MOOCs(大規模公開オンライン講座)から学ぶ世界標準の作り方

MOOCsはほとんど、無料のコースですが、その中でMITが$495のコースを発表しました。この1年強の間にMOOCSは急激に浸透し、去年の10月の段階でedXの登録者数140万人、ということでしたが、登録者数がふえたことからMITが新たな戦略にでました。1月10日Gigaomによると、$495のコースはビックデータのコース Tackling the Challenge of Big Data でこの3月から始まる4週間のコースは初めてのプロフェッショナルラーニングのコースになり、アカデミックなものではありません。
これはedXのプラットフォームを使ってプロフェッショナルなクラスを提供するオンラインXと呼ばれる大学によって提供されるものになります。

お金がかかる分、受講する人もそれなりの覚悟と意欲をもってクラスをとるので、終了率もあがることが期待されますね。現実的に、オンラインのコースは働きながらとる人が多いわけで、プロフェッショナルのコースを充実させることは、理にかなっているといえます。
これで、無料のコースの時にはほとんど、評価されなかった、MOOCsの修了書も転職の時に少しは評価が違ってくるのでしょうか。

オープンソースにして、サービスをただで解放し、短期間で数を増やして(仲間を増やして)標準化すること。日本のように、世界標準を作るのが苦手な場合、このやり方は、他の業界でも参考になる、手法な気がします。

現状、世界の大学が参加するMOOCSで支配的になっているのがedXかcousera。基本的にどちらかのみに大学は参加できるようです(今まで唯一、2つのグループに参加しているのが、スイス連邦工科大学のローザンヌ校)これからどういう展開になっていくのか、目がはなせません。

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起業を教えるネットワーク

子供のころ、将来何になりたい?ときかれて、”ピアノの先生”とか、“パイロット”とか、“警察官”、とか考えてみると、ちゃんとした職業名をみんないっていて、そこで “サラリーマン” とかいう友達はあんまり、いなかったような気がします。それが歳を重ね、現実が見えてきて、とりあえず、大企業にいこうとか、商社ならいいとか、形というか枠を気にし始めると、一気に夢がさめてしまいます。 1月16日のボストングローブ紙には中高生にどうやってビジネスをするかということを教えるプログラムを提供する、ノンプロフィット団体、”起業を教えるネットワーク”(Network for Teaching Entrepreneurship programs)が紹介されていました。

ニューヨークシティを中心に活動するこの団体のプログラムは収入の低い家庭が沢山いる学校を対象に、子供達が将来のビジネスを思い描けるように学校のカリキュラムに組み込まれています。
プログラムでは、子供達に消費者になることだけではなく、仕事を作る側になれることを教えます。

17歳のKellamさんは(女子)、肉体的にも精神的にも障害を抱える子供の為のダンススタジオをあけるという、ビジネスを思い描いて、”起業を教えるネットワーク” が開催するピッチコンテストにでて50ドルの賞金をもらいました。
この子は、自分の母親が障害を持った事で、苦しみながらもダンスを通じ自信を取り戻すのを見て、障害を持つ子供たちがダンスを通じて友人を作る事ができるようにこのアイデアを思いついたそうです。この他にも、乳ガン患者を支援するために、ケーキをやいて、利益の10%を乳ガン財団に寄付するというもの、タトゥーを作るアプリの提案など、新聞にでている例ではビジネスアイデアの裏には子供ながらに心を動かされる何か別のストーリーがあり、それを原動力に事業計画を進めています。
ある意味、金銭的な欲がないので、まわりもつい支援したくなるのでしょう。
”起業を教えるネットワーク” が開催する今年度後半に行われるナショナルピッチコンテストでは1位の賞金は25000ドルになる予定です。

ABCネットワークの番組にシャークタンクというリアリティーショーがありますが(日本のマネーの虎のような番組)そのショーでは、資金調達をしたい、企業が数人の投資家の前でピッチをし、投資がもらえるか、どうかをきめます。とても面白い番組だとは思いますが、なんだかとても残酷なショーのような気もします。お金を出す変わりに、株式比率を60%にしろだとか、金利40%で貸す、とか、何万人の見ている前で、人生最大の(?)決定をしなければいけないかもしれない、このショー見てる方もドキドキです。投資家達の中には人相の悪い人もいたりして、まさにシャーク。人食いさめの餌食になってしまうのか?という現実的な怖さもあります。面白いのは、クッキーを作って売る人達やアクセサリーを作って売っている人にも同じように投資を受けるチャンスがあるということ。実際、ものすごい特許もある発明に、投資がこず、革細工のアクセサリーを作っている人が投資をうけたりすることもあり、投資家がお金の流れをどうみているか、というもわかります。ある投資家が、2〜3分のプレゼンで ”あなたのことが好きになれないから、投資しない” といっているのをみると、会ってすぐ人を魅了する力というのも、一つの才能だと思いますね。

