MOOCs(大規模公開オンライン講座)の edX が一年を迎えて

edXというのは去年ハーバード大学とMITが一緒に始めた、MOOCs(大規模公開オンライン講座)の一つです。
MOOCs によって教育の国際競争が、本格化してきました。ブランドがない大学、差別化できない大学、にとってはますます厳しくなってきますね。大学にとってはオンラインで無料コースを提供するっていうのは一番いい、広告でしょうか。なんだか、気のせいか航空業会のアライアンスのような匂いがしてきましたが。

10月3日Harvard Gazette

“教育の黄金時代の幕開けです。人生でこんなに、教育というものが刺激的だったことはありません。”と、edXのプレジデントの Anant Agarwal氏はいう。

Anant Agarwal氏は1988年から、MITの電気工学とコンピューターサイエンスの教授でハーバード教育大学院が主催したフォーラムで、オンライン教育で、人々の学びに対しての考え方がどうかわったか、という力強いメッセージを伝えた。

ハーバード大学とMITの間のノンプロフィットのパートナーシップが 提供するedXの講座が去年の秋に始まって以来、今ではedXは世界29カ国の大学と連携して、140万人の人が参加するものになった。HarvardXだけで、50万人以上のユーザーがいる。Agarwal氏は10億人の参加を目指している。

ハーバード教育大学院の 学部長James Ryan氏は ”10億人なんて、大げさな、と思うかもしれませんが、世界中の誰もが教育にアクセスできて、成功して、満たされた人生を過ごす為の知識と技能を確実に得られればいいな、と思っています。
テクノロジーは世界を変えました。健康管理、コミュニケーション、輸送も、何もかもすっかりかわってしまったけど、教育はかわりません。”

edXに参加する学生が劇的にふえることで、大量のデータが生み出される。 Agarwal 氏はedXのユーザエクスペリエンスを改善するだけでなく、プラットホーム・ユーザ・インタフェースの一部としての、最善の学習方法や教授法に基ずいてedXを改善することが可能になったという。

学生は、小さなグループを作ったほうが学びやすい傾向にあるので、場所を提供して、周辺にいる同じ講座をとっている学生に知らせるという方法もあるし、コースのどの部分が問題なのかを調べるために、フォーラムのようなものを作り、そこでどんなことが質問されているのかを調べ、ビデオチューターをつけるという事も考えられる。宿題をするためにチューターが必要な場合はチューターサービスやチャット、テキストメッセージのボタンを提供できるかもしれない。

学生が参加する事で得られたedXの大きなデータは, タイムリーな意味がある結果として、教育を研究している研究者が利用できるようになった。
edXデータを処理しているHo氏は、今までのデータからオンラインだけでなく、実際のキャンパスでの教え方も改善されるだろうと思っている。

”まだ一年しかたってませんからね、これからですよ。”

Agarwal氏は業界に競争相手がいることはいい事だと思っている。”市場にいろんな参加者がいるからいろんなやり方をして、違ったビジネスモデルがあり、利潤を追求するものも、しないものもあります。教育にとって本当にいいことだと思いますよ。”

以上が要約です。

現在世界の人口が約71億人として、そのうち10億人がedXで学んだとしたら、、、すごいことです。学位をとるかどうかは別として、英語を学ぶためというより、興味のある事を英語で学べるというのはとても魅力的だと思います。特に忙しい方にはとても合っているのではないでしょうか。

MOOCsに関しての参考記事
MOOCsは役に立つのか?

もし、あなたが40歳を超えていて、これから英語を使ってビジネスや起業に関わることを学ぼうと思っているのなら(その3)オンラインコース

小児科医が考えるメディアとのつきあい方

小児科で ”子供の寝室にテレビをおかないでください、もちろん両親の部屋にもです”、といわれたことがありましたが、今時テレビじゃなくて、ラップトップとかiPadのことじゃないの?と思った覚えがあります。タブレットのいいところでもあり、悪いところでもあるのが、持ち運びができること。それらのものと、一緒に成長している、今の子供たち、子供の問題以前に 親のほうのコントロールが問われるところです。教育現場にも浸透しているIT機器、使用加減というのはどの程度が適切ラインなのでしょうか。

米国小児学会が指針を発表しました。

USA Today 10月28日

テレビやスマートフォン、コンピュータやタブレット、そしてあらゆるソーシャルメディアが、アメリカの子供やティーンエージャーに大きな影響をもたらしているのに、たくさんの家庭では子供のメディア使用について規制をしていない。しかし、子供たちの健全な育成のためにもその方針を変えるべきだ、と国で一番大きな小児科医団体が忠告している。

