将来の食べ物は3Dプリンターから生まれる?

日本のフリーズドライの離乳食で、通常は固形なのですがお湯を注ぐとちょうどいい柔らかさになって暖かく食べられるというものがあります。それをみた外国人が以前、宇宙飛行士の食べ物みたいといっていましたが、軍隊の食べ物もかなり特別なようですね。

冷蔵保存しなくても数ヶ月間保存できる肉、(薄く伸ばしたジャーキーのようなもの)過酷な環境、極端な暑さや寒さでも耐えられるようなものでしかも美味しいものという条件を満たすためにNatickにある軍の研究開発エンジニアリングセンターでは、いつも、研究が行われているそうです。Beta Bostonによるとこういった新しいメニューの開発には、意見を正直にいってくれる若者達に味見をしてもらうのはとても重要なプロセスであるといいます。これまでに6が月間38度以上のところや3年間冷蔵できなくてもおいしいもの、小麦粉無しで3年間保存できるパン、水を数滴たらすだけで、10分後には暖かくなる食事、ベジタリアンのためのメニューなどを開発しています。

現在はMITのリンカーン研究所と共同で、食品を3Dプリンターで作る技術の開発、まず離乳食からはじまっています。
そして、軍用の食品開発はNASAのように宇宙空間で長期滞在しなければいけない人達の為の食料にも通じるところがあります。軍用の3Dプリンターで作る食品は”長持ちさせる”という工程が必要だということ、一方NASAの食品の場合は、それが皿にくっついてるのか、飛んで行ってしまうのか、といったことも重要になってくるそう。

なんだか話を聞いていると、どうやらもう食品をある意味超えている感じがしますね。。。アメリカの食物生産の仕方をみていると肉もそうですが、動物の命をいただくというよりも、”食品”という名の製品を生産している感じがあります。将来の食の大量生産というのは一部はそういう方向にいってしまうんでしょうか。もっとも、こういう技術は日本のように自然災害の多い国では備蓄用の食品の為にはとても役に立つのではないかと思います。NASAの場合、このテクノロジーは火星へいくミッションの為の宇宙飛行食にしたいということです。

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体にいい食物は環境にも優しい

ボストンは平均的なアメリカの地域よりずっと、健康に対する意識や環境に対する意識が高い人達が多いところだと思われます。そのボストンでここ数年、地産地消を目指した食関連のスタートアップが増えているのですが、その背景には、人の健康にいい食料を生産することと、環境にやさしい食料生産は同時に成り立つ、という考え方があるからだと思います。

今までのアメリカの食料に対する考え方というのは、効率を求めてできるだけ安い価格で提供できるような大量生産型食料生産であり、命をものとして扱うものでした。
それを指摘したのが『フードインク』という映画で、これを見た後にベジタリアンになった人たちが私の周りにもいます。

ところが、ここ最近、特に地産地消ということが環境にいいだけでなく、実際食べ物自体も美味しいし、地元の農家を助けるという意味でもみんながwin−winになれるという理由から見直されています。また、肉の消費をへらして、野菜や植物由来の食品を消費したほうが、環境に対する影響が少ないといいます。ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンスが去年発表したことによると、特に鶏肉や豚よりも牛のほうが環境に害があるとのこと。牛肉生産は他のタンパク源に比べ温室効果ガスをカロリーあたり多くだし、水を汚染する原因になる窒素もだし、土地もたくさん必要であるそうです。

アメリカでは5年ごとにアメリカ人の食生活の指針となるような食事のガイドラインを農水省がだすのですが、この結果は次のガイドラインに影響を与えそうです。
そしてこれは、子供達の学校でのランチにも関わってきます。
それにしても、学校のランチの使い捨て食器、そういうことも健康、環境に関わると思うのですがね。。。その辺も検討していただけると嬉しいのですが。

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コオロギの炒飯はいかがでしょう?

TED× Cambridge 2014 Fall -6軒のレストランをマンハッタンに運営する秘訣-

TEDトークケンブリッジにいってきました。一度、ライブが見てみたかったのですよね!!やっぱりyou tubeでみるのよりもライブは全然、インパクトが違いました。スピーチをする人の温度を感じるというか、距離感が近いので、五感でトークを感じるということができました。

今回は、7組(1組は2人でスピーチ)のスピーカーが出演しましたが、入り口にはテスラ、ホールにはグーグルグラスが出迎えて、会場の雰囲気を盛り上げていました。
今回の大きなテーマは自分が認識している自分と人からみた自分とのギャップ、というものだったと思います。それを色々な方面からアプローチ、例えば、それがリーダーシップや経営に与える影響だったり、フォトグラファーからの視点だったり、その心理を解き明かすことだったりしました。

