代数はなぜ世の中に必要なのかを、コンピュータープログラミングのコースで教える取り組み

コンピュータプログラミングを子供に早い時期から、教えるというコースがどんどん、増えています。日本でも中学生のプログラミングの授業が必修化されました。意外にも日本のほうが早く必修化されて驚きですが、アメリカでは、数学とからめることで、数学力アップの相乗効果があがっているようです。
それにしても、アメリカ人というのは楽しんで学ぶ、という仕組みを作るのが本当に上手です。

ボストングローブ紙 12月2日

トリップアドバイザーのソフトウェアエンジニアのビルは毎週火曜に6年生にビデオゲームを作る事で、代数を教えている。
ビルはブートストラップという革新的な数学のプログラム、を学生に教えるのをボランティアとして手伝っている。ブートストラップは抽象的な問題を解くというよりも、学生がコンピュータのプログラムを使って、現実の社会で代数がどのように使われているかを学ぶ。
ブートストラップが始まった理由は、数学を習う時に出る質問、
”で、いつこれを使うの?” に答える為だ。

ブートストラップはコンピュータサイエンティストの不足で困っていて、マサチューセッツの学校でもっとプログラミングを教えるようにロビー活動をしていたテック系の産業にとっても注目の的になっている。

マイクロソフトの元プログラマーでブートストラップ、を立ち上げ、現在ハーバード大学で代数を教える為に博士号を取得中のエマニュエルは ”1に、プログラミング、2にプログラミング、3にもプログラミング、もしプログラミングを教えなければ、時代にのり遅れるよ、中国に飯の種を奪われる!”という。

今年、グーグル等のテック企業や教育機関が作ったロビーグループはコンピューターサイエンスを学校の必修科目にするように、マサチューセッツ州教育委員会に圧力をかけてきたが、州の教育担当は難色を示す。
そこで、ブートストラップは学生がコンピューターのプログラミングについて学びながら代数を学ぶ、というところで妥協点を見いだした。

実際、アップル、シスコ、フェイスブック、がブートストラップを財政的に支援しており、2005年以来、400以上の教育機関に採用された。それはアメリカ国内だけでなく、カナダ、インド、インドネシア、サウジアラビア、がブートストラップを教室に引き入れた。

ブートストラップのもとになっているコンピューター言語はノースイースタンコンピュータサイエンスのフェライゼン教授が作った。
彼らはボストンへ向かう電車の中で、知り合い、意気投合して一緒に仕事をすることになった。

ブートストラップを熱心にサポートしてくれる会社の一つにトリップアドバイザーがある。この会社は恵まれていない子供の為に、テクノロジー教育をサポートする組織を探していた。そこで、ブートストラップに30万ドルほどを寄付し、また従業員を講師として派遣もしている。

ブートストラップによると、このコースをとった学生に数学の文章問題を解かせると、平均して27%も成績があがっていて、関数の問題では14%成績があがっている、という。
しかし、このプログラムを理解する十分な教員を確保するのは難しいかもしれない。

”グローバルな社会において、もし21世紀に何が優先されるかということを教えなかったら、子供達が将来成功するなんて期待できないでしょう!”

以上が要約です。

子供の時に、方程式や、三角関数をどうして習わなければならないのか、という疑問は文系の人にはきっとあったと思います。それに対して、とりあえず大学に入る為とか、論理的な考えができるようになるためとか、ある程度自分が納得できる理由を見つけられた人は、お勉強ができた人でしょう。でも、具体的にこういうふうに使うよ、と示されていればもっと数学の本質的意義を見いだすことができ、違った発見があったかもしれません。どっちにしても、物事を理論的に、そして創造的に考えるというやり方は、どんな職業についても必要だと思われます。

これから日本の学校の現場は大変ですね、英語に、コンピューター。。。新しい機会なので、この際日本もどんどん企業の力を借りるべきだと思うのですが。
企業と連携して、学校用のプログラムを作ることで、学生は、今自分のしていることに意義や夢を見いだせるでしょうし、企業側は問題点を探る事ができ、新たな商品が生まれる可能性がでてくるでしょう。双方にとってプラスになるのではないでしょうか。

MITのメディアラボのレズニック教授によると、プログラミングを習うのはプログラマーになる為ではなく、創造性を発揮する為、だといいます。絵を描いたり、音楽を演奏するのと同じような自己表現として、プログラミングを習い、それで数学も好きになり、成績もあがり、将来の職業に間接的にも結びついたら。。。レズニック教授がTEDでどうしてプログラミングを習うことはいいことなのかということを説明しています。

ブートストラップはダウンロードもできます。
http://getbootstrap.com/

ハーバード大学で一番人気のある授業は?

