顧客が先か、商品が先か。リフィ二ティが選んだ起業の仕方。

2012年に設立された rifiniti というスタートアップがあります。rifinitiはオフィス環境、不動産利用の効率化とサステナビリティーを追求している会社です。オフィス空間や商業施設等の空間を有効利用するために空間がどのように使われているかデータを集めクラウドを使い即時解析をします。データから、将来的にどういう需要があるかを予測し、これらを他社よりも5−10倍安く提供できるといいます。

フォーチュン1000の平均的な会社は300万平方フィートのオフィス空間に2億ドルを年に支払うそうですが、不動産業界の情報から共同創設者のグレスティー氏が試算したところ、大手の会社はオフィスの半分のスペースしか使っていないとのこと。合併をした場合等は、余分なスペースが生まれることがあるのですが、近年のモバイルテクノロジーの発達でオフィスの中で決まった場所で仕事をしなければならない割合がどんどん減っているといいます。

去年のマスチャレンジでファイナリストとして残った会社ですがこの1年の間に大手IT関連企業数社の顧客を抱え、投資家から200万ドル以上の資金供給をうけました。
ロンドン、ボストン、バルセロナで展開している投資会社、ボストンのエンジェル投資家グループと沢山の投資家からの期待を寄せられており、沢山の投資家が投資したがる会社の一つという感じなのですがその秘訣はなんでしょう?

グレスティー氏によると、”製品を作ってから売り込みに行く会社って多いんだけど、それだとリスクが高いんだよね、顧客になるであろう人達と始めから彼らの望むものを作っていくと、商品ができる前から顧客がつくんだよ。そうすると、其のお客さんがすでにお金を払ってくれる可能性もあるから、資金をどこかから受ける必要もないってわけ。小さく始めて、大きく育てるのさ。始めからいい顧客がいれば、投資家達も安心して投資してくれるんだと思うよ。”
これは、小さい会社もしくは個人で事業をやっている人たちは実感すると思うのですが、ビジネスの規模が大きかろうが小さかろうが、”お客がいなければビジネスは成り立たない” というのが、商売であり、資金がないならなおさらこの点が重要です。
お金がないとビジネスができないという人がいますが、必要なのは、信用だったり、核となる技術、知的財産だったりしてお金は後からついてくる、というのはまさにこういうことをいうのでしょう。

”そういう意味ではだれもが、独立起業するチャンスがあるんだよ”

参考記事:
Disciplined Entrepreneurship-起業の法則(イントロダクション)

ソーラーパネルを敷き詰めた道路をいつか走る日がくる?

アイダホ生まれのSolar Roadways(ソーラーロードウェイズ) というスタートアップがあります。
この会社、道路用のソーラーパネルを作っている会社で、道路に敷き詰められたソーラーパネルが集めたパワーを使って道路に組み込まれたLEDランプが車線を照らしたり冬場の雪や氷を溶かしてくれます。

この会社のyoutubeビデオは1600万回以上再生され、インディゴーゴーでのクラウドファンディングでは4万6千人以上の人から200万ドル以上を集めたそうです。

この会社、シリコンバレーで生まれた訳でも、ベンチャーファンドが入っている訳でもなく、アイダホ在住の夫婦が10年以上かけて道路をソーラーシステムにかえられるように考えて開発したものです。
開発者のScott Brusaw 氏は、従来のアスファルトの物と比べ、ソーラーロードを1マイル分作るのにかかるコストがどれくらい違うかということが定かではないといっていますが、メンテナンスの事を考えると、人件費は明らかにアスファルトよりはかからないだろうと想定しています。
そして初めてのソーラーロードをアイダホの町の案内所の駐車場に設置する予定です。