スピーカー

スピーカー

TEDトークではスピーカーに沢山のアイデアをもらうわけですが、それを見ている観客もそのアイデアで世界を変えていくという、見ている人達もそれぞれの生きる分野で世界を変えるために貢献するという役割を担うことで、広意義での勉強会と言えると思います。

その中で、今回、印象に残ったスピーチの1つを紹介します。

ニューヨークのマンハッタンに6軒のレストランを所有するGabriel Stulman氏のスピーチです。
氏によると、レストラン産業の収益率は大体6%、オープンしたレストランも1年以内に9割が廃業になってしまうほど、厳しいビジネスだといいます。賃金が低い産業において、そのような、厳しい環境の中で、彼はいかに、6軒ものレストランを繁盛させているのでしょうか。
彼が一番大事だと思っていることは、いかに従業員に情熱をもって、100%のもしくはそれ以上の仕事をしてもらうのかということです。仕事に情熱をもって取り組んでくれる従業員を集めるのが成功の大きな鍵だといいます。
マッキンゼーの調査によると、アメリカ人の10人に3人しか、仕事に対して情熱をもって取り組んでいる人はいなくて、10人に6人は全くやる気がない、という結果がでています。

彼によると、重要なことは、
• 従業員の夢と会社の目指すものが同じ方向にむいていること。
例えば、従業員の夢を果たすことで、会社(この場合は店舗)も繁栄するような関係を作ること。従業員を雇う時に、その人は何を目指しているのか、会社はその人にとって何を提供でき、又従業員は何が会社に貢献できるのかということを明確にする。

• 外から人材をつれてきて、トップにおくのではなく、内部の人を昇格させていくこと。
ここにいたら上のポジションに上がるチャンスがあるから、ここで働きたいと、自然に人が集まってくるようになる。

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10人のうち3人しか、仕事を一生懸命、情熱を持って取り組んでいないなんて、いうことを経営者がさせていてはいけない、という思いが伝わってくる話でした。

レストランなので、いかに腕のいいシェフをつれてくるのか、という話や美味しいものを作るという話は全くなく、いかに従業員を満足させ、質のいい仕事をしてもらうのか、という点にフォーカスしているのが印象的でした。

それにしても、この20分ほどをスライドをみせることなく、メモをみることもなく、数百人の心をつかむというスピーチをするわけですから、プレゼン能力恐るべし。。。

Gabriel Stulman

Gabriel Stulman

参考記事:
オンラインコース
もし、あなたが40歳を超えていて、これから英語を使ってビジネスや起業に関わることを学ぼうと思っているのなら...(その3)

アメリカ人はなぜ魚を輸入するのか?

アメリカ人の食事のイメージは、ハンバーガー、チキン、ステーキに、肉、肉、肉!という感じだったのですが、考えてみれば、沿岸部に人が集中しておりもっと魚を食べてもいいはず。ボストンマグロは築地でも売買されていますが、寿司文化がここまで浸透するまではここではあまり消費されなかったのでは?

ボストングローブの7月29日に ”ニューヨークの漁師” であり、(ベストセラーにもなった“Four Fish”の著者)”American Catch: The Fight for Our Local Seafood” を書いたポール•グリーンバーグ氏のインタビューが掲載されていました。彼は、なぜ、アメリカは海に面している部分が多く、沿岸部から20km以内のところに人が集中しているのにも関わらず、魚介類の90%を輸入に頼っているのか、ということを調べました。ここ最近は、アメリカ沿岸部でのかきの生産率があがり、14%までにもなったそうです。(以前は1%ほどだった)著書ではカキやエビ、鮭の消費をみることで、どうやってアメリカ人が地元の魚を食べるのをやめたのかを語っています。

American Catch: The Fight for Our Local Seafood

Q:こんなに、沿岸部に面しているのにどうしてアメリカ人は魚を食べないんでしょうか?

A: アメリカは始めは沿岸部を植民地化して広がっていきました。その後、内陸部に人が広がっていくにつれて、土地を商品化することでたくさんの、お金を作る事ができることがわかり主に土地から生産される農作物を食べるようになったのです。
アジアでは年間1人あたり、およそ16kgの魚介類を消費しており(アメリカでは6.8kg程度)現在、アメリカで採れたものの3分の1がアジアに輸出されています。私達が海洋資源から距離をとり、食としてみなさないと、益々、沿岸部は汚染され、かきの養殖所はなくなり、沼地が劣化するのです。

Q:アメリカ人は他の国で養殖された魚介類を食べるのに、自分たちで捕まえた天然の魚介類を輸出するのはなぜでしょう?

