即日配達してくれるグーグルエキスプレスがスタート!

10月14日よりグーグルエキスプレスが、ボストン界隈で即日配達サービスを始めました。(ボストングローブ10月14日

現段階では8つの会社、ベビーザラス(乳幼児用品)、ギターセンター(楽器)、バーンズ&ノーブル(本屋)、コスコ、ロクシタン(化粧品)、ステープルス(文房具)、ストップ&ショップ(スーパー)、ウォルグリーン(薬局)ということですが、これから参加する会社も増やし、デリバリー地区も広げる予定とのことです。年に、95ドル以上使う、もしくは毎月10ドル以上使用するなら、1回のオーダー15ドル以上の場合、配送料がただになりますが、それ以外はデリバリーごとに4.99ドルがかかってきます。

アマゾンがライバルになりますが、アマゾンの場合、倉庫からの配送でグーグルは小売り店に依存することになります。注文をうけた小売店は商品をグーグルのバッグにいれ第三者である配送業者に配送を依頼します。グーグルは、配送業者名と小売店がどの程度、このプログラムに参加費用を払っているのか公表をしていません。
今週中に、ワシントンとシカゴでもサービスが始まる予定です。

即日配達のメリットは生鮮食品とか、アルコールを含む飲み物、文具類、ドラッグストアで売っているようなものはあると思うのですが、楽器とか、楽譜だとそんなに即日いる?なんて思っていたら、ギターの弦がきれたとかいうのは早く欲しいという要望があるそうです、なるほど。

教育は貧富の差を縮める?

いい公立校があるエリアでは土地の値段や家の値段も高いです。そこで学校内の競争も高くなり、子供がいい成績をとることが難しくなり、いい大学に入るのが逆に難しくなるために引っ越しをする人もでてきます。そして教育熱心な家庭は私立に子供をいれたがります。。。
いえいえ、これは日本の話でなく、アメリカの話。

教育が、貧富の格差を減らす、ということが言われますが、実際はアメリカでも、子供の教育にお金をかけられる家とかけられない家の差が大きくなっているということ。2007年後半からのリセッション時、大抵の家庭が子供の教育にそこまでかける金銭的が余裕がない時に、10%の高額所得の家庭では(平均所得が$253,146の家庭)教育にかける金額が35%も増え、その差は5倍ほどにもなっているということです。
日本でもそうですが、家庭教師(塾)にいくらかけられるかで、テストのスコアがきまり、それでいい大学にいかせ、いい就職口へ、ということにつながると多くの人が思っています。そこで、費用をかけられる家庭とかけられない家庭の差が益々広がっています。多少無理してでもいい教育を受けさせたいという気持ちは、どこも一緒ということでしょうか。
アメリカ連邦政府のデータによると2007年から2011年の間私立の小学校、中学校(平均の授業料$28340)への入学者数は36%も増えたとのこと。
現実は所得格差が教育格差を広げるということに至っているようです。

日本もアメリカの大学のように、学費が親の所得と比べた場合、益々相対的に高くなってくるのでしょうか。

このままいくと、大学をでなければろくな仕事がないという状況になっているアメリカ社会ですが、とりあえず、いい大学に、という前に、少し、自分は何がしたいのか、何が向いているのか、ということを考える余裕があるといいような気がするのですが。。。
全ての人はそれぞれ違った能力があるはずなのに、同じ価値観で評価されてしまうのが残念に思います。

アメリカに30年近くいるドイツ人の友人いわく、”結局、いい大学にいって得するのは、最初の就職口だけ。そこから先が本当の実力。だから自分が本当に得意なことで勝負した方がいいのよ。” 

日本人経営学者が教える、『世界の経営学者はいま何を考えているのか』

最近読んだ本に
『世界の経営学者はいま何を考えているのか』
という本があります。


世界の経営学者はいま何を考えているのか ― 知られざるビジネスの知のフロンティア

この本を書いているのは アメリカのビジネススクールで活躍されている数少ない日本人経営学者の方(入山 章栄氏)です。(*この方は現在早稲田大学ビジネススクール准教授になられました。)
ビジネススクールや経営学の教授になるには実務が必須なのかと思っていたらそれ以上に大事なのは様々な事象や意思決定を科学的に分析し(研究)検証する事、すなわち論文を書く事だった、というまあ学術的に考えれば当たり前といえば当たり前のことを今更気ずかされた本です。
ハーバードビジネススクールに修士4つ、博士2つもっている教授がいるのですが、なぜ、その必要があるのかわかりました。。。

