クラウドファンディングであなたもレストランのオーナーに。

毎週水曜日は食関連の特集が組まれているボストングローブのGマガジン(別冊)ですが10月9日号ではキックスターターインディゴーゴーのようなクラウドファンディングの出現により、従来夢を叶える為に富裕層の投資家から資金調達をしたり、銀行ローンを組まなければならなかった食関連の起業家達がどのように一般のファンによって支えられているかを特集していました。

シンデレラストーリーが実際あって、Minnesota’s Travail というレストランは7万5千ドルを募集目標にしていましたが、キックスターターで23万ドル以上を集めたそうです。実際にキックスターターで資金を集めて中国系アメリカンレストランをあけたLiさんは、”キックスターターのプラットフォームは人々がつながりやすく、自分たちが信じたものをみんなで助ける働きがあります。” という。資金提供した人はその額に応じて報酬(金銭以外の)をもらいます。Liさんの店の場合は、“投資額は5ドルからです。例えばこの店では、資金提供をしてくれた人の名が壁に入りますし、多額になれば、その人の為のメニューというのもできるかもしれません。”といいます。
集めた資金によって、店の家具を調達したレストランオーナーもいます。

クラウド上での資金集めは、料理人としての腕以上に、ソーシャルメディアをつかって短期間にどれだけ資金を調達できるかというダイナミズムが重要になってきます。

認知度をあげられるということも、資金調達と同じ位、クラウドファンディングに引きつけられる重要な一つの要素となっています。

バブソンカレッジのFood Sol action tank のダイレクターのRachel Greenberger 氏は ”食のビジネスでは初期に沢山の投資が必要で、従来の投資家にとってはリスクがありすぎるのでこのようなプラットフォームはこれからますます広がるでしょう。”  投資家は食のビジネスに関しては懐疑的ですが、一方クラウドファンディングの投資家は好意で投資する傾向にあります。

クラウドファンディングで、これからもますます新しいレストランが出現しそうです。なぜなら、自分が投資した店にいって、自分が払ったお金がこの皿になったとか、いすになったとか考えるだけで、まるで自分もこの店を出店したような気がするでしょうし、そこで出されたはじめの料理を楽しめば、彼らが一番のファンになってくれるでしょう。

クラウドファンディングのいい点は沢山の人が小額から参加できて、自分もちょっとだけ夢をみられることでしょうか。

これで思い出したのですが、ケンブリッジにとてもはやっているラーメンやさんがあります。そこの売りは壁を貸して、自分の夢をそこにかいておけることです。店にきて、ラーメンを食べるたびに自分の夢を思い出し、がんばろうと思う、レストランが売るものは食べ物だけではないということがわかります。

グーグルスタイル、起業家へのアドバイス

グーグルのアドバイスときいただけで、何?何って耳を傾けたくなるのは私だけでしょうか???

ボストングローブ 10月7日

グーグルスタイル、起業家へのアドバイス

Jeremy Wertheimer氏は先週ケンブリッジのグーグルでの起業家のイベントで思慮深いアドバイスをした。Wertheimer氏は現在、グーグルのエンジニアリング部門のバイスプレジデントであるが、2011年にグーグルが700万ドルで買った旅行サイト, ITAの創業者だ。Wertheimer氏とMITのコンピュータ技師のチームは1990年代、当時乗客が航空券の値段を素早く比較する方法がなかった時代に仕事を始めた。”もし 自分にとっては解けない訳がない問題だけど、他の人には解けないらしい問題をみつけたら、それは何か他の物にとっては破滅的なことになってしまうかもしれないけれど、とても面白いサインです。そこに起業のチャンスがあるのです。”と、Wertheimer氏はいう。

彼は他のシグナルも探すようにいっている。ITAの研究で、Wertheimer氏は航空業界のコンピューターシステムは10年ほど前に作られたもので、ずっとアップデートされてこなかったことを突き止めた。”だからもし、システムが少し古い部分をみつけたらそこがたいてい面白い部分なんだ。”

以上が要訳になります。
顧客の困っているところを探せ、というのは新規事業をするうえでよく
聞く言葉です。このブログでも紹介している、
Disciplined Entrepreneurship 起業の法則
でも消費者の立場にたった製品作りを説いています。
問題点を、最新の技術力で解決、というのが成功セオリーということでしょうか。

MOOCsは役に立つのか?

このブログでも以前紹介したMOOCs(Massive Open Online Course)ですが、英語等を学んだり自習するのに使うにはとても適していると思いますが、実際履歴書に書いて、仕事をみつけるのにプラスになるのだろうか、という話です。

ボストングローブ紙 10月6日

MOOCsは害にならないが、役に立つのか?