10月28日付けで米国小児学会は、親がメディア使用計画を作り、その中でメディア使用は量の観点からだけでなく、質やメディアの使用場所、食事中やベッドタイムでのルールをきめること、そして、寝室にメディア機器をおかないように奨励する方針を発表した。この団体は全てのエンターテイメントスクリーンの使用一日2時間未満にすること、2歳未満にはスクリーンメディアの使用を推奨しない提言をしている。

ノンプロフィット団体のコモンセンスメディア による最近の調査によると、8歳以下の子供達72%がなんらかのモバイル機器(ゲームをしたり、ビデオを見たり、アプリを使ったり)を使った事があり、そのうち、17%がほぼ毎日使っている。

ニューメキシコ大学の小児科Strasburger教授は ”沢山の親が子供のメディア使用について無知であり、どうやって適切にコントロールしていくのがいいのかわかっていないというのが心配です。子供達は学校にいる時間より、他の活動時間よりメディアと長く過ごします。メディアが学校や親よりも子供達に何かを教えることの主体になりつつあることについてもっと議論されるべきです。両親や小児科医、学校、研究機関、エンターテイメントや広告産業、政府と、ともにこの問題についてもっと取り組むべきです。連邦政府は今ほどインターネットや携帯電話が普及する前の1982年以来、子供とメディアについてのレポートをかいていません。”

調査結果によると、
• 平均的な8歳から10歳の子供達は、一日8時間はあらゆる種類のメディアとともに過ごす。
  それ以上の年の子供達は11時間以上にもなる。

• テレビを子供の部屋におけば、子供はテレビをもっと見る。71%の子供達は(ティーンエージャーを含め)テレビを寝室にもっている
  50%は部屋にビデオゲームがある。

• 84%のティーンエージャーとほとんどの子供達が常にオンラインにいる。12歳から17歳の75%が携帯電話をもち88%はテキストメッセージを
  使っ ている。

メディアの過度の使用は肥満、睡眠不足、学校での問題、素行問題を引き起こす関連性が指摘されてきた。
しかし、重要なポジティブな面もある。メディアは学術的なものや、人種や民族に対する寛容性であったり、対人関係に関して教えるのにも役立つ。

Strasburger教授は “メディアはいいものでもあり、悪いものでもあります。非常にいいものもあるので、年齢にあったものを探す事と、ティーンエージャーが不適切なものにアクセスするのを制限することです。それにしても、親は子供達がメディアの津波に直面していることを認識すべきです。”

コモンセンスメディアのJim Steyer氏は、新しいデジタル機器は、持ち運びができ、子供たちのメディア使用をコントロールをするのを更にむずかしくしているという。

米国小児学会がうちだした方針の中で、他に推奨していることは、

親には:
• 子供達が選ばれた健康的なメディアをみるということを学べるように、メディアの効果的な使い方をモデル化しましょう。
 子供達と一緒にテレビや映画、ビデオをみることで子供達のメディア教育に積極的に関わって、重要な家族の価値について話し合いましょう
• 子供達がどのメディアを使い、アクセスしているか、どのウエブサイトやソーシャルメディアを使っているのかも含めて, 監視してください

小児科医に対して:
•  子供の健康診断の時、子供がどのくらいメディアを使っているか、また寝室にデレビやインターネットが接続されているかどうか聞いてみてください
•  肥満や喫煙、攻撃性が高かったり、学校での問題がある子供の詳細なメディアの使用履歴を調べてみてください。

以上要約です。

確かに、バギーにのってiPadしている子供、レストランの子供いすの上でiPadしている子供をみかけます。一昔前はこれがDSだったのですが。。。今では大人のほうが収拾がつかなくなっているのかなあという気がしますが。
それにしても一日2時間の使用って、学校で使うだけで、へたしたらそれくらいいってしまいそうです。家に帰ってきて、更に調べものをしたら、時間切れ。。。

”世界トイレの日” にむけて考える、社会起業のあり方

社会起業家を目指している話を最近、自分のまわりでもよく耳にするようになりました。
偶然図書館でみつけたRotarian というロータリー財団が出している雑誌に、成功した社会起業の話がのっていたので紹介します。

40歳になるまでに16のビジネスオーナーになった Jack Sim氏はトイレについては人は話をしないということに気ずきます。2001年に世界トイレ機関をつくり、今年国連は11月19日を ”世界トイレの日” とする事に決め、正式な国連オブザーバーになりました。

Sim氏はミスター•トイレとしても知られており、以下はこの6月のポルトガルのリスボンでの世界水サミットでのインタービューの記事です。

The Rotarian11月号

以下 Rは雑誌Rotarian
R:  トイレのタブーを打ち破るのにユーモアを使っていますが、どうやってこのアプローチを思いついたのでしょう?