結局、論文を書くということはあくまでも、過去のデータから見た統計であり、それを読んだ人は今後もこうなるであろう、ということを思うわけですがこの本にもあるように、実際の成功例というのはデータからはみ出しているもので、平均値をとることがこの先も正しい選択なのか、ということを考えさせられます。どの部分をデータでとって、どの部分を経験値や勘で決断していくのかという組み合わせが、競争力の背後にあるような気がしました。だから、何度も立ち上げ何度も失敗した多くの実務家にとっては、経験値と、勘や信念、哲学というものを重視する傾向にあるのではないでしょうかね。。。

この本では、例えば、イノベーションを生みだすにはどうしたらいいのか、ソーシャルキャピタルの話、国際起業家の話、リアルオプションの話、経営学は役に立つのか等、いくつか面白いトピックが浅く広く取り上げられています。

その中で自分が気になったトピックを2つ紹介します。

まず、なぜ国際起業家が増えているのか、ということですが、そもそもアントレプレナーは地域に集積するものですが(ボストンやシリコンバレー)その理由としては、以下の2点があります。

• 知識は飛ばない
経営資源、人的つながり、知識、情報は集中していたほうが得やすいということがあります。

• ベンチャーキャピタルも飛ばない
スタートアップとベンチャーの距離は平均94km
(ただし、これも平均値であり、もちろん、日本から外国に投資するベンチャーというのもあります)

アントレプレナーは集積する傾向にあるのに現状、ビジネスは広範囲にわたり、ローカルとグローバルが同時に進行しています。

それが可能になったのはインターネット等の発達というのもありますが、超国家コミュニティというものの出現というのもあげられます。すなわち、アメリカで学んだ人達が自分の国に戻って今度は自分の国からアメリカとの新しい関係を構築していくということで、両国間での頭脳の循環を作っているのです。

それからもう一つ、日本人は集団主義的な国民とのイメージがありますがホフステッド指数(国民性を数値化したもの)でみるとそうともいえないということ。(他のアジアの国と比べると日本人のほうが個人主義的な傾向が強い)日本人(韓国人、中国人)は自分のグループや仲間を信用はしても、そのグループの外の人はなかなか信用しないということ。

これ、イベントや、普通の軽いパーティとか見ていてもそう思います。招待する方も、他に知り合いのいない人を呼ぶのは難いし、知り合いをグループ単位で呼んでも、グループ同士がほぼ交わりませんね。ほっておいて、自分から話かける人達は非常に少ない、下手したら、ちゃんと紹介しても、紹介者がいなくなったらもう会話終わりみたいな。。。

そういうわけで、ビジネス上で海外企業と信頼関係を上手く構築できない可能性があるのは個人主義のアメリカ人ではなく、日本人かもとの指摘があります。

間違った思い込みを経営学が科学的に証明していければ経営学は役にたつといえると思いますが、人の行動や、意思決定というものを、どこまで科学的に説明できるのか、ということが経営学の今後の課題ということでしょうか。

TEDから学べるパブリックスピーキング

TED(テクノロジー、エンターテイメント&デザイン)は一つのショーであり、トークをパフォーマンスとしてとらえています。
TEDはここ最近益々人気がでており20億以上のビューがオンライン上であり100の言語で世界中の人々がすばらしいスピーチを楽しんでいます。“語る”という形でアイデアが世界をかえる、ということを目指していますが“スピーカーが自分のしていること、みんなに共有したいこと、知ってもらいたい事を伝えていきます。
スピーカーたちは何度も練習することを求められます。(ドラフトだけでも、6、7回の校正を求められ、ステージにたつ前に100回以上の練習を求められる)そこでTEDトークは個人のアイデアだけではなく、どうやってポイントをつかんだ話し方をするのか、メッセージを明確に伝えるのか、パブリックスピーキングのいい手本になっているのです。
人の前で話をする、それも数百人の興味をひきつけるというとのは大変な事です。