A:19世紀からアメリカ人は魚臭いものがいやになったのです。チキンのように淡白な味のものが好きなのです。現在市場に出回っているサーモンや、エビは天然のものよりも、ずっと淡白であり、安いです。アメリカの漁師はアメリカ人は天然魚に高い金額をださないけど、中国人は払うということを知っています。

Q:どうしてカキ、エビと鮭について本で取り上げることにしたのでしょうか?

私は生態系の基盤について話したかったのであり、それぞれの生物が違った側面を代表しています。ニューヨーク市の沿岸部にはかつては数兆ものカキがいました。それらは、沢山の魚介類の生息地を作っていたのです。それからエビはアメリカで一番消費されているシーフードで、一人当たりの消費量は年間1.8kg、これは鮭とまぐろをあわせた年間消費量に値します。野生のエビが育つミシシッピーのデルタ地帯は毎時フットボールフィールドほどの大きさが消滅しています。鮭も現在では減少しています。

Q: どうやって養殖エビがこれほどまでに普及するようになったのでしょう?

A. ”えびの踊り食い”という料理は日本では人気がありました。1940年代にはエビは500gで当時の100ドル以上の価値があったのです。最初に養殖を始めた人はエビがとても早く成長して、狭い所で、沢山飼育することができ、世界中の人のタンパク源になるということに気ずきました。そこで、アジアの様々な場所からくる大学院生を教育して、彼らがその後それぞれの国で養殖業を始めたのです。現在エビの養殖は巨大産業になっています。私達が食する90%のエビは輸入されており、そのうちの半分は養殖エビです。

Q:人々が魚介類を買うことでどうやって健全な生態系をサポートできるのでしょうか?

A:カキやはまぐり、カラスガイをもっと食べてもいいと思います。これらのものは水を綺麗にして、生物の生息地を提供します。研究から目をひくのは、いわしやにしんでここで採れても、ここで消費されないのです。魚介類のピラミッドを想像してみると、一番下が養殖されている二枚貝と海藻類、それらがベースになって、一番上のほうにはメカジキ、タラ、縞スズキという感じでしょうか。

鮭鱸鱈鮪 食べる魚の未来: 最後に残った天然食料資源と養殖漁業への提言

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新しいアーバンガーデニングの形、アクアポニックス

2050年には世界の人口は90億人、70%の人々が都市に住むようになり、必要な食料の量は今の倍になるという試算が国連食料農業機関にはあるそうです。

そういう予測のあるなか、都市での農業に将来を見いだして”アクアポニックス” で食料を生産するシステムを作っている、Urban Farmers(アーバンファーマーズ)という会社があります。
アクアポニックスというのは、簡単にいうと水産養殖と水耕栽培をかけあわせたものです。植物を栽培するのに土を使わず、水を使い、綺麗になった水に魚がすみ、魚が自然の肥料を作り出し、植物を育てる為に有効に活用されるという、自然のサイクルを使ったシステムです。このシステムはルーフバルコニーにもおけるようなものや駐車スペースに置く等、いくつかの種類があります。

この会社はもともと大学から派生した研究をもとに、できた会社だそうです。本社はチューリッヒなのですが、チューリッヒは都会といっても、緑も結構多いですし、町の中心から15分も車で走れば、ちょっとした、自家菜園なんてできてしまうスペースはあるので、それほど需要が見込めるのかな?と思ったのですが、実際、できた野菜を大手のスーパーのコーナーにおいてもらったら通常の野菜よりもかなり割高でも、コンセプトに共感してくださる方が結構いて、よく売れたとのことでした。魚のほうも普通に食べられます、ただ淡水魚になりますが。

都会でのガーデニングというのはいろんな形がありますが、土を作る事から始まって、それなりに食べられるものを収穫しようと思うと、結構手間もかかります。アクアポニックスの場合、サイクルができてしまえば、手間がほとんどかからないそうで、夕飯に食べる魚も自分のところで育てたもの、ということが可能になります。
これで、裏庭あたりに鶏でもかって卵も自分のところで作ると、食に関してはほとんど自給自足できてしまいそうです。

ところで、ボストン市の発表によると、マサチューセッツ州での地産地消率というのは全米で一番高いということです。確かに、少し、郊外にいけば、野菜を庭で作っている人、コンポストをしている人達、生協のように、みんなで食品の共同購入をしている人達がいたり、近郊の酪農家がミルクを売りにきたりもします。ここでの問題点は町での農業の商業化ということだそうですが、隣の家の裏庭で、はちや鶏をかいだしたらどうするか、という問題。ここでは基本、近所との話合いという事になるらしいですが確かに、都会で隣が養鶏所のようになっていたら、ちょっと困ることもあります。

そんなに、遠くない将来に都会のマンションの屋根にソーラーパネル、共同で野菜を栽培できるようなシステムが普通にあるようになるでしょうか?