日欧米、休みに対する考え方はこんなに違う。

最近、日本からくる人たちと話していて思うのは、海外で働くことに非常に興味をもっている人が増えているな、ということです。よく聞かれる質問が、どういう経緯でアメリカにきたのですか?ということですが実は私は自分の都合で海外にでたことがないので、目的をはじめから明確にして、海外に住んで、勉強するとか、働いているわけではありません。なので悪く言えば行き当たりばったりに点々と移動しながら、よく言えば環境に適応しつつそれに応じて仕事をしているということなのですが、おかげさまで色々な経験をさせていただいているので恵まれていると思っています。

ところで日米欧で働いてみて思うのは、労働環境とその常識が随分違う点です。今回はそのうち特に休みの考え方の違いに注目してみました。

欧州の場合、以前は日曜に電話してくるなんてありえない、日曜に労働すること自体が許されない(引越しとかも)という感じでしたが、メールがこれだけ発達してしまうとたとえ今すぐ返事をする必要がなくても、とりあえず送っておこうということができてしまうわけで、大事なメールであれば、週末対応せざるおえなくなります。しかしこの”大事なメール”という定義ですが、大事さはそれぞれのポジションによって違ってきます。ドイツの会社では基本週末にメールを送ってはいけないと規定している会社もあるようですね。(察するに”大事”の程度がアメリカとは明らかに違うでしょう。)

アメリカでは特にポジションによって偉くなるほど責任が伴い、給料があがるんだから24時間スタンバイ状態が望まれますが、実際、給料に関連しているというより、誰と働いているかに影響されるといえそうです。経営者と直接働いていたら、給料が高くなくても、(たとえボランティアだとしても)アメリカでは特にそれなりの仕事が求められます。極端にいえば、土日週末いつでもどこでも繋がれてアクセスできるように望まれます。

その点、まだヨーロッパのほうが会社と個人の生活を切り離していますね。年間で見たときの労働時間、拘束時間があきらかに少ないと思いますが、生産性を上げるためにかえって労働できる時間を制限したほうがいいということもあるのかもしれません。そもそも、無駄なコミュニケーションはとらないし、一見丁寧な対応ではないですが、特にプロセスには全然こだわならない一方、結果を出すためには最低何が必要かと考え、最短距離を走ろうとすることが無駄を省くということにつながっているように思えます。

欧州での難民問題で、現地の最前線にたっているオーストリアの友人は今年はすでに残業しすぎたので夏に1ヶ月の休暇を取ったと言います。そしてそれが本当に彼女にとって必要なことであり、周りもそれを認めています。日本やアメリカだとなかなか、残業分を消化するために1ヶ月の休暇はとれませんよね。。。

ところで有給数ではなく祝日日数を考えてみると日本の休日はなんと年間18日、アメリカは10日ほど、(州によって多少違います)ヨーロッパの場合はドイツ7日間、(フランスは11日、イギリス14日、オランダ9日)日本のように有給が長期とりにくい国は休日が多いという感じです。

それから日本の場合、法律的には祝日とは別で最低2週間から(勤続年数に応じて最高4週間まで)有給休暇が認められています。欧州の場合は、最低でも4、5週間、ドイツは6週は休みをみんなとりますね。日本の場合、実際は休日があっても、サービス業など土日関係ない仕事についている場合、年間4週間プラス休日を含め、年間6週休みが取れる人はそういないと思います。

もうひとつ、サバティカルという考え方があります。大抵は10年とか同じ会社に勤めるとご褒美のような感覚で研修や研究目的とか、普段なかなかできない自己啓発的な勉強をしたり、経験をしたりするために休暇がとれる制度ですが、ヨーロッパの場合、大学関係で3ヶ月間とかありますね。アメリカの会社ではあまり長いサバティカルというのをきいたことがなかったのですが、先日西海岸のソフトウエア会社で働いている人がその会社は5年勤続するとすでにサバティカルが6週間もらえる、との話をしていました。みんながとるので、その間もサポート体制がしっかりあるために問題はおこらないとのこと。唯一の条件は、復帰した後に必ず、休み中にしたことの写真をみんなにみせることだそうです。

こうやってみてみると、休みの考え方もどこで働くか、どんな会社で働くか(それに加え、どんな業種で働くか)随分違うということがわかります。休みが定期的に数日取れるほうがいいのか、普段は忙しくても、まとめて数週間とれるほうがいいのか。。。

でもどっちにしても、もしかしたらWifi環境が悪い所に行くということが、一番贅沢な休みになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本は女性差別が酷い国?

日本にいた時はそれほど意識したことがなかったのですが、アメリカにきて、”日本はすごい女性差別が酷い国だ”との発言をよくききます。つい先日も、日本に何度もきてよく旅行をするアメリカ人の男性が、自分は快適だけど、奥さんをつれて日本に長期きたいとは思わない、ということをいっていました。特に仕事(場)での女性が差別がひどいといいます。

”そんなに、酷いですか?確かに女性で管理職の人達は少ないし、いたとしたら男性以上にできる人が多いとは思うけど。。。” といったら、”ほらね。男性以上にできがよくなければ、管理職につけない、というのはまさに差別がある証拠だよ。” なるほど。まあ私は単にキャリアを中断しないで長期にわたり、第一線で活躍している女性の絶対数が少ない、そこに至るまでに相当やる気も能力もある人でないと生き残れないというのがその理由かと思っていましたが。家事、出産、子育て、介護ということの負担が女性のほうが極端に重いという部分も性差別の一つに考えられているようで、日本にビジネスでよく来る人達ほど、差別が酷い国、という印象が強いようです。

一方、先日話した、日本人の男性はアメリカに来た当初、レディーファーストということをあまり理解せず、部屋から出るときに自分がさっさと外にでようとしたら、後ろにいた女性に足を蹴られたといっていましたが、それはそれでちょっとやりすぎのような気がします。。。