現代はどこでも学べる社会である。
インターネットに接続できれば世界のトップの大学のコースをただで受講できたりする。

MOOCs(Massive Open Online Course)は受講者に単位を与えたり、修了書や学位も出す。でもこのオンラインで受講したハーバード大学やスタンフォード大学のコースが仕事を見つけるのに役立つのだろうか?

2002年にMITがオンライン上で32のコースを提供し始めた。2003年には雑誌Wiredは、オンラインでただで受講したホーチミンの学生の記事を書いている。昨年、MITとハーバードは一緒にedXという、ノンプロフィットのオンライン大学を作った。今ではカナダのMcGill大学やジョージタウン大学、コーネル大学、カリフォルニア工科大学、ウェルズリー大学等が参加している。MOOCsを受講した人たちはそのことを履歴書やリンクトインに書いており、人事担当者やリクルーターはMOOCsを受講した人は技術や知識をアップグレードしようとしていることを認める。

マサチューセッツ州立病院の人事部長はもし、仕事が特別な学位を必要としている場合はこのようなオンラインのコースでは十分ではない、と述べている。Point Bという人材派遣会社のリクルート担当は ”自分たちの技術や知識をアップデートしたり、新しい技術を身につけたりすることはいいことだとらえています” 

ボストンのオンライン保険会社のエンジニアのリクルート担当は ”MOOCsを受講した人がインタービューの時に、受講したコースがとても効果的だと証明できれば非常にプラスだと思います。” それからリクルーターがもし”ソーシャル メディア マーケティング”といったキーワード検索すれば、リンクトインにのせた履歴書が該当する可能性が高い との指摘もあった。オンラインのコースをとるよりも、実際に学校に通うコースをとることのほうを重視する、という意見もある。

Gray Chynoweth of Dyn という会社では、従業員にMOOCsを受講するように推奨している。”MOOCsを受講した人を雇用する前に、今いる従業員に受講してもらいどういう結果がでるかを調べたい” そうである。 沢山の人は、MOOCsであろうとMBAであろうと、卒業証書の重要性が下がっていて、逆にポートフォリオが重要になっている、という。ポートフォーリオとは何か?それは、あなたの経験や能力をオンライン上で、またはコンピュータ上で示すもの、例えばデザインだったり、ソフトウエアだったり、自身が作った携帯のアプリであったり、セールスの時に使ったプレゼンテーションだったりする。
ボストンのデザインとイノベーションの会社であるOne Mighty Roarの Apollo Sinkevicius氏 は ”人を雇う時に学歴は10%以下しか考慮しません。ポートフォリオと今までしてきた仕事を重点的にみます”という。
25年間リクルーターとして従事しているCatalyst Recruting 社のSummit氏は ”今日、仕事を得るときに重要なのは、今までいい会社で働いてきたか、と何をそこでしてきたのかということです。私達は会社にとって価値を早く作ってくれる人を必要としています。その為に、それができるという証拠が必要なのです。” MOOCsはすばらしいものである。だが、そこで一番の学生であったとしても、会社はあなたが何を創造できるか を知りたいのである。

以上が要約になります。
アメリカで大成功している企業家は大学を卒業していない人も多くいます。それほど、学校で学ぶセオリーというものが必ずしも、現実社会では通じないという現れだと思います。

人としてどういった能力が必要かは、する仕事の内容によっても違います。一部の仕事はコミュニケーション力であったり、デザイン力であったり、交渉力であったり、するので、必ずしもMOOCsでカバーでできない範囲もあるでしょう。

大人の学びは履歴書に書くことも一つの理由ですが、もう一つは楽しみという要素も大きいのかな、と思います。
仕事に役立つだけが学びの全てではないのかな?とも。そういう意味でも大学が様々なコースを提供してくれるのは人生を豊かにしてくれるという意味では楽しいことではないでしょうか。逆に考えて、金銭的な欲がないではじめたことが、将来的に他の収入の道を開くことになるかもしれません。

お金で幸福が買えるらしいことが判明

お金で幸福が買えるか、を子供にきいたら、”買える! プール付きの家でしょ、車でしょ、たくさん動物飼って、、、” ということになりますが、大人になると、全てのものが金銭では買えないということがわかってきます。自分の感覚だとお金で幸福が買える、というより、ある種の幸福はお金で買える、といったほうがしっくりくる気がしますが、みなさんはどうでしょうか。

ボストングローブ 10月6日

 

お金で幸福が買えるらしいことが判明

お金で幸せは買えないと思っていないだろうか?Elizabeth Dunn( ブリティシュコロンビア大学の心理学の准教授)とMichael Norton(ハーバードビジネススクールのマーケティングの准教授)によるとお金を正しく使えば幸福は買えるそうである。正しく、とはどのように?

