男女間の給与の差

ワシントンD.C.にある、ピューリサーチセンターというところの発表によると、若いアメリカ人の女性の給料と男性(25歳から34歳)の給料は男性が100%だとすれば、女性は93%と、もらう額に差があまりなくなってきているということです。

又、32歳以下の女性は男性より大学に行く割合が高いのに、30代半ばの女性の時間給でみると女性の給料のほうが安いそうです。
理由は、
•30代半ばというのは、子育ての時期になり、キャリアを休憩しているひとが多い
•男女差別がある
•職業的なネットワークが弱い。
•昇進や昇級に対して積極的になれない。

実際、15%の女性は性差別があると答えています。この人たちは、同じ仕事をした場合、男性のほうが給料がいいし、簡単に管理職になれると主張しています。一方、政府でもビジネスでも高い地位に女性がつき始めています。
ところで、上記のピューリサーチセンターの調べでは、男性のほうが長時間労働する人が多いということで、特に管理職等の場合で、残業手当が出ない場合、時間給でみれば、女性のほうが高くなったりすることもあるそうです。

今週、GMの社長が女性になりましたが、フォーチュン紙が発表する、世界の1000人のエグゼクティブの4.5%しか女性はいないそうです。
ちなみに、この数字は2000年の時点では0.6%でした。この10年で7.5倍も増えたことになります。

日本の厚生労働省の調べで、平成24年の”学歴別にみた賃金”というのをみると、特徴は、男女で給料のピークが違うこと、(男性は50〜54歳、女性は65〜69歳)男性が一番もらうピーク時の給料が53万5千円に対し、女性のピークは42万5千円です。

ちなみに25歳から34歳をみてみると、男性が平均28万4千円もらっているの対し、女性は25万3千円、(女性は男性の89%の給料)また男性が一番もらうピーク時の給料が53万5千円に対し、女性のピークは42万5千円です。

学歴というものをみれば、確かに、高卒より、大卒のほうが給料がいいのですが、男女間でみると、やはり開きはありますね。また、産業別でみてもずいぶん変わってくると思います。
女性のライフスタイルというものを考えると、いい学歴があるから、常に給料がよくなるというのとは違うようです。
それでも、一般的に女性のほうがこつこつ勉強する方が多いので、これからもますます、女性の学歴というのは向上していくのではないでしょうか。

しかし、昨日の”理系の女性の管理職が少ない理由”、にもあるように、女性の管理職が少ないことも賃金に影響していると考えられますね。学歴が高いのに管理職になれない、という、パラドックスに女性の場合入りやすい傾向があるでしょう。そして、それは結婚や、子育てをどのタイミングで、どうしていくかにかかってくるでしょう。

ちなみに、生涯給与でみると、女性は男性の約74%の額をもらうようです。

理系の女性の管理職が少ない理由

ボストンにおいても、STEM(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学の頭文字をとったもの)分野での企業における、マネージメントについている女性が少ないとの報告が11月3日のボストングローブ紙でとりあげられていました。

記事ではこれが大学レベルでは沢山の女性がいてもマネージメントになると、女性が減ってしまう、ということはどこに原因があるのか、を探っていました。

まず、高校のレベルでは男女ほぼ、同じ比率で数学やサイエンスをとっているのですが、これが大学になるとSTEM分野を専攻している女性は全体の三分の1に減ってしまいます。職場レベルになると、ハードウエア開発や電気工学のエンジニア、システム開発の分野では25%以下が女性になります。
とにかく、女性のロールモデルが少ないのです。また、多くのエンジニアリング会社には女性がいません。

女性がマネージメントにつかない理由として、まず、自信がない、ということと、男性は自分から積極的に売り込みにいきますが、女性はだれかがはい、どうぞ、やってみてね、といわれるまで待っているタイプが多いそうです。意識改革が必要だという分析です。

一方日本、平成23年度にだされた山形大学による、”理工系大学・学部における女性学生比率と大学の構造”という報告によると、大学では理系の女性は10〜20%、ただし、女子大では30%を超えているところもあるとのこと。理系の中でも、女性の比率が多いのは”生”がつく学部だそうです。
例えば、生物、生命科学、生活〜。10%切る学部は”工”がつくもの。そうそう、電気工学を先攻した友達は、クラスに女子は一人だったといっていました。ある意味、パラダイスな感じもしますが(笑)
”生“ がつくものに女性がひかれるというのは、すごく自然な事だと思います。女性は生んで、育てる生き物ですから。

