大学に行かないという選択からどのようなキャリアパスが描けるのか。

職業訓練校というのはアメリカでもイメージ的に、勉強が苦手な子がいくところという感じが一部にはあるようなのですが、そのようなイメージのせいかどうかわかりませんが、せっかく技術が身についても、それが本当に企業が求める技術かどうかもわからない、企業も人を探しにこない、ところが企業側は、能力のある人が足りない、と嘆く事になっているという現実があります。教育と、産業界の(経済界の)ミスマッチを解消する為にどうしたらいいのか。

大学にいくというキャリアパスのほうが、職業訓練校にいくよりもいい、ということではなく、どちらも違ったいい点があり、将来的にはどちらを選んでも同じくらいの収入のチャンスがあるということにならないと魅力的な選択肢にはなりません。クロニクル•オブ•ハイヤーエジュケーションの7月9日によると、マサチューセッツ州を含め全米10州がこの教育と産業界のミスマッチを埋める為に取り組みを始めています。

2012年より全米で8州の高校が最終学年を職業訓練の年として、主に市場で人手が足りないと言われているIT関連、ヘルスケア、製造業の分野で仕事をしながら学校にいくというプログラムに参加し始めを始め、それが現在10州にまで広がっています。
アメリカ人は4年制の大学の学位をとることに重きをおいていますが25歳までに大学卒の学位をとっているのは三分の一以下の若者だそうで、職業に焦点をあてた教育や訓練という選択肢をもっと考えるべきとの意見があります。

現実問題として、企業が採用する際に、高卒では能力的にたりない、一方、博士号の資格があっても、必要としている以上の能力があったりと、企業側がどのような人材を求めているのか、ということを含めて、職業訓練なり、インターンシップができると、双方のギャップが減っていくと考えられています。
高校卒業後にそのまま大学に行かなくてもいいキャリアパスができると、社会人教育として、その後大学にいったり、別の専門教育をうけたりするという選択肢もうまれるので多様な人生の可能性も生まれるでしょう。

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MOOCsの終了率をあげる為にはどうすればいいのか?

世界で300万人以上に使われているというWizIQというオンラインプラットフォームを作っている会社のCEOがMOOCsの展望について語っています。WizIQでは誰もが自分の教室をもって、授業が行えます。(BetaBoston, 7月27日)

MOOCsには現状の教育の仕方を変える大きな可能性があるのに、沢山の人が最後までコースを終了できないのはなぜでしょうか?
2012−13年のMITとハーバードの調査によるとコースを終了しない割合は9割という高い数字です。
これは実際に講師によるサポートがないからだと考えられます。

事前に録画されたビデオを自分のペースで受講できますが、実際にライブで講師がいる訳ではなく、学生たちが互いに意見交換することもありません。実際に講師がいないということはフォローアップがなかったり、学生がしっかり理解できているのかという確認もできないのです。終了率をあげる為に、MOOCsにはライブで講師の参加が必要です。実際講師に参加してもらっているのがWizIQで、このプラットフォームでは誰もがMOOCsを提供することができるオープンなマーケットになります。

まだまだ主流とはいえないMOOCsですが、2003年にはアメリカの学生負債が2000億ドルだったのに、9年後その額は1兆ドルになりました。2000年から大学の学費が72%も増えたのに、25歳〜30歳までの収入が15%減ったという事を考えるとMOOCsには経済的に非常に明るい未来があるといえます。ある大学では企業と共同で学生の現在と将来のニーズにあったプログラムを開発しています。このような共同プログラムは学生が卒業後にスムースに働き始めることができるように促します。もしMOOCsが企業とパートナーシップを作りあげることができ、学生が仕事を見つけやすくなるならば、大学にいかないでMOOCsを受講する人達にとってMOOCsを始める動機になるでしょう。
しかしこういったシフトはすぐにはおきないでしょう、なぜなら大学にいって学位をとるという社会的な圧力が存在するからです。そしてそれが学生の負債を増やしている訳ですが。しかし、こういった圧力がなくなり、経済的な要素が学生がどのように教育をうけるのかを決める事になると、MOOCsが高等教育に変わりえるでしょう。

これから2年後にはMOOCsはどうなっているでしょうか。
現在はコンピューターが学生を教えている状況ですが、2年以内にMOOCsの講師不足の状態が解消されるようになるでしょう。講師が学生の抱える問題点を解消してくれる鍵になるはずです。

