EFの新しいビルはランドマークになるか?

先週、ここ数年工事をしていたEducation First(EF)の1億2500万ドルかけた新しいビルが出来上がりオープニングセレモニーが行われました。EFはもともとスウェーデンの高校生に夏のイギリスでの語学留学サービスを提供する事から始まったそうですが、今では、世界52カ国以上、500カ所で様々な言語で語学研修を運営しています。EFの創業者であるスウェーデン人のバーティル・ハルト氏も本社のあるスイス、ルツェルンからボストンまでやってきました。彼が1965年にビジネスを始めた時はまだ学生で、ビジネスを始めた為に大学を中退しています。彼自身、ディスレクシアで(学習障害の一種、識字障害、読み書きに困難をきたす)言語を習うのに苦労し、文化を知る事が言語を習う近道になるということを経験したことがこのビジネスを始めた動機だったようです。
その後、EFは着実に大きくなりました。彼はアーサーD.リトルを2003年から、ハルトビジネススクールとして育て始め、現在世界に5つのキャンパスを抱えるまでにもなり、クリントングローバルイニシアティブとともに、社会起業家を育てるハルトプライズも運営しています。

ボストンはアメリカの西海岸よりも、ヨーロッパの影響を強く受けていると思いますが、建物に限れば、イギリススタイルが色濃く、飛行機から見た時、”レンガ色”がとりわけ目をひきます。そのなかで、ヨーロッパモダンなものは目立つのですが、このEFの建物も、このエリアでは新しいランドマークになるでしょう。

女性を魅力的にみせるのは何色の服?

ここのところ、サッカーのワールドカップで、盛り上がっていましたが、とうとうドイツが優勝して、会場にいたメルケル首相は選手一人一人に、挨拶をしていました。もともとくる予定だったのか、急遽応援にくる事に決めたのか、彼女は、赤い服を着ていました。女性の赤ってパワーを感じて、勝負服、という感じがあるのですが、特に男性が多くいるところで女性は自分を強調するのに、赤を着る傾向にあるような気がします。

先日ボストンにいらしたスイスの環境大臣も赤のワンピースを着ていました。周りがダークツーツの中で、赤はとてもひきたっていましたね。

メルケル首相

メルケル首相

赤い服が女性を性的に魅力的にみせるというのは昔からいわれていたことですが、ウェイトレスに同じ形ですが色の違う、6種類のシャツをきてもらい、実験してみたところ、赤のTシャツを着た人が 一番チップをもらえたという結果があります。

またロチェスター大学の研究 では18歳から65歳の女性200人を対象に実験したところ、同一人物が白い服を着ている時より、赤い服を着ていた方が明らかに男性から魅力的に思われたということでした。でも同時に、同性からは警戒心をもたれるということもわかりました。

やっぱり、赤は男性の中で頑張らなければならないときに効果を発する勝負服で、女性が多い時はかえって好ましくないといえそうです。
色の心理学って面白いですね。

無料で、大学講演を行う事はヒラリー•クリントン女史にとってはハードチョイス??

ヒラリー•クリントン前国務長官が次の大統領選にむけて着々と準備を始めています。

先月、出版された本 “Hard Choices(ハードチョイス)” のサイン会がボストンの書店でも行われ、1000人ほどの人が購入した本に直筆のサインをしてもらう為に、数時間並びました。私はあまり政治的なことには興味がないのですが、どうしてもサインいりの本が欲しいという人に誘われて、3時間近く一緒に並ぶはめになりました。ディズニーランドでもこんな並んだことないので生まれて初めてですね、これだけ並んだの。雨降らなくてよかった。

待っている間に周りを見回すと8割は女性でしょうか。若者から、年配者まで幅広くいました。熱烈な支持者がいるんだということはよくわかりました。もちろん、クリントン女史はマサチューセッツ州にある名門女子大、ウェルズリー大学の出身ですし、民主党が強く、インテリ層の多い、ボストンですから人気があるというのはわかります。ここまで並ぶ人はどんな人達だろうと前に並んでいた人と話をし始めると、彼女はもと、マサチューセッツ州議員で今は政治家をやめ起業家として、通信関連事業をヨーロッパを中心に展開しているとのこと。私と一緒にいた友人が、”あー、その会社の宣伝みたことある”といっていたので、市場にも広く、浸透している会社なのでしょう。“娘が作家なんです”といっていた、初老の夫婦や、若い女子学生達もいました。

