テロにも負けずに増えるアメリカ人留学生

アメリカはとてもインターナショナルだというイメージがある人たちも多いのですが、それは一部の都会で外国人が多い環境の話であり、大多数のアメリカ人は、実際には英語しか話せない人たちが多いですし、アメリカの学校で外国語を学ぶということは日本で英語を学ぶのと同じような感覚、レベルだと思います。国が大きいだけに、わざわざ外国に行く必要をそれほど感じない人が多いようですね。(東海岸から西海岸にいくだけでも外国にいったような気がします)それでも大学に入ると、各大学がそれなりに短期留学(数週間から数ヶ月)のプログラムを用意していて少しでも学生を外向きにさせようとします。

実際、インスティトゥートオブインターナショナルエデュケーションによると、2004年からの10年間で外国に留学する学生は60%も増加しているそうです。2014年で一番人気だった場所はイギリス、その次にイタリア、スペイン、フランス、中国と続きます。それでも、全米の学士レベルでみるとその割合は10%にしかならないそう。これをみてもわかりますが、イギリスにいくということは、そもそも外国語を習う必要はないわけで、その次はイタリア??観光目的でしょうかね??外国に対してかなり保守的なのがみえます。

ところがここのところテロの影響で外国にいっている子供たちを自国に戻そうという親が増えているといいます。年末年始にかけても早速ロンドンのテロ予告がでていますよね。

日本人の感覚だと、たぶんアメリカにいることがそもそも十分危険な気もしますが、人はやはり自分の知らないところはどこでも危険に思うものですよね。

しかし意外に外国にでている本人達は世界のどこでも違った種類のリスクがあるということを理解しています。都会ではテロや犯罪のリスク、例えば治安がいいといわれる日本にも地震のリスク、発展途上国にいけば感染症や衛生上のリスクもありますよね。
危険だからということでどこにも行かずに家にいたとしても日本では交通事故より家庭内での事故が多いとさえいわれているわけですから結局、それが本当に自分がしたいことなのか、必要なのかどうかということをより真剣に考えて行動するようになるかもしれません。

不安な世の中だからこそ、より世界を理解する必要があります。自分の国がどのようにみられているかは外に出ないと見えませんし、そこから自分たちのすべきこと、するべきではないこともより明確になるように思います。

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ビジネスで成功したかったら、ビジネスを学ぶ前に、、、

アメリカの大学は学費は高いですが、卒業後のインパクトを考えた場合、トップ 校にいけばやはり良い投資といえそうです。

例えば ハーバードインパクトスタディによると、37万5千人の卒業生は14万6千以上の営利、非営利団体を作っています。そして2000万人分の雇用を生み出し年間収入3兆9000億円、これはドイツのGDP(世界で4番目に大きな経済圏)に匹敵するといいます。また彼らが毎月ボランティア活動に費やす時間は160万時間。ハーバードの卒業生はアメリカ国内だけにとどまらず、世界にちらばっているので、世界全体に与える影響も大きいですよね。

一方、MITインパクトレポートによると13万人の卒業生は3万2百ほどの企業を作り、460万の雇用を生み出し、年収額は1兆9000億にもなるそう。そしてこれはロシアのGDP(世界10位)よりも若干多いくらいになるようです。このリポートはMITのスローンスクールのエドワード・ロバート教授の2009年からのプロジェクトのフォローアップになるそうですが、ここ最近MITの卒業生の起業したスタートアップによりその数字の増加率が加速しているといいます。

金額でみると、ハーバードのほうが大きいのですが、実はこれにはトリックがあるのではないかといいます。それは、ハーバード関連で(卒業はしていませんが)マイクロソフトや、フェイスブックという大きな企業があること。しかも、この2人はハーバードでも経済や文系にいたのではなく、STEM分野(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マス)の人でした。現実的に考えると、MITのイノベーション力と同じインパクトをもつのは、スタンフォード大学ではないかと想定しています。 MITの卒業生が作った会社は、インテル、ドロップボックス、バズフィード、、、数えきれないほどありますよね。

ビジネスで大きな価値を生み出したいと思うなら、ビジネスを先に学ぶのではなく、他のSTEM系の専門分野を学びその後、そのテクノロジーなり、製品を売る為にビジネスを学んだほうが成功する確率が高いといえます。

 