当たり前といえば、当たり前の話のような気もするのですが、ハーバード大学で、コンピュータサイエンスのコースが大人気という話です。ハーバード大学の中で受講生徒数が最も多いのは経済学、倫理の授業、コンピューターサイエンス。コンピュータサイエンスのコースは、2003年と比べてみると、2013年にはほぼ7倍にあたる、700人がそのクラスを受講しています。倫理の授業というので、これは日本でも人気のある、サンデル教授の白熱教室?って思って調べたら違いました、なんとこの授業は…

11月26日 ボストングローブ紙

2011年にハーバードに入学した、Trevor Brandtは入学した時は、コンピュータでプログラムを書くのはMITの仕事だと思い、自分は哲学を勉強しようと思っていた。ところが、古代哲学をとっている間に、彼は方向転換をして、21世紀の言葉になったコンピュータ言語を習うクラスCS50,をとることにした。”コーディング(プログラムを書くこと)は僕たちの生活とすごく関係がありますね。”

ここ数年でこのコースは学校でも1番大きなクラスになり、700人の学生と102人のスタッフを抱える大きなクラスになった。大きな教室で授業が行われ、まるでテックスタートアップのようだ。
医者になりたいピッツバーグからきたAlana Ganzさんは、分子生物学や細胞生物学の世界でもコンピュータが果たす役割がふえているのでこのコースをとっている、という。”コンピュータサイエンスがどんなに、たくさんの分野で使うことができるのかということがわかりました。”

CS50の授業でAをとることは簡単ではない、それどころか、ハーバードで一番難しい授業の一つである。
Ganzさんのように大抵の学生はこの授業をとったからといって、テックのスタートアップを始めるわけではない。しかし、インターネットとスマートフォンで育ったこの世代はテクノロジーというものを、どんなキャリアをしようと、知る必要のあることだと思っている。ビルゲイツやザッカーバーグにコンピューターサイエンスを教えたHarry Lewis教授は ”この30年から40年におこったことは、どの科学もコンピュータサイエンスに依存するようになったということです。アメリカでは、情報技術は科学であり、商業、そして社会現象なのです” という。

テクノロジーの世界では、優位にたっているライバルのMITやスタンフォード大学の陰に長くあったが、現在ハーバードは早くもイノべーションとスタートアップであふれ、投資家の資金をひきつけている。
20歳のブラジル人のガブリエルの夢はMITにいくことだったが、CS50のオンラインバージョンサンプルを高校生の時に作った後に、MITに行く計画を変更した。彼は許可を得て、CS50のコースをポルトガル語に訳して、ブラジルで他の高校生に教えて、今年、ハーバードに入学した。
彼はこのコースのおかげでハーバードを、違った目で見るようになったという。

ハーバード大学の前学長は
”実用的(実務的)であること、という視点がいつも工科大学では大事で、普通の大学ではそのようには考えられては,こなかったのです。”
現在、ハーバード大学はファンドレ-ジングキャンペーンで得た65億ドルで新しい、エンジニアスクールと、応用科学の建物を建設中だ。何年か前まではエンジニアリングは一部門だったが、いまでは独立した学校である。

CS50 はもうハーバードのブランドになっている。
”CS 50受講済!”Tシャツや、学生のフェアーやハッカーソンまである。

大学側はたぶん、どの専門でも学生達はコンピュータがどのように動くのかを知りたいのだ、と推測している。
” 学生がメディカルスクールとか、ファイナンスのほうにいくのではなく、リスクをとろうとしています。これは学生がコンピューターサイエンスを通じて社会に貢献するという新しい道を見つけたからだと思いますよ。” と、ハーバードのコンピュータサイエンスのParkes学部長はいう。

以上が要約です。

倫理の授業は、中国の倫理観と、政治理論についての授業でした。

面白いのはこの倫理の授業も、2006年に始まって以来、コンピュータサイエンスの授業と同じくらい受講人数が増えていて、2013年には700人ほどの学生が受講しています。これは、科学が発達すれば、するほど人間の倫理観というものも、大事になってくるという視点に立てば、納得かもしれません、なんといっても、中国の倫理観に関する授業ですから、edxで受講できれば、日本でも人気がでそうですよね。

起業したい人は大学に行く必要があるのか?

