日本人にとって一番大切なものは?

アメリカにきて、最近よく思うのはここは本当に ”お金”というものを中心に事が動いているんだなということです。
アメリカで成功する、ということはどれだけ沢山の ”お金” を作ったかであり、投資家も、結局もっとお金を手にいれるために相手に投資して。。。

”お金” を手に入れるために、お金を払うという感じでしょうか。

その事を先日、スイス人のグループと話していて、スイス人の実業家が ”それが資本主義というものだよ、どこも一緒さ”、といいます。それに対してもう一人のスイス人が ”いや、そうかな?スイス人にとって一番大切なものは ”安心” だよ” と。

それをきいて、他のスイス人達も確かにそうだ、と納得。銀行も、どれだけ自分たちの資産を守ってくれるか、ヨーロッパの大国に囲まれた小国が、他の国から攻め込まれない為にどうやって 身を守るのか、外交に関しても自分たちの国をどれだけ、外敵から守れるか、どうしたら 自分たちが ”安心” して暮らしていけるのかということを考えるようです。 

“安心” を手に入れるためにお金を払っている感じ?

では日本人にとってはどうでしょう?

これは私の個人的な感覚なので、もちろん個人差はあると思われますが、日本人にとって、大切なことは ”調和” なのかな、と思います。(昔から和の文化といわれているように。)今、日本国内にいると、それほど感じないかもしれませんが、外国にいると日本は、まだ ”調和” を重んじる国だと感じます。本来は、自然との調和であり、自分の属する社会との調和でありました。でもそれは、実はとても大事なことで、というか、これからもっと大事になるような気さえするのです。自分をおさえるとか、その場の空気をあわせる為にする保守的な調和ではなく、コミュニケーション力をあげることで周りとの調和をはかる、前向きで積極的な調和とでもいいましょうか。沢山の人に受け入れられるものは、個性が強いとしてもやはりそれなりに、まわりとの調和がとれていると思います。前向きな調和をとることができる人が今後ますます、リーダーシップをとることができるのではないでしょうか?

日本人は ”調和” の為にお金を払う? 人間関係を円滑にまわす為に、日本人はお金を結構使っていますよね、実際。

新規事業を起こす時や、新しいビジネスを始める時はチームを組め、といわれますが、チームで働くのは日本人にとっては結構当たり前で得意なんではないでしょうか、特に日本人同士の場合は。団体で行動する為には、周りをみて自分の立ち位置を決めたり、他人を気ずかう気持ちや感謝の気持ちをもったり、自分をわかってもらう為のコミュにケーション力が必要です。要するに、周りと積極的に調和をしていかないと、上手くいきません。そうやって、たくさんの人を巻き込むことができれば、ずっと大きな事業ができる気がします。
今後は、日本人同士だけでなく、外国人も含めて調和していく必要があると思いますが。もちろん、政治的にも。。。

みなさんにとって、重要なことはなんでしょう?

翻訳会社の提案する新しい働き方

クラウドソーシングを使った翻訳会社 Lionbridge Technologies (ライオンブリッジ テクノロジー)の話です。
Katie Johnstonというリポーターが Lionbridge のCEO  Rory Cowanにこの ”新しいタイプの働き方” がどうやって この会社を 年間4億7千5百万ドルもの売り上げを誇る会社にしたのか、をインタビューしました。

ボストングローブ紙 11月3日 

WalthamにあるLionbridge Technologies (ライオンブリッジ テクノロジー)は 早い時期にクラウドソーシングを導入し、ウェブサイトや、検索エンジンのテストの翻訳を行う 世界中に散らばっている10万人の翻訳者と、マイクロソフトやポルシェ等を含む800社のクライアントをつなぐ世界的なネットワークを形成した。
大抵の翻訳者はパートタイムで働いている。子育で、家にいる会計士から、日本にいるモバイルテスターまで様々だ。

ーどうやってLionbridge Technologiesは 始まったのですか?

始めは従来からある翻訳業務からでした。アメリカにはそんなにたくさん語学スキルがある人がいないので、世界中の翻訳者とつながることから始めました。言語は常に変化しているので、翻訳者はその国にいる必要があります。

ービジネスを始めた1996年はまだ ”クラウド” という考えはなかったですよね、この技術の進歩がどのようにビジネスをかえましたか?

どの国にも社員がいて、もしくは派遣をしていました。例えば、ナイジェリアには8つの言語があります。誰かをラゴスに向かわせ人を雇い、その人が2カ国語できるということを確認しなければなりませんでしたが、今ではインターネットのおかげでわざわざ行く必要もなくなりました。

ーLionbridge は世界中の仕事をする為にクラウドソーシングのコンセプトを使っていますね。仕事をどうやってしているのでしょうか?

あなたがどこかの国の会社でウェブサイトをもっていて、それを15カ国語に翻訳したいとします。
まず、それを英語に直し、私たちのクラウド上にのせます。世界中にいる翻訳者たちがそのサイトにはいり、翻訳し、それを私たちが顧客のウェブサイトに戻します。みんながひとつのアプリケーションにつながって一緒に働くのです。

ー仕事のサイズはどのくらいですか?

