スタートアップコンペティション、マスチャレンジがロンドンに進出

今年で5年目に入るスタートアップの為の教育支援及び、コンペティションである、マスチャレンジは去年あたりから、海外進出が目立ってきました。イスラエル、メキシコ、コロンビアに進出して今年、ロンドンに進出するとの発表が正式にありました。マスチャレンジは、オフィススペースを無料で提供し、起業支援、及び、すでにあるスタートアップのビジネスを加速させる為に、メンターサービスや、資金をどうやって調達するかなどの情報や、知識、人的ネットワーク等を提供する4ヶ月間のプログラムになります。4ヶ月後にはピッチコンペティションを行い、昨年は総額100万ドルが賞金として提供されました。
先週、5周年を記念したイベントが開催されましたが、マサチューセッツ州知事も出席するほど注目度がますますあがっています。

ロンドン進出に関しては、ロンドン市長及び内閣府も支援をしています。又、ロイヤルバンク オブ スコットランドもファウンディングパートナーとして参加することになっています。

今年は賞金が50万ドル増えて総額150万ドルのコンペティションになる予定です。

このマスチャレンジ、着実に成長をしています。イノベーションを起こす為の取り組みに関して、世界各国が積極的に動き出しているのがわかりますね。

今年の申し込み受付が始まっています。 参加ご希望の方は こちら

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成功するサイドビジネスの条件

US ニュース&ワールドリポートの金融エディターであるキンバリーパルマーさんが書かれた
The Economy of You: Discover Your Inner Entrepreneur and Recession-Proof Your Life”という本がボストングローブ2月2日に紹介されていました。
これは、自分の中に内なる起業家を発見し、不景気の影響をうけない人生をすごそう、というテーマの本です。

この本は仕事を失うのが怖い、と思っている人達に是非読んでもらいたいという本だそうです。今時100%将来が保証されている仕事なんてない、というのはアメリカだけでなく日本のサラリーマンも感じている方がおられると思います。ある程度以上の年齢になったら、たとえいい仕事についたとしても以前のような手当は削られたり、長時間労働を強いられたり、この仕事がいつ無くなるのかという心配とともに過ごしていかないといけないというのはどこも同じようです。

一方、全ての人がリスクをとって自営業者になりたいとも思っていないわけで、あくまでもリスクヘッジの意味でのサイドビジネスを上手くする為にはどうしたらいいか。
インターネットやソーシャルメディアの出現によって普通のサラリーマンがサイドビジネスをしやすくなっています。この本によると、成功するサイドビジネスは以下のような、特徴を備えているといいます。

•スタートするコストが少ない事
•現在従事している仕事の妨げにならないようにすること
•自分のもっているスキルを利用する
•お金を稼ぐことだけを考えるのではでなく、楽しめること
(この点を見逃してはいけません、どれだけの人が、すきでもないことをしてサイドビジネスで失敗していることか。。。)

以下の点はよく考えてみてください。
•どの分野がのびているのか
•どんな問題を自分が解決できるのか
•好きな事をして、支払ってくれる人がいるのか

本では実際に、ケーキ屋さんだったり、ビデオ編集者だったり、eコマースのサイトだったりサイドビジネスをしている人達を紹介しており、又サイドビジネスをするにあたって必要な事や、具体的にどういうことをしたらいいかわからない人達にも50の仕事例を紹介しています。

彼女がインタビューしたサイドビジネスを行っている人達には心に平和が訪れているといいます。更なるお金を自分で作りだせることがわかったことで、人生に対して不安がなくなるようです。

日本の会社では兼業禁止条項もあるところがあるので、その辺を確かめてから周りに迷惑をかけないように、サイドビジネスは始めましょう。今やっている、仕事や環境によってはサイドビジネスを始めるどころではない方もいるかもしれません。自分の利益の為に、他人が多大の不利益を被ることになるビジネスは長くは続かないと思われますのでご注意を。


The Economy of You: Discover Your Inner Entrepreneur and Recession-Proof Your Life

バークリー音楽大学の起業教育

ボストン周辺には高等教育機関が多いですが、勉強だけでなく、世界的に有名なバークリー音楽大学があります。
バークリー音楽大学というと”ジャズ”というイメージが私にはあったのですが、この大学が設立された背景(1945年設立)は、当時音大というと古典的な音楽を教える場であったのに対し、現代の音楽を教えるところがなかったという理由から、現代音楽を学ぶ場として作られたそうです。そのバークリー音大で、音楽を学んだ学生が、其の能力、ミュージックとテクノロジーをいかに、ビジネスに結びつけるかということを学ぶ起業センターが設立されたという記事をみつけました。(ボストングローブ1月29日)
センターの目的は学生が学校を卒業するときには、自分を市場に売り込む事ができ、契約交渉する能力をつけられ、ビジネスを始められるようにする、ということです。