SIM: 一度人を笑わせれば、みんな あなたの話をきくようになります。
もう一人うまくやった人がいますよ、タイのミスター•コンドームです。彼も笑いからコンドームを普及させました、私もトイレで同じ事をしたのです。
誰だってトイレについて、怖い話があるでしょう、旅行での話かもしれないし、子供の話かもしれないけど。自然にすれば、みんな話すようになりますよ。

R:  ローターリーの人達は、人々が公衆衛生について話すようにする為に何ができると思いますか?

SIM: 100年以上も前、ロータリーの最初のプロジェクトの一つは公共のトイレを作ることでした。ロータリーのメンバーはこのことを知っているべきですよ。ロータリーの人々が水や公衆衛生のことをしようとすると、少なくとも85%の人が水に焦点をあてます。しかし、人々がもしそのまま汚水を川に排出していたら、水は綺麗ではありません。正しい公衆衛生の知識がないことで病気になれば、貧しい人たちの生活の質を改善することはできません。薮の中で、トイレをしなければならない状況は、女性にとっては危険でもあります。

R:  公衆衛生を、人々の行動を変える事で、そしてトイレを使ってもらうという角度からアプローチしていますね、私たちも考え方を変えないといけませんか?

SIM: この活動を初めてすぐの頃、中国の貧しい地区の学校にトイレを作るために訪れました。校長や子供達はとても喜び、私達も満足して帰りました。
一年後、またその学校を訪ねたら、校長先生がオフィスをトイレの中に移動して、子供達は相変わらず外で、トイレをしていました。そこで、校長先生にどうしてこんなことをしているのですか、とたずねると、トイレがすごくきれいで、自分のオフィスよりずっといいからだといいます。
このプロフェクトは完全に失敗でした。あなたがしたくて、何かを人に与えるというのは適切ではなく、彼らが欲しいのでなければなりません。寄付した、たくさんのトイレは人々がどうやって維持するか、掃除するかがわからない為に結局、倉庫や台所、になったりしていました。どうして、家にトイレが必要なのかわからないのです、だって何百年も外で用をすませてきたのですから。

R:  どうかえたら いいのでしょうか?

SIM: トイレを魅力あるものにするのです、トイレを携帯電話のようにステータスシンボルにするのです。スラムにいる子供達でさえ、トイレはなくても携帯電話をもっています。

市場原理を取り入れることが一番、 持続可能なやり方だと思いますよ。ただ トイレを設置して使ってくれるといいな、と思っているのではなく、トイレを作る工場を作り、現地の女性がトイレを売れるように訓練して、売った金額に見合った収入を得られるようにすれば、収入、起業家精神、そして正しい公衆衛生の知識も伝達できます。その後はあなたの投資が、なくても事業は拡大するでしょう。

R:  どういうモデルですか?

SIM: サニショップ工場(世界トイレ機関が作ったソーシャルフランチャイズモデル)を始めるにあたって2000ドルかかり、そしてセールスレディーを訓練します。このシステムで誰もが利益を得る事ができ、資金を提供した人もその場所にもどって確認する必要もありません。事実、5、6年後に戻った時、その地方のどの家にもトイレがあるのに驚くでしょう。

R:  世界トイレの日を祝うにあたってアドバイスはありますか?

SIM: プレスカンファレンスをひらいてもいいし、ツイートしてもいいし、フェイスブックにのせてもいいし、音楽作ってもいいし、、、コストはかかりません。公衆衛生の重要性を知ってもらい、トイレのことをだれもが話せるようにするのです。私達は人生で3年分はトイレで過ごすのですから。

以上が要約です。

ロータリーという特殊な雑誌からの記事ですが、それでも社会起業家を目指している方には共通する問題があるように思います。
日本でも貧しいエリアに学校を建てようというプロジェクトで、建物は建てたけど、あとでいったら子供が誰も学校にきてないとか、間違った使われ方をしていたとかの話をききます。結局、自分たちのエゴで寄付をしてはあまり意味がないということでしょうか。

資本があれば、、、という話は聞きますが、それ以上に続けられる仕組みを作る重要性、というのはどんな形の経営でも同じなんですね。

クラウドファンディングで学費を稼ぐ

クラウドファンディングで色々なものが資金調達できるようになっていますが、個人的な学費まで調達できるとなると、本当に困っている人達にとっては朗報かもしれません。相当いろんな使い方が生まれそうです。
それにしてもアメリカの学費は高い!!!

