルな社会において、もし21世紀に何が優先されるかということを教えなかったら、子供達が将来成功するなんて期待できないでしょう!”

以上が要約です。

子供の時に、方程式や、三角関数をどうして習わなければならないのか、という疑問は文系の人にはきっとあったと思います。それに対して、とりあえず大学に入る為とか、論理的な考えができるようになるためとか、ある程度自分が納得できる理由を見つけられた人は、お勉強ができた人でしょう。でも、具体的にこういうふうに使うよ、と示されていればもっと数学の本質的意義を見いだすことができ、違った発見があったかもしれません。どっちにしても、物事を理論的に、そして創造的に考えるというやり方は、どんな職業についても必要だと思われます。

これから日本の学校の現場は大変ですね、英語に、コンピューター。。。新しい機会なので、この際日本もどんどん企業の力を借りるべきだと思うのですが。
企業と連携して、学校用のプログラムを作ることで、学生は、今自分のしていることに意義や夢を見いだせるでしょうし、企業側は問題点を探る事ができ、新たな商品が生まれる可能性がでてくるでしょう。双方にとってプラスになるのではないでしょうか。

MITのメディアラボのレズニック教授によると、プログラミングを習うのはプログラマーになる為ではなく、創造性を発揮する為、だといいます。絵を描いたり、音楽を演奏するのと同じような自己表現として、プログラミングを習い、それで数学も好きになり、成績もあがり、将来の職業に間接的にも結びついたら。。。レズニック教授がTEDでどうしてプログラミングを習うことはいいことなのかということを説明しています。

ブートストラップはダウンロードもできます。
http://getbootstrap.com/