バイオ産業のブックオフ?

過去のプロジェクトで長年使用されずに実験室の冷凍庫に保管され、いつかは処分することになるであろう細胞サンプル、タンパク質、抗体等、アメリカのバイオ関連の研究室の冷凍庫には10億ものバイオリサーチの材料があるとの試算があるようです。それを売買するマーケットKerafastがあります。
確かに、現状実行されているプロジェクトにスペースを使いたいでしょうし、自分たちにとって不要でも他の人には役に立つかも、と考えられます。簡単にいえば、バイオ産業のブックオフ?

ボストングローブ10月21日によると、
2010年にこのサービスが始まり、初年度は10の研究所が参加していましたが、この夏100番目の研究所がリストにはいりました。ボストンではボストン子供病院、MIT, ハーバード、マサチューセッツ州立大学等が含まれます。扱うものは、癌、ステムセルなど12の研究分野にわかれており、それぞれの商品には誰が制作したかやどういったものかという説明がついています。値段は$65から$6000以上のものもありますが、平均すると$500程度だそうで商品の発送は海外にも行われます。
サービスを使うほうの研究者にとっては商品によっては、自分で作成したら何ヶ月もかかるものもあり、それをすぐに買える事は魅力であることや、こういった商品には知的所有権が含まれるため、法的な書類の準備といったものもこの会社では行ってくれるので、小さな研究所で人手がないところでは助かるようです。

バイオ産業の細かいことは正直よくわからないのですが、なんか便利そうだけど、怖い感じがしますね。。
バイオ関連のスタートアップというと、普通の人にはわかりにくい専門分野のもの、というイメージがあったのですが、ある意味わかりやすいしくみです。大抵が液体らしいですが、サンプル品としてなら海外発送してもいいんですかね?細胞もグローバル化?

初めて会う人と以前からの知り合いのように会話するこつ

ここ数年イベントごとで人に会う機会が多くて、よく知らない、もしくは初めて会う人も多く、とくに不特定多数の人が集まる場で話をつなげるのは疲れるなあ、と思っていたのですが、だんだん数をこなすとそれもなれてきました。もっと上手な方や色々なアプローチはあるのでしょうが、自分が気をつけているコツをちょっとまとめてみました。

数十人、数百人いる中で人に話かけるには、まず人を観察することから始めます。
• ぱっと会場をみまわして、まず知り合いがいるかどうかを確認。知っている人がいれば挨拶。見回した時にどういう雰囲気の会かも把握。
例)ネクタイスーツ系の人が多いか、カジュアルな服装か、年齢層、性別

• できればですが、話しかける前に、黙っている時の様子、もしくは他の人と話している様子をチェック 
例えば講演会の最中にメモをとっている人とか、笑いのつぼが自分と似ている人とかに後で話しかけやすい。

• 声をかける時には、その場の共通項をつかむ。
誰かの話の後なら、”あの話のこの部分がおもしろかった” といった感想を共有したり、主催者やスピーカーに関する話、イベントに関する前向きな話をして、きてよかったと互いに思えるような流れを作る。一般的な話をしてから個人的な話に。

• 逆に話しかけられたら、私に声をかけてくれてありがとう!という笑みをする(こわい?笑)
勇気をだして話しかけた時に、えーって顔されるよりもにこやかに、話をきいてくれると、会話を続けやすくなります。

まあ、結構とくに意識する事なく自然にそうやっている人が多いのではないでしょうか。
日本では、人に会ってすぐに名刺をだすことが多いような気がしますが、アメリカですぐに名刺を出す人は多くない、(約束している人に会う場合や紹介された場合以外)と感じます。それどころか別れ際に名刺をもらうというのも結構あります。
それはたぶん、直接ビジネスになるかどうかはわからない場で、OO会社のXXさん、という以前にこの人と話がしたいかどうか、この人の話は面白いからもう少しきいてみようというのが自然の流れで、それで名刺が出てくるからだと思います。有名会社の名刺や有名大学の名前が専攻してしまうと、結局、後にのこるイメージはその人ではなく、ブランド名になってしまう。そこが売りの人はそれでもいいんでしょうけど。社会的に地位の高い方でも、”僕の名刺欲しいでしょ” といって、挨拶より先に名刺を渡す方が以前いてびっくりしたことがありました。

結局、初対面の人とも友達のように会話するには、相手の話を興味をもってきけて、そして自分の話を楽しく話すことができるということなのかな、と思いますね。いや、別にナンパのコツではありません。。。

EFの新しいビルはランドマークになるか?

先週、ここ数年工事をしていたEducation First(EF)の1億2500万ドルかけた新しいビルが出来上がりオープニングセレモニーが行われました。EFはもともとスウェーデンの高校生に夏のイギリスでの語学留学サービスを提供する事から始まったそうですが、今では、世界52カ国以上、500カ所で様々な言語で語学研修を運営しています。EFの創業者であるスウェーデン人のバーティル・ハルト氏も本社のあるスイス、ルツェルンからボストンまでやってきました。彼が1965年にビジネスを始めた時はまだ学生で、ビジネスを始めた為に大学を中退しています。彼自身、ディスレクシアで(学習障害の一種、識字障害、読み書きに困難をきたす)言語を習うのに苦労し、文化を知る事が言語を習う近道になるということを経験したことがこのビジネスを始めた動機だったようです。
その後、EFは着実に大きくなりました。彼はアーサーD.リトルを2003年から、ハルトビジネススクールとして育て始め、現在世界に5つのキャンパスを抱えるまでにもなり、クリントングローバルイニシアティブとともに、社会起業家を育てるハルトプライズも運営しています。

ボストンはアメリカの西海岸よりも、ヨーロッパの影響を強く受けていると思いますが、建物に限れば、イギリススタイルが色濃く、飛行機から見た時、”レンガ色”がとりわけ目をひきます。そのなかで、ヨーロッパモダンなものは目立つのですが、このEFの建物も、このエリアでは新しいランドマークになるでしょう。

ハーバードビジネスレビューが選ぶ,ベストCEOは?