ボストングローブ紙 11月13日

数週間前、Alexis-Brianna Felix さんはボストン大学を卒業できないんではないかと、心配になっていた。ブロンクスの貧しい地域で育った19歳の彼女は、来学期の為の学費を払うことができそうになかった。

そこで彼女はスタートアップビジネスがやるような、クラウドファンディングで学費を集め始め、ウェブサイトで家族や友達、知らない人にまで、学費を支援してもらう事にした。

“もし、私を援助してくださるのなら、寄付というより投資と考えてください。”と彼女は GoFundMe.comのサイトでいっている。
”私に投資してくださるなら、私は間違いなく成功します。がっかりは、させません。”

寄付は、大抵 一口10ドルとか25ドルとかの金額だが、募集を始めると、どんどん集まってきて、27時間後にはすぐに目標の5000ドルまで到達し、順調にいけば 家族の中で学位をとれる初めての人になれる。

現在、クラウドファンディングというのは、スタートアップに投資したり、災害や病気から立ち直るための援助資金等、を調達する方法として人気がでている。大学の学費の高騰により、インターネット上の資金集めは、研究費や留学費用、学費を捻出する為に役立っている。

しかし、クラウドファンディングにも費用がかかる、ウェブサイトによれば寄付金毎に5%の手数料が差し引かれる。
カレッジ学費の専門家によると、このように学費を集めるのはまだ珍しいというが、これからのトレンドになりそうだ。

クラウドファンディングは、Alexis-Brianna Felix さんにとっては最後の手段であった。
ボストン大学は年間 58530ドル(1ドル百円とすれば、年間約580万円!)学費がかかる。ファイナルシャルエイドや連邦ローンを差し引いても更に10000ドルを調達しなければならないのだ。

そんな時に、他の大学の学生が留学費用を募っているツイートをみて、親友に相談してみた。
友人は ”チャリティーでなく、私への投資ということを訴えてみたら?” といった。

Horace Mann Schoolという、彼女が成績が優秀で、また資金を援助してもらえた為に入れた名門のボーディングスクールでの友達、高校とボストン大学の同窓生、それから知らない人からも資金が集まった。入金された5ドルにはメッセージがついていて ”私たちはお互いに知り合いではありませんが、あなたの勇気、粘り強さと忍耐に心動かされました” というメッセージがついていた。
25日後には彼女は、募金件数 203、総額8856ドルを手にした。

この投資を回収できる自信が彼女にはある。”私は手に入れる機会を最大限に生かして、一生懸命働きます。”

広報と社会学を学んでいる彼女は、春にはボストンのスタートアップで広報のインターンシップが決まっている。

多くの高校時代の友達は高校も卒業できず、姉は資金がつきて大学を中退した。
今、彼女は、学費を出す為に自分達の貯金箱を空にしてくれた、自分の5歳と11歳の妹達を励ますことができると思っている。
”彼らが大学に行く時はお金に困らないように、私はちゃんと成功していないと!”

以上が意訳になります。

日本の大学別・生涯給料ランキングというのは時々発表されますが、アメリカのものも学費と比べた表でみてみたい、ROIはどうなのか、と思って調べてみると、ありました。
大学に行ってモトがとれるか - 大学っていい投資?

もちろん、給料だけが全てでないにしても、学生ローンを抱えたまま、何年も失業というのは本当に困ります。。。
日本でも同じようなランキングを見た時に、もしかしたら、進路を考え直すという選択肢もでてくるのかもしれません。

フィデリティラボはどうやって顧客の経験価値をあげるのか?