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もしMOOCsにライブで講師が参加するようになれば、更に大きく変わっていくのでしょうか。そうなると、多分今まで無料だったコースが有料になるということもあるでしょう。要するに、ビデオで全てを勉強できてしまうのなら、youtubeで何かを学ぶのと同じだというわけです。しかしそれでは、第三者からのフィードバックもなければ、本当に何かを学んだかという確証もありません。ライブで講師がつくことで学習成果があがったとしても、それをどのように評価していくのか。高等教育に変わるという事を考えるのはまだ時期尚早のようです。

中高生の留学その2-成功のポイント-

日本でも子供の頃からの英語教育に沢山の人が関心があるようですが、それはヨーロッパでも、同じようです。今年、訪ねたフランスでも昔よりも明らかに、英語が通じるようになっていてびっくりしました。 そもそも、アルファベットの言語を使用する人達が英語をマスターするのは、日本人よりずっとハードルが低いはずなので、それこそ、小学校3、4年生から英語を始めて、高校生くらいになれば、かなりできるようになるはずです。中高生の英語の為のサマーコースというのは、ヨーロッパでも以前からありましたが、最近、母子(家族)留学の話もきくようになりました。私のまわりでも、この1年間で、ヨーロッパから2つの家族がアメリカに家族留学をしました。(ボストン周辺にはこのような家族留学をしてくる韓国人や中国人家族をみかけます)

この2家族、互いに知り合いではないのですが、偶然にも状況が似ていました。
• それぞれの家族に子供が二人ずついての年齢はともに中高生。父親は自営業、自分で起業してかなり成功している。(2人とも国内中心のビジネスをしている)
• 父親は大学にはいっていない。
• 両親がこれからはどんな仕事をしていても英語が大事になる、と考えている。
• 母と二人の子供達がアメリカに移住しアメリカの私立の学校へ子供達を通わせ、父親は仕事の為に自国とアメリカを行ったり来たりしていた。
• 子供は上の子が息子、その下に娘、そして上の息子のほうに問題をかかえている。(アカデミックやメンタルな意味で)

違っていた点。
• 留学期間:1つの家族は半年の留学、もう1つの家族は1年留学。

さて、それぞれ半年、1年後はどうなっていたでしょうか。
半年留学をした子供達は半年たっても、友達と呼べるような友人ができなくて、家に友達がくるということもなかったそうです。又、母親は子供達が英語で他の子供や人と話すのをめったにきいたことがなく、いったい半年で何を習ったのか不思議だといいます。
一方、1年留学していた子達は、息子のほうは半年もすると、彼女ができて、娘もすっかり学校にとけ込み、帰国してからも、夏休みに早速、友達が数週間遊びにくることになったといいます。
親はすっかり、この1年の成果に満足で、子供達自身に自信がついたし、自発的に何かをやる気になったこと、又子供達に夢を与える事ができた事を喜んでいました。何よりも1年後に子供達が、”1年間こんな経験をさせてくれてありがとう” と言ってくれたと感動していました。

この2家族をみていて子供達の性格というのも大きいですが、それ以上に母親の動きというのもすごくあるなあと思いましたね。(ちなみに母親は両方とも英語が堪能です)
友達ができなかった子達は内向的な性格なので誰かの助けなしに短期間で友達を作るというのはすごく難しかったのだろうと察します。子供達も自分たちがなぜ、アメリカにこないといけないのかわからない、というようにみうけられました。

何よりも違ったのは、母親がその地での生活を楽しんでいるか、という点で、1年いた家族は子供を通じてその社会を楽しんでおり、学校のイベントや手伝いには積極的に参加、仕事の面や経済的には大変だったけど、本当にこの時期に決心してきてよかったといっていました。
一方、半年いた家族は、学校に通う他の子供達が、離れた所からくるせいか、放課後に遊ぶということもできずなかなか、まわりとコンタクトがとりにくい、それに対して、親のほうも、子供が自然に友人を学校からつれてきてくれるのを待っていたらしいですが、そうはならなかった。半年という限られた期間仲良くしてくれる子達を探すのも難しかったのかもしれません。親は子供を英語の環境にいれれば自動的に英語ができるようになる、と思っていました。

ところで、この様子をみていた、両方の家族を知る知人は、なんでそこまでする必要があるのか?という質問をなげかけました。
確かに語学だけを習うのなら、わざわざ家族留学なんて必要ないでしょう。
結局、語学以上に、その地の生活や環境になじめるかという、柔軟性というのが問われてしまうという部分は、大人も子供も一緒のような気がしますが、まさにその柔軟性を養いと視野を広げるために若い時に、短期でも海外生活を、と望むのかもしれません。

