大気汚染が妊婦に与える影響

アメリカの公立の学校は知的障害を含め、その他障害がある子供達も普通に学校に受けいれます。そのせいかどうか、ADDやADHA、自閉症の子供達も多いなあ、と思っていたところ、実際自閉症というのは増えているようです。1993年から2003年の10年間で,米国教育省による全米の自閉症罹患率の統計値は657%の増加を示し米疾病対策センターが親を対象に行った調査で、児童の2%に当たる約100万人が、何らかの自閉症と診断されたことがあると分かったということです。日本の国立成育医療研究センター研究所による2010年の自閉症の環境要因に関する調査で、日本でも自閉症が増加傾向にあるということが述べられています。これは自閉症の定義というのが広範囲になっているということも理由にあるようです。

そんな中、ハーバードガゼット12月23日2014 には妊婦と大気汚染と自閉症の関係を全米で初めて調べた研究についての記事がありました。

ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、粒子状物質(PM2.5 とか10)によって大気汚染がひどいところにいる妊婦は、(特に妊娠後期に)そうでないところですごした妊婦よりも子供が自閉症になるリスクが倍ほどあるということがわかりました。妊婦が大気にさらされているほど、そのリスクは高くなるそうです。

妊婦は食べ物に気をつかったり、喫煙は胎児に影響があるからやめたほうがいいといわれていますが、やはり大人にとってもいいことではないことは胎児にはますます大きな負担になるということなのでしょう。心身共に健康な子供を育てることができるということが、実はそんなに簡単なことではなくなっている、という気がしてきました。

兄弟姉妹がいることが子供達に与える影響

どこの家でも、子供の時は兄弟姉妹は本気でひどい喧嘩をしたりするものです。それでも子供の頃に友人同士で兄弟の話をした時にはみんなお兄さんお姉さんに憧れていたように思います。特に下の子は上をみて育つので、いいことも悪いことも親以上に上から学ぶことが多いですよね。逆に上のこは小さい子供達の面倒を見るのが上手になります。

なんとなく今更という気がしないでもないですが、そういった、兄弟間の関係が青年期における子供の発達においていい影響をもたらすということが研究でわかったとのリポートがあります。
去年の秋に行われたブリガムヤング大学の研究で308家族を無作為に調べたところによると、兄弟との関係が子供達が他人を思いやったり、尊敬したり、助けあったり、何かを他の人と共有するといった社会的な行動を発達させるということがわかったということです。研究では兄弟間の愛情が青年期の思いやりや社会的行動にいい影響を与えており、兄弟間のけんかは青年期における鬱や男子における攻撃性のようなものにいい影響を与えるということ。

実際には兄弟間でのけんかのあるなしにかかわらず、互いに愛情があるということがいい影響を及ぼします。そのポジティブな影響は男女に関係なく同じだそうですが、研究では男子のほうが女子よりもその恩恵を受けていないと感じています。

またイギリスのエセックス大学の研究では兄弟関係が思いやりや助け合いといった部分だけでなく、下の子の成績にも影響を及ぼすといいます。
4年間にわたる研究では、兄や姉が下の兄弟の成績に与える影響というのが特に低所得者層で大きくなっているといいます。弟や妹の宿題を手伝ったり、教えたり、学校の情報や先生についての情報を伝えることで下の子の成績が良くなることにつながるということだそうです。

小さい時は特に家族の中では遠慮がなく、素のままの自分をうけいれてくれる場所であり、それがあることで、ある意味いろんな実験ができるところという感じもします。
昔は兄弟がいなくても、近所の子供達と兄弟のように毎日遊ぶということができた人も多いように思いますが、少子化で子供の数が減り、近所の子供達とも遊ばなくなってきたり、また、都会では塾通いで家と塾もしくはお稽古事との往復ということになると、社会性を育むということがますます難しくなってくるのかなあ、と思います。そういったことが、大人になった時の人付き合いの仕方やコミュニケーション能力に影響を与えていくのでしょうか。

体にいい食物は環境にも優しい

ボストンは平均的なアメリカの地域よりずっと、健康に対する意識や環境に対する意識が高い人達が多いところだと思われます。そのボストンでここ数年、地産地消を目指した食関連のスタートアップが増えているのですが、その背景には、人の健康にいい食料を生産することと、環境にやさしい食料生産は同時に成り立つ、という考え方があるからだと思います。

今までのアメリカの食料に対する考え方というのは、効率を求めてできるだけ安い価格で提供できるような大量生産型食料生産であり、命をものとして扱うものでした。
それを指摘したのが『フードインク』という映画で、これを見た後にベジタリアンになった人たちが私の周りにもいます。

ところが、ここ最近、特に地産地消ということが環境にいいだけでなく、実際食べ物自体も美味しいし、地元の農家を助けるという意味でもみんながwin−winになれるという理由から見直されています。また、肉の消費をへらして、野菜や植物由来の食品を消費したほうが、環境に対する影響が少ないといいます。ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンスが去年発表したことによると、特に鶏肉や豚よりも牛のほうが環境に害があるとのこと。牛肉生産は他のタンパク源に比べ温室効果ガスをカロリーあたり多くだし、水を汚染する原因になる窒素もだし、土地もたくさん必要であるそうです。

アメリカでは5年ごとにアメリカ人の食生活の指針となるような食事のガイドラインを農水省がだすのですが、この結果は次のガイドラインに影響を与えそうです。
そしてこれは、子供達の学校でのランチにも関わってきます。
それにしても、学校のランチの使い捨て食器、そういうことも健康、環境に関わると思うのですがね。。。その辺も検討していただけると嬉しいのですが。