待った甲斐もあってか、クリントン女史も超VIPの割には、ちゃんと一人一人に普通に話してくださって、さすがに力強さは感じましたが、イメージ通りの方でした。それにしても有名人って本当に大変ですね。。。

ヒラリー•クリントンさんのサイン

ヒラリー•クリントンさんのサイン

さて、今朝のボストングローブ(7月3日)にはクリントン女史が大学でスピーチすることで数千万円規模の収入を得ているという記事がありました。
高等教育の学費が高騰している中、いくら、彼女のスピーチ代金は学生の学費からでなく、寄付金でまかなわれているといわれても、その寄付金があるなら、授業料をあげないで欲しいという声がでてくるのは仕方のないことだと思われます。アメリカの大学は同窓生から多額の寄付金を集めていますが、その大きな部分が、一部の人の手に渡る事を面白くないと思っている人達もいます。

少なくとも8つの大学が(公立含む)昨年には数十万ドルを払っています。いくら払ったか明らかにしていない大学も多いものの、例えば、コネチカット大学は4月に25万ドルほど(2500万円くらい!)、UCLAは30万ドルほど支払っているそうです。1スピーチが20万ドルと計算しても、過去9ヶ月の間に180万ドルの収入はあった計算になります。去年国務長官を辞任してから、彼女は様々なところでスピーチを行っていますが、教育費用の高騰が問題になっている中、大学での高額スピーチに非難の声があがっているようで、費用の返還を求める学生の声もあがっています。複数の大学は、支払いはノンプロフィット団体のクリントン財団にいっているといっています。ブルーンバーグによると2016年の大統領選をにらみ、クリントン夫妻が私人から再び公人となれば利益相反が発生する場合があることからも、クリントン財団の寄付金集めが急がれており、10カ月で2億ドル(約205億円)の寄付を集めたとのことです。

クリントン財団はソーシャルアントレプレナーシップにも力を入れている団体ですが、大学側もクリントン女史もこのへんのお金の流れをはっきり説明しないと、新たな敵を作ってしまいそうです。


Hard Choices

ユニクロのボストン進出

ユニクロがボストンに進出することになりました。
この夏から来年にかけてボストン界隈に6店舗続けて出店します。
イメージ的にはGAPのような感じがアメリカ人にはするようですが、GAPの服に機能を追加したような感じになるのでしょうか。(ボストングローブ5月7日)

ユニクロアメリカのCEO、ラリーメイヤー氏はボストンのノースイースタン大学を出ています。彼はボストンの人達はニューヨークのファッションを追随しているので、ユニクロはボストンでも認知度のあるブランドであり、その商品はここの気候にもボストンのスタイルにもマッチしているととらえています。

彼はユニクロは1990年代のギャップのような感じで男性、女性、子供達にも広く着られるブランドという認識をしています。質のいいTシャツやパンツ、ジャケット、セーター類が9.90ドルから39.90ドルまで取り揃えてあります。

ユニクロの安いイメージが、H&Mやザラ、Forever 21のようなファストファンションと同じカテゴリーに分類されるようですが、ユニクロ自体は安価なその場しのぎのファションを追求しているわけではなく、もっと素材そのものに焦点をあて、寒い時には暖かく過ごせるように、また暑い時にはそれなりに快適にすごせるような機能があるものを品揃え、同素材のものを同色で大量生産することで、値段をおさえることができています。

ユニクロは1984年にはじめの店を広島にオープンしてから、様々なデザイナー達とパートナーになりながら16の国で1300店舗展開してきました。
アメリカではカリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージ、コネティカット、において20店舗あります。
ボストンでの出店はアメリカでの積極進出計画の一部です。これから数年間に全米で100のユニクロショップを展開する予定で、2020年までにアメリカでの売り上げを増やす予定だそうです。

ユニクロの世界展開には安価な労働者を使っての労働問題、それからサイズの問題(アメリカ人には小さすぎるとの指摘)もありますが、サイズはアメリカ人仕様に変えているそうです。