スタートアップを支援する様々なオフィススペース

1999年にボストンの隣町であるケンブリッジ市にあるMITのすぐそばにできたCIC(ケンブリッジイノベーションセンター)は、MITからスピンオフした学生起業家のような人達や、会社をたちあげたばかりで、安い事務所スペースが必要な起業家、個人事業者でいっぱいになり、現在300社以上がそこのオフィススペースを使用しています。家賃は月額一人350ドルから1200ドルくらいまでで、CICには、1人でやっている会社から数十人規模の会社まで、様々あります。オフィスの形も、一人の場合は、ワンフロアーに大きな机があり、そこにイス一つで自分のスペース(事務所)のできあがり。もちろんクローズなオフィススペースもあります。実際、テック系のアプリやウェブサイトを作る会社はスペースがほとんどいりません。建物の中にはベンチャーカフェやヨガのコース、語学コースといった、クラブのようなものまであり、一大コミュニティーを築いています。

CICは世界で一番スタートアップが集まっているところですが、このような、オフィススペースで、もっと様々な種類のものがその後現在までにいくつも誕生しています。それぞれが製造販売している製品、顧客層によっても、創業者達がふさわしいと思うスペースも違うようです。
理由としては、企業同士が互いの経験を学び合える場になっているということであり、場合によっては、問題を抱えている会社が他の会社に助けてもらったり、社会的な側面もあるとのこと。起業するとはとても孤独なことなので、誰かと話ができたり、一緒に何かを共有できるということは、うれしいということらしいです。

高級オフィス街に去年9月にできたsnap suitesはもう少し、高級な顧客を相手にする場合にいいオフィススペースで、毎月の家賃が一人3000ドルもします。これだけの金額が払える会社なら、自分たちの事務所を構えてもよさそうですが、そうすると、セキュリティーの問題、清掃、90%は使われないだろう会議室とか余計な、コストやスペースが増えるそうで、それを考えるとレンタルオフィスでいい、という会社もあります。

また 去年の7月には ハードウエア(ロボットから補綴器具まで様々なもの)を作るために1億円相当の機械まで用意しているスペースを貸す、Boltもオープンしました。こうなってくると、オフィスを貸すというより、工場貸し?
クラフトビールメーカーのAeronaut Breweryは、2015年にはCoolship Labs という、発酵技術を使って作った商品を扱うビジネスを展開するスタートアップに特化したスペースをオープンするそうです。
これって、みそとか麹とか納豆とかでもいいんですかね?
なんか、とってもおいしそうな、ビジネスの匂いがします!

それにしても人口660万人しかいないマサチューセッツ州で、ボストン周辺にこれだけの、多種類のインキュベーターを含むオフィススペースが集中するのはすごいことです。。。
CICがボストン周辺の大学、研究所の起業文化を支えていること、そしてケンブリッジ市の発達に大きな役割を担っている事は、日々の新聞をよんでもよくわかります。このCICをたちあげたCEOである、Tim Row氏は以前は日本に住み、日系の企業に勤めていたこともある、日本語を大変に流暢に話すアメリカ人です。日本企業のOBともいえる、こういう方が、起業文化の本拠地アメリカで、それを支えているというのはとても面白く、うれしいことでもありますよね。

日本企業の国際化を考える、日本人も英語を話せたら国際人?

日本企業の国際化についての話を友人と議論していた時、ふと、国際化ってなに?ということが頭をよぎりました。
日本人も英語を話せたら国際人なのだろうか?ということを考えてみます。

ちなみに、日本人に限らず、例えば、あるドイツ人が日本に数年住んでいるとします。その人は、日本人からみれば、ドイツ人ってこういう人なんだ、というイメージになると思いますが、その人はもう普通のドイツ人ではない場合が多いです。外国にでて何年も暮らしたドイツ人と、一度も外国生活を送ったことのないドイツ人は、ある意味違うカテゴリーの人達です。それは外国に住んだり、外国語の環境にいることで、習慣や、文化、宗教の違いであったり、自分の価値観を根底から覆すような何かが起こるわけで、それなりにその人はそこでの生活がしやすいように、(そうはみえなくても)その環境に合わせている場合が多いからです。
まれに、当たり前のように、なんの問題もなく、新しい国の環境にすんなり住み着いている人がいますがその人は昔、そこの国の人だったに違いありません。(笑)