11月号のハーバードビジネスレビューでは、客観的なデータ、(国及び産業調整後の株主投資利回り、時価総額)をもとに誰が率いる会社が長期的に価値をうみ続けているか、ベストCEOのランキング100を発表しました。一番はアマゾンのCEOジェフ•ベゾス氏、続いてギリードサイエンス社のジョン•マーティン氏、シスコシステムのジョン・チェンバース氏となっています。ジェフ•ベゾス氏がCEO就任中に、株主投資利回りの合計が15,189 %にもなり時価総額価値が1400億ドル増えました。

日本人だと100人中2人、11位にファーストリテーリングの柳井氏、45位にキャノンの御手洗氏がはいっています。
女性が2人、やっぱり少ないです。創業者が11人。
エンジニアリングを勉強した人の数(24人)とMBAをとった人(29人)の数が同じくらいというのも注目点かもしれません。
車産業、機械やIT業界ならわかるのですが、ファイナンシャルサービス、保険や輸送等の分野でもエンジニアリングを勉強した人達がトップについています。これは理系の人は実用的に物事をとらえ、ロジカルシンキングができるということが大きな理由のようです。ちなみに年齢の中間値は59歳。

リストにのっているうち、アメリカの会社のCEOの報酬の中間値は1210万ドル、アメリカ以外のCEOの場合はその半分の640万ドルで、最高額をもらっているのはウォルトディズニー社のロバート•アイガー氏の3430万ドルだそうです。(約35億円ですが、これは決して全米一番というわけではありません。。。)
80%以上のCEOは100万ドルから2000万ドルの報酬をえています。
報酬が高いほうからみたトップ10はアメリカの会社になりますが皮肉にも、ベソス氏の報酬は66番目と、傾向的には創業者や家族経営者の場合は報酬が雇われCEOより低くなりがちなようです。

この評価、客観的に判断する為に”利回り”のように、明確に数字に落とせるものだけを指標にしたということで、CEOの社会的役割ということを現実的に考えた時に重要になってくる、従業員や顧客の満足度や環境へのインパクトといったような、数字に明確に落とし込みにくいものは排除しているために投資家にとっての、いいCEOといえそうです。一方、中長期(最低でも2年間CEOとしての地位にあり、在職期間中間値は7年)でみているので、会社が色々な意味で安定しないと、成果が出ないという意味では数字に簡単に出せない部分の評価も当然、影響してくるだろうと思ったのですが、、、Reputation Instituteというコンサルティング会社にリーダーシップや労働環境、ガバナンス等、数字にしにくい部分について100人をランクずけしてもらったところ、ベソス氏を含むスーパースター級のCEOは全てにおいて、ハイパフォーマンスをみせましたが、一般的にはそれほど相関性があるとはいえないという結果がでたそうです。

アマゾンも短期的にみれば業績は必ずしもよくない時期があっても長期で見た時に大きく成長しています。長期的に考えられるということが創業者CEOの強みかもしれません。

調味料や歯磨きチューブの中身を最後まで無駄無く出しきる技術

何かに困っていて、問題を解決する為に、テクノロジーは発達していくものですが、MIT生まれのこの会社LiquiGlide
ケチャップ容器等から中身を滑らせて出すコーティング技術を開発しました。もう、容器をふらなくても大丈夫!歯磨きチューブを丸める事なく中身をきれいにとりだせます。ボストングローブ10月13日によると、飛行機の翼や送電線に氷がはらないようにすることもできるようです。

(ビデオでは、歯磨きペースト以外にも、ケチャップ、ペンキ缶等もあります。)

固体の上を流れていく液体の速度はだんだん減速し、最後にはとまってしまいますがもし容器の表面が固体ではなく、液体ならどうなるか、という視点からうみだされたコーティング技術だそうです。容器の内側の面に、2種類の物質をふきつけます、第一に固体層を、そしてその上に液体層、いわゆる”永遠にぬれている層”、をふきつけることで、中身が滑り出すようになっているそうです。

それにしても、日本のケチャップやマヨネーズの容器って結構中身が綺麗にでますよね?サランラップのような、切れ味のいい、そして箱が壊れないパッケージとか、手が汚れない納豆のたれとか、どこからでも切れるビニールのパッケージ(ソースとか、たれとか、ノリとか入っているもの)とかは他の商品にも応用できそうな技術なのですがなぜ、そのテクノロジーをそのまま輸出しないのか不思議だったんですよね。。。日本の商品って完成度が高いものが多いのに、ああいった技術は個々の企業のものなのでしょうか?日本にいると当たり前のような細かい部分ですが、外国にいると日本人の繊細さがありがたく思えます。探してみると、結構輸出できる技術がたくさんあるかもしれません。