バークリーの卒業生でもあり、音楽家の為のSonicbidsという会社を立ち上げて、最近15億円ほどで売ったパー二イ氏がこのセンターを率いることになりました。

バークリー音大の学長はYoutubeの出現で演奏家は大手のレーベルに所属しなくても、成功を手にすることができるようになったととらえています。
そこで、ハッカーソン(ソフトウエアをエンジニアやデザイナー等がチームになって制限時間を決めて作るイベント)のように、一日中こもってだれが一番いいyoutubeビデオを作るかのコンペをしたり、MITやブラウン大学のエンジニアの学生とともに共同でミュージックセラピーのハッカーソンも行うことにしました。

大抵の学生は、音楽が好きで、演奏がすき、でもそれでどうやって収入をえるつもりなのかわかっていません。
しかし学長は特に、そういう学生に興味をもってもらいたいのです。彼らはニューヨークにいってメジャーのレーベルとサインをするのかそれとも、もっと自立して、誰かの許可を求める訳でもなく何かを自分で立ち上げていくのか、そういった道があるということを教える為の新たなセンターになる予定です。

子供が、大学進学する際に、何を学ぶかを考えた時、大抵の親は、就職先があるの、とかそれで食べていけるの?ということを考えますが、音大にいくといってもプロの演奏者としてたべていけるのはたぶん、ほんの人握りの人達で残りの人達は教育関連にいったり、普通の企業に就職していき、趣味や副業として音楽を続けていくのかと思います。
例えば、商品を売るという事を考えた時、世の中には必ずしも、すばらしい商品でなくてもよく売れているものもあり、それは商品の質や、性能ということだけが重要なのではなく、プロデュース力やマーケティング力、販売力の重要性を示していて、もし、音大生が自分を、もしくは自分の能力を商品化することが上手くできれば、好きなことを一生やっていける道もできてくるわけです。それを助けるのがこのセンターになるというわけですが、音大にアントレセンターとは、さすがアメリカという感じがします。音楽に芸術性を求めるより、実益を求めている感じがしますね。この流れにのると、芸術大学にもアントレセンターというものが出現しそうです。実際、アート系の事務所で成功されている方も結構いるので、現実的にはあり得る話だと思います。大学も卒業生の就職率を考えた時、どれだけ、大手企業に就職したかだけではなく、卒業20年後くらいにどれだけ、起業、もしくは独立したかの統計をとってみるともしかしたら、その学校に集まる生徒の傾向がわかるかもしれませんね。

進む大学のイノベーション教育

何十人ものノーベル賞受賞者に数々の発明の手助けをしてきて(例えば、ラジオにレーダー、近代ロボティクス、バイオテクノロジー等)有名卒業生としては、財務長官、イスラエルの首相、宇宙飛行士と数えきれないほどの有名人をかかえるMITが不十分であると感じているものは何でしょう?1月26日のボストングローブには新たな取り組みをし始めたMITの話がありました。

MITは隣にあるハーバード大学だけでなく、スタンフォード大学や世界中での大学競争に直面しているという自覚があります。事実、ハーバードはイノベーションキャンパスとビジネスパークを建設中ですし、シリコンバレーのスタンフォード大学では学生がどんどん起業して、何人も億万長者が生まれています。

一方、MITはつい最近までリサーチと教育の他はイノベーション分野に関しては特に何もしてきませんでした。
そこでコンピュータチップを作っているアナログデバイセズ社の共同創設者ステイタ氏や、Dropboxの共同創始者のヒューストン氏のように成功している有名な卒業生と学校関係者の助言でライフ学長は21世紀における技術革新と起業のリーダーをキャンパスで育てるプログラムを始めました。

アイデアをどうやってビジネスにするのか、というブートキャンプにエンジニアの学生が参加することで、単位がとれることになりました。
Start6と呼ばれるこの2週間半のプログラムでは50人以上の学生が集まり、20のテック企業やベンチャーキャピタルが投資家と契約を交渉することで成功する商品を作ることについて論じます。学校側としては、このような機会を学生に与えて、起業に関して学んでもらいたいと思っています。
学部生や、ポスドクの為にもコースを用意して、起業に必要な知識を養ってほしいという、背景があります。
又、10年前には、アイデアを現実にする機会が限られていましたが、イノベーションの為に新しい建物をたて、学生や教授、講師、卒業生達がみんなで、アイデアを出し合い、インスピレーションを現実のものにしてもらうスペースを作ろうとしています。