だいたい2〜3年の契約で年間1000万ドルくらいでしょうか。
ゲーム会社だと、20言語くらいウェブサイトがあり、ビデオやフォーラム、ニュース等もあります。常に情報が変化しているので同時に20〜30の言語に翻訳されています。

ー会った事もない人達を管理するのは変な感じがしませんか?

従業員と手をつないでいる感じといいましょうか。
翻訳者と私たちは、雇い主と従業員というよりも、相互に関わり合う関係にあります。
それは、もっとフレキシブルな形ですね。

ーグローバル社会になって、この会社はどのくらい成長したと思いますか?

どんなビジネスをしていても、規模の経済を考えれば、売り上げの半分はアメリカ国外からでしょう。
クラウドモデルでは、全てを同時進行することができます。私達は顧客の商品のリリースサイクルを劇的に短縮しました。グローバル化が進んだ社会において、世界中に同時に商品を発表しなければなりませんから。

ーLionbridgeの外部委託者がしている仕事の中にはもともと、御社の従業員がやっていたものもありました。もっと仕事を外部に委託することに後ろめたさを感じませんか?

それは通常の技術革新でしょう。それは、人々がどうやって、いつ働くかの選択肢をもっと与えるように、なると思いますよ。
私達は仕事を沢山の人にしてもらおうとしています。

ーそうですね、いままで雇用の機会がなかった人達に仕事してもらっていますね。
インドの地方にいる人達に、今までできなかったような、世界規模の仕事をしてもらっています。

ーでも、私はこのビジネスモデルを心配してます、とても孤独ですし、職場にたくさん友達がいるわけでもありません。

フェイスブックやスカイプのインパクトを考えてみてください。テクノロジーはものすごい勢いで変化し、人々は違った価値観をもっています。16、7歳の子供たちは新しい世代で、ソーシャルメディアと ともに育っています。 彼らは私達が感じるような、孤独感は感じないでしょう。

以上が意訳になります。

私はもともと翻訳者ではないのですが 毎日のようにこうやって翻訳をしていると、翻訳の世界は、将来的にもっと効率がいいものが出てきそうな気がします。ただ、日本語ーゲルマン系の言語の機械翻訳というのはまだまだ、難しいだろうなあとも思います。
機械翻訳でもこれが 英語ードイツ語とかなら、そんなにひどい翻訳にはならないのですが。。。やはり、日本語とアルファベット文字の言葉というのは、根本的に考え方が違うんでしょうね。

クラウドにより、沢山の業務が在宅でできるようになった一方、米ヤフーのように、在宅業務禁止令がでたりと、結局人がやる仕事はどこかで、顔を合わせたコミュ二ケーションがあったほうが、結局生産性があがるのでしょうか。

Disciplined Entrepreneurship-起業の法則(8 商品を買ってくれる顧客を獲得するプロセス  )

Bill Aulet 著 Disciplined Entrepreneurship-起業の法則 (意訳)

Step 13  商品を買ってくれる顧客を獲得するプロセスマップを作る

商品を買ってくれる顧客を獲得するプロセスマップを作る際に知らなければならない必要な事は以下の点です。
• セールスのサイクルを知る
• 顧客を得るのに必要なコストを知る
• 隠れた障害を知る(予算や規制等)
• 顧客が実際に商品を買うまでのプロセスを投資家や、資金提供をしてくれる人に示せるようにする。

ステップ6でみた、商品のライフサイクルがベースになります。そしてそれぞれの要素をもっと掘り下げてみていく必要があります。

経験のある、起業家ならばこのマップはすぐ作れますが、もし初めての経験ならば、ターゲットグループに詳しい人をみつけたほうがいいでしょう。
特に政府や公の機関の規制がある場合は多大な影響が考えられるので気をつけること。

保育費を賞金としてもらうMITの科学者

どの分野の仕事でも、一流の仕事をしたい女性は結婚したとしてもなかなか子供を持ちながら、男性と同じような条件もしくは、それ以上の環境で働いていくのは大変です。
家庭をもち、一流の仕事をする女性はスーパーウーマンであるか、時間的に自由がきく仕事に恵まれている、もしくは周りのサポート体制がしっかりしてるのどれかだと思います。それは程度の差はあれ、日本もアメリカも一緒のようです。

ボストングローブ紙 10月4日

保育費を賞金としてもらうMITの科学者

2年半前に、MITの生物学の研究者達が、外部の諮問委員会と仕事について討論していたとき、仕事上どんなものがあったら助かるか、聞かれた。ある女性は ”保育所” と答えた。
億万長者で慈善家のDavid Koch氏は、今までこういった委員会には沢山出席しているが、心を動かされたことがなかった。でも彼女の話をきいて“涙がでた” といっている。
Koch氏はすでにMITには1億5千万ドルほどの研究費と教職員の費用をだしているが、さらに子供のデイケアに2000万ドルを支出することを決めた。David Koch デイケアセンターが金曜に完成する。
各大学も世界レベルの研究をする人々をリクルートしたり、ひきとめたりするために、彼らにも家族がいるということをますます認識しなければならなくなっている。
Koch 氏はこう振り返る、”これほどまでの情熱と、一方 どうにもならない問題をかかえて落胆している人たちを初めてみました。子供のために適切な施設を作らなければ、すばらしい研究者達を失ってしまいます。” 10年ほど前はMITでの状況は全く違うものだったと、生物学の教授であり 子供のいないNancy Hopkinsはいう。“子供のことを仕事場では話せなかったです、子供がいれば、いい科学者にはなれないと思っていた人たちがいました。”