面白いのは、今時、専攻を特に選ばず、そこそこの大学でいいのなら、現役で大学にいくことはそんなに大変ではないであろうと、想定されるのですが、理工にいく女子は浪人をしてもいく、という傾向にあるそうです。男子の場合、就職がいいからとか、何となくという理由で理工にいく学生が多いのに対し、女子は明確な目的があって、勉強する。ということは想像するに、理系女子というのは相当、やる気があって、モティベーションが高いのではないかと考えられます。

2013年の9月に発表されている経団連の女性の活躍支援・推進に関する 企業の取り組み事例集という報告の中で、大手企業が女性の管理職を増やす為に実際にどんな取り組みをしているかをまとめているのですが、そこでわかるのはそもそも、理系ということ以前に、全体の中での女性の管理職が圧倒的に少ない中で、(会社自体に女性が多い職場の場合は別として)まず、出産後の復帰してもらうための環境を整えたりして、離職率を減らす、ということを努力したり、分野を問わず女性の管理職そのものをあげる為に努力している段階だということです。

ここで思うのが、個人の能力以上に、女性と男性というのはそもそも、身体的機能や社会的に期待されている役割も違うのに、今の ”会社” という男性が作った仕組みの中で、女性がそれなりの地位を築いていくのには、男性以上の実力と、周りのサポートがかかせないのは当然と言えば、当然という気がします。ただ、必ずしも、全ての企業で女性の比率をあげればいいということではなくて、男性が力を発揮しやすい分野、女性のほうが向いている分野があって当然だと思うのですが。。。実際、女性が経営者の会社の場合のほうが、女性が働きやすい環境は整いやすいと思います。簡単にいってしまえば、女性の起業率が増えれば、女性の管理職の数も、自然に増えていくのかな、と想像します。

複雑になってきたサンクスギビングの食卓とそこに確実に進出している豆腐の存在について

今日はサンクスギビングデーです。家族や、親戚をお迎えする家庭も多いのですが、食事制限、これはアレルギーの場合も、あるし、自分で制限をしている場合もあるのですが、色んな制約がある人が多くて、ホストをするほうは大変だという話です。

確かに、誰かをお招きする時は必ず、アレルギーがあるか、もしくは、ベジタリアンかをききますし、宗教によっても食事の制限があるので、アメリカで人を招くのは、ややこしいです。ただ、実際アレルギーの人が確実に増えてるんではないかと思うのですよね、そんな話をアメリカ人としていたら、いや、半分の人は食べたくないので、アレルギーといっているだけだと言われてしまいました。それでもアレルギー自体は確実に増えていると感じます。なぜアレルギーがふえているのか、定かではありませんが、一説には遺伝子組み換えの食物のせいだともいわれているようですね。

そんな中、ホストをするほうも大変だという話です。

ボストングロープ 11月27日 

フォックスさんのサンクスギビングの食卓には3種類の食事が用意される予定だ、それは、伝統的な食事、グルテンフリー(グルテン成分を含まない)な食事、ビーガン(完全な菜食主義)の人の為の食事。
ターキーが好きでない人の為にはステーキを用意し、ポテトパンケーキには卵は使わない、スイートポテトバイには、自然派ショップで買ったビーガン用のマシュマロをトッピングする。
ニューヨークに住む、フォックスさんは18人を家に呼ぶつもりだが ”昔はもっと単純だったのに。。。”という。

アメリカ国内ではベジタリアンやビーガンの人向けのものはどこにでもある。アメリカ人はますます、口に入れるものに注意を払うようになり、それが食卓に反映している。その理由は、様々だ。三分の二のアメリカ人は肥満か、体重オーバーで、食事を制限することで、食べる誘惑に打ち勝とうとしている。エネルギーのとり過ぎにつながる乳製品を控える人、また、長期的な抗生物質、着色料や保存料を心配している人もいる。

オーガニックフードの売り上げは、この5年で24%あがり115億ドルになり、グルテンフリー製品の売り上げは倍以上の4億2000万ドルになった。
そして、小麦、乳製品、砂糖に対して肯定的ではない人たちの為の食品の売り上げは、12%あがり、29億ドルになった。

肉製品を売る、Hillshire Brandsは抗生物質を使わないソーセージやミートボールをAidellsというブランド名で販売している。豆腐をベースにしたターキーの代わりの、”トーフルキー”は1995年に発売されてから毎年売り上げを増加させている。
”トーフルキー”が発売された時はわずか500個だけがポートランドとシアトルの健康食品店で売れたが、今年は約35万個の売り上げ予定だ。