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再生可能エネルギーの将来性

国のエネルギー対策に関しては、各国政府が先頭にたって進めていくことだと思うのですが、アメリカはやはり、決断するのも、行動も早いです。

日本での原発事故の後、世界各国は今後のエネルギー政策をどう進めるかということを改めて考えてきました。ヨーロッパでは、原発をやめて再生可能エネルギーや省エネ技術の開発、新しいエネルギーミックスを模索する国々もあります。
ボストングローブ11月24日には太陽光発電や風力発電がとうとう天然ガスや石炭と同じくらいのコストで供給できるようになったという記事がありました。

ここ、5年で太陽光発電や風力発電のコストがかなり下がっているのですが、その傾向が今年は顕著で特に風や日光が豊富な南西部や北アメリカ大陸の中西部においては太陽光発電や風力発電の値段が天然ガスよりも安くなっています。これはこういった産業に補助金がでていることも理由に挙げられますが、これがなくても十分競争力のある値段になっているとのこと。
しかし、だからといって全面的に従来のエネルギーのかわりになるというわけでもないようです。

それぞれの国の事情でベストエネルギーミックスというのは、違ってくるでしょう。
本来政治の役割は将来の方向性をきめることだと思うのですが、震災があって、もう3年以上たっています。政治が安定しないことで、最後にその責任をとるのは国民一人一人になってしまうのでしょうね。

アメリカ人はなぜ魚を輸入するのか?

アメリカ人の食事のイメージは、ハンバーガー、チキン、ステーキに、肉、肉、肉!という感じだったのですが、考えてみれば、沿岸部に人が集中しておりもっと魚を食べてもいいはず。ボストンマグロは築地でも売買されていますが、寿司文化がここまで浸透するまではここではあまり消費されなかったのでは?

ボストングローブの7月29日に ”ニューヨークの漁師” であり、(ベストセラーにもなった“Four Fish”の著者)”American Catch: The Fight for Our Local Seafood” を書いたポール•グリーンバーグ氏のインタビューが掲載されていました。彼は、なぜ、アメリカは海に面している部分が多く、沿岸部から20km以内のところに人が集中しているのにも関わらず、魚介類の90%を輸入に頼っているのか、ということを調べました。ここ最近は、アメリカ沿岸部でのかきの生産率があがり、14%までにもなったそうです。(以前は1%ほどだった)著書ではカキやエビ、鮭の消費をみることで、どうやってアメリカ人が地元の魚を食べるのをやめたのかを語っています。

American Catch: The Fight for Our Local Seafood

Q:こんなに、沿岸部に面しているのにどうしてアメリカ人は魚を食べないんでしょうか?

A: アメリカは始めは沿岸部を植民地化して広がっていきました。その後、内陸部に人が広がっていくにつれて、土地を商品化することでたくさんの、お金を作る事ができることがわかり主に土地から生産される農作物を食べるようになったのです。
アジアでは年間1人あたり、およそ16kgの魚介類を消費しており(アメリカでは6.8kg程度)現在、アメリカで採れたものの3分の1がアジアに輸出されています。私達が海洋資源から距離をとり、食としてみなさないと、益々、沿岸部は汚染され、かきの養殖所はなくなり、沼地が劣化するのです。

Q:アメリカ人は他の国で養殖された魚介類を食べるのに、自分たちで捕まえた天然の魚介類を輸出するのはなぜでしょう?

A:19世紀からアメリカ人は魚臭いものがいやになったのです。チキンのように淡白な味のものが好きなのです。現在市場に出回っているサーモンや、エビは天然のものよりも、ずっと淡白であり、安いです。アメリカの漁師はアメリカ人は天然魚に高い金額をださないけど、中国人は払うということを知っています。

Q:どうしてカキ、エビと鮭について本で取り上げることにしたのでしょうか?

私は生態系の基盤について話したかったのであり、それぞれの生物が違った側面を代表しています。ニューヨーク市の沿岸部にはかつては数兆ものカキがいました。それらは、沢山の魚介類の生息地を作っていたのです。それからエビはアメリカで一番消費されているシーフードで、一人当たりの消費量は年間1.8kg、これは鮭とまぐろをあわせた年間消費量に値します。野生のエビが育つミシシッピーのデルタ地帯は毎時フットボールフィールドほどの大きさが消滅しています。鮭も現在では減少しています。

Q: どうやって養殖エビがこれほどまでに普及するようになったのでしょう?

A. ”えびの踊り食い”という料理は日本では人気がありました。1940年代にはエビは500gで当時の100ドル以上の価値があったのです。最初に養殖を始めた人はエビがとても早く成長して、狭い所で、沢山飼育することができ、世界中の人のタンパク源になるということに気ずきました。そこで、アジアの様々な場所からくる大学院生を教育して、彼らがその後それぞれの国で養殖業を始めたのです。現在エビの養殖は巨大産業になっています。私達が食する90%のエビは輸入されており、そのうちの半分は養殖エビです。

Q:人々が魚介類を買うことでどうやって健全な生態系をサポートできるのでしょうか?

A:カキやはまぐり、カラスガイをもっと食べてもいいと思います。これらのものは水を綺麗にして、生物の生息地を提供します。研究から目をひくのは、いわしやにしんでここで採れても、ここで消費されないのです。魚介類のピラミッドを想像してみると、一番下が養殖されている二枚貝と海藻類、それらがベースになって、一番上のほうにはメカジキ、タラ、縞スズキという感じでしょうか。

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