What is your passion? マスチャレンジ賞2014

今年で5回目になるマスチャレンジ賞が発表されました。1700人の観衆が見守る中、128社の中から、最終的に選ばれた26社の1分間ピッチが行なわれ、3人のゲストスピーカーも加わり、スピーチをしました。

まず、この26社に選ばれるのが問題なのですが、バイオ関連、水、NPO等マサチューセッツ州にどれだけの雇用が生まれるのかという視点、製造業回帰を視野にいれたマサチューセッツ州の方針というのが見え隠れする選考だったと思います。参加者がマスチャレンジに参加してよかったと思える点は、資源(ベンチャーキャピタルであったり、人材、メンター、取引先等)へのアクセスが劇的によくなることだといいます。それだけ、たくさんの企業、団体、個人が支援しており、今年の賞金総額は175万ドル、去年から着実にパワーアップしました。来年から始まる、ロンドンそしてすでにコラボレーションしているイスラエルからも賞金がでました。

masschallenge 2014

masschallenge 2014

今回はゲストスピーカーとして、マサチューセッツ州のパトリック州知事、ウーバーのCEOトラヴィス・カラニック氏、グーグルの元CEOエリック・シュミッド氏そしてALS(筋萎縮性側索硬化症)アイスバケットチャレンジのナンシー・フレイツさん、というかなり豪華なメンバーです。

masschallenge 2014 UBER

masschallenge 2014
UBER

今日はこのALSアイスバケットチャレンジの共同クリエーター、ナンシー・フレイツさんの話について紹介します。
マスチャレンジが彼女にこのアワードセレモニーでのスピーチを依頼した時に、自分がこの会で話すことはとても自然に思えたといいます。それは彼女自身が起業家であり、このALSという病気の社会的認知度を上げるためにとった手法はビジネスと同じだったから。
アイスバケットチャレンジの成功で、世界150カ国からの、寄付金も年末までには1億5000万ドルに到達しそうです。
世界中で90分に一人がALSと診断されているのに、この病気の認知度が低く、正しく理解されていない、色々なサポート団体が世界中にあっても、それぞれの連携やフォローができていない、アメリカではALS、ヨーロッパではMNDとしてまるで別の病気のように認識されていた、といったことを改善すべく、活動をしてきました。この約2年間でALSの支援団体がうけた寄付金のうち18歳から30歳までの分が50%もふえたそうです。

何が彼女をここまで駆り立てたのでしょうか。

ボストンカレッジ出身で野球選手であった息子さんがALSという病気を診断された2012年、医者に ”これからどういう治療をするのですか?” ときいたら ”治療法はありません。余命はあと3~5年でしょう。” といわれ、こんなことは受け入れられない!!!という彼女の思いがそれからの行動につながります。まず、家族、親族で企業のようにチームを作りました。幸い、息子さんは野球部のキャプテンで広い人的ネットワークをもっており、彼自身がいろんなところにコンタクトしました。

”たとえ余命が短いと診断されても毎朝おきて、その1日をどう過ごすかは、その人次第なのです。ポジティブにすごすのか、ネガティブにすごすのか。どうぞ恐れないで、一生懸命情熱的に生きてください。”

社会的に大きな現象がおきた時に、必ずそれを否定する動きもでます。それぞれ事情が違うので全ての人が同じ事に賛同できないということはわかるのですが、じゃあ始めから何もしないほうがましなんでしょうか?批判のための批判で足を引っ張るより、行動する人に何かがもたらされるべきだ、というアメリカを前にすすませている原動力をここに感じました。

少なくとも、あの会場に集まった人達は、世界を変えようという努力をしている人達とそれをサポートしようという人達であり、彼女のスピーチをきいていたらなんだか彼女こそが、賞をもらうのにふさわしいような気がして

What is your passion?