それでも、まだなお 沢山の人達は伝統の習慣に従っている。食事制限のある人も親戚の家で食べる時は譲歩をしなければいけないと思っている。

ヒューストンのダニエルさんは、彼の家族はターキーを食べるのを何年も前にやめてしまいトーフルキーをたべているという。
”ベジタリアンが家族の中でも大多数になったので、もうみんな肉を食べるのをやめたんだ。”
特に食べ物が中心になる、ホリデーの時期は家族の誰かが食べ物の制限やダイエットをすると、まわりへの波及効果は大きい。

メキシコで育ち、肉中心で育ったエマさんも引退してからは明らかに肉と他の動物性の食品を食べる事を減らした。息子は10年ほどまえからビーガンで肉は食べない。彼女は今では豆腐も、ターキーと同じくらい好きだ。
”何かに慣れるかどうかという事だと思いますよ。”と64歳の彼女はいう。

以上が要約です。

昔は、今ほど、アレルギーがなかったせいか、出されたものは全部食べる、というのが暗黙のルールだったと思うのですが(特に日本では)、今は、うちの子はこれはたべません、ということを、親も容認してしまうようになり、もう、アレルギーなのか、食べたくないのか、それとも食べさせたくないのか、よくわからなくなってきました。

ただ、これはもしかすると、昔は今ほど選択の余地もなかったし、あるものを感謝して食べるという事だけだったのに、今は、農薬、添加物、保存料、抗生物質、虚偽表示を含め、知れば知るほど、食べるのが怖くなってくる、そういうことなのかもしれませんね。

和食がこれほど、外国で人気があるのは、日本人が料理がうまいという事もあると思いますが(!)肉や魚をたべなくても、ヘルシーに食べれるものがたくさんあるということだと思います。一方日本で、豆腐やさんがどんどん廃業しているという話をきくと、逆に日本人が、ビーガン向けの食材や加工食品をプロデュースして、洋風なパッケージとブランド名で出したらまだまだ、こちらでは市場開拓の余地がありそうな気がしますが、どうでしょう?日本で豆腐を食べてから、豆腐が好きになったという外国人、たくさんいます。

コオロギの炒飯はいかがでしょう?

虫を食べるというのは、日本でも地域によっては、昔からある習慣ですが、最近はアメリカでもそういう商品開発を、よくきくようになりましたね。
国連によると、2050年までに世界の人口は90億人になり、みんなのおなかを満たす為の十分な原料が確保できなくなるとの報告があり、虫が解決策になると提案もされています。今年の、春に行われたボストンでの、ソーシャルエンタープレナーシップ賞を受賞した学生のグループも、発展途上国で虫を使って、食のビジネスをおこすというアイデアでした。

虫を使った食品を提供する、スタートアップの話です。

ボストングローブ 11月25日

ケンブリッジの3人の女性、D’Asaroさん、Wangさん 、Natowさんが立ち上げた Six Foodsは虫を扱うだけでなく、食べる。

人に昆虫を食べさせることは、気が重い仕事だが、
”人の受け取り方って、かわるものですよ。昔はロブスターは囚人が食べるものだったし、生の魚を食べるなんていや、とかみんな思っていたけど、いまではどっちもごちそうでしょ。”

Six Foodsは 主にスナックフードから始めるつもりである。“ミルワーム(ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫)って, とても風味が豊かで軽食としてあっていると思う”
とD’Asaroさんはいう。

彼女はスタートアップコミュニティ用の集合住宅に住んでいる。そこで定期的に毎週みんなが集まる食卓に虫の料理を持っていくと反応がいい。
ある時、ミルワームのタコスをイベント用に用意して、共有の冷蔵庫に事前にいれておき、いざ、みんなにだそうと冷蔵庫をあけたら、すでにちょっとしか残っていなかったということがあった。

芋虫のサルサや、ミルワームのタコス、コオロギのジンジャーブレッド、コオロギの炒飯も作る。でも、虫を使って料理するのは簡単ではない。

“僕にとっては本当に難しいよ、だってエビとかロブスターみたいには反応しないんだから。”とSofra Bakery のシェフ、Geoff Lukaはいう。彼はSix Foodsのメンターとして、レシピを作るのと、ビジネスのアイデアについてサポートをしている。

特に ”産地直送” と、”持続可能性“ がキャッチフレーズになりつつある今の社会で、虫を食べるという議論で戦うことは難しい。
“1頭の牛に与えるえさと同じ分量で、虫からは12倍の肉を摂取できるんです。たとえ、1%の肉の需要を減らしたとしても、ものすごいインパクトになりますよ。”

以上が要訳になります。

ミルワームの写真をのせようと思ったのですが、ちょっと気分が悪くなってしまったので、どんなものか詳しく知りたい方はウェブで検索してみてください。(笑)

参考記事
コオロギバーのオーナーはテクノロジー会社のレシピを使う

3DプリンターはPC並みに普及するのでしょうか?