しかし、まだ現実にはパネルの耐久性や、コストの問題、綺麗にしておかないと発電しにくい点、暑すぎても効率的に動かない等、解決しなければならない点は多々あるようです。ソーラーパネルの価格はこの7年間で77%も下落したことで、例えば、Stellaris Corpという窓にあたる光を集めて発電するしくみを作っている会社のように、起業家たちはこの可能性を他の分野にも見いだしています。
確かに実用化を考えた時に、一般道路より、歩道とか、自転車道、又駐車場のほうが、パネルへの負担が少ないでしょう。

ちなみにマサチューセッツは冬の温度と夏の温度差が激しいために(本当にそれが理由なのか微妙な感じもしますが)道路に亀裂がはいったり、穴があいていたり、道はがたがたです。
穴にタイヤがうまって立ち往生している車や、パンクする車もあり、結構危ないので、穴が塞がれる工事がされるのですがパッチワークのようでまたそこからだめになったりもするので、いっそうのこと次に道路を修理する時には最新テクノロジーのもの(?)をいれてくれればと思うのですが。国が大きすぎると、インフラコストがかかりすぎるということもあるのでしょうか。ぼろぼろの道路や斜めになった木の電柱をみる限り、インフラ事業に関してはここでもコンサバティブなようですね。

自分にぴったりあったサイズのジーンズがほしい方に朗報。

自分のサイズにぴったりあった、服。それもボトムスというのはなかなか、みつけるのが難しいものです。店舗や通販でいいな、と思ってみていても、実際はいてみないと、同じメーカーのものでも、ちょっとパターンが違えばサイズがあわなかったりします。通販で買って返品するにもコストがかかるし、、、という悩みを解決してくれるのが、Selfnation(セルフネーション) という会社。

この会社のCEOアンドレアス•グッゲンビュール氏が今週ボストンで行われているベンチャーリーダーの養成プログラムの為にスイスからやってきました。去年立ち上げたこの会社、反響がすごくて、現在ドイツ語のサイトしかまだないのですが、すでに世界中から注文、問い合わせがきているそう。

この会社はサイトの案内に従い8カ所のサイズをはかることで(メジャーがなければ注文もできます)自分のサイズにぴったりあったジーンズを10日ほどで仕上げてくれます。オートクチュールのように、しっかり採寸して頼んだ場合、通常パターンを起こすのに2時間かかるプロセスを数十秒間でできるテクノロジーを開発したのが、スイス連邦工科大学で機械工学を勉強したアンドレアス•グッゲンビュール氏です。

現在、5つのパターンの中から選び、ウエスト位置(ローウエストか、スタンダード)、スリムフィットかストレート、長さ(通常か短め)を選び、1本219フラン(6月14日現在のレートで約24800円)になります。
イタリアの素材、ドイツのクラフトマンシップ、そしてスイスのテクノロジーを融合した、まさに現代のヨーロッパの逸品?といえるかもしれません。

現在は女性用のみを販売していますが、男性からの要望も多く、女性用のものが軌道にのれば、男性用にも進出したいと考えているそうです。
しかし、この会社、ジーンズを売るだけでなく、その他の商品や、B to B ビジネスとしてOEM生産をするとか、他のブランドと提携する等、他の展開も十分考えられるビジネスです。そういった意味でも多方面からの問い合わせがきているようです。

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今年IPOを目指すボストン生まれの2社ーウェイフェアとハブスポット

ボストン生まれで今年上場を目指している会社に, Wayfair HubSpotがあります。
家具等のホームグッズを扱う通販のウェイフェアとインバウンドマーケティングのハブスポットは全く違う分野の会社のようにみえますが、2社の類似点が紹介されていました。(ボストングローブ5月30日)

類似点:
• ドットコムブームの後、それぞれ2002年(ウェイフェア)と2006年(ハブスポット)に創設されたこと
• 創業者たちはそれぞれ大学で出会った友人と会社をたちあげたこと(コーネル大学とMITスローンスクール)
• 創業者たちはシリアルアントレプレナーであること
• 他の会社よりも早くビジネスの世界におけるグーグルの力を十分に理解していたこと。
• 大手の投資家の資金を集めていること

