起業家と投資家の関係について、色々。。。

成功している起業家の方たちと話していると、意外に戦略的に新事業を立ち上げたり、ビジネルモデルを作っていく人より、計画があるようでない中で、流れにのってビジネスを展開していく人が多いように思います。

起業家自身が例えば、戦略的なコンサル会社出身でばりばりのデータ解析が得意だとしても、自分が実際ビジネスを行っていくにあたり、具体的な戦略なし、という発言をきいていると、やはり、過去のデータというのはあくまでも過去のもの、ビジネスは生き物だということがよくわかります。

日本の会社は銀行から資金を調達するときは、ビジネスプランを作って数字を管理するという側面が大きいように思いますが、実際、その経営者をどうやって評価するかということはなかなか、数値にでにくいものであり、担当者がこの人はいいと思っても、上司がダメだと言った、という話が昔からよくあるように経営者を評価できないもしくは評価する指標がないといえます。

一方、アメリカのベンチャー投資家は経営者と話しをよくし、その人に投資するという側面が大きいです。強い起業家は、プレゼンスキル、トークのスキルが半端なく高いですね、人を魅了する話し方、人にわくわく感を与え話しに引き込む力が半端ないです。アメリカの投資家は自身が成功している起業家であることも多いので、数字以上のものを評価する力があるともいえますし、リスクをとることができるともいえます。ビジネスが上手くまわっているところでは、投資家との関係も長いつきあいになります。日本の一般銀行ではベンチャーの融資をするほうの人も育てられてはいないのではないかという気がします。結局そのリスクをとるのは、サラリーマンの投資家では難しいのでしょうかね。。。

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イミグラントラーニングセンターの選ぶ、今年の移民起業家賞は誰の手に。

アメリカは移民の国ということで、学校での、英語を母国語としない子供達の教育を支援するプログラムや成人している移民の教育サポート、起業を支援する団体や仕組みが色々あります。

その一つにイミグラントラー二ングセンター という団体があります。
この団体は毎年、マサチューセッツ州の経済、社会に貢献している企業を立ち上げた起業家を選び、表彰をしています。
カテゴリーはハイテク、ライフサイエンス、ローカルビジネス、スケールアップをしているビジネスということで、各部門からそれぞれノミネートされた企業の中から今年は以前にこのブログでも紹介した、 スイスベーカーズ が選ばれました。

実は去年もこの会社はノミネートされたのにもかかわらず、賞をとったのは同じスイス人が経営するParaxel(パラクセル)というクリニカルトライアルを行っている会社でした。
ちなみに、パラクセルという会社は現在17000人以上の従業員を全世界に抱え、51カ国で展開している会社ですが、CEOである、フォン・リッケンバッハ氏はスイス出身にもかかわらずスイスには会社がありません。この方も典型的というか、スイス人らしくというか、いわゆる普通の大学でなく、職業訓練、専門大学、ハーバードビジネススクールをへて、この会社をたちあげ、IPOも果たしています。日本でも大きく展開しており、日本市場においては、人材が足りないくらいな状態のようです。

さて、今年はスイスベーカーズ。バイオ関連の企業と比べると、会社規模も随分違いますが、食の関係は人々の日々の生活と密接にかかわりあい、なくてはならない存在です。
近所のパン屋さん、という小さい店で始めたこのベーカリーも今ではハーバードビジネススクールの向かい側に大きな店舗をだして展開しています。薄利多売のこの商売、安定したファンディングを得ながらいかにスケールアップをいかにしていくかということが、鍵になっています。
投資家の一人が、必死に1年中ほぼ、休みなく働き続けてきた、夫婦に対して、週に1日、奥さんのほうは2日以上必ず、休むという条件で投資をしたといいます。
食のようなクリエイティブな世界では、作り手自身が余裕があって幸せでないと、他人を幸せにするようなおいしいものはできないというのを感じますよね。。。良き理解者である投資家の支援をえてますます、発展するといいですね!