起業するのに大学に行く必要があるのか、そもそもなぜ大学に行く必要があるのか、という問題です。

ボストングローブ 10月10日

MITで行われたイベントでPayPal(オンライン決算システム)の共同創始者Peter Thiel 氏は、起業家にとって大学にいくことはお金の無駄であり、学校をやめてさっさとビジネスを始めたほうがいい、と発言した。

億万長者のPeter Thiel 氏は自分の資産を使って、聡明な若者達に10万ドルを出資し、大学をやめてサンフランシスコにある彼の機関で、革新的なアイデアのために働いてもらう。

Thiel フェローシップは定期的にトップスクールにスカウトにきている。2011年以来、62人のフェローが選ばれその3分の1はニューイングランド地方の人達だ。そこには、MIT, ハーバード、ダートマス大学、そして高校を卒業していない学生も含まれる。Thiel の代理人は1000人の学生がMITと国中から集まるMITのハックイベントにきていた。

Thiel フェローシップ の共同創始者のJonathan Cain 氏は ”一番いい学びは教室に座っている事ではなく、何かをすることで学ぶ事だ”
と、イベントの最初にスピーチした。

のちの、ボストングローブ紙とのインタビューで彼は、“私がいいたいのは、世界を変えるために伝統的な道を通らなくても、いいということです、しなくてはいけないのは、何かを起こす事です。”

Thiel フェローシップ はハックMITのスポンサーでもある。このイベントはMITの学生のグループで組織されて大学が、運営しているわけではない。
MITの広報はThielのプログラムがはいっているということも、グローブ紙がコンタクトするまでしらなかった。

MITの有名なアントレプレナーシップセンターの、スタートアップの世界ではグルでもあるBill Aulet教授はThiel氏のスピーチにあっけにとられた。
”彼らは、これらの教育機関を利用しているのに、そんなものは必要ないというのか。”

Aulet教授は ”Thiel氏はスタンフォードで哲学と法律の学位をもっているのに、他の人には教育が必要ないというのでしょうか。”といい、
MITの事務長のMartin Schmidt氏は、学生は学校にいならがらにして起業家として成功することもできる、とシンプルにコメントした。

”教育と起業は相反関係にあるというわけではありませんよ。MITで教育をうけた起業家が長期的に成功しているのは、現実の世界の機会や問題にもとずいた厳格な教育をうけているからです。”

Thiel氏はシリコンバレーの中だけの有名人ではない、フェイスブックの初めての外部投資家であり、50万ドルの投資を株を売る事で、10億ドルにした。
政治的にも活動をしている。
学歴もあり、母校スタンフォードでスタートアップの授業をしていても、 Thiel 氏は大学の学位の価値に疑問をもっており、“エジュケーションバブル” で学生や親の負債の負担がふえることを懸念している。

”職業訓練をうけても、今時、すごくいい給料がはいるよ、配管工の平均給料って、医者の平均給料と同じくらいだ”
去年 “60 Minutes’’のインタビューで彼は言っている、”みんな、もっとどうして、大学にいくのかについて考えたほうがいいと思う”

フェイスブックもアップルも、マイクロソフトの創始者もみんな大学を卒業していない。

彼は、年間20歳以下の学生20人までをフェローにしている。MIT, ハーバード、そしてダートマスとキャンパスを巡り、ネットワークを使って学生とのミーティングをしている。

フェローシップは学生のグループにビジネスのアイデアの実現の為に2年間で10万ドルを渡す。その間、起業家や、投資家、専門家とともにアイデアを磨いていく。2011年に始まって以来、1ダース以上のスタートアップが事業を興し、その中にはパーキングスペースを探すアプリや、薬を飲み忘れないようにするアプリも含まれる。

ハックMITを手伝っているMITの大学生は、”フェローシップは学生にとっては一つのオプションです、別に彼らのメッセージを支持しているわけではありません。”という。

実際、ハックMITは野心的で意欲のある若者をとらえるのとを引き換えに、30時間プログラムのコードを書き続けるためのコストを負担してくれる50以上のスポンサーマネー、グーグル、ツィッター、ベンチャーキャピタルをひきつけている。

これはThielとMITの初めてのもめ事ではない。2011年の時点でフェローになった学生は二人いた。MIT の入学管理責任者の Matt McGann氏はその二人にお祝いのメッセージを送っている。”2年後に戻ってきても、こなくても、上手くいくといいですね。”

以上が要約です。

大学を批判している割にはわざわざトップ大学から学生をリクルートするというのは、どうなのかな、とは思いますが、個人的には大学行くのと、行かないで、起業するの、どっちもありかな。もし、自分がこれだ、って思うものがはっきりしなければ保険の意味でも大学にいったほうがいいと思います。特に社会を生きる上でまだ人の基準というのが、学位とか資格なのかな、とも思うのですよね、彼だってスタンフォードをでて社会的な信用を得て、もしくは人脈を得て、ビジネスを成功させた、という点があるように思います。でも逆に、有名大学をでたからといってみんな成功するわけでもないので、それだけではたりない。