ハブスポットは(将来の)顧客が自分たちのサービスをオンラインの検索から効率よくみつけてくれる為にどうやってブログや役にたつコンテンツをウェブサイトにのせるのかということを提案します。マーケターとしてはウェイフェアよりは上手で、インバウンドマーケティングという言葉を作り、本も出版し、毎夏5000人ほどをボストンに集め、会議を行っています。アマゾンのように自分が過去に買ったものの情報をもとに自分におすすすめのものを提示し、カスタマイズ化されたウェブページやイーメイルメッセージを送るようにすることに焦点をあてていますが、今後オラクルやSalesforce.com, Marketoといった大きな競争相手と競争していくことになるでしょう。

一方、ウェイフェアは1600人もの従業員をかかえる地元で最大のEコマース会社。アマゾンとは違い、在庫はもたずに、製造業者から直に物品を発送します。知名度があまりない為に、上場前に知名度をあげようとしています。

正直、ウェイフェアのサイトをみてなぜ、こんなに売れているのかよくわからなかったのですが、調べてみると、もともとニッチの商品を扱う小さなドットコムブランド200ほどのサイトをひとまとめにしたものが、ウェイフェアだということで、はじめにそれぞれのセグメントで顧客をしっかり捕まえているからこれだけの売り上げがたつのだと納得しました。顧客がグーグルで検索した時にどれだけ、自分たちの商品や、サイトが目につくのかということを早くから考えてサイト構築をしています。
買う人がいなければ、商売は成り立たないということで、忠実に顧客目線の商売を続けてきた結果、ということがいえそうです。

去年のウェイフェアの売り上げは913億ドルでハブスポットは77億ドルだということです。

ログインするのに暗証番号がいらない日がくる?

インターネット上のセキュリティの問題が最近紙面をにぎわせていますが、みなさん今まで暗証番号をどれだけ定期的にかえていたでしょうか、そして、全てのパスワードをいつもちゃんと覚えていられますか?それを考えるとパスワードを変えるのもめんどくさいという気もしますが、セキュリティを考えるとそうもいっていられない昨今です。でももし暗証番号がいらなければ?ということで、できた会社があります。 (Betaboston 4月3日)

Certus Technology Systemsはボストンとサンフランシスコにオフィスをもつスタートアップで、スマホのアプリを使い安全に、パスワードなしでログインするシステムを開発しています。個人の投資家から集めた37万5千ドルで、製品を作り、現在初めてのパイロットテストが金融機関で行われています。

このシステムは例えば、毎回ログインするたびに数秒しか有効ではない、使いすてのパスワードのようなものが発行されます。これはスマホが作り出す高周波の音波を使用した声紋のようなものでそれを他のデバイスが、有効かどうか認識するというしくみだそうです。

又、いつもの場所からログインしない場合、いくつかの質問がされて、本人確認も行われます。そして将来的には音声と顔認識も追加される予定だそうです。

でももし、スマホを使ってメールも銀行も医療記録もアクセスしていたら、スマホをなくしたらどうなるのでしょうか?
なくした場合は、会社に連絡をすればすぐにアプリを使えなくすることができるそうですし、もちろん、電話にはアプリを使う前にpinコードがあり、指紋認証もあります。大抵の人は銀行カードやクレジットカードがなくなっても数日気ずきませんが、電話がなくなると20分以内にきずくそうです。
たとえ、ハックされたとしてもリストは全て有効期限のきれたパスワードということになります。
2月にはグーグルが似たようなテクノロジーをもつSlickLogin という会社を買収しました。

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今度はスマホに頼りすぎ?という気もしないではないですが、電話なくして20分以内に自分は気ずくかなあ?
ウェブ上のセキュリティの問題は、これからまだまだ新しいものがでてくる分野になりそうです。