英語が話せるアメリカ人やイギリス人だってその国から出た事のない人は決して ”国際人” だとは、いえないですよね。日本人は英語が下手だといわれますが、アメリカ人だってどれくらいの人が外国語を上手に話すでしょうか。

そう考えてみると、本当は”国際人”というのは自国の言語以外でものを考えたり、コミュニーケションがとれ、その言語の文化的背景が理解できる人と、考えるのが、妥当な気がします。ただ、現状はどうしても世界的に経済活動の主流が英語なので、英語がその手段になっているというだけで。

日本人に限らず、いわゆる国際人と言える人達をみると、(例外はもちろんいますが)少なくとも以下の3つの点を兼ね備えてるように思います。(要注意なのは外国に長く住んでいれば、みんな国際人になれるかといえれば、そうともいえません。例えば10年以上その国に住んでも、その国の言葉を話せない人達もいますし、現地のコミュニティーに属さず、母国語のコミュニティーのみでいきていくのだって、都会ならば結構できてしまうわけで、それも又国際人といえるかは疑問です。)

• 柔軟性
その環境や状況を受け入れるという事。例えば、店が土曜の午後2時に全てしまって月曜まであかないとしても、それを無理矢理あけるわけにはいかなかったり、このアパートは10時以降は風呂の水を使ったり、シャワーを浴びてはいけない、という規約があればそれに従わないといけないという、ある種、郷に入っては郷に従えて的な柔軟性。それをストレスなくうけいれられるか。

• オープンさ
新しいことや、自分の知らない事、他人の意見に対して、偏見をもたず、興味をもって望めるか。

• 積極性
知らない環境では、何かが起こるのをまっていても、何もおこりません。自分から動けるか。
これは自己主張の強さ、とは別ものです。主張もするけど、まず話をきいてから。逆に、常に自分を主張している人は外国では生きにくいと思います。

そう考えてみると、ツールとしての英語を学ぶということでは、必ずしも企業が国際化ができるわけではないのかなあ、と思います。
ツールとして、語学を学んだ場合、文法は(文章は)合っていても、意味が通じないということがありえるわけで、おそらく、大手企業が英語を社内用語にまでするというのは、外国にでやすい環境を意図的に作る、という他の意味があるような気がします。

脳トレアプリって本当に効くの?

脳トレのアプリは日本だけだと思っていたら、アメリカでもベビーブーマーに人気の高い商品だそうで、色々な商品があるらしいですが、専門家の間では、それが本当に有効なのかどうかは懐疑的でした。アメリカ国立老化研究所による全米2800人を対象にした実験についての結果、ある種の脳トレによる、効果というのは10年後まで、有効ということを1月13日のボストングローブでみつけました。

この実験では74歳の人たちを3つのグループにわけて、毎日60〜70分の脳トレー二ングプログラムを5、6週間うけてもらいました。

市場に出回っている大抵の脳トレはコンピュータ(機械)で行うものですが、この実験では
1つ目のグループには紙と鉛筆を使用し、文字と数字のパターンを使った推理問題にとりくんでもらいました。
2つ目のグループはコンピュータゲームでどんどん移り変わっていくスクリーン上で素早くイメージを区別するという能力をトレーニングしました。(情報解析のスピードをあげるためのトーレニング)
3つ目は記憶のトレーニング

1のプログラムを受けた人たちのうち、74%の人たちは10年たっても、能力は衰えていませんでした。
2つめのコンピューターゲームをした人たちの71%は10年後も同等レベル、しかし、記憶のトーレニングに関しては、専門家にもどうしてか理由はわからないのですが、トレーニングしても、しなくても結果は一緒、という結論でした。
又、この実験の参加者のうち60%は10年後も、買い物をしたり、お金のことを取り扱ったり、食事の準備をする事といった毎日の事に問題を感じていないそうです。

この実験で行われたテストの一つ、情報処理のスピードをあげるテストをPosit Scienceという会社が買い、プログラミングし直したバージョンを作りました。サイトでは無料のトライアルができるようです。(英語の練習にもなるかもしれません!)

この結果は痴呆にならないということではなく、脳トレには痴呆になりにくくする効果がある、ことが実証されたということになります。
寿命がのびて、早くリタイヤされた人が、健康なのに、頭がぼけてしまうと、周りも大変、という事もあるのでしょう。
実際に困るのは、認知能力や、情報処理能力が衰える事で、自立した生活が行えなくなり、介護費もかかるという点らしいです。

結果をみると、クロスワードパズルとか、数独というのは脳トレには最適なのでしょうね。鉛筆と紙を使うという部分がポイントです。ということは、数学の先生は頭がぼけないでしょうね。そのうち、デイケアセンターが塾のように、なってきたりして。。。