幼少期から始まる肥満

去年の国連食糧農業機関(FAO)の発表によると成人の肥満率が一番高いのはメキシコで約33%、2位の米国は31.8%でした。アメリカはメキシコに王座を譲った形になりましたが、アメリカではまだまだ肥満というのが国の問題であることにはかわりがないようです。

ニューイングランドジャーナルオブメディシンに発表された肥満に関する調査では、5歳児を調査したところ、7000人の幼稚園児のうち三分の1が肥満であり、中学2年生になっても太っていた、という結果がでたそうです。しかも、5歳の時点で特に太っていた子供たちは中学2年になっても非常に太ったままの状態でいたとのこと。(1月30日ボストングローブ)ニューヨークにあるマウントサイナイ医科大学のルース教授によると研究から大人の肥満というのが子供の頃にすでに確立しており、それが青年期を通じて成人まで影響するということが、いえそうだ、とコメントしています。
しかし、研究ではなぜこのようなことになるのかということについてはかかれてはいませんが、専門家は遺伝的な問題と環境的要素の相互が関わりあうからだろうとみています。

中学生というのは時期的に太る年齢ともいえそうなので、その時点で調査をするともしかして太っている子の数は増えているかも?同じ人たちをさらに10年後追跡調査をしてみるとどういう結果になるでしょうか。。。

貧困層ほど、肥満が多いという話はよくきかれますが、同時に、教育レベルが高いほど肥満率は低い、ということがOECDの調査からもわかります。
5歳の子供に与える影響というのは、遺伝と親の影響が非常に高いと思われます。遺伝的に太る要素をもっていたとしても、親がそれなりの環境、生活習慣を整えて、食に関する教育もすれば、成長するに従い自己管理ができるようになるのではないでしょうか。

そう考えるとボストン近郊では太っている人達をみかけないというのはわかる気がします。このエリアは確実にアメリカの肥満率を下げているといえそうです。今年は特に雪が多く、周りに雪が残る中、この4月のボストンマラソンの準備もあるのか、連日マイナス10度ほどにもかかわらずマラソンしている人達を多くみかけます。人々はスポーツ好きで食べ物にこだわり、自分が近所で一番不健康な生活をしているような気さえしますね。まわりのスマートで超健康オタクのアメリカ人をみているとだんだん自分は何人かわからなくなってくるのでした。。。太る遺伝はないはずなので、自己管理。。。

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サステナブル(環境に優しく持続可能)な生活を目指しているスタートアップ-practically green(WeSpire)-

二人の子供の母親でもあるスーザン•ハントさんが立ち上げた、practically green(WeSpire)という会社があります。
この会社は人々がよりサステナブル(環境にやさしく、持続可能であること)な生活をする為に、生活習慣をかえるプログラムを作っています。人の意識や行動、生活習慣をゲーム感覚で変えていくプログラムを4年前にゼロから立ち上げたこの会社、今では20人近くのスタッフを抱えるほどにもなりました。サステナブルな生活をご自身も率先して行いながら、社会を変えていく仕組みを作っている彼女に話をききました。

***practically greenは2014年4月10日より、Wespire http://www.wespire.com/ に社名変更しました

ーどういう教育をうけてきましたか?
ウェズレイアン大学をでてからコンサルティング会社に勤務し、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスにいってMBAをとり、今の会社を立ち上げるまでの15年間、インターラクティブメディアの分野に従事していました。その間にボストン建築大学でサステナブルデザインの修士号もとりました。

ーこの会社のアイデアはどこからきたのでしょう?
ボストン建築大学の卒業課題が今の会社practically green を設立したもとになっています。ボストンドットコム(ボストングローブ)にいた時、2人の子供が生まれ、子供の病気を通じて自分の生活をもっとサステナブルなものにしたいと思ったのです。息子は6つの食品アレルギーをもっているので、食べ物や、環境に気を使いそして、もっとサステイナブルな生活について学びたいと思い、大学院に通い建物のサステナブルデザインについて勉強しました。建物をどうやってより環境にやさしく、建てられるのか、このプログラムを見た時、すばらしい、と思いました。人に対してこういうプログラムがあってもいいのではないかと。アレルギーの子供の為に、食べ物にラベル付けを始め、これはどこからきたとか、何が含まれているとかを調べ始めました。実際にこうすることで、子供にだけでなく、私や夫に結果的にはとてもいいことになったのです。生活習慣、例えば、どうして家では靴をぬいだほうがいいのかとか、なぜ手を洗うべきなのか、は文化的要素もあるでしょうから変えることは難しいことです。そこで、人がもっと楽しんで、習慣を変えるプログラムをテクノロジーの力で作ろうと思いました。