勝手に選んでみました,日本の商品(サービス)で圧倒的に完成度が高く、世界で競争力があるもの

さて 前回の話より、私が個人的に、日本の商品(サービス)で圧倒的に完成度が高く、そのまま世界で通用すると思われるものをあげてみます。

1 パッケージデザイン
ドレッシングの容器やはちみつのパッケージ、ビニール袋に入った砂糖、あげるときりがないですが、少なくとも”食”に関わるパッケージの作りはアメリカでは首を傾げたくなるものが結構多いです。ハサミを使わなくてもきれいに切れるはずのパッケージがきれいに切れず、ハサミのお世話になることになったり、瓶の蓋がまがっていたり、どう考えてもこれは年寄りには開けられないでしょ、というパッケージというのも結構あります。切り込みがちゃんとはいっていたり、点線が入っているのに(そこから開けられるように)全く役に立たなかったりと、大多数の人はそれしか選択肢がないわけですから、もっといいものが世の中に存在しているということ知らないんですよね、きっと。

それから、ビタミン剤のような錠剤が必要な大きさの10倍くらいの容器にはいっていてびっくりしたこともありますね。新しく買ったのにもかかわらず、すでに誰かが食べてしまったのかと思いました。そのような容器なのに、20%増量!とか書いてあって、さらに驚かされたりもします。アメリカの場合はとくにスペースがあるせいか、大きいことはいいことだ、お買い得感という感覚が強いのでしょうか。

2 ラップ類
日本のラップ類は商品自体の完成度がかなり高いですが、中身が全てなくなるまで箱が壊れないというのもいいですよね。
パッケージデザイン全般に関しては、あまりヨーロッパにいるときは不便を感じませんでしたが、ラップは日本のものに勝るものはないような気がします。
以前、日本のサランラップをお土産にもっていったら、感動した友人は一方懐疑的な目で、”これは体に悪い物質が使われているにちがいない”と真剣にいっていましたが。

3 文房具
フリクションペンに代表されるように、ペン類、シャーペンはいいものが日本にはたくさんあります。シャーペンなどは、名前をかいてもとられてしまうといっている学生もいるほど。
それからシール。自分が学生だった頃、当時ソニープラザに売っていたかわいいアメリカのシールが大好きだったのですが、今となってはお土産に日本のシールを買っていくようになってしまいました。
またカードや手紙類の紙製品も、いいものが多いですよね。これだけメールやSNSなどが広がっていても、特にアメリカではクリスマスカードや誕生カード、令状というのは相変わらずカードで、出す人が多いです。

4 刃物
文具にもありますが、パンチ(穴あけ)やカッター類、ハサミといった刃物。時々アメリカで売っているもののレベルにびっくりします。
アメリカ製でないからなんともいえないかもしれませんが。。。ヨーロッパにいるときはここまでひどいと感じなかったのですけど。。。
台所で使う包丁のような刃物はさすがに日本製のものの認知度は高いです。もっともglobalの包丁のように、日本にいるときはあまり気ずかなかかったものもありますが。日本はやっぱり刀の国なんですね。

5 台所(プロダクトデザイン)
個人的には台所のデザインで一番なのはドイツだと思うのですが、日本のメーカーも実は結構頑張っていると思います。
狭いところにどうやって効率的に収納できるかというのを計算尽くしている感じはありますね。
特にアメリカのキッチンは場所が広いのにどうしてこんなに収納しにくいのか、不思議なくらいです。場所が広いだけにあまり考えなくても収納できるのかもしれませんが、都会は意外と狭いですよ、だからワンルームマンション用のキッチンユニットはモジュールを少しかえれば、日本のメーカーが企画したものも十分いけそうです。

6 人
ちょっと語弊がありますが。。。
実は語学力を差し引いて典型的な ”日本人” 自体に競争力があると思います。
コミュニケーション能力が必要とされる分野ではなく正確さや緻密性、技術力がとわれる職人的な専門分野では特に重宝されると思います。

今回は ”食” のように、すでに国をあげて輸出しようとしているものはあえてとりあげませんでした。あと広告とかも、実は面白いと思いっています。
とにかく、共通しているのは日本の製品はよく考えられているということで、逆に考えられすぎて、めんどくさくなっているものもあるくらいです。
一部の電化製品のように、電話帳のような厚さの説明書が必要なものは、あまりにも複雑になりすぎて逆に衰退していくでしょうね。