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ユニクロの、基本的なアイテムって、ファッションにこだわる人が、主役として着る服ではないですが、名脇役になる、というか、主役を目立たせる為に必要な小物、ベースみたいな、ものだと思います。高機能がついた下着とか、服って結構値段がそれなりにするものなのですが、機能があって、値段が安い、あとは色の選択肢があるということで、ファッション性を求めると苦しいかもしれませんが、ボストンのような、どちらかというとアカデミックで、質を求める人達が多い町では、受け入れられる可能性が高いように思います。アジア人も多いですし。私個人的にはうれしい話ですが、アメリカ人仕様の大きさとなると、結局日本からもっていくことになってしまうのでしょうか。。。

ボストンと東京をつなげてのもの作り、NASA ボストンハッカソンイベント

4月12日、13日に全世界でNASAハッカソンが行われました。全世界から40以上の国が参加してこの2日間にNASAのビックデータにアクセスすることができ、NASAの出す課題に関連したアプリケーションを作ります。ボストンでもCIC(ケンブリッジイノベーションセンター)において初のBoston NASAハッカソンのイベントが開催されました。日本でも最近きくようになってきましたが、ハッカソンとは「ハック」と「マラソン」からの造語であり、同じテーマに興味を持った開発者、デザイナー、エンジニア、企画者等が集まり、協議・協力しながら集中的にコーディングを行う催しです。https://2014.spaceappschallenge.org/

企業内でハッカソンをするともし面白いアイデアがでれば、そこからアイデアが商品化されるという機会もありますし、ハッカソンのスポンサーになれば、その場で仕事ぶりを確認できるので優秀な人材をリクルートする機会にも恵まれます。一人で参加しても、その場でチームを作って、いいものができればそこから起業する機会に恵まれるケースもあります。うまくプログラミングするだけでなく、いいアイデア、グループの中でのコミュニケーション力、チームワーク力、プレゼン力、色々な要素がからんでくるので、チームの中で個人の力を最大に生かすことが求められます。

さて、今回はボストンでの初めてのNASAハッカソンになりましたが、その中で更に4チームは日本で同時開催しているNASA東京ハッカソンの参加者と一緒にジョイントチームを作り作品を作っていきました。これは昨年9月にボストンのMITメディアラボで開催されたイノベーションと起業に関するフォーラム(ボストン日本総領事館、ハーバードビジネススクール共催)でだされた、”ボストンが日本におけるイノベーションと起業を促進させる為にどんなことができるのか”、という課題に対して答える為に結成されたチームBInnovative がオーガナイズした4チームです。

今回は日米にまたがってのリモート作業、しかも語学の壁もあるということで、ハッカソンが行われる2週間前にすでに、どういうアイデアがあるかをアイデアソンでだしあい、チームも作り、下準備をしました。準備段階での日本からだされるアイデアがデザインや遊びの要素が強い物が多い一方、ボストン側からのアイデアがどんなふうに宇宙空間や実生活で

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役立つのかという要素が強い反面、技術的にもすぐにできるの?というものもあり、これはどうなるのかなあ、思っていましたが、参加者もソフトウェアのエンジニア、ハードウエアのエンジニア、MBAを卒業した人、日本語が得意なアメリカ人、中国人、韓国人と様々な分野から多様な人が組合わさる事で、おもしろい提案がでてきました。

例えば、世界のどこで地滑りが発生するかを予測するアプリケーションや、宇宙空間に長く滞在する宇宙飛行士の精神状態をチェックするためにグーグルグラスのようなめがねをかけることで、顔の表情の変化から5つの感情を読み取り精神状態を把握するというアプリなど、をなんとか形にまとめあげました。今回結成されたボストンと東京を結ぶチームは、実用的な、問題解決策を提示し、ハッカソンを通じて、すぐにでも商品化できそうなものが作れる可能性がある、と思ったことでしょう。

ボストン側から参加した多くの学生はこのように、週末のみでボストンと日本という距離の差、そして言語の差も乗り越えリモートで作品を作り上げることができたということはこれからの社会人生活でも役に立ついい経験であり、自信もついた事と思います。

表彰式がおわった後も、居残り、作業を続けていたチームもいて、チームの中で互いに能力を褒め称えていたのが印象的でした。

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