ーこのプログラムは法人用ですよね?個人向けもありますか?
会社で契約していても、個人がもっとサステナブルでいられるようにサポートします。個人が会社で行う行動は家でも行うものです。会社で行える行動は金銭的にはミニマムの節約になります。どうやってゴミを減らすかということを考えた時、日本のビジネスで有名な概念、“カイゼン” という考え方とそう違いがないんですよ。アメリカにおいてこのプログラムに参加した従業員達はみんなもっと幸福を感じ、仕事の効率もあがるということがわかりました。

個人レベルではこういう活動をしたくても、どうしていいかわからないとか、困っている人たちがいるのを知っていましたが、実は実際に会社を起こすまで、法人からの反応がこんなにいいということは知りませんでした。会社はもっと従業員にサステナブルでいてほしいと思っているのです。当初は個人向けのプログラムからスタートしたのですが、ある法人からの依頼がきっかけで2年前から法人向けのカスタムメイドのプログラムも作っています。

ー具体的にはどうやってこのビジネスを始めたのでしょうか?
紙1枚に、簡単なビジネスコンセプトを書いてそれを5人のこういったビジネスをわかりそうなCEO達にみせました。すると、みんなこんなビジネスはまだないし、非常にいいという反応だったので、大好きだったボストンドットコムでの仕事をやめて、友達のオフィスの片隅にスペースをかりて、起業しました。1年は我慢しようとスタッフを集め、ダイニングテーブルみたいな所で集まり、金銭的負担が最小限になるようにしました。始めたのは私1人かもしれないけど、非常にいい人的ネットワークがあり、オフィスも借りれて、始めの1年間に4人を雇う事ができ、サービスのプロトタイプができました。

ーご主人も一緒に参画していますか?
主人は製造業関連の会社のCEOをしています。私は今までに何百ものビジネスアイデアがあり、まず彼に相談するとそのうち99%に関しては、馬鹿げているとか(笑)いわれるんですが、今回は本当にいいよ、それ、といってくれて。評価、判断をしてくれるのはとても大事な彼の役割です。夫は全くこのビジネスには関与していませんが、投資は自分と夫で一定額をすると決め、両親も他のサポートをしてくれました。

ー大企業と違い、スタートアップで人が働く動機は何だと思いますか?
起業家というのは悪名高く、非常に面白い人達(!)が多く、一緒に働くのが難しいといわれています。(笑)
今までに沢山の人を採用してきて、スタートアップも経験してきて今までの決断が全て正しかったわけではないと思いますが、自分がどういう人と働くといいのかということはわかっています。もう一方で、この会社はいろんな人を魅了するんですよ。スタートアップに興味がある人だけとか、テクノロジーに興味がある人だけでなく、この問題に興味がある人達がいるのです。環境、資源、そういったことに対してとても人が敏感になっているのです。ここで働く人達はみんな情熱がありますよ。

ービジョンはなんですか?
サステナブルな生活やサステナブルな選択が普通になること。例えば建物は消費するよりも多くのエネルギーを創造できるようになること、ゴミを減らす事、健康であること等。
このプログラムによるテクノロジーは私たちがよりよい生活を、又ビジネスをできるようにしました。私達はこの分野(マーケット)を創造していると思っています。

***

さすがにものすごくクリアーで、決断も早く、有言実行を貫いている方です。一つ一つの言葉にパワー、これは多分自信のような気がしますが、そんなものを感じられました。
子供たちをかかえての起業は、ものすごいパワーが必要だと思います。少なくとも、顧客以前に家族みんなが応援してくれる環境でないと、それこそ、サステナブルな生活はできないといえそうです。家族を抱える女性は家族の悩みを解決したり、家族の欲求をみたすようなビジネスをするといいかもしれません。

