低年齢化している米国留学の現実

大学レベルでのアジア人学生(特に中国人)の人口増は度々、語られますが、中学、高校レベルでも中国人の数が増えているという話です。大学に入るのが大変になっているので、高校からいれてしまおう、という中国人の増加により、2010年から2015年までの間にマサチューセッツ州ではインターナショナルな高校生の数が58%も増えているんですね。学校はダイバーシティを重視ということでレベルのいい、財政的に余裕のある学校ほど、受け入れ中国人の数を制限できますが、そうではない学校は大学費用と同じ位かかる私立のボーディングスクール費用を全額払ってくれるアジア人の学生は正直大歓迎でしょう。アメリカ合衆国国土安全保障省によると2015年にアメリカにいる外国人高校生の35%は中国人だったそう。そしてその数はどんどん増え続けています。

新聞記事( 3月26日のボストングローブ )では私立のボーディングスクールの話でしたが、実際公立でもホームステイ先になってくれる家庭を探して、子供だけ留学もしくは、母親と子供の留学というのが増えています。

外国人の多いエリアではESL(英語が第二言語の学生を集めたクラス)があり、他の外国語を学ぶかわりに英語の補習が行われます。アジア人が英語を学ぶのはやはりその言語体系から考えて、ヨーロッパ人が英語を学ぶのとは違って, 習得するのに時間がかかります。ヨーロッパ系の言語ができて英語圏に来る場合は、もともと英語がわからなくても1年もいればESLのクラスからは卒業できるのに対し、日本の中学校レベルで編入してくると、2〜3年くらいは補習が必要になります。ESLのクラスを卒業して、補習を受けなくていいことになったとしても今度はネイティヴの子達と同じ土俵で戦わなくてはいけなくなるので、結局高い学費をはらっても思ったような大学にもいけないという結果にもなります。

もし早い時期に子供を単身で寮のある学校に留学させるのなら、中学のうちに英語のレベルを相当上げておいて、もしくは1年留年させるくらいの気持ちをもっておかないと子供もメンタル的にきついでしょうね。

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アメリカ大学入試のこつ、願書を出す前に確認したいこと

アメリカの大学入試の結果がそろそろでそろう時期になりました。
ここ最近、ここまで学費が上がっても”過去最高の出願数”という言葉が増えているということは、確実に大学に行く人が増えていることを意味します。

しかし、周りの合格通知を聞いていて思うのはアメリカの大学は本当に点数だけではどうにもならないということ。逆にいえば、点数があまりとれない子でも自分を知り、自分にあった大学に出願すればハイレベルの学校でも入れる可能性があるということ。自分の強み、興味とあった特徴のある大学を選び、そこにいかに自分を売り込むのかという戦略があれば、目標に一歩近ずいたといえそうです。

大事なのは自分の特徴を最大限に大きくみせるということ、そしてそれを評価してくれる学校を選ぶこと。
例えば経済系が強いことで有名な大学で数学を重視しています、と説明会でいわれているのにどの成績もほどほどにいい学生はとられにくく、かえって他はそれほどでもなくても数学がかなり強くて、もう一つとんがった部分、(例えばスポーツ系や、文化的な活動、学校以外での活動)があり、それが学業や自分の個性にどのような影響を与えているかということを述べることでうまく2つの全く違った面を組み合わせられると個性が強調されアピール力が強くなります。

またエッセイのウエイトも高いのがアメリカの入試の特徴だと思いますが、そこに自分の個性をどうだすのか。他人との差別化、売り込み力がここでも問われます。
GPAがそこそこによくてSATのスコアも平均以上にいい、でもそれ以上に売り込める部分がない、平均的になんでもいいより学生よりも大好きなことを一生懸命やってきてそれでなんらかの成果を上げてきた学生のほうがうけいれられやすいようです。大学入試にもストーリー性が求められます。
もっとも超一流校にいきたければ、学業、そしてそのもう一つの部分、さらにエッセイで個性を売るという3つのできがよくないと難しいですが。

どうやって自分の特徴や強みをみつけるのか、本当は自分で気ずくのが一番いいですが、自分では自分のことを評価するのは難しかったりします。そこで親や先生、友人、もしくはプロのサポートが必要です。自分の強みは自分の好きな事と関連していることが多いもの。何かの賞をとったというのは、わかりやすい評価ですが、賞がでないような活動でも社会や人の役に立っていることがたくさんあるはずです。
先日アメリカの超エリートリベラルアーツカレッジを卒業したのに、イギリスにいったら、”カレッジ”というのは単科大学、専門大学ですごく評価が低くてびっくりした、という発言もありました。大学名(ブランド)より、自分が何をしたいかということを明確にしたほうがのちのち、迷子にならないですむように思います。

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自分の才能や強みは何かを見極める為の適性テスト

ハードウエア作りのためのインキュベーターBolt

ボストン、ケンブリッジ界隈には様々なタイプのインキュベーションがありますがイノベーション地区としての成熟度を感じる点は、分野ごとに細分化してきている点でしょうか。
ハードウエアを作るスタートアップを支援するVCが運営しているメーカースペースがBoltです。ボストンの金融街のそばにこんなものが!まさに隠れたガレージという感じで存在するBolt.
ここには誰でも入れるわけではなく審査があり、入居するスタートアップはVCから資金提供をうけます。ソフトウエアはそれほど場所を問わず作れますが、ハードウエアを作るには、器具やそれなりのスペースが必要です。実際に中には、自分が旅行中にペットに自動的に餌をやる機械や一度あけてしまったワインボトルを酸化しない状態で保管でき、注ぐ時もきまった分量をそそげる容器、レストランや食品を扱う店が食品の温度管理や衛生管理をコントロールできるソフトとその機材を作っている会社やPavlokもはいっています。それにしても、もの作り好きにはたまらない空間ですね。

Bolt

Bolt


1階はただのシェアオフィスにみえるのですが、、地下に行くと
Bolt 地下部分

Bolt 地下部分


大きなガレージのようなところにに機械類がたくさんあり、各種3Dプリンターにレーザーカッター、工場にあるような機材がたくさんあります。ここでプロトタイプの製品を作って、工場にもっていって量産するそう。なかなか小さい企業が使える機会が少ない機械があるだけでなく、資金やビジネスプランのサポートに加え、技術的なサポートもしてくれます。

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スタートアップを支援する様々なオフィススペース

質のいいコミュニティーはどうやったら作れるの?

先日ある起業家の方とどうやったらいいコミュニティーが作れるのか、という話になりました。

アメリカにきてから今までにかなりの数の創業者、CEOに会ってきましたが最近とくに思うのが、彼らが売っている商品もしくはサービスはもちろん買い手がいなければビジネスとして成り立たないのですが、それ以上に誰がその商品、サービスを提供しているのか、という点がすごく影響力が大きいのではないかということです。
特にたちあげたばかりのスタートアップで働こうと思う人たちは、その会社の株式がほしいとか、ある種の経験がしたいとか、創業者の誰かに頼まれたとか色々理由があると思うのですが,その中で、従業員もまだ少ない中、CEO(創業者)の影響力というのは多大です。彼もしくは彼女を理解できなければ人はついてきません。会社はある種のコミュニティーで、大企業にいっても会社のカラーというのを感じるものですが、スタートアップや中小企業ならなおさらそのカラーは経営者の色が濃く出ます。そしてその会社の提供するサービスや商品はあきらかにその創業者の思いや人となりが大きく反映されます。それに共感するように従業員や顧客がつくのでは?
特に人を主に扱うサービスを提供している場合、どういうコミュニティーを作れるかというのは実は創業者が ”何をするか” 以上に ”どうある” かということに大きく影響されるように思います。
それはもしかしたら、どういう人と友達になりたいか、という感覚と近いのかもしれません。

ビジネスとして、数字だけをおいかけていけば、たぶんいい線行くんじゃない、と思えるビジネスでも人が集まらない、人がいつかないで上手くいかないという例が多くあります。結局、給料をあげることで彼らの満足度をみたすしかない、という例もあるなか、金銭的な理由がなくてもその会社で働きたい、と思わせるものを経営者がもっているかどうか、というのが従業員のモチベーションを支えそれが質のいい商品を作ったり、よい顧客サービスにもつながっていくのではないでしょうか。

多くのアメリカ人はロボットがますます仕事をするようになると思っているけど、自分の仕事は機械ができないと思っているという話

車の自動運転なんてまだまだ、映画の中での話なんて思っていたらあっという間にきそうな気配になってきました。AIの話やボストンダイナミックスのロポットとかをみていると、なんだかその傾向がどんどん加速している気がします。
3月10日にだされたピューリサーチセンターの結果によるとこの50年で大抵のアメリカ人はコンピュータやロボットが労働市場を劇的に変えると考えており、現在、人がやっている多くの仕事は消えると思っていますが自分のやっている仕事をみるとそれがロポットがやるとは考えていないようです。

80%以上のアメリカ人が自分の今やっている仕事が50年後も残ると考えています。
特に公共部門や教育、ノンプロフィットで働いている人たちは次の50年で7%の人しかほどんどの仕事が機械化されるということを信じていないといいます。(一般企業の人たちは13%に対して)またジェネレーションの違いによっても認識の差があるようで、50歳以上の人たちは76%が自分の仕事が残ると思っているのに対し、18-29歳では84%の人がそう思っているということで若いほうが楽観的にですね。しかし機械よりも実際は自分より、低い賃金で高いパフォーマンスを出す人たちや、自分のいる産業自体が成り立たなくなることで仕事がなくなるということに対する危機の方がもっと現実的な問題だととらえられているようです。

機械の出現というと、工場とかそういったところの仕事が効率化するというイメージが昔はありましたが、これからは知的産業の部分にAIが進出してくることにより、あきらかにホワイトワーカーの労働市場に機械が進出という可能性が高くなってきました。知的労働でも人とあまりコミュニケートする必要のない、数字のみを扱う仕事とかは確かに消えていく感じがします。

先日Vecnaに行った時、アメリカ医療現場で、スタッフ不足を補う為に、待合の椅子にこしかけるだけで、バイタルチェックができる椅子というのをみましたが、これまでに医療現場など多くの人が関わっていた現場でもどんどん機械化が進むことになりそうです。日本のように高齢化社会が進む場所では得にその傾向は強そうです。

機械が労働市場に参加してくると、機械がノウハウや知識(データ)を所有することになり、その知的所有権とかの問題とかがでてきそうですね。実際Vgoもやろうと思えば、Vecona社が世界各国にあるVgoの使用状況を監視できるということで、ロポット産業が大きく力をもってきそうです。

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ますます進化するロボット