起業して上手くいかなくてまたMBAを取り直す人もいれば、とりあえず事業を始めてしまって上手くいってしまう人もいる、MBAにいったからといって、起業するわけでもなく、就職活動して、それでも思ったようなポジションをつかめない人もいますし。
ようするに、”起業”という観点からみるならば、大学やMBAというのは実は、始めから起業する力のある人のためのものではなくて、反対に、そこにいけば、誰でもある程度、最低限起業に必要な知識を得る事ができる、ということなのでしょうか。

先日スイスの連邦工科大学の学長が、大学に行きたいという人が増えているが、大学側は受け入れる人数の枠を増やすつもりはない、といっていました。理由は職業訓練制度が機能しているので、みんながそれぞれ自分に見合った職業をみつけるべきである、と。また、大学をでなくても、その道の勉強を続けていく中で、金銭的にもあまりかわらないか、もしくは職業訓練を受けた人のほうが上回る場合もあり得るからだと考えられます。

それにしても、選択肢があるっていうのはいいですよね、自分がやりたいことが明確な場合は。

人気もあるが、費用もかかるギャップイヤー

そもそも、日本でギャップイヤーというものをとろうという人は少ないと思うのですが、高校卒業してすぐ、大学に行かないとか、大学卒業後、半年から1年外国でインターンシップをするとか、世界を旅して回るとかいった、ギャップイヤーというのはヨーロッパ社会では以前からよくききます。軍隊のある国では、高校を卒業すると半年とか一年とか、国によってはもっと長く軍隊に行く人もいますよね。
日本でギャップイヤーがなかなか広がらないのは、日本人はなんでもシステム化するのが好きだからでしょうか。みんな一緒のほうが学校にも会社にも都合がいい?社会の流れ、システムからはずれてしまうと、会社も学校も対応するマニュアルがない、とか、評価する基準がないからなのでしょうか。

アメリカでも人気がでているけど、費用もかかるギャップイヤー、というリポートです。

ボストングローブ紙 10月5日

私の息子は大学に入って1ヶ月がたった。他の大抵のクラスメートのように新しいルームメイトやクラス、自分のものを洗濯することに、慣れようとしている。
でも友達全てがキャンパスライフに夢中なわけでもなく、南アメリカへボランティア活動にいっている友人もいれば、イスラエルに行く準備をしている友達もいる。彼らは、高校と大学の間にギャップイヤーをとっているのだ。どれくらいの学生がギャップイヤーをとっているかという統計はないが、ギャップイヤープログラムを提供している企業は、増えている。

全米ギャップイヤーフェアーは2006年に7つの高校で始まり、10社と数百人が訪れた。

長年ギャップイヤーコンサルタントとして働いているHolly Bull氏は、イギリスでは普通である、このギャップイヤーを、プリンスウィリアムとプリンスハリーが取った時からみんなが興味を持ち始めたという。

イギリスでのギャップイヤーはアメリカのものに比べて、ちゃんとしたプログラムと言うより、”ビーチにねそべって、酔っぱらっている” というイメージである、とアメリカンギャップ協会のディレクターはいう。

でも、明らかに安い。そして、それは大事なポイントだ、なぜならアメリカのギャップイヤーのプログラムは、営利だろうが非営利だろうが、3ヶ月間で1万ドルほどかかる。年間を通したら、学費を一年分払うくらいの値段になる。

Steve Warner 氏は大学に行く前にギャップイヤーをとりたいといった息子のElliotとこんな約束をした。それは、もし、Elliotが宿泊代、ダイビングの費用やその他雑費を自分で稼ぐなら、プログラム費用を出すというものだ。

”このプログラムの為に半年分の学費を使っています、4500ドルかかるベリーズでの6週間の珊瑚礁の保全プログラム、14850ドルの11週間のオーストラリアでのアウトドアリーダシッププログラムに、フライト代が5000ドル。。。”

更に、このギャップイヤーの間に Elliotは働くかわりに部屋と食事がただになる、オーガニック農場で働くつもりだ。

だれだって、いつだってギャップイヤーはとれるが大抵のプログラムは高校を卒業して大学に行く間にとるティーンエージャーを対象にしている。

これを、将来への投資と思っている親もいる。

Sally Cantwellさんの息子は、大学に行く前に、ギャップイヤーをとりたいといったので、技能を習得するならという、ことで、ニュージーランドで10週間のコースをとりスキーのインストラクターになり、そして冬の間、ユタ州で働いた。
彼女はイギリス人でギャップイヤーに理解があるが、あまり、しっかりとプログラムされたものは好ましくなく、息子が自分で計画するべきことだと思っていた。