しかし、ちょっと考えただけでもこれだけあるわけですから、探せばもっともっとあるはずですよ、世界で通用する日本の商品(サービス)。

切り紙に影響をうけて始めたグリーティングカードを作るスタートアップ

そろそろ12月も後半、家に届くクリスマスカードもだんだん増えてきました。大抵、家族や、ペット、趣味の分野のものが映った写真のグリーティングカードが多いですね。

そんな中、切り紙にインスパイヤされた2人のエンジニアが立ち上げた3Dのグリーティングカードを作っている LovePop という会社があります。このスタートアップ TEDxケンブリッジのイノベーションラボ にも出店していました。MITのハイテクロボットアームやアクアポニックスの製品の横に、このグリーティングカードが置いてあるというのが逆に目を引いていました。

ただのカードでしょ、今時、ネットでほとんどただで、カードが配れるじゃない?音楽とかもついているし、という声が聞こえてきそうです。

しかも、一枚8〜13ドルと決して安くはない金額。確かにポップで綺麗なカードです。デコレーションとして部屋に飾っても綺麗。

LovePopは海洋エンジニアリングを勉強した2人がその後ハーバードビジネススクールにいって立ち上げたスタートアップです。このスタートアップ、ボストンのテックスターのプログラムにも参加し、最近テレビ番組シャークタンクにもでて出資を受けました。

え?グリーティングカード屋さんが??なんだか日本にもありますよね、こういうカード。。。すごく手がこんで綺麗なもの。

折り紙もそうですが、こういった計算された美しさというのはエンジニアたちをインスパイヤします。そういう、美しさのある伝統文化は日本にはたくさんありますね。伝統文化こそ、外国のデザイナーやエンジニアと一緒にコラボしてみると世界で売れるものができそうです。

そうです、日本にもたくさんありますよ、こういうカード。。。すごく手がこんで綺麗なもの。そしてカードだけでなく、日本には完成度の高い製品がたくさんあります。日本市場のものをそのままもってくると厳しいものもありますが、中にはそのままでいけるものもたくさんあります。なんか、自信がつきませんか?

次回は、私が日本の商品で、外国で競争力があるであろうと思うものをリストアップしてみます。

外国人には特に大変なアメリカ大学入学

アメリカの大学は高額ですが、額面の学費を100%支払う学生より、なんらかの奨学金を得る人達がほとんどです。ところがその奨学金を得る仕組みが複雑で,20年前から子供の学費を貯めておけば、すごく安上がりになったのに、とか、学費と奨学金が理由で学校を決めなければいけないというケースもあり親の勉強がかなり必要なほどです。

ところが外国人の場合は、大半が額面通りの金額(多少の奨学金を自国でもらえるかもしれませんが)を払う必要があり多くの学校は入学許可がでてから、支払い能力があるかという証明のために、銀行の残高証明等の書類を要求してきます。ところが学校によっては、願書の提出時にすでにそういった書類を要求してくるところもあります。そして、残高証明だけではなく、大学側が銀行にこの人(親)は大学の費用を支払う支払い能力がある、ということに対してサインを要求してくる場合もあります。そして、銀行がそれに対して断る場合もあるわけで、本人を見る前に学費を支払えるかどうかが入学条件の一つになるわけですね。なんだが住宅ローン並みです。多分世界をみても、ここまで大学にはいるのが、経済的に大変なのはアメリカくらいでしょう。

カレッジボードによると2015−16の私大の学費の年平均は32000ドル(380万程度)、寮費も込みになると、43900ドル(528万程度)、そしてそのうち14180ドルはなんらかの補助がでるといいます。ですから大学側にしてみれば4年間で2000万ほどを、確実に全額払ってくれる外国人学生は貴重な資金源です。家が建ってしまいますよね、この金額で。ところが実は、専門性は修士のほうが大事で、結局、学士は基礎教育のような場所になっていますよね。

”うちの高校に、ハーバードを出た美術の先生がいるんだけど、彼女をみていると別にどこの大学にいっても、自分のやりたいことやできることがはっきりしていたら、あんまり将来には関係ないようにみえる”という若い子の発言を聞いていると、子供たちのほうがわかっているかも、なんて気もしてきました。