起業を研究するNPO法人Ewing Marion Kauffman Foundationの調べによると、MITの卒業生は約26000の会社を作り、300万人以上の雇用を生んでいるといいます。それでもまだポテンシャルはあるとの分析です。

米国内だけでなく世界中の大小様々な大学がイノベーションと供にスタートアップの世界に進出しており、コーディングに関する新しいコース、ビジネスプランの書き方、会社を始めたい学生が資金調達できるようにサポート等をし始めました。25年前には数百の大学が起業関連のことを提供していましたが、今日ではほとんどどこにでも何かしらあります。

学長による、新しいイニシアティブの目的は、MIT卒業生をもっと起業家に育てるためのもので、MITの人達をエンジニアとしてだけでなく、ビジネスができる、エンジニアにしようという動きです。

MITにはスローンスクールというビジネススクールがあります。これはエンジニアだけでなく、様々なバックグラウンドの人がビジネスを学ぶ為にくる所ですが、ビジネススクールにわざわざいかなくても、本来商売はできるわけで、勉強したことを、実践してお金に変えるという流れはこのままどんどん加速しそうです。

起業を教えるネットワーク

子供のころ、将来何になりたい?ときかれて、”ピアノの先生”とか、“パイロット”とか、“警察官”、とか考えてみると、ちゃんとした職業名をみんないっていて、そこで “サラリーマン” とかいう友達はあんまり、いなかったような気がします。それが歳を重ね、現実が見えてきて、とりあえず、大企業にいこうとか、商社ならいいとか、形というか枠を気にし始めると、一気に夢がさめてしまいます。 1月16日のボストングローブ紙には中高生にどうやってビジネスをするかということを教えるプログラムを提供する、ノンプロフィット団体、”起業を教えるネットワーク”(Network for Teaching Entrepreneurship programs)が紹介されていました。

ニューヨークシティを中心に活動するこの団体のプログラムは収入の低い家庭が沢山いる学校を対象に、子供達が将来のビジネスを思い描けるように学校のカリキュラムに組み込まれています。
プログラムでは、子供達に消費者になることだけではなく、仕事を作る側になれることを教えます。

17歳のKellamさんは(女子)、肉体的にも精神的にも障害を抱える子供の為のダンススタジオをあけるという、ビジネスを思い描いて、”起業を教えるネットワーク” が開催するピッチコンテストにでて50ドルの賞金をもらいました。
この子は、自分の母親が障害を持った事で、苦しみながらもダンスを通じ自信を取り戻すのを見て、障害を持つ子供たちがダンスを通じて友人を作る事ができるようにこのアイデアを思いついたそうです。この他にも、乳ガン患者を支援するために、ケーキをやいて、利益の10%を乳ガン財団に寄付するというもの、タトゥーを作るアプリの提案など、新聞にでている例ではビジネスアイデアの裏には子供ながらに心を動かされる何か別のストーリーがあり、それを原動力に事業計画を進めています。
ある意味、金銭的な欲がないので、まわりもつい支援したくなるのでしょう。
”起業を教えるネットワーク” が開催する今年度後半に行われるナショナルピッチコンテストでは1位の賞金は25000ドルになる予定です。

ABCネットワークの番組にシャークタンクというリアリティーショーがありますが(日本のマネーの虎のような番組)そのショーでは、資金調達をしたい、企業が数人の投資家の前でピッチをし、投資がもらえるか、どうかをきめます。とても面白い番組だとは思いますが、なんだかとても残酷なショーのような気もします。お金を出す変わりに、株式比率を60%にしろだとか、金利40%で貸す、とか、何万人の見ている前で、人生最大の(?)決定をしなければいけないかもしれない、このショー見てる方もドキドキです。投資家達の中には人相の悪い人もいたりして、まさにシャーク。人食いさめの餌食になってしまうのか?という現実的な怖さもあります。面白いのは、クッキーを作って売る人達やアクセサリーを作って売っている人にも同じように投資を受けるチャンスがあるということ。実際、ものすごい特許もある発明に、投資がこず、革細工のアクセサリーを作っている人が投資をうけたりすることもあり、投資家がお金の流れをどうみているか、というもわかります。ある投資家が、2〜3分のプレゼンで ”あなたのことが好きになれないから、投資しない” といっているのをみると、会ってすぐ人を魅了する力というのも、一つの才能だと思いますね。