この夏から秋にかけて、3Dプリンター、4Dプリンター(!)関連の記事が10以上でています。
去年、3Dプリンターってすごいんだって話を聞いた時は、てっきりB to B商品かと思っていたのですが、、、。どうやら本格的にB to C市場に参入しているんですね。遊びには沢山使えそうですが、普通の家だと、3Dプリンターで何を作りましょうか??フィギュアとか?食品サンプルみたいなものとか?

ボストングローブ 11月22日

店頭にPCが並ぶまでは、コンピュータを必要と感じている人は、それほどいなかった。が、今では誰でも持っている。

次は3Dプリンター?

MakeBotというニューヨークに拠点をおく会社はボストンのニューべリー通りに店をだし、消費者が安い3Dプリンターでクリスマスのオーナメントから車のパーツまでオーダーメイドで作ることをみせることで、PCが出た時のような技術革新を起こそうとしている。

”あなたの望む、あなただけのものが作れるんですよ”、とMakerBotのCEOのBre Pettisは言う。

3Dプリンターは、文書作成の為のインクジェット・プリンタに似ている。しかし、インクを噴出させる代わりに、その印字ヘッドは、プラスチックの点を打つ。コンピュータ・ソフトウェアによって導かれて、印字ヘッドはこれらの数100万のプラスチック・ビットを、層にしていき、徐々に固体に作り上げる。

エンジニアや工場は大きな高額な3Dプリンターを20年以上使ってきた。しかし、MakerBotは、高級なPCやテレビくらいの値段である、2200ドルという価格で、シンプルなものを作った。

ボストンは MakerBotにとってはニューヨークマンハッタンに続いて、2店舗目である。ニューヨーク店ではプリンターを売るだけでなく、印刷業務もしている、ステープレスやビスタプリントの3Dバージョンだ。(*日本のキンコーズのような感じ)

ボストンの店でもプリントサービスを近いうちに始める予定だ。
”ボストンは私たちのメイン顧客のいる場所です。ボストンにある寮の部屋に沢山納品しましたよ、ちょうどミニ冷蔵庫の上がいい場所です”

MITメディアラボのスピンオフであるFormlabsは、2月に3300ドルのプリンターを販売する。ケンブリッジのMatter Labsはウェブ上で3Dデザインをユーザーにしてもらうソフトウエアを作り、ボストンのスタートアップである 3-Sparkは組み込み式の電気部品でものを作るプリンターを開発している。

新しいデバイスのプロトタイプをMakerBots の3Dプリンターを使って作っている会社もある。環境保健の研究開発をしている会社では、分子は平面ではわかりずらくても3Dにすれば、手にとってまわすこともできるので分子構造を3Dで作っている。

生まれつき左手の指がない、12歳のLeon McCarthy君はサッカーさえできる、3Dプリンターを借りて作ったカスタムメイドの義手を見せた。

”普通の義手は何十万(円)もしますけど、MakerBot の3Dプリンターなら5ドルくらいでできるかな。”

最近サッカーボールをつかむ時腕をおって、新しいのにつけかえた。そして、今度はもっと人間らしく、拳骨にした時もっと丸くなるようなものを作りたいといっている。

一方、印刷業界のアナリストは3DプリンターはPCのようには人気がでないだろうとみている。

“3Dプリンターのハイプサイクルが今高い(*新技術の登場によって生じる過度の興奮や誇張、そしてそれに続く失望、回復、安定のサイクルで、今非常に期待や興奮度が高いところにある)が、消費者がこれらのものを買って、家で何かを作るということは考えにくい、なぜならターゲット(ディスカウントストア)やウォルマートにいったほうが簡単だし、安いから。でも3Dプリンターは安くデザインして、商品を作りたい趣味のある人や起業家には
人気がでるでしょう。小売店ではそんなに売れないと思いますが、PR効果は抜群で、絶対に話題にはなるでしょう。”

ここまでが要約です。セラミックの物ができる3Dプリンターもあるらしいです。お皿は自分でデザインできて、砂糖でできた寿司とか、3Dプリンターでできたりするのかなあ。
家具とかまでプリンターで できてしまったりすると、なんか変な感じですね、偽物にかこまれているみたいな。。。もうちょっと格好いい妄想ができるといいのですが、無理そうです。(笑)
どらえもんの世界に一歩近ずいた感じがしますね。3Dプリンターの話はまだまだこれから、色々でてきそうです。