参考記事:
中高生の為の語学短期留学のポイント

フランス人教師にきいたフランスの少子化対策の影

夏休みに南フランスに帰っているフランス人の 友人に会いにいきました。

普段はボストンの学校で小学校の先生をしている彼女は、アメリカに来る前は南フランスの田舎の小学校の先生をしていました。南フランスにある世界遺産のそばのすばらしい文化 、温暖な気候、ワインやチーズに、朝には生みたての卵、ほとんど自給自足ができそうなくらいな豊かな生活をしているのに、よくボストンに引っ越してきたね、なんて話していたら、“田舎では、親が子供の教育にあんまり 、興味がない人が多いの。どうしたらもっと改善できるとか、この子のいい所はこんなところだからもっとこうしたらとかいっても、興味のない親が多いの。それに比べれば、ボストンの学校の親達は、私のいってくれることをちゃんときいてくれるし、子供のことを考えている人が多いからやりがいがあるわ。それに、私はもともとここの地域の人間ではないから、いくら上級の試験を受けても、出世できないの。”
うーん、やっぱり田舎は保守的なんですね。。。彼女はチャンレンジャーなので、二人の子供を抱えながらも、2つのマスターをとり、今は学校で教えながら、博士課程にも在籍中、そんな彼女は確かに、田舎のそんな生活には満足がいかないのかもしれません。

“それにね、フランスでは子供が多いほど手当が多くつくので、フランス経済はあんまり上手くいってないけど、出生率は高いわね。私の給料は月2000ユーロだったの。(ちなみに彼女は15年以上先生をしています)ところが、近所にいた子供が3人いる家庭は、両親ともに働かず、生活補助がでて2700ユーロもらっていたわ。税金がそこからひかれることはないし、家賃を払う必要も彼らにはなかった。給料が低くても私は好きな仕事をしているから文句はないのだけど、かわいそうなのは子供達だった。親が子供に興味がないの。秋の新学期には、400ユーロが支給されるんだけど、それは基本的には子供たちが学校でその一年使うものを買うためにもらうものなのに、そのお金は新しい電話やテレビを買う為に使われていたみたい。子供たちがしょっちゅうおなかすかせて、学校にきていたわ。“

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“役所の人とかは確認にこないの?”
“彼らにとってはどうでもいいことだったみたい、気にもしてない。きめられたことをしていればそれでおしまいってわけ。”

うーん、どこの国でも同じような問題があるわけですね。結局、(子供でも老人でも)楽して、お金がもらえるのならそのほうがいいということでしょうか。

自分は、彼女のように、教育に対して熱心な先生に教えてもらいたいと思いますが、全ての親がそう思っているわけではない、子供をお金をもらう為の手段にしている人達もいるという現実を知らされてしまったような話でした。

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大学入学は子離れ、親離れを促進させる?

この時期、アメリカの学校は卒業式も一通りおわり、夏休みに入り新学期にむけての準備が始まります。

大学新入生の親の為のオリエンテーションがボストンカレッジで行われたとの記事が新聞の1面にありました。ボストンは大学が集中しているせいか、教育に関して親も意識が高いことの表れなのですが、親掛かりでなんとか子供が大学進学が決まった時に、親も一緒に進学する気になっている場合も多々認められるのでしょう。
大学内(寮含む)で問題になっているあらゆる種類の暴行事件やドラック問題が親を更に子離れさせにくくさせているようです。

今ではほぼどこの大学も子供が入学する前に親に対するオリエンテーションを行うようになって、その出席率は8〜9割にものぼるそうです。”沢山の親が自分の子供を通じて自分の人生を歩んでいる”とボストンカレッジのオリエンテーションプログラムのダイレクターはいいます。
大学側も以前はなんとか親を子離れさせる為に距離をとりなさいとか、連絡を頻繁にしないほうがいいといっていたようですが、最近はソーシャルメディアや携帯電話の発達によって、子供と親の関係がより近いものになって、単に距離をとりなさいというアドバイスは、必ずしも適切ではなくなっていると主張する大学もあります。
ソーシャルメディアにつながり、子供がキャンパスで経験していることを自分もその場で経験しているような気になり親が逆に安心するのです。

入学してしばらくはほっておきなさい、という大学、あえて無理して離れる必要がないという大学、結局、その子とその親ががそれまでどういう生活をしてきたかということにも関係がありそうですが、大学が親のメンタルの部分にまで気を使うというのは昔では考えられない事だと思います。

日本でも就職して初めて親元を離れ、一人暮らしを始めたものの、自分の洗濯物を宅急便で家に送り、家で洗濯してもらい、母親が送り返している、という人の話をきいて仰天したのですが、アメリカの大学は入学して1〜2年は寮に入ることが義務付けられている所が多くあります。これがある意味、子離れ、親離れを上手く促進させてくれる側面があるのでしょうか。

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子離れができない親、問題になる ”スノープラウ ペアレンツ”