自分が子供の頃、学校には ”資源は大切に” とか、”手は清潔に” とか、かかれたシールが手洗い所や、水を扱うようなところに貼ってあったり、使わない電気を消したりすることで、資源は有限である、ということを日々の生活から学んでいた気がします。この会社の成長をみると、資源が豊富にあり、大量消費国であるアメリカ人も生活習慣を変えるべきであるという動きが本格的に受け入れられつつあるのかという感じがしますね。

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夫より妻のほうが高い教育を受けている夫婦が多い、というデータ

アメリカにおいて、今までは妻よりも夫のほうが高い教育をうけている夫婦のほうが多いというのが普通だったのですがPew Research Center(ワシントンD.Cにある米世論調査機関)によると、この50年で妻の教育レベルのほうがよくなっている夫婦が増えたという発表がありました。(2月12日 ピューリサーチセンターFactankより)

2012年の調査によると結婚している女性の中で、20.7%の人が自分より高い教育を受けていない配偶者と一緒になったといっています。
夫の方がよりよい教育をうけている夫婦の割合が1990年までは順調のびていたのに、1990年の22.4%をピークに2012年には19.9%にまで減少しています。

その理由の一部としては若い女性が過去20年において、高等教育を受ける率において男性を凌いだので、最近の新婚カップルの間では妻のほうが高学歴だという傾向は普通なようです。2012年に、新婚の女性の27%は、自分より教育水準が低い配偶者と結婚しましたが、男性側では15%だけが、自分より教育レベルの低い配偶者と一緒になっています。
又、夫婦のどちらかが大学もしくは院を卒業した新婚夫婦の中で39%の女性が大学の学位を持っていない男性と結婚しましたが、26%の男性が学位をもたない女性と結婚しています。

もう一つのトレンドは似たような教育レベルでの婚姻が変化しているということ。大卒の学位をもった人達が増え、互いに結婚する傾向にありますが、同等な教育レベルをうけた夫婦は1960年には80%だったのに対し、2012年には60%になっています。

同レベルの教育をうけた夫婦が減っている主な理由は、高卒や高卒以下同士の婚姻が今は少ない、(1960年では74%だったのに、2012年では24%)そして、高卒や高卒以下の教育しか受けていない人は結婚しにくいということがあるようです。そういう人達の婚姻率が1960年には72%だったのに、2012年には46%に減っています。

一方、大卒同士の夫婦の割合が2012年には22%にまでのびています。

自分より教育レベルの低い人と結婚することが経済的に ”格下げ” になるのでしょうか?そうとも言えず、実際には大抵の場合 “格上げ” されるようです。実際、夫よりも稼いでいるのは39%で、58%の夫が妻よりも稼いでいるのだということです。

夫と妻、どちらの学歴が上?

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夫婦の学歴

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増加する食物アレルギー

アメリカにきて驚いたのは、非常に沢山の人がアレルギーだったり、食事制限があるということ。もっとも大人の場合は、自ら、肉や乳製品を食べないとか、小麦粉が入った物を食べないとか、制限をしている人達もいますが、子供の場合、命に関わることもあるので学校でも激しい制限がなされています。得にマサチューセッツ州では、ナッツの持ち込みを禁止したり、クッカー類を持参してはいけないとか、手をよく洗ったりすることで、ランチルームに極力アレルギー物質をもちこまないですむように対処をしています。
それでもそれはあくまでも、対処療法。根本的になぜこれほどまでにアレルギーがあるのか、先日タフツメディカルスクールの先生と話したところ、野菜や果物についた農薬や遺伝子組み換えの作物の影響が大きいのではないか、とのことをいっていました。が、それでも簡単に状況が変わらないのは、”お金” がからんでいるからでその先生も明らかに食品基準の厳しいEU諸国のほうが野菜や果物はおいしいといっていましたし、自分もそんな気がしますね。(まあ、味の判断は個人差が大きいようにも思いますが。)