そんな声がきこえてきました。

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女性のビジネスオーナーの資金調達に関しての分析

バブソン大学の研究による9月に出された最新のダイアナレポート、女性起業家2014-ベンチャーキャピタルのジェンダーギャップをうめる、 では、女性のビジネスオーナーの資金調達に関しての分析をしています。

これによると、アメリカにある事業のうち36%のビジネスは女性が所有するものだそうですが、2011~2013年にベンチャーキャピタルが女性が経営チームにいる会社に投資したのは、1999年のレベルより3倍増えて15%になっており、女性が経営陣にいる会社のほうが業績も評価もいいです。

ところが、ベンチャーファンドが投資した会社のうち85%は経営陣に女性がいませんし、女性がCEOの場合は2.7%しかないということです。
女性のパートナーがいるベンチャーキャピタルは女性のCEOがいる会社に投資する確率は2.5倍も高いのに、問題はベンチャーキャピタルの女性パートナーが減っているということがあり、1999年から2014年までに10%から6%になってしまっています。

今後、なぜベンチャーキャピタルで働く女性が少ないのかということと、意思決定のプロセスにおいて、地勢的要因や性的な要因が影響を与えるのかといったことを調査していくことになるらしいですが、これ日本の場合はどうでしょうか。
すでに5年ほど前に、日本で投資をする時は女性が経営陣にはいっているところに重点的に投資をしたいといっておられたアメリカ人の投資家の方がいたのを思い出しました。彼は女性のほうが伸びしろが大きいというようなことを確かいってましたね。

ところで、以前5人の女性研究者によってだされたダイアナプロジェクトのレポートによると、女性がベンチャーファンドにお世話になることが少ないのは、男性よりも小さな規模でビジネスをはじめるからだそうですが、実際64%の急成長している女性のビジネスオーナーは、家族や友人も含めて何らかの形の資金提供をうけているとのことです。

歴史的に女性が所有するビジネスはサービス業や小売業で競争が激しく失敗する率も高い分野でした。
ところが近年は半分以上のビジネスが BtoBでベンチャーファンドから資金をもらう50%はコンピューターのハードウエア、ソフトウエア、サービスの分野ということです。
ようするに、リーンスタートをしてリスクを小さくとり着実に育てていくというイメージですね、やっぱり女性はどこの国でも現実的?

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様々な差別をどうのりこえる?

先日、現在はアメリカで医師として働いている日本人の方の話をきいていたら、彼女は子供の頃にヨーロッパに住んで、ひどい人種差別をうけて散々なめにあったという話をされていました。

子供は残酷です。大人以上にストレートに思ったことをそのままいうので正直っていえば、その通りなんですけど。。。

確かにアメリカにも人種差別はあると思いますが、社会的にはそれを容認しないし、表立ってそんなことをすれば、逆にたたかれるでしょう、少なくともここボストンではそうだと思います。

大人になると理性や知性のおかげで、極端にネガティブなことを言ったり、したりする人はさすがに減ります。しかしそうすると自分もそうでしたが、始めは何が起こっているのかわかりませんが、それでも、あーもしかして差別されている?と気ずいてしまうことがあります。もちろんいやですし、なんで?とかいろいろ負の循環が始まります。すると、本当は原因が他にあるのかもしれないのに、差別という問題を自分で大きくしてしまうということもありえます。
そこで、自分でかえられないことは問題として認識しない、というのが少なくとも自分は外国で生き延びるためのある種の技だと思います。もちろん、不利を被ればその場で主張はしますけど、それ以上に気にしないということも自分を守るポイントのような気がします。(もちろん、それで社会を変えたい方は戦うのでしょうが、自分の属する社会が変わるたびにそれをやっているのも正直疲れます。。。)

それが性差別にもいえるのかなあとチラッと思いました。

女性でバイオ関連の会社をやっている方が、投資家を探しているのだけれど、女性が CEOだと投資してもらえないということで、女性の投資家を紹介したことがありました。投資家いわく確かに、女性がCEOの場合、投資を受けるのは難しいのだけど、彼女の場合は、その会社の扱っている技術がすでに市場に出回っているもので特別ということではないので投資会社として魅力を感じない、という返答がきました。