今までの受賞者の中で、スイスベーカーズは3人目のスイス人になります。(ちなみに日本人は、ノミネートもされていませんね。。。)困った時に外国で助けてくれるのは、同郷の友、だったりするわけで、そういった意味では同じ国の人たちが外国で共に成功していくことは互いにとっても大事かもしれません。

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大企業にいても、スタートアップにいても必要な起業家精神

大学の研究室では日々様々なテクノロジーやアイデアが生まれてきます。基礎研究に代表されるように、その研究そのものが商品につながることはなくても、それを使って、他の商品やサービスを作りだすことはできるかもしれません。

さらに一歩進んで、1つ分野の研究から起業するのではなく、分野の全く違う研究同士が連携して、(例えば工業系と医学系)大学発のテクノロジーをどのように、起業につなげていくのか、大学の役割は何かということをアメリカの成功事例をみながら、勉強するというツアーがヨーロッパの大学で組まれました。

分野の違うところで活躍している研究者達は、互いの価値観、使う言語(たとえ同じ、日本語を話していたとしても)が違う為に、時としてプロジェクトを進めるのが難しいといいます。視察後の会談で、結局カルチャーの違いをどう乗り越えるのかという話になりました。

例えば大企業がスタートアップを買収した時にカルチャーがあわないことで、買収や合併はうまくいかないことが多いという話になりましたが、ハーバードビジネススクールの教授も、企業文化の違いを甘くみてはいけないという話をされていました。スタートアップでメンバーが少なく、全員がアントレプレナー気質をもっている場合、このような会社が大会社に売られると、その会社の持っているイノベーション力、スピード力といった価値感がうまく共有できないことが多いのではないかと思います。

どのように大企業の側の人たちにアントレ力(起業家精神力)をつけてもらうのか、ということについて、従業員5000人の会社を一つ作るより、300人〜500人の会社を10個作ったほうがいい、との発言もでました。これは市場の規模も関係してくる話だとは思いますが、会社が小規模の方が、従業員の間での価値観やカルチャーを共有しやすいということはあるのでしょう。

大企業がスタートアップの集まるワーキングスペースにあえて、オフィスをもつのも、彼らと交わる会話の中から受ける影響力を重視したものです。ワーキングスペースを運営している側も、互いの会話から生まれる、何かを大事にしてもらいたいといいます。

私はアントレ力(起業家精神)のある人とは、明日、企業をやめて独立しても自分の能力を生かすことができ、ゼロから1を作り出せる精神的にも自立している人なのでは、と思っています。他社や他の個人とコラボレーションをする、ともに働くということは互いに依存し合うということではなく、自立した人たち(会社)同士が互いの強みをいかし、新しい価値を作りあげるということです。その前提として、大企業で働いていても、スタートアップでも各人が確立したスキルであったり、ブランド力といったものを有して、自発的に動く必要性をここ最近ますます感じます。組織力を上げる為にも個の力の重要性がこれからもっと大事になってくるのではないでしょうか。

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人気のマーケットプレイスは作るのが難しいという話

メディアの世界では、近年沢山の情報が流通するメディアプラットフォームを作ったものが勝ち組になるといわれていますが、物品、サービスの世界ではマーケットプレイスをつくることがはやっているという話が3月16日のボストングローブにありました。

供給側と需要側を上手く結びつける市場で近年うまくいっている会社の中にはeBay, Uber, Etsyがあります。
2010年にマスチャレンジで、5万ドルの賞金をもらって現在までに、65万ドルの資金を調達した、レンタビリティーズというシザーリフトからダンスフロアまでなんでもレンタルするオンラインのマーケットプレイス会社が昨年の秋に、会社を清算するという決断をしたということがのっていました。

彼らに成功するマーケットプレイスを作る為に何が難しかったのかきいてみると、“何もかも”というこたえがかえってきます。

投資家からみると、マーケットプレイスを作るのは時間がかかるし、需要サイドと供給サイドが一緒に成長するように気をつけないといけないのが非常に難しいと分析しています。
それでも、マーケットプレイスを作る傾向はますます加速しているようです。