アレルギーのない親達は、アレルギーを持つ親が子供に対して神経質になり過ぎだと思っていますが、実際、アレルギー反応はほんのちょっとのことでもでたりします。
2月11日のボストングローブに全米保健医療統計センターの調べがのっていますが、1998年に3.5%だった食物アレルギーが2012年には5.2%に増えています。しかし、おじいちゃん、おばあちゃん世代からみるとこれはあまり理解されていないようで、何十年も自分たちが、食べ続けてきて大丈夫だったものがなぜいまになってたべられないの?と首をかしげます。
実際、2010年に小児科の専門誌で発表されたことによると、アレルギーテストに頼りすぎて、本当は食べられるものも食べなくなってしまっているということを指摘しています。そしてこの、行き過ぎた親の保護は人間関係にまで影響を及ぼしているようです。アレルギーのある子供の親は敏感になるし、ない親子まで、様々な制限をうけいれる学校生活になっている状態で双方の親とも困ったことになっているとのこと。

実際、本当にシリアスなアレルギーの人は5%、これを多いととるか、少ないととるか。もっと多くの人がアレルギーであると感じるのは、食事制限を自らしている人たちが、子供達にもそれを強要しているケースが多いからだといえるようです。ただ問題はアレルギー自体が確実に増えているということで、その根本原因に対処しなければ、問題はさらに複雑化しそうです。

増加するアレルギー

増加するアレルギー

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核のゴミを減らす新しい方法

東京都知事選がおわりました。沢山の都民の方は難しくなりつつある、領土問題や、災害に備えた都市作り、またオリンピック、そして原発か反原発かという点も含め、色んなことを考えたこの1ヶ月ほどだったのではないでしょうか。
その中で原発に反対する人達の大きな理由の一つに、核のゴミをどうするのか、という問題があります。福島の事故のあと、ヨーロッパでは原子力に頼るのをやめる、ときめた国々がいくつもあります。しかし、新しい、原子炉を作らなくても、今までのゴミがなくなるわけではありません。

核のゴミを減らすような仕組みを考えたTransatomic Power という会社があります。
この会社のCEOはE Incというキンドルやヌーク、ソニー等の液晶画面を作ったRuss Wilcox氏なのですが、彼は実は東日本大震災の時に日本にいたそうで、あの原発事故がこのTransatomic Powerという会社を作るにいたって、大きな影響を与えたようです。

彼はハーバードで勉強したのち E Inkを立ち上げ、2009年に会社を4億5千万ドルで売ってしまいました。そして、MITで原子力技術を学んだ2人とともに、Transatomic Powerをたちあげました。

原子炉からでる核のゴミは高い放射性物質による環境への影響が数万年以上続くと言われていますが、今すでにある核のゴミを使って、ゴミそのものを減らし、さらに高放射能も数百年ほどにするリアクターをTransatomic Powerという会社は作ります。
ちなみにこのリアクターでは今アメリカにある核のゴミからアメリカが必要とする100年以上の電気を作れるとの事。
従来の原子炉では約3−5%のエネルギーしかとれないのに対して、この会社のリアクター場合、残りの96%のエネルギーを使って電気を作る事ができるそうで、それによって核のゴミ自体を大幅に減らして、更に高い放射能を300年程度にすることができるそうです。この溶融塩原子炉は実は1950年代、60年代70年代にも実験されたとのことですが、この新しいバージョンでは原子炉をよりコンパクトにして、他のデザインより安いコストで電気を発生させられるそうです。

ゴミをへらすといっても、数百年、、、。この技術が全ての問題を解決するとは思えませんが、新しいエネルギーもしくはよりクリーンなものを作るまでの間にゴミを減らすために使用していくという可能性はありそうです。

個人的にはこれからはますます、サステナビリティということを考えていかなければいけないと思っていますし、結局人は自然に生かされているという事を感じます。
そして、福島の事故を通じて私達はますます世界はつながっているということを、実感したのではないでしょうか。
例えば、中国は現状14の原子炉があり、27が建設中で51が計画中で120が提案中、ということは、もし全部できれば212にもなるそうです!しかもほとんどが東海岸部に集中しています。(日本側)そしてそれらは何らかの形で、日本に影響を及ぼすものだと考えられます。
事故を通じて、色んな意味で影響を受けたのは日本以上に世界のような気がしてきました。

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