一方、現在沢山の大学では保育サービスがあり、財政的なサポートも うけられる。
ハーバード大学もここ10年ほどワークライフバランスをサポートしようとしている。この4年間で400万ドルが教職員の保育費の援助として支払われている。30年ほど前には家族がいてもそれは、個人的な問題、との認識だった。

サポートを求めているのは母親だけではない、父親もそうだ。マサチューセッツ大学メディカルスクールのPhillip Zamore氏は他の職員と一緒に新しい保育所をあるルールにのっとって開設するように交渉した、そのルールとは職員が自分のオフィスから歩いて保育所までいけること。彼は自分の研究所で家族がいる人達をサポートしている。
”研究所でのキャリアが研修員から始まり、教員になるまでの時期というのはまさしく 子供がうまれる時期なのです。私たちは親である事を楽しみながら、科学者であることも楽しめるのです。”

9月に天体物理学者のSara Seager氏がマッカーサー財団の ”ジニアス” 賞を受賞した。彼女は受賞金を子供の保育料と家計費の足しにするといっている。Seager氏は二人の息子を主夫として育ててくれた夫をがんでなくした。家の面倒をみてくれる人を雇うことで気持ちが解放されるなら、それがキャリアを続ける中でできる一番の投資なのだという。

以上が意訳になります。

ヤフーのCEOが自分のオフィスに子供の保育スペースを作らせた話もありますが、大抵の女性がそこまでできるような立場ならいいのですが、なかなか現実は難しい。ある程度の実績をあげて、それなりの立場にならないと、そこまではできない、ということはますます、高齢出産がすすみます。でも、高齢でも出産できればまだいいですが、家庭をもつことさえも難しい人たちもたくさんいます。だからワークライフバランスを考えて。。。根本的な問題は他のところにありそうです。

個人的な意見で恐縮ですが... ”成功”という定義がもう少し、違ってくるとそれぞれの人生がとても楽になるような気がするのですが。女性の中でも子供をもってもキャリアを続けたい人もいれば、家庭で子供と向き合う時間を多くとりたい人もいると思います。それぞれが、数字ではかる成功ではなく、自分が本当にしたいことができたか、できなかったで成功度というものをはかれると、人生を人と比べる必要がなくなるのではないかな、と思ってしまいました。

Disciplined Entrepreneurship-起業の法則(5.次の10の顧客を決める.強みをみつける.)

Bill Aulet 著 Disciplined Entrepreneurship-起業の法則 (意訳)

Step 9  次の10の顧客を決める

一つのペルソナ(人物像)だけにフォーカスしてしまうと、ビジネスがあまりに特殊になってしまう危険があるので、他に製品を購入してくれる可能性がある、ステップ5で設定したペルソナ に似た顧客グループを更に10 みつけましょう。
そして、それぞれに一次市場調査をし、ステップ6でやったように商品のライフサイクルを調べ、ステップ8でみた バリュープロポジションを計算します。このプロセスをふむことで、このビジネスが成功するという自信がつくはずです。この10の顧客グループに実際、インタビューしてみて、仮定想定を検証してみるのです。たとえ、否定的なリアクションがきたとしてもそれは逆に、その顧客はあなたが解決しようとしている問題に興味があるということなのです。

この本にある24のステップをふむことの目的は、全てのステップで100%のできを達成することではなく、仮説を検証して、可能性のある顧客のことをもっと知ることにあります。もし、色々やってみても10の顧客がみつからない場合、ペルソナを変えるか、ターゲットとしている市場そのものを変える必要があるかもしれません。

Step 10  強みをみつける

あなたの会社の強みを説明してください。それは他の会社が簡単に真似する事ができないことです。例えば、ネットワーク力かもしれませんし、カスターマーサービス、値段、もしくはユーザーエクスペリエンスかもしれません。強みはそんなに簡単に変えることはできません。強みをみつけるということは知的財産をみつけることではありません、パテントは必ずしも、ビジネスの成功を保証はしません。

強み というのは 競争力のある地位 というものとも違います。あなたの顧客はその強みが理由で必ずしも商品を買うわけではありません。会社の強みが顧客にとってなんらかの利益をもたらし、それが 顧客の価値となり、そのためによりいい競争的な地位にたてるということであり、強みとはあなたの会社がどう他の会社とは違うか、ということなのです。

市場に一番に踊りでても強みにはなりませんし、サプライヤーと特別な契約をしていたとしてもそれも強みとはいえません。