TEDのようなショーではないですが、最近、日本人で面白いスピーチをするなあ、と思ったのが、筑波大学の教授で 世界初のサイボーグ型ロボットであるロボットスーツを開発したサイバーダイン株式会社のCEOでもある山海教授のスピーチです。
まず、スピーチ前に写真撮影、ビデオ撮影は堅くお断りします、との案内があった後、彼が壇上にたち、数百人を前に、“すごいですね、この眺め、記念撮影させてください”といって、壇上から観客の写真をとり始めました。これで一気に会場の空気が和み、20分間くらいでしょうか彼の話の間、何度か、笑わせる場面を作り、常に、見ている人達の注目を引き続けていました。(ちなみに全て英語のスピーチでした)

筑波大学発のベンチャー企業、サイバーダインは医療関連のロボット開発でIPOもして、ドイツにも進出している会社ですが、話の内容としてはものすごくシリアスな内容でもかなり、笑いをとっていましたね。人の記憶に残る為には笑いと涙は万国共通なようです。今までなかった市場をまさに作っていくということをしている山海教授の会社ですが、やはり強烈なオーラを感じさせていました。

記憶に残るいいスピーチをするためにはやはり、場数をふむしかないのでしょう。それには普段の小さなプレゼンも十分練習の機会になると思いますね。

参考記事:
TED× Cambridge 2014 Fall -6軒のレストランをマンハッタンに運営する秘訣-

21世紀の大学の役割-STS フォーラムより-

毎年10月に京都で開かれる、 STSフォーラム(サイエンス•テクノロジー•イン•ソサエティ)という国際会議があります。
これは前安倍内閣において財務大臣も勤めた尾身幸次氏が創設した『科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STS フォーラム)』であり、今年で第11回目になるのですが、経済色が強い、WEF(世界経済フォーラム、ダボス会議)に比べ、科学技術色が強く、世界のその分野のリーダー達が集まる非常に中身の濃い国際会議です。科学技術の分野にいない一般的な日本人の中ではあまり認知度が高くないような気がするのですが、この会議、世界の科学技術の分野で日本が世界の方向性をリードすることに一役かっている非常に重要な会議だと思われます。

会議の中では、色々なテーマについて(エネルギー、環境、人口、資源,IT問題、教育等)討論されるのですが、その一つが『21世紀の大学の役割について』というものでした。
ファシリテータはハーバード大学応用物理学部の学部長、スピーカーはノースイースタン大学の学長、下村文部科学大臣、ドイツ連邦教育研究省事務次官、名古屋大学学長です。
それぞれの国、大学の立場によって状況が違うということがあるものの、教育というものが情報を得ることと、得た情報を使って何かしらの結果をだしていくという2つの柱からなる中で、特にそのアウトプットの部分にこれからいかに重きをおいていくのか、ということはどの国でも共通した認識だったような気がします。

日本の場合外国にでる学生数、外国から日本に入ってくる学生数を2020年までに倍にする計画があるとのこと。
ノースイースタンは大学からの起業を重視していて、失敗するなら早くして、又すぐにスタートしたほうがいい、と産業界を非常に意識した教育を進めている感じです。(余談ですが学長は2011年マサチューセッツ州内では一番高額である300万ドルというサラリーをもらっているほどですから、ビジネス色が強いのかもしれません)
アメリカの問題は、大学の費用が高すぎる、ということが質問者からでたのですが、ハーバードでは実際は8割の人がファイナンシャルエイドをもらっているとのこと、それに対して
ドイツでは国立大学の学費はほぼただ(ドイツ人の場合)ですが、それでも生活が苦しい場合、奨学金が月600ユーロ程度もらえる可能性があるということ。又、大学に行かなくても職業訓練制度が充実しているという特徴もあります。それぞれの国での教育の位置付けの違いというのを明確に感じますね。

日本の場合、日本に学びにくる学生を増やすというのはとてもいい政策だと思います。
というのも、アメリカでも現在40代くらいまでの人だと、学校で日本語が学べたとか、学校以外でも日本語を選択したとか、日本との取引が多かったり、日本のテクノロジーを勉強する為に日本に行ったという話をよくきき、日本びいきの人達というのがいるのですが、その下の層になると、漫画やアニメ、ゲーム世代が日本カルチャーが好きで、日本に興味をもっていても、実際ビジネスという話になると中国の方を向いている感じがします。ボストン周辺の学校でも現在、中高生が中国語を学べる機会はものすごく多いのに、日本語が学べる機会は減ってしまっています。将来的に日本を理解してくれるファンを増やす為には日本に来てもらうということはとても重要な事だと思いますね。

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