フィデリティ・インベストメンツはボストンに本社がある会社で、日本ではフィデリティ投資信託会社として、名が知れていると思います。実はこの会社、日本ではあまり知られていませんが、金融機関では珍しくテクノロジーの分野にも進出しているようで、パテントも沢山保有しています。

てっきり、ファンドを組む時に自分たちがトレンドの技術を扱っていれば当然、どの技術を使っている会社がこれからのびるとか、のびないとか、どれとどれを組み合わせるべきだという、ことを考えやすくなると思ったのですが、どうやらそういうことが、テクノロジーに投資している第一の理由ではなさそうです。

ボストングローブ紙 11月6日

フィデリティのこの部署では、投資信託の販売数を祝うのではなく、新しいパテントを取得したことを祝う。巨大なウオールスクリーンは投資家の為に毎日の株式の動きを伝えるのではなく、新しいテクノロジーを伝える。

ここは世界中で75人の従業員がハイテクプロジェクトの為に働くフィデリティの応用技術センターだ。
ボストンの会社では大抵、お金の管理をしたり、定年後の年金プランを販売しているがこのグループは、フィデリティとビジネスをする顧客にとって役に立つテクノロジーやイノベーション、投資についての情報を集める。

”今から10年後の世界を想像できますか、カメラがあなたをみて、幸福かどうかわかるのですよ。まあ、これはBig Brother的な要素が大きくて、将来のあるべき姿ではないかもしれませんが。” とセンター長のSean Belka氏はいう。

フィデリティはどのテクノロジーが はやるかは予測はしないし、少なくともグーグルグラスや最新のiPadをイチオシしない。いいかどうかは顧客がきめることだ。
しかし、フィデリティは80の特許をもちその中には、今ではスタンダードになっているウェブサイトの安全性を保持する為の暗号化されたcookie(クッキー)も含まれる。
研究所が始まった1998年当初は、最新テクノロジーはオンライン・トレーダーのための双方向ポケベル・システムだった。2005年ごろには、スマートフォンとタブレット用のアプリを作り出した。

大抵の場合、フィデリティはハイテク製品をゼロから開発はしない。すでに市場にある技術を顧客のために使えるように研究するのだ。

”これは進化です、どうやって顧客経験価値をあげるための技術に投資しましょうか?”
フィデリティは毎年、会社全体で25億ドルほどテクノロジーに使う。そのうち、研究部門が使えるのは一部だが、どこに金がいき、どうのように顧客と企業が相互に関わり合うのかに関しては影響がある。

例えば2010年に制作されたiPhoneアプリは190万回ダウンロードされ、モバイル上の取引ボリュームは3倍増えた。
2005年には研究所の中に、技術を顧客とテストするグループができた。例えば、どうやって顧客がwebサイト上を見ていくのかという、目の動きを確認するテストや顧客にとって、ウェブ上での体験は楽しい物だったのか、否かという確認も行われた。

アウトドアウエアの販売会社パダゴニアの創設者であるPerry Klebahn氏はスタンフォード大学のデザインスクールで教えているが、いくつかのクラスはフィデリティがスポンサーになっている。例えば、どうやったら “伝染行動”を起こせるのか、ということを研究するクラスでは、実際にイベントを企画してどうやってヒップホップのコンサートに人を集めるかを学んだ。

”私たちはファイナンシャルサービスの専門家ではありません。でもこのコラボレーションでは学術を超えたところでアイデアを作るということを意図しました。学生はフィデリティに雇われることもあります。”

フィデリティは現在、若者が年金の積み立てで困らないで済むように、オンラインゲームを製作中である。

応用技術センターで顧客経験価値をあげる部門の責任者である、Fred Leichter 氏はフェローとして、一年間スタンフォード大学のデザインスクールにいる。彼が勉強しているのは、”世代間の財政” 。つまり、 年をとった両親や、伴侶をなくした親戚を抱えた家族が何を必要としているかを、知る事を目的にしている。これらの話はなぜ なかなか話題にされないのか、どうしたら、もう少し簡単に話せるようになるのかを探っている。これらの問題はとてもデリケートで、感情的なものであり、人々の取る行動が理論的になされるとはかぎらない。このプロジェクトの結果がフィデリティの商品にどう反映するするのかは、まだわからない。

”私たちは、イノベーションを起こすだけでなく、イノベーターを作ろうとしているのです”

以上が意訳になります。

日本発の「産学での協働事業」を前提に日本の大学と企業の連合による事業運営を目指すとしている日本版MOOCS(オンライン無料配信教育サービス)の記事を読みましたが、日本でも色々な形での大学と企業とのコラボレーション、が増えると学生も具体的に社会で、何が問われているかがもっとはっきりとみえてくるので、ますます活性化してほしいですね。

MOOCsに関しての参考記事
MOOCsは役に立つのか?

もし、あなたが40歳を超えていて、これから英語を使ってビジネスや起業に関わることを学ぼうと思っているのなら(その3)オンラインコース