一方、大抵のアメリカ人は、どこで どうやって 何をするのかを具体的に知りたいという傾向にある。

以上が要約です。

このギャップイヤー、もし、農家とか人手が足りない時期に手伝ってくれる、若者がきてくれれば助かりますよね。厳しい農業の現実をみて、将来何かを考えてくれるかもしれない。
また、上記のように、何かのスキルを習得する為になら親も費用をだすといって、1年間日本語を習いに日本にきていた知人もいました。
軍隊にいってた、友人達はこの間に、ベットメーキングとか規律とか、身の回りのことを自分でする、ということを習ったといっていましたね。
ベットメーキングもただすればいいのではなく、上官のチェックが入り、何度もやり直しさせられたと。
やっぱり、目的のある、ギャップイヤーというのはありだと思います。もちろん、半年間ビーチで過ごし、生涯の伴侶を見つける人もいるかもしれませんから。

MOOCs(大規模公開オンライン講座)の edX が一年を迎えて

edXというのは去年ハーバード大学とMITが一緒に始めた、MOOCs(大規模公開オンライン講座)の一つです。
MOOCs によって教育の国際競争が、本格化してきました。ブランドがない大学、差別化できない大学、にとってはますます厳しくなってきますね。大学にとってはオンラインで無料コースを提供するっていうのは一番いい、広告でしょうか。なんだか、気のせいか航空業会のアライアンスのような匂いがしてきましたが。

10月3日Harvard Gazette

“教育の黄金時代の幕開けです。人生でこんなに、教育というものが刺激的だったことはありません。”と、edXのプレジデントの Anant Agarwal氏はいう。

Anant Agarwal氏は1988年から、MITの電気工学とコンピューターサイエンスの教授でハーバード教育大学院が主催したフォーラムで、オンライン教育で、人々の学びに対しての考え方がどうかわったか、という力強いメッセージを伝えた。

ハーバード大学とMITの間のノンプロフィットのパートナーシップが 提供するedXの講座が去年の秋に始まって以来、今ではedXは世界29カ国の大学と連携して、140万人の人が参加するものになった。HarvardXだけで、50万人以上のユーザーがいる。Agarwal氏は10億人の参加を目指している。

ハーバード教育大学院の 学部長James Ryan氏は ”10億人なんて、大げさな、と思うかもしれませんが、世界中の誰もが教育にアクセスできて、成功して、満たされた人生を過ごす為の知識と技能を確実に得られればいいな、と思っています。
テクノロジーは世界を変えました。健康管理、コミュニケーション、輸送も、何もかもすっかりかわってしまったけど、教育はかわりません。”

edXに参加する学生が劇的にふえることで、大量のデータが生み出される。 Agarwal 氏はedXのユーザエクスペリエンスを改善するだけでなく、プラットホーム・ユーザ・インタフェースの一部としての、最善の学習方法や教授法に基ずいてedXを改善することが可能になったという。

学生は、小さなグループを作ったほうが学びやすい傾向にあるので、場所を提供して、周辺にいる同じ講座をとっている学生に知らせるという方法もあるし、コースのどの部分が問題なのかを調べるために、フォーラムのようなものを作り、そこでどんなことが質問されているのかを調べ、ビデオチューターをつけるという事も考えられる。宿題をするためにチューターが必要な場合はチューターサービスやチャット、テキストメッセージのボタンを提供できるかもしれない。

学生が参加する事で得られたedXの大きなデータは, タイムリーな意味がある結果として、教育を研究している研究者が利用できるようになった。
edXデータを処理しているHo氏は、今までのデータからオンラインだけでなく、実際のキャンパスでの教え方も改善されるだろうと思っている。

”まだ一年しかたってませんからね、これからですよ。”

Agarwal氏は業界に競争相手がいることはいい事だと思っている。”市場にいろんな参加者がいるからいろんなやり方をして、違ったビジネスモデルがあり、利潤を追求するものも、しないものもあります。教育にとって本当にいいことだと思いますよ。”

以上が要約です。

現在世界の人口が約71億人として、そのうち10億人がedXで学んだとしたら、、、すごいことです。学位をとるかどうかは別として、英語を学ぶためというより、興味のある事を英語で学べるというのはとても魅力的だと思います。特に忙しい方にはとても合っているのではないでしょうか。

MOOCsに関しての参考記事
MOOCsは役に立つのか?

もし、あなたが40歳を超えていて、これから英語を使ってビジネスや起業に関わることを学ぼうと思っているのなら(その3)オンラインコース