二人の共書である
 “ハッピーマネー、「幸せをお金で買う」5つの授業”

 には”物を買う事から、経験を買う事へ、自分自身の為に使うのではなく、他の人の為に使うことで、幸福になる道があります。” とある。金が増えるほど、幸せを感じると、思われがちだが、本では金が増えても長期的には幸福度は増さない事を示している。DunnとNortonはどうやったら楽しく金を使えるか、5つの原則を提示した。

1 経験を買う

経験を買うことは、物を買うよりも幸福度は増す、なぜなら経験することは他者とのつながりを感じるからだ。

2 何かを買う事を、特別なごほうびにする

自分を甘やかさない。 沢山あればあるほど、その価値や影響力は減る。

3 時間を買う

芝をかるのは人にお金を払ってたのもう、自分の自由な時間を、ちょっと節約できるからって犠牲にするべきではない。

4 今支払い、後で使う

旅行費を先に支払っておけば旅行中費用を気にせず楽しめる。

5 他の人に投資する

友達の娘に大学で必要な本を買ってあげるときは私はわくわくした。彼女の教育に投資したのだ。ほんの些細な額でも他人に投資する事は幸福な気持ちにしてくれる。

”たとえ5ドルの出費でも支払う前に、自分にきいてみてください、このお金はハッピーな出費なの? 私がこのお金を使う事で幸せになれる?”

以上が要約になります。
たとえ、普通の物を買っても目的をかえれば他人のものにもなります。人とのつながり、や経験を通じて幸福になるということは人はやっぱり一人では幸せにはなれない、ということですよね。新しい事業を興さなくても、今ある事業に、この経験とか、人とのつながり、という要素を取り入れると、ビジネスのアイデアがでてきそうですね。

「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY

高校生に金融教育

能力主義社会のアメリカは社会的に認められてしまうと年齢は関係なく、多額の金銭をうけとる可能性があります。よくきくのがスポーツ選手で特にバスケットボール選手では
個人破産になる人の割合が多いというのが昨年の新聞記事にもありました。スポーツの世界では得に若い時に、多額の金銭をうけとっても、選手寿命も短いので気ずいたときには、年収ゼロになってしまう場合も。それでも生活のスタイルを変えることができず、自己破産に向かうようです。一般人でもクレジットカード社会のアメリカは、個人破産が多いので若いうちから、金融リテラシーというものを教えるということが重要になるようです。銀行がスポンサーになり金融に関する認識をあげるイベントが開催された話です。

ボストングローブ紙 10月6日

金融リテラシーについて高校生に質問

マサチューセッツ銀行協会はマサチューセッツ州の学校での金融教育に力をいれようとしている。前回の金融危機(リーマンショック)の時に住宅の買い手も投資家も間違った判断をしたことから経済政策者達が金融リテラシーについての重要性をといている。ボストンの連邦準備理事会(FRB)は “ 収入やライフスタイルにあわない、高額のローンや抵当からは自ら身を守る事ができるはずです ”といっている。”Common Cents”と 題したこのクイズショーでは50人の学生に信用調査や複利のしくみについてきいた。
ほとんどの学生はよくわかっていたが、一つだけほとんど全ての学生が間違った問題がある。それは、いくつになったら大学生が自分がサインするクレジットカードを取得できるか、という質問だ。大抵の学生は18歳と答えたが、正解は21歳である。

マサチューセッツ銀行協会は3年間の金融リテラシーについてのパイロットプログラムを支援しており、現在10の高校で実験的に実施しているが将来的には全てのマサチューセッツの高校で実施したいと考えている。このクイズショーは全てのマサチューセッツの学校とローカルのケーブルテレビでみることができるようになる予定だ。ショーでは特別ゲストとして、アメリカンフットボール選手だったJoe Andruzziが自身が初めてプロの選手として契約書にサインしたときにおこった問題について語った。彼は、”沢山の若いスポーツ選手は金融知識が全くないので、あるとき突然に高額な金銭を手にすると、それが人生の破滅をもたらすこともあるんだ” と語った。このクイズショーに参加した学生は、”このような金融知識は将来どのような分野に進学または就職しようと、日常生活で必要な知識です” とのべた。