最近での成功例はこの1月にIPOしたベービーシッターやペットシッター、老人ケアを必要とする人、その仕事を提供できる人の為のマーケットプレイス Care.com です。去年は8200万ドルの収益がありました。
この他に、プライベートのコーチとアマチュアスポーツプレイヤーを結びつけるサイトCoachUp  
この会社は1000万ドルを調達しましたが、彼らにとって難しいことはコーチをみつけることではなく、プライベートコーチとは何か、ということと、スポーツをする子供達や親たちにプライベートコーチをつける利点を認知してもらうことなのだそうです。日本でも以前、逆上がりができない子供や学校の体育のテストのために、プライベートコーチをつけて練習した、という話をきいたことがありますが、程度の差はあれ、スポーツコーチの需要はあるようですね。(目的はそれぞれ違うようですが。。。)

今週スタートするのはSoonSpoon (高級)レストランの予約キャンセル分をラストミニッツで提供するサイトです。

またマーケットプレイスの中にはチャリティーに寄付するものもあります。
Canaryでは不要になった家具、電化製品、家財を売ると、60%は売り主が、12%はCanaryのパートナーのノンプロフィットにいきます。

マーケットプレイスを作る難しさは、認知度をあげて、ある程度流通量が増えるまで、資金が必要であり、労働集約的なビジネスであるという点だそうです。
しかし、一度マーケットプレイスで、沢山の取引がいい値段でされるようになると、競争相手がいなくなります。それがE’bayの価値が750億ドルになった理由だとの分析があります。

成功するサイドビジネスの条件

US ニュース&ワールドリポートの金融エディターであるキンバリーパルマーさんが書かれた
The Economy of You: Discover Your Inner Entrepreneur and Recession-Proof Your Life”という本がボストングローブ2月2日に紹介されていました。
これは、自分の中に内なる起業家を発見し、不景気の影響をうけない人生をすごそう、というテーマの本です。

この本は仕事を失うのが怖い、と思っている人達に是非読んでもらいたいという本だそうです。今時100%将来が保証されている仕事なんてない、というのはアメリカだけでなく日本のサラリーマンも感じている方がおられると思います。ある程度以上の年齢になったら、たとえいい仕事についたとしても以前のような手当は削られたり、長時間労働を強いられたり、この仕事がいつ無くなるのかという心配とともに過ごしていかないといけないというのはどこも同じようです。

一方、全ての人がリスクをとって自営業者になりたいとも思っていないわけで、あくまでもリスクヘッジの意味でのサイドビジネスを上手くする為にはどうしたらいいか。
インターネットやソーシャルメディアの出現によって普通のサラリーマンがサイドビジネスをしやすくなっています。この本によると、成功するサイドビジネスは以下のような、特徴を備えているといいます。

•スタートするコストが少ない事
•現在従事している仕事の妨げにならないようにすること
•自分のもっているスキルを利用する
•お金を稼ぐことだけを考えるのではでなく、楽しめること
(この点を見逃してはいけません、どれだけの人が、すきでもないことをしてサイドビジネスで失敗していることか。。。)

以下の点はよく考えてみてください。
•どの分野がのびているのか
•どんな問題を自分が解決できるのか
•好きな事をして、支払ってくれる人がいるのか

本では実際に、ケーキ屋さんだったり、ビデオ編集者だったり、eコマースのサイトだったりサイドビジネスをしている人達を紹介しており、又サイドビジネスをするにあたって必要な事や、具体的にどういうことをしたらいいかわからない人達にも50の仕事例を紹介しています。

彼女がインタビューしたサイドビジネスを行っている人達には心に平和が訪れているといいます。更なるお金を自分で作りだせることがわかったことで、人生に対して不安がなくなるようです。

日本の会社では兼業禁止条項もあるところがあるので、その辺を確かめてから周りに迷惑をかけないように、サイドビジネスは始めましょう。今やっている、仕事や環境によってはサイドビジネスを始めるどころではない方もいるかもしれません。自分の利益の為に、他人が多大の不利益を被ることになるビジネスは長くは続かないと思われますのでご注意を。


The Economy of You: Discover Your Inner Entrepreneur and Recession-Proof Your Life