前回も書きましたが、女性が投資をうけるのは実際、ものすごく難しいのですが、問題はいつも性差別だけではないようです。
結局、前述の医師の方も、外国で医師としてやっていくのは並々ならぬ努力が必要だったわけでその中で色んなハードルがありましたが彼女は、絶対にやりとげるという強い意思と実力でそれを克服してきました。

結局最後は、人種の問題でも性の違いの問題でもなく、自分に何ができるのかということにいきついてしまうのでしょう。

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ボストンに進出する日本のコーヒーチェーン

京都のコーヒーチェーン店である小川珈琲がボストンに進出することになりました。京都はボストンと姉妹都市で、歴史を背負っているという意味では共通点があります。

そのニュースを 10月24日の新聞でみたのですが、関東出身の自分は、恥ずかしながら詳しくは知らなかったのですが、中部、関西圏中心に40店舗ほど展開されているのですね。
数百年にもわたるお茶文化の強い京都で、根づいているということは京都らしい繊細なコーヒーなのではないかと、察します。

ヨーロッパ人が多いせいか、ボストンでは結構おいしいコーヒーが飲める店が多いですがそれらのコーヒーショップではよく、ハリオの商品を目にします。日本語で表示されたままの商品が売られており、日本のコーヒー関連の製品って充実しているんだろうな、と思いますが、これまで日本のチェーン店が進出することがなかったですね。アメリカの会社のように量をだして利益をだすというより、上質な時間や質を売っていくようなタイプの店の出店というのは個人的にはとても嬉しいです。
2010年、2013年の、世界ラテアートチャンピオンのバリスタである村山春奈さん、吉川寿子さんも現在小川珈琲におられますが、この繊細さ好きですね~ただ、あれだけ、ぎりぎりにカップにいれられてしまうと、席にいくまでにこぼれそうですが、珈琲を運ぶ人も選ばれた人でないと難しいかなあ。。。

日本人は一つのことを芸術の域にまでもっていく能力に優れていますね!

ボストン美術館にある日本の茶道具をみて、伝統文化に触れ、ミルクストリートにある現代の日本の珈琲ショップで味わう、ボストンでの楽しみがまた一つ増えそうです。

今までたくさんのメーカーやヒット商品が日本市場に進出してきましたが、(スタバは海外進出第一号店は日本だそう)、特に日本の中小企業にはきらりと光るいいものがたくさんあると思うので、海外進出応援したいです!

ショック療法で生活習慣を変える

『パブロフの犬』といえば、条件反射の代名詞だと思うのですが、これをもじって習慣を改善するブレスレット型のデバイスPAVLOKがあります。

人は人生の40%以上の時間を習慣に費やしているそうで、もし悪い習慣が多いのならその部分をよくする為にゴール設定をして成果が得やすいようにしたのPAVLOKです。例えば、体重を減らしたい人が決められた時間にエクササイズをしなかったり、決められた時間に起きられない人には340ボルトの電気ショックを与えられ、習慣を変えるように促されます。そして、目標を達成すれば、ご褒美がもらえ(金銭、ギフトカード等)、達成しないとバツ(他のユーザーにお金を払ったり,こっちの方が痛いかも)をうけます。電気ショックといっても、静電気のようなものなので、それほど衝撃はないはずなのですが本当にすっかり忘れていると、衝撃は大きいかもしれませんね。

まず、アプリをダウンロードして自分が変えたいと思っている生活習慣を選びます。
習慣の中には、瞑想とか、語学を習うとか、日記(ブログも?)を書くというのもあります。
10月23日現在、インディーゴーゴーでクラウドファンディングをしていますが目標5万ドルのところ、すでに15万ドル以上が集まっています。
自分で何とも変えられない習慣を、誰かになんとかしてほしい、と思っている人達が多いということでしょうか。ある程度覚悟がないと、目標